<プロフィール>
男性
青山学院大学 国際政治経済学部
就職予定先:金融機関
インターン参加社数:16社
OB/OG訪問人数:13名
ES提出社数:15社
面接社数:12社
内定社数:5社
留学を控えて、早めに始めた就活準備。しかし、思わぬ落とし穴も
――まずは、就活を始めた時期からお聞かせください。いつ頃から始められたのでしょうか?
就活を始めたのは、時期としては3年生の4月です。早くから始めた一つ目の理由は、ゼミやサークルの先輩の就活状況を見ていて、彼らの就活がとても大変そうだったからです。それで、焦りを感じました。また、他の先輩からも「早く始めた方がいい。いろいろな人に会った方がいい」と言われたので、なるべく早くから行動しました。二つ目の理由が、私は付属校出身で大学受験をしていないことです。大学受験の経験がないという部分でハンデがあると思っていたので、早めに始めました。
――なるほど。ではどういう風に始めていかれましたか?
まずは、今まで自分がどんなことをしてきたか、自己分析をしました。自己分析は、所属していたサークルで「幸せグラフ」というものを作りました。生まれてから今まで、年齢ごとに、自分がどんなときに幸せを感じるか書き出しました。子供のときにこのイベントが嬉しかった、大学生でこれができて良かった、という感じです。
それから、社会人がどのような考えを持って働いているかを知るために、OB/OG訪問をさせていただきました。もともと、金融業界や商社に興味があったので、そういった業界の方を中心に5月から9月までOB/OG訪問をしていました。さらに、金融系の会社でインターンもしました。商社のインターンも行きたかったのですが、留学と時期が重なり断念しました。
――留学の期間はいつからいつまでですか?
留学は3年生の9月から1月までです。中国に行きました。
――留学の日程もあるのかもしれませんが、就活の時期が周りと比べて早いように思います。留学することで就活に不安はありましたか?
不安はとてもありました。そのため、就活を意識するのは早かったと思います。そもそも、留学を決めたときはまだ2年生で、当時は、そこまで就活のことを考えていなかったんです。ですが、留学中に不安がふくらんでいきました。というのも、留学先の中国は、「Google」も「Facebook」も使えないので、合同説明会の情報や志望企業の選考日程など、日本の情報が全く入ってこないんです。それが不便でしたし、とても不安でした。さらに、中国から、日本の企業のホームページからエントリーシートを提出しようとしても、アクセスできないということもありました。結局、帰国まで就活の状況が何もわからないし、何もできない。そういった状態だったので、不安しかなかったです。
――留学中に就活に向けての準備は何かしましたか?
帰国日程から逆算して、それまでにできることに取り組みました。一つは先ほどお話しした自己分析。もう一つは「TOEIC」受験を含めた、語学力の向上です。他には、帰国直前にwebテストの準備をしました。さらに、留学生向けの就活フォーラムに参加して、留学している人がどういった考えを持っているかを学ぶ機会も作りました。
――中国の学生の就活はどうでしたか?
さまざまでしたね。ガツガツ就活していない人も結構いましたし、あと半年で決めなければいけない人は日本の学生と同じくらい一生懸命に就活していました。
留学先での経験が、人生観を変えるきっかけに
――では、留学の経験が就活や人生観に与えた影響はありますか?
とても大きな影響を受けました。それまで、自分は「やればできる」といった感じで過ごしてきたのですが、中国で大失敗をしました。そこで、自分自身を見つめなおして、さまざまなものを周りから吸収しようとする姿勢を身に付けられました。これは本当に大きかったです。それまでは、自分が失敗したということをなかなか認められませんでした。しかし、留学先での経験を通して、「自分一人ではダメだ、他人から吸収しなければ」という考えに変わりました。その経験以降、さまざまなものを周りから吸収しようとする姿勢=自分の弱みも認めて、他人から学ぼうと思うようになりました。
――大失敗というのはどんなことですか?
簡単に言えば、日本と中国の文化の違いに苦労したということです。中国では、自分から発信していくことがとても重視されます。これは今までの経験にないものでした。自分が先に考えていたことでも、それを早く言ったもの勝ち、だったり。そのような文化に全くなじめませんでした。次第に部屋に閉じこもるようになって、最初の2か月を完全に無駄にしてしまいましたね。部屋にいるだけなら日本にいるのと変わりません。これが大失敗です。
――語学の部分でも苦労しましたか?
はい。今までの自分のやり方が全然通用しなかったです。自分の力で何とかしようとしても、どうにもならない状態でした。しかし今思い返せば、それがいい経験でした。
――何か一歩踏み出せたきっかけはあったのですか?
ずっと部屋に引きこもっていたんですが、ルームメイトが日本人だったんです。彼は私と違って語学が堪能でした。そこで彼からアドバイスを求めることにしました。そうしたら、彼から勉強の仕方や普段の過ごし方などのアドバイスをもらえました。それまでは、自分の弱みを簡単に人に見せられなかったので、なかなか言い出せなかったのです。でも、どうしようもなくなって彼に助けを求めました。
――そこがターニングポイントですか?
そうですね。そこから変わっていけたと思います。
――日本に帰ってからもその経験が活かされているのでしょうか?
はい。自分がダメだった部分を認めることで、周りに知見を求めるとか、そういったことにも活かせています。たぶん、働くうえでの自分の核にもなっていくと思います。
――就活にも活かせていますか?
はい。社会にはいろんな人がいて、自分ができないことや、相手ができないこともある。お互いに尊重して働いていこうという考えに変わりました。
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