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業界研究

インフラ業界とは?業種や仕事内容、向いている人、年収について解説! | ビズリーチ・キャンパス

私たちの生活や社会を根底から支えている「インフラ業界」。電気・ガス・水道・道路・鉄道・通信といったインフラは、日常ではあまり意識されませんが、止まるとたちまち不便や混乱を招く重要な分野です。 今回の記事では、そんなインフラ業界の具体的な業種や仕事内容、求められる人物像、そして年収の目安までをわかりやすく解説します。 インフラ業界に少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

インフラ業界とは

そもそもインフラ業界とは何を指すのか。まずインフラとは”インフラストラクチャー(infrastructure)”の略であり、社会資本や社会基盤といった意味を持ちます。これをさらに具体的にすると「国民の生活や経済活動に不可欠なもの」ということになります。
つまり、私たちが普段当たり前に使う電力や水道から鉄道に至るまで、社会や生活の基盤となる事業領域をまとめた括りが、インフラ業界を指します。

◾️インフラ業界の特徴
・社会基盤を支える「なくてはならない」業界
・景気に左右されにくく、安定性が高い
・公共性が高く、責任感や使命感が求められる
・長期的なキャリア形成がしやすい環境

インフラ業界は、電気・水道・交通・通信など生活や産業の基盤を支える「なくてはならない」存在です。景気の影響を受けにくく、安定した需要があるため、長期的なキャリアを築きやすい点も魅力です。
また、公共性が高いため、社会貢献への意識や責任感が求められます。人々の生活を裏側から支える使命感にやりがいを感じられる人に向いている業界といえるでしょう。

インフラ業界の代表的な領域

電力や水道、道路、郵便までインフラ業界には様々な領域がありますが、今回はその中でも人気の電気、ガス、鉄道、通信について一覧にまとめてみました。

電力

電力会社は、人々の生活に不可欠な「電気」を安定的に供給する会社のことをいいます。これまでの電力業界は電力会社が特定の地域を独占する、地域独占状態にありました。しかし16年の小売の完全自由化により従来の独占状態は終わり、ガス、通信など他業界からの参入が続き、電力小売りの競争は激しくなっています。
すでにその動きは始まっており、セブンイレブンは、電力自由化に伴い関西1000店舗の電力の購入元を関西電力から東京電力に変更しました。東京電力のほうが価格を安く提供しているからです。

参考記事「関電に激震…セブン-イレブン関西の電力、東電乗り換え決定で越境販売、さらに活発化か」
http://www.sankei.com/west/news/150814/wst1508140077-n1.html

<<代表的企業>>
東京電力株式会社、関西電力株式会社、中部電力株式会社、東北電力株式会社、九州電力株式会社

<<電力事業に参入する小売り電気事業者>>
KDDI株式会社(au電気)、 ソフトバンク株式会社(ソフトバンクでんき) 、株式会社ジュピターテレコム

ガス

ガス会社はガスの製造を行い、安全に家庭や企業、工場などに提供する会社のことをいいます。こちらも電力と同様、17年4月に都市ガスの全面自由化が始まりました。これにより他業種からの参入が相次ぎ、競争の激化が見込まれます。

<<代表的企業>>
東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、東邦ガス株式会社、西部ガス株式会社、静岡ガス株式会社

鉄道

鉄道会社は、移動手段としての人とモノを運ぶ鉄道を維持・運行している企業を指します。
人口減少によって市場規模の縮小が避けられない鉄道業界ではありますが、豪華列車やホテル事業などで新たな収入源を探り、打開を図っています。

<<代表的企業>>
東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、近鉄グループホールディングス、東京急行電鉄株式会社

通信

通信会社は端末間のデータの送受信をする「通信サービス」を提供するインフラの事業を担っています。現代には不可欠なITと深く関わる会社です。近年ではIoTなどの分野に各社力を入れています。

<<代表的企業>> 日本電信電話公社(NTTドコモ)、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社

