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業界研究

【インフラ業界】業界研究「入社すれば生涯安泰は幻想...?」

様々な業界について、わかりやすく解説する業界研究シリーズ。今回は「インフラ業界」編です。

こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部です。
様々な業界について、わかりやすく解説する業界研究シリーズ。今回は「インフラ業界」です!
インフラ業界はその事業の安定性やスケールの大きさといったイメージから学生の志望先として上位に挙げられる業界です。
しかしながら、例えばインフラ業界の中でも代表的な「電力」の領域では、2016年の電力の小売り自由化に伴いこれまでの地域独占体制が崩れ民間企業が参入、競争が激しくなってきています。
このように、安定のイメージが強いインフラ業界であっても、必ずしも「入社すれば生涯安泰」というわけにはいかなくなっている現状があります。

また、インフラ業界は、領域が多岐にわたり、電力、水道のようなライフラインから、鉄道、郵便まで含むため、全体像をつかむことが難しい業界でもあります。

そこで今回は、インフラ業界についての基本的な説明から現在の市場状況、そして業界の中でも特に人気の高い電力、ガス、通信、鉄道業界の概要、志望動機の作り方までインフラ業界のリアルを掴めるような情報をお送りします!

インフラ業界の現状と動向

インフラ業界とは

そもそもインフラ業界とは何を指すのか。まずインフラとは”インフラストラクチャー(infrastructure)”の略であり、社会資本や社会基盤といった意味を持ちます。これをさらに具体的にすると「国民の生活や経済活動に不可欠なもの」ということになります。
つまり、私たちが普段当たり前に使う電力や水道から鉄道に至るまで、社会や生活の基盤となる事業領域をまとめた括りが、インフラ業界を指します。

インフラ業界の業界規模・動向

インフラ業界の市場規模ですが、今回はその規模感を掴むために鉄道業界を例にとってみました。平成27-28年の鉄道業界の業界規模は14兆6101億円となっています。この数字からもわかるように、社会のインフラ=人々の暮らしに必要不可欠な領域であるため、市場規模も非常に大きいということがわかります。

このようにインフラ業界に含まれる水道やガス、鉄道などの多くは需要の大きさに加え、生活に不可欠であるため売り上げに波が少なく、安定的な領域であるのは事実です。しかし現在、インフラ業界であれば安定という見方は崩れつつあります。その理由の一つに、政府が推し進めている、エネルギーの自由化があります。

政府は2016年に電気、2017年にはガスの小売りを全面自由化しました。これはつまり、今まで官営だったものが民営化されるという流れが一部起き始めているということを示しています。このように「インフラ=安定」といったイメージは絶対的ではなくなりつつあり、むしろこの先競争が激化して厳しい業界になるという可能性が大いにあります。

インフラ業界の代表的な領域

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電力や水道、道路、郵便までインフラ業界には様々な領域がありますが、今回はその中でも人気の電気、ガス、鉄道、通信について一覧にまとめてみました。

電力

電力会社は、人々の生活に不可欠な「電気」を安定的に供給する会社のことをいいます。これまでの電力業界は電力会社が特定の地域を独占する、地域独占状態にありました。しかし16年の小売の完全自由化により従来の独占状態は終わり、ガス、通信など他業界からの参入が続き、電力小売りの競争は激しくなっています。
すでにその動きは始まっており、セブンイレブンは、電力自由化に伴い関西1000店舗の電力の購入元を関西電力から東京電力に変更しました。東京電力のほうが価格を安く提供しているからです。

参考記事「関電に激震…セブン-イレブン関西の電力、東電乗り換え決定で越境販売、さらに活発化か」
http://www.sankei.com/west/news/150814/wst1508140077-n1.html

<<代表的企業>>
東京電力株式会社、関西電力株式会社、中部電力株式会社、東北電力株式会社、九州電力株式会社

<<電力事業に参入する小売り電気事業者>> KDDI株式会社(au電気)、 ソフトバンク株式会社(ソフトバンクでんき) 、株式会社ジュピターテレコム

ガス

ガス会社はガスの製造を行い、安全に家庭や企業、工場などに提供する会社のことをいいます。こちらも電力と同様、17年4月に都市ガスの全面自由化が始まりました。これにより他業種からの参入が相次ぎ、競争の激化が見込まれます。

<<代表的企業>>
東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、東邦ガス株式会社、西部ガス株式会社、静岡ガス株式会社

鉄道

鉄道会社は、移動手段としての人とモノを運ぶ鉄道を維持・運行している企業を指します。
人口減少によって市場規模の縮小が避けられない鉄道業界ではありますが、豪華列車やホテル事業などで新たな収入源を探り、打開を図っています。

<<代表的企業>>
東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、近鉄グループホールディングス、東京急行電鉄株式会社

通信

通信会社は端末間のデータの送受信をする「通信サービス」を提供するインフラの事業を担っています。現代には不可欠なITと深く関わる会社です。近年ではIoTなどの分野に各社力を入れています。

<<代表的企業>> 日本電信電話公社(NTTドコモ)、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社

参考・参照サイト
http://gyokai-search.com/3-syokuhin.htm
http://careergarden.jp/tetsudoukaisha/

インフラ業界の志望動機

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ところでインフラ業界を志望する学生は、どんな志望動機をもっているのでしょうか?
ビズリーチ・キャンパスに登録している学生から聞こえてきた志望動機をいくつか紹介します。

・社会貢献度の高さを軸に就職活動を行っており、その中で多くの人々の生活を支えるインフラ業界の社会貢献度の高さに惹かれたから。

・東日本の大震災以降インフラの重要性を知り、社会を底で支えるインフラ業界の仕事に就きたいと考えるようになったから。

・社会に必要とされているインフラ業界では使命感・責任感を感じ、誇りを持って働けると思うから。

・電力自由化及びガスの自由化に伴い,エネルギー関連企業は激しい競争の中で様々な工夫を凝らす必要がある。その中で働くことは自分の成長に繋がると考えたから。

やはり「社会貢献度の高さ」「使命感・責任感」がキーワードになっているようです。さらに、自分の原体験なども交えるとより説得性の高い志望動機になるので、自己分析、業界研究をさらに深めていきましょう!

おわりに

いかがだったでしょうか。今回はインフラ業界の業界研究をしていきました。安定の代名詞であったようなインフラ業界であっても、必ずしも安定ではないリアルが伝わったかと思います。また、領域も広くそれぞれの業界に特色がありました。この記事を読んで少しでもインフラ業界の理解が深まっていれば幸いです。

しかしながら、今回紹介したのはまだまだ浅い情報です。リアルな情報を集めるには、自らが主体的に動くことが重要になります。そしてその一番効率的な方法がOB訪問となります。
是非ビズリーチ・キャンパスを通してOB/OG訪問をして、志望業界への理解を深めてみてくださいね!

一次情報を得て、自分の未来を見つけに行こう

採用ホームページやニュースなどのメディアを読んで、業界・企業研究に励むことはとても大事なことです。 しかし、それらの多くは二次情報に過ぎません。何かしらのバイアスがかかっており、正しい情報であるかどうかは自身で選択していかなければなりません。

情報収集で重要なことは、「どれだけ新鮮な一次情報」を得られるか、ということ。 そしてその一次情報を得る手段としては、「とにかく人と出会う」ことが重要になります。

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