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就活生が語る

【前編】「人のために何かしたい!」 回り道で夢をかなえた帰国子女がコンサル業界を選ぶまで

名だたる企業から複数の内定をもらい、外資系コンサルへの就職を決意したA・Iさん(21歳)。最終的にはSIerやコンサル業界に的を絞った就活を展開したが、初めの頃は商社やメーカーにも関心を寄せていたという。両親の仕事の都合で、幼少期をアメリカなど海外で過ごし、学生時代には複数のサークルをかけもちするなど、さまざまな経験を持つ彼女が就活で苦労したポイントとは。試行錯誤を繰り返したA・Iさんの就活体験に迫る。

総合商社、外資コンサル、外資銀行、ベンチャー企業など、学生が憧れる企業に内定した先輩たちは、どのように就活を乗り越えたのか。リアルな就活体験には、みなさんがこれからぶつかる壁や役立つヒントが盛りだくさん。就活の悩みは、人それぞれ違う。多くの就活体験記を読めば、きっと似たような不安や失敗があるはずです。就活の手助けになること間違いなしの就活体験シリーズです。
※この記事は、個人の感想であり、業界・各社の事実と異なる可能性があります。

<プロフィール>
A・I 女性
慶應義塾大学商学部
就職予定先:外資コンサル
内定企業:SIer、コンサル
参加したインターン:7社
OB/OG訪問人数:2名
ES提出企業数:13社
面接社数:11社
内定社数:4社

「人のためになること」が原動力だった学生時代

――まずはバックグラウンドについてお伺いします。帰国子女とのことですが、海外で過ごした具体的な期間や場所を教えてください

親の仕事の関係だったんですけど、2回海外で生活しました。最初は生後6~7カ月の時にチリに行って、5歳くらいで帰国、次が小学3年の夏にアメリカに行って中学1年の終わりに日本に帰ってきた、みたいな感じです。

――物心ついたくらいからローティーンの時期までをほぼ海外で過ごされたんですね。印象に残るエピソードはありますか?
アメリカではフロリダとペンシルバニアとカリフォルニアに住んでいたんです。結構、転々としたのですが、カリフォルニアに住んでいたときに、州の予算カットの関係で小学校の美術と音楽の授業がなくなったことが衝撃的でした。毎月あった授業が隔月の実施になったのですが、これに非常に驚いてしまって。美術と音楽が好きだったということもありますが、こんなに発展しているアメリカという国でもお金の問題で教育が受けられないということもあるんだと。すごいカルチャーショックでした。

――日本に帰国したときに文化の違いみたいなものは感じましたか?
私は公私共に自分の意見をはっきりと主張するタイプだったのですが、みんな自分の意見をはっきり言わないなということは感じました。なんで授業中に誰も手を上げないんだろうとか、友達と話をしているときに意見をぼかして遠回しに言ったりするんだなとか。最初は「なんで?」と思っていましたが、しばらくしたら私もそういう「空気を読む」というような価値観になじんでいきましたけどね。

――なるほど。それでは、学生時代に力を入れていたことについて聞かせてください。勉強以外でどんなことをしていましたか?
学外のサークル活動に力を入れていました。2つのサークルに参加していまして、1つはNPO法人アイセック・ジャパンというところ。もう1つは、風変わりな名前なんですけど「自称クリエイター集団」っていう……(笑)。

――NPO法人に比べてフランクな感じですね(笑)。アイセックではどんな活動を?
アイセックは海外インターンシップ事業を運営する学生団体なのですが、私は海外から日本にインターンをしにくる人たちの支援全般に携わっていました。ビザの申請から面接の立ち合いまで、完全サポートで企業と外国人インターンの懸け橋となるような業務全般を行っていました。自分が海外から日本に帰ってきて「日本っていい国だな」と思ったので、もっと海外の人に日本を体験してほしくて。そういう活動ができる団体を探して見つけたのがアイセックでした。

――なるほど。もう一つの「自称クリエイター集団」では?
変な名前だけど活動はまじめなんですよ(笑)。毎年コンセプトを決めて映像とか作品を作ったり、三田祭(慶應義塾大学の学園祭)のときにファッションショーを運営したりしていました。モデルとして出演したこともありましたが、裏方寄りの仕事が多かったです。決められたコンセプトをどう観客に伝えるかに注力して、衣装のレンタルやモデルさんのメイクなどを工夫してイベントを盛り上げていました。