参考・参照サイト
http://gyokai-search.com/3-syokuhin.htm
http://careergarden.jp/tetsudoukaisha/

インフラ業界に向いている人の特徴

インフラ業界に向いている人には、次のような特徴があります。

・責任感が強い
・調整力が高い
・グローバル志向がある

これらの特徴について解説します。

責任感が強い

インフラ業界に向いている人の特徴のひとつが、「責任感が強いこと」です。
電気や水道、鉄道など、社会の基盤を支えるインフラは一度止まれば多くの人の生活に影響を与えます。例えば、「自分の仕事が誰かの安心や便利につながっている」と実感できる人や、「トラブル時にも冷静に対応できるタイプ」は、この業界に適性があるといえるでしょう。目立たないけれど確実に人の役に立ちたいという気持ちが、インフラの仕事には何よりも大切です。

調整力が高い

インフラ業界では、多くの関係者と連携しながら仕事を進める場面が多いため、「調整力が高い人」が向いています。
例えば、現場の作業員、自治体、取引先など、立場の異なる相手と円滑にコミュニケーションを取り、物事を前に進められる人は大きな強みになります。意見の違いがあっても、冷静に全体のバランスを見て着地点を探れるようなタイプの人は、プロジェクトの要として活躍できるでしょう。協調性と柔軟性を持つ人に適した業界です。

グローバル志向がある

近年のインフラ業界は、国内にとどまらず海外展開を積極的に進めている企業が増えています。そのため、「グローバル志向がある人」にはチャンスが広がっています。
例えば、異文化への関心が強く、語学や国際情勢へのアンテナを高く持っている人は、海外のインフラ整備や国際プロジェクトでも活躍できる可能性があります。国内外を問わず社会基盤を支えたいという視野の広さや、国境を越えて挑戦したいという意欲がある人に向いている業界です。

インフラ業界の年収

画像


※引用:国税庁「民間給与実態統計調査(令和5年分)」「業種別の平均給与」

国税庁が発表している「民間給与実態統計調査(令和5年分)」というデータ内の「業種別の平均給与」によると、「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均給与・手当は636万円、平均賞与は139万円、合計した平均年収は775万円となっています。これは、国税庁の業種別の平均給与の中でも1位の数字になります。

インフラ業界の平均年収が高い理由は、社会の基盤を支えるという重要性と、高度な専門性が求められる点にあります。
例えば、電力やガス、水道などの分野では、安定供給を維持するために24時間体制の対応や、技術的な知識・資格が必要とされることが多く、その分、賃金水準も高めに設定される傾向があります。
また、インフラ企業は大手が多く、福利厚生や給与体系がしっかり整っていることも年収の高さに影響しています。

インフラ業界に就職するメリット

インフラ業界に就職するメリットには、およそ下記のような点があげられます。

・安定した会社が多い
・各種手当や福利厚生が充実している
・人の生活を支えるやりがいを感じることができる
・最新の技術を扱える

これらを詳しく解説します。

安定した会社が多い

インフラ業界に就職する大きなメリットのひとつが、「安定した会社が多い」という点でしょう。
電気・ガス・水道などのインフラは景気に左右されにくく、常に一定の需要があるため、業界全体として安定性が高い傾向にあります。また、インフラ系企業は国や自治体との関わりが深く、大手企業が多いのも特徴です。
そのため、長期的に腰を据えて働きたい人や、将来設計を立てやすい環境を重視する人にとっては、大きな安心材料となるでしょう。

各種手当や福利厚生が充実している

インフラ業界の企業は、比較的規模が大きく、経営基盤が安定しているため、手当や福利厚生が充実しているケースが多いのが特徴です。住宅手当や家族手当、資格取得支援、社宅制度などが整っており、安心して長く働ける環境が整っている傾向にあります。
社会的責任の大きい仕事だからこそ、社員の働きやすさや生活面をサポートする体制が重視されており、その恩恵を受けながら着実にキャリアを築いていける点は、大きなメリットといえるでしょう。

