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就活生が語る

【後編】「人のために何かしたい!」回り道で夢をかなえた帰国子女がコンサル業界を選ぶまで

名だたる企業から複数の内定を勝ち取り、最終的に外資系コンサルへの就職を決意したA・Iさん(21歳)。Sierやコンサル業界に軸を絞った就活を展開するも、初めの頃は商社やメーカーにも食指を伸ばしていたという。両親の仕事の都合でアメリカに住んでいた経験、学生時代にかけもちしていたサークル活動など、幅広い経歴を持つ彼女が就活で苦労してきたポイントとは。試行錯誤を繰り返したA・Iさんの就活体験に迫る。

総合商社、外資コンサル、外資銀行、ベンチャー企業など、学生が憧れる企業に内定した先輩たちは、どのように就活を乗り越えたのか。リアルな就活体験には、みなさんがこれからぶつかる壁や役立つヒントが盛りだくさん。就活の悩みは、人それぞれ違う。多くの就活体験記を読めば、きっと似たような不安や失敗があるはずです。就活の手助けになること間違いなしの就活体験シリーズです。
※この記事は、個人の感想であり、業界・各社の事実と異なる可能性があります。

<プロフィール>
A・I 女性
慶應義塾大学商学部
就職予定先:外資コンサル
内定企業:Sier、コンサル
参加したインターン:7社
OB/OG訪問人数:2名
ES提出企業数:13社
面接社数:11社
内定社数:4社

「人のために何かしたい!」回り道で夢をかなえた帰国子女がコンサル業界を選ぶまで【前編】

https://br-campus.jp/articles/report/759


就活を「ゴールの見えないマラソン大会」にしないためには

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――先ほど、自己分析を苦労されたとおっしゃっていましたが、就活中に一番苦労したことは?
自己分析がよく進まなかったということに加え、「論理性」という概念が理解できなかった点ですね。2年のときに参加したインターンで、論理性がないという内容のフィードバックをたくさんいただきました。
「論理性ってなんだ?」とすごくモヤモヤしました。論理性の理解については本当に苦労したのですが、解決には英語がしゃべれたことがプラスに働いたんですね。

――論理性と英語とがご自身の中でどのようにつながったのでしょうか?
英語って構造的にすごく論理的な話し方なんですよ、結論を先に言って理由を説明していくといった感じで。英語に慣れて日本に帰ってきたとき、文章の構造が英語と全然違うと感じていたんです。文章の作りを英語と違う構造に分解して、例えるとすれば、サラサラ流れるように、感情に従って滑らかに話すのが、日本語的な話し方なんだと意識していたんですね。そしたら「論理性がない」と指摘されたので、文章の構造を英語っぽく話そうと思いついたんです。そうしたらうまくいって、自分的にもしっくり「論理性とはなんぞや」みたいなことが納得できました。

――自己分析ではどんなところで苦労したんですか?
自己分析の何が就活に役立つのか全く分からなかったことです。就活を始めたての頃が多分、一番自己分析をしていた時期ですが、その頃やっていたことって、今思えばあまり意味がなかったなと感じています。当時やっていた自己分析が具体的にどういうものだったかと言いますと、過去の自分の「自分史」でモチベーショングラフをひたすら書いて振り返ったり、つらかった時期をどう乗り越えたかとか、選択肢があるなかでなぜ自分がそれを選んだかとかを考察したり。そういったことを黙々と書き起こしていました。自分の経歴がどのように形作られたか必死に考えていたんですが、それらはあまり意味がなく、就活に生かせてなかったなと感じます。そういう内容を考えたとしても、目的がわからないままとりあえず形式だけにとどまっていました。だから自己分析は結局、2月くらいまでずっと続けていました。自己分析をしていても、それで何かがわかったからといって一体、私の就活において何になるんだ?という気持ちが自分の中にずっとありました。自己分析の結果が具体的に何にもつながらなかった点ですごく悩みました。

――苦労していくなかで、ブレークスルーポイントは見つけられましたか?
漠然とした自己分析から、テーマをモチベーション重視に絞った自己分析にシフトしていったら光が見えてきました。今までの自己分析がマクロすぎたので、もっとミクロに絞って「論文の執筆で頑張っていたあのときは何がモチベーションだったか」とか「なぜ自分はサークル活動を頑張っていたのか」とかを細かく考えるようになっていきました。そうすると必ず理由があったんです。そのモチベーションにつながっていた理由をきちんと意識したら、「これで分かったことを面接で説明すればいいのか」というふうに考えられるようになりました。ここで、面接のための自己分析という考え方にシフトできて、スピードが加速しました。面接で企業が求めていることを答えるためには、自分が学生生活の中で頑張ってきたことを論理的に言語化して落とし込めばいい、ということが体感的に分かってきたんです。

――先ほどの「論理性」にもつながることでしょうか?
そうですね。就活において論理性は本当に大切だなと思っています。就活ってやることがたくさんあるので、つい形式だけなぞるみたいなことをしがちだと思うんです。みんながこれをやっているから、とりあえずやっておこうかなといったように。でも、本質としては「何のために今、自分がそれをするのか」という目標をしっかり意識して考えることが大事だと思いました。それはインターンでも自己分析でも全部に言えることで、数をこなすにしても、必ず目標が分かっていないとあまり意味がないです。ゴールがどこか分からないマラソン大会を全力疾走したって、多分延々と苦しいだけですよね。ゴールがどこで、どういう走り方で、どういう道を進むのか。そういうふうに就活を捉えて行動していかないと、悩んでいたときの私のように、苦しい状況になってしまうのではないかと思いました。

自分の行動の目的と意味をしっかり認識して動いていく

――ご自身の就活を振り返ってみて、こうすればよかった、というようなことはありますか?
特にはないです。結果論になってしまいますが、幸運なことに自分の就活の結果に満足できたので「こうしておけばよかった」という気持ちはあんまりないです。私は就活を進めるうえで、軸や結論に至るまでに回り道をたくさんしてしまったので、もしかしたら最初からやることの目的をきちんと明確化して行動していれば、しなくていい回り道もあったかなとは思います。そうすればより要領よく就活を進められたのかなと。でも、そういったことは実際に行動していくなかで見えてくる部分もあるのではないでしょうか。今自分がしていることにどういう目的と意味があるか、ということを常に意識できているとベストかなとは思います。

――なるほど。それでは最後に、これから就活を始める就活生にアドバイスをお願いします。
少しでも興味がある業界は、いろいろな企業のインターンや説明会に参加してみるといいと思います。自分がどんなことに向いていて、どんなことを楽しいと感じるのかを知ることができるので、とてもいい経験になると思います。自分と向き合って、点と点を線につなげていけるようにしてください。自分が学生時代に頑張ってきたことや好きだったことをきちんと振り返れば、必ず「点」は見つけられると思います。点と点をつなげて線にする感覚を楽しむといいかもしれません。時には、がむしゃらに突き進むことも大切ですが、自分がしていることは何のための行動なのか、目的と意味をしっかり意識して就活を進めることが大切かなと思います。

――ありがとうございました。

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