――イベント運営のような感じですか? そちらはどんなきっかけで始めたんですか?
友人に誘われたのがきっかけだったんですが、もともとそういうクリエイトすることが好きだったというのもあります。そもそも、慶應義塾大学に入ったのもドラマの影響で雑誌編集者になりたかったからなんです。高校の時に、大手出版社の編集者になるには有名私大じゃないと難しいみたいな話を聞いて、「じゃあ目指そう!」と思って。大学に進学して雑誌編集者という夢は変わりましたが、軸にあったのは「誰かを喜ばせたい」という思いです。自分が頑張ったことで誰かが楽しいと感じてくれることがなによりもうれしい。それが雑誌でもイベントでも、根幹にある思いは一緒でした。だから、自分の中ではアイセックも自称クリエイター集団も、どちらの活動も「人のために何かしたい」「人から頼られたい」という思いが核になっているんです。

――人のために何かしたい、という思いが原動力なんですね。
そうです。だから学生時代は、勉強以外では人のためになる活動に力を入れていました。

回り道をして徐々に見えてきた「自分の就活の軸」

画像

――就活を始めた時期ときっかけについて教えてください。
大学入学時から多少は意識していました。どんな業界とか仕事とか、具体的なイメージはなかったですが、何かしら就活にプラスになる経験はしておきたいなという気持ちはずっとありました。本格的に始めた時期は3年生の9月頃です。きっかけは、周りがどんどん始めたから……。

――慶應義塾大の学生は就活を始めるのが早い方が多いという印象がありますね。
周りがどんどん、もう準備もしっかりしていて、一斉に始めたみたいになっていて。出遅れたと感じ、慌てて始めた覚えがあります。とはいえ、3年生の9月頃までに業界をある程度絞りたいという目標はあったので、そこに対して動き始めたという点では自然な流れでした。

――3年生の9月時点で業界も絞れていたんですか?
それが全く、絞れていなかったです。実は何となくですが2年生の2月くらいから長期インターンなどは参加していたんですが、業界を選ぶ基準が「自分の英語が使える業界」としていたので。帰国子女というメリットを生かすために英語スキルを「推し」にしたかったんです。英語が業務に使えそうで、会社の方針とかざっくり見て「面白そうだな」と感じた企業のインターンは参加したんですが、3年生の9月までは業界を絞り切れていなかったです。最終的にはSIerやコンサル業界に絞ったんですが、初期の頃は商社やメーカーなども幅広く受けていました。

――インターンに応募するときにエントリーシートが必要になると思うんですけど、それは準備していたんですか?
用意はしていましたが、ブラッシュアップ前のつたない内容でした。人に見せるのが恥ずかしいって思っていたので、まだ添削もしてもらってなかったですし。本格的な就活を始めたばかりの、この頃は、ゼミなども重なっていたので、毎日がとにかく忙しかったです。あまり深く考えられなかったという部分もあります。

――具体的に業界を絞り始めたのはいつごろからでしたか?
業界を絞り始めたのは年明け1月くらいからですね。だから本当に就活の軸が定まるのが遅かったです。年末くらいまでは自己分析とかでかなり悩んでいて、業界選定は後回しにしていたんです。そろそろ何とかしないと本格的にまずいと思うようになり。自分が少しでも興味を感じたり引かれたりする業界をひたすらピックアップして、なぜ引かれるのか、どこに引かれるのかということを考えていって。いろいろ考えた結果、IT業界が自分に合っているという結論になりました。自分ではIT分野は得意ではないという感覚だったんですが、客観的にとらえると実は向いているのかなと感じたためです。IT系の情報授業でいろいろな友達から頼られることも多かったですし、普通に授業が理解できていたんです。ソフトウエアメーカーに夏のインターンで参加したときも、プログラミングを体験して意外と苦しまず普通にできたりしたんですね。その他の長期インターンでもプログラミングが必要な機会があり、これも意外とできて社員の方に褒められたりしました。ようやくこの時期、就活の軸が自分で見えてきました。

――学生時代やインターンの経験を振り返って、点と点が線になったというような感じでしょうか?
そうです。やっとこの時点でバラバラだった点がつながってきたんです。それを突破口にして「ITを活用したコンサル」という業界が自分の進むべき道だということを、確信を持って断言できるようになっていきました。就活全体を通して、自己分析でものすごく悩んで苦労したのですが、遅い段階まで業界が絞れなかったことも自己分析で苦労した大きな理由の一つでした。

「人のために何かしたい!」回り道で夢をかなえた帰国子女がコンサル業界を選ぶまで【後編】

https://br-campus.jp/articles/report/750


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