人の生活を支えるやりがいを感じることができる

「人の生活を支えている実感を持てる」というやりがいが感じられることも、インフラ業界の魅力のひとつです。電気や水道、交通、通信といったインフラは、日々の暮らしに欠かせない存在であり、自分の仕事が社会全体に貢献していることを実感しやすい業界といえます。
大きなトラブルを未然に防いだり、災害時に迅速な復旧対応に関わったりと、目立たなくても人々の安心や便利を守る仕事に誇りを感じられる点は、他の業界ではなかなか得がたい価値といえるでしょう。

最新の技術を扱える

インフラ業界では、近年ますます高度化・複雑化する社会課題に対応するため、最新の技術が積極的に導入されています。
例えば、電力のスマートグリッド化や上下水道の遠隔監視システム、インフラ設備のドローン点検やAI解析など、最先端の技術に触れながら働ける環境があります。
こうした技術を通じて社会に貢献できる点は大きな魅力です。技術志向のある学生や、成長分野でスキルを磨きたい人にとって、大きなやりがいと成長機会が得られるでしょう。

インフラ業界の将来性と今後の動向

インフラ業界は、社会を支える基盤として今後も安定した需要が見込まれています。
再生可能エネルギーの導入や老朽インフラの更新、AI・IoTの活用などにより、持続可能でスマートな社会づくりを担う存在として、今後もますます注目されていくでしょう。

再生可能エネルギーへの切り替え

近年、インフラ業界では再生可能エネルギーへの移行が本格化しています。
太陽光や風力といった自然由来の電源を中心に、新たな発電設備の導入や送電インフラの整備が進んでいます。脱炭素社会の実現に向けた国の方針や、環境意識の高まりなどが主な背景です。
従来のエネルギー供給の枠組みが大きく変わりつつある今、インフラ企業には技術革新と柔軟な対応力が求められています。就職先としても、新しい挑戦ができる分野といえるでしょう。

スマートシティ関連事業の増加

インフラ業界では、スマートシティ関連事業が活発化しています。スマートシティ関連事業とは、AIやIoTなどの先端技術を活用して、都市のインフラやサービスを効率化・高度化する音で住民の暮らしをより便利で快適にする取り組み全般を指します。政府の支援もあり、自治体主導のプロジェクトが増加傾向にあります。
これにより、インフラ企業には新たな技術導入やサービス提供の機会が広がり、業界全体の変革が期待されています。今後、スマートシティの発展に伴い、インフラ業界の役割はますます重要となるでしょう。

人口減少に伴う売り上げの低下

日本の人口減少により、インフラ業界では電力・水道・交通などの利用者が減り、売上の低下が課題となりつつあります。特に地方では影響が大きく、収益構造の見直しが求められています。
これに対応するため、各社は業務の効率化やスマートシティ関連事業への参入、海外展開など新たな成長戦略を模索中です。今後は「守る」だけでなく「変える」力が求められる業界になるでしょう。

インフラ業界での具体的な仕事内容

インフラ業界とひと口に言っても、担当する分野や企業によって仕事内容はさまざまです。
電気・ガス・水道・鉄道・通信など、私たちの暮らしを支える業務の裏には、現場を動かす技術職から全体を管理する企画職まで、幅広い職種が存在します。

営業

インフラ業界における営業職は、一般的なモノを売る営業とは少し異なり、顧客との信頼関係構築や提案力が重視されます。
例えば電力会社では、法人顧客に対して最適な電力プランや省エネ対策を提案する業務などが中心です。交通インフラでは、企業や自治体と連携し、新しい路線開発や利用促進の提案を行うこともあります。
いずれも、長期的な視点で相手の課題を捉えて”社会全体に貢献する提案”が求められるのが特徴でしょう。

