<プロフィール>
Y・Y 男性
東京大学大学院 農学生命科学研究科
就職予定先:総合商社
内定企業:総合商社、外資コンサル
参加したインターン:4社
OB/OG訪問人数:35名
ES提出企業数:15社
面接社数:10社
内定社数:5社
官僚を志していた学部時代。地方の農作物被害の研究で現地取材も
――まずは、学部時代からこれまでのお話を聞かせてもらえますか。
大学1~2年生のころはバスケットボールサークルの代表をしていました。3年生から英語の勉強を始めたり、公務員試験の勉強をしたり、また海外についても面白そうだなと思い興味を持った時期もありました。3年生の3月にアメリカの農家にホームステイして1か月間、東海岸に滞在しました。4年生になって研究室に入り、ずっと研究をしており、大学院に進学しました。大学院1年生のときにはカリフォルニア大学バークレー校での1か月間のサマープログラムに参加しました。学部時代に公務員試験を受け、大学院生として就活を始めるまでは官僚になろうと思っていました。
――4年生の最初に公務員試験を受け、受かったんですね? では、最初からあまり就活をする気はなかったんですか?
そのころは大学院を修了してから官僚になるつもりだったので、今のうちに勉強しておこうと思ったのが強く、そのときは就活をする気はなかったんです。
――学部時代の研究ではどのようなことをされていたんですか?
4年生からイノシシの農作物被害にかかわる研究をしていました。地方でイノシシが増えて農作物被害に困っているところに対して、効率よく食い止めて被害を減らすという研究です。
イノシシの数を減らすというのが一番のアプローチで、わなを使ってイノシシを捕まえているんですけど、わなの仕掛け方や仕掛ける季節のデータに基づいた捕獲策を提言するというのが、自分の最終的なゴールです。
――その研究で一番大事にされたことは何ですか?
まず大事にしていたのは、現地を訪れることですね。自分の中で当事者意識を持ちながら問題に取り組みたいと思っていました。これは今思うと商社を選ぶことや、商社の方に共感してもらえるポイントでした。実際に猟師の方のお話を聞くためにお宅に訪問したり、行政の方の話を聞きに市役所に伺ったりなど、自分の足を使いました。研究を進めていくうちにどうしてもデータが手に入らないことがありました。4年生の最後のときに「このままでは研究がうまくいかないな」と思い、学会の場で他の大学の先生に共同研究を持ちかけました。現地取材における猟師の方や市役所の職員の方、他大学の先生や学生とのコミュニケーションも非常に勉強になりました。
就活初期はとりあえずコンサル
――では、就活を具体的に始めた時期についてお聞かせください。
はい。きっかけは、大学院1年生の6月に友人が外資系のコンサルティング会社にESを出すと聞いて、自分もインターンのテストセンターを受けたのが就活のスタートだったと思います。ただ、7月に留学することが決まっていたので、事実上、私は8月からインターンを探し出しました。留学している間に就活はしていないので、8月と言った方が正しいかもしれませんね。
――どんなものかと思って6月に受けたという感じだったんですね。元々コンサルに興味があったんですか?
いえ、僕は周囲にそういう人が多かったので自分もとりあえず、という感じでした。自分の関心は環境問題にあったので、とりあえずシンクタンクの環境部門のインターンを中心に応募して参加しました。
――シンクタンクの業界は絞られていたのですか?
先ほど申し上げたように、環境問題という軸がありました。学部のときも環境省の公務員試験は受けており、そういう道に進みたいという思いはありました。また、7月のアメリカ留学は大学のプログラムの一環だったのですが、環境問題に従事する社会人が世界20か国から集まり交流をするものでした。異文化交流の機会も多く、いろいろな人の話を聞いたことで改めて視野が広がり、就活についても考えるきっかけを得ました。日本の環境問題はシンクタンクや環境省などが法の観点からアプローチできますが、世界規模の問題になるとアプローチや問題解決が難しくなってくる。しかし、9月にある商社のセミナーでの話を聞いて世界のインパクトの強さや現場で仕事をしていく点、また商社の資金やネットワークを利用して成せることの可能性を実感し、商社の良さや魅力に気づくことができたんです。
面接の失敗から自己分析を開始! アピールできるエピソードを深掘り
――では、その段階で商社も志望するようになってきたんですね。選考に応募する中で、上手くいかなかったことはありますか?
自分の中でとても印象的だったのですが、コンサルや会計監査を業務とする世界的なサービスファームのインターンに応募したことがあったんです。グループディスカッションを通過した後の最後の面接で、初めて大きな失敗をしました。そのとき、特に自己分析なるものをしていなかったんです。「どういう職業に就きたいか、どういう職業に就きたくないか」を問われ、自己分析が必要な「なぜ」の部分を相手から深掘りされたとき、質問に答えられない自分の準備の甘さを痛感しました。また、ケース面接もあったのですが、その対策もまったくしていなかったので、けっこうボロボロで、事前の準備、特に自己分析をしておくことが大切だということを思い知らされました。
――それで9月から自己分析を始められたんですね。どのようにして進められましたか?
そうですね。自分の強みだったり、自分のエピソードを掘り下げるというのがすごく大切だと思ったので、そのエピソードごとに、例えば自分の場合はサークルだったら「こういうエピソードが話せるな」「この留学の経験でこれが話せるな」「ホームステイならこれだ」「この話からどういう自分の強みがアピールできるのかな」というのを、協調性だったりリーダーシップだったりという強みとして、アピールするエピソードをまとめていました。自分のことを思い出すことをしていたと思います。
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