エンジニア

インフラ業界のエンジニア職は、設備の設計・施工から保守・点検まで、技術面でインフラを支える重要な役割を担います。
電力業界では、発電所や送電網の設計・運用管理などを行い、安定供給を守ることが主な業務です。交通インフラでは、鉄道や道路の整備・補修、運行システムの開発などが中心になるでしょう。
いずれも高度な専門知識が求められる分野ですが、社会を根本から支えている実感を得られるやりがいの大きな仕事です。

事務

インフラ業界の事務職は、企業運営を支えるバックオフィスとして幅広い業務を担います。
例えば電力会社では、料金管理や契約手続き、顧客対応などが中心です。交通インフラでは、ダイヤ管理や利用データの分析、行政との書類対応なども行います。また、総務・人事・経理といった管理部門での勤務も多く、組織全体が円滑に機能するようサポートする役割です。
表に出ることは少なくとも、社会インフラの安定を支える大切な仕事です。

整備

インフラ業界における整備の仕事は、設備や機器を安全かつ正常に保つための点検・修理・更新を行う現場の要です。
電力業界では、送電線や変電設備の保守点検が主な業務で、安定した電力供給に直結する仕事となります。交通インフラでは、鉄道車両や線路の整備、信号機器のチェックなどが中心となるでしょう。
いずれも定期的な保守はもちろん、故障時の緊急対応も重要で、利用者の安全や生活の安心を守る責任ある仕事です。

操縦

インフラ業界における「操縦」の仕事は、主に交通インフラで活躍する職種となります。
例えば鉄道業界では、運転士が乗客の安全を守りながら時間通りに列車を動かしています。ほかにも、空港や港での航空機・船舶の運行補助や誘導など、実際に何かを操縦し“動かす”仕事が求められる場面は数多くあります。
技術的な正確さに加え、常に冷静な判断力が必要で、責任も大きいですが、その分やりがいも感じられる仕事でしょう。

技術管理

インフラ業界における「技術管理」は、設備の品質や工事の進行状況をチェックし、安全かつ確実にプロジェクトが進むよう全体を統括する仕事です。
例えば電力業界では、発電設備や送電線の設計・施工などが基準通りかを管理します。交通インフラでは、橋や線路など大規模インフラの工事進捗を管理し、事故が起きないように調整を行います。
現場と密に連携しながら、技術と工程のバランスを取る、縁の下の力持ち的な役割でしょう。

企画・マーケティング

インフラ業界の「企画・マーケティング」職は、事業やサービスの方向性を考え、利用者にとって価値のある仕組みをつくる仕事です。
例えば電力会社では、新しい料金プランや再生可能エネルギーの普及戦略を立案する業務などがあります。交通業界では、駅ナカ施設の開発や観光との連携企画、利用促進のためのキャンペーン立案などが行われます。
数字の分析だけでなく、地域や社会とのつながりを意識した柔軟な発想力が求められるでしょう。

インフラ業界の志望動機

ところでインフラ業界を志望する学生は、どんな志望動機をもっているのでしょうか?
ビズリーチ・キャンパスに登録している学生から聞こえてきた志望動機をいくつか紹介します。
・社会貢献度の高さを軸に就職活動を行っており、その中で多くの人々の生活を支えるインフラ業界の社会貢献度の高さに惹かれたから。
・東日本の大震災以降インフラの重要性を知り、社会を底で支えるインフラ業界の仕事に就きたいと考えるようになったから。
・社会に必要とされているインフラ業界では使命感・責任感を感じ、誇りを持って働けると思うから。
・電力自由化及びガスの自由化に伴い,エネルギー関連企業は激しい競争の中で様々な工夫を凝らす必要がある。その中で働くことは自分の成長に繋がると考えたから。
やはり「社会貢献度の高さ」「使命感・責任感」がキーワードになっているようです。さらに、自分の原体験なども交えるとより説得性の高い志望動機になるので、自己分析、業界研究をさらに深めていきましょう!

インフラ業界の就活体験記

実際にインフラ業界に興味を持ち、インターンに参加したり就活対策したりし、見事内定を勝ち取った先輩たちの「就職活動体験記」をご紹介します。

https://br-campus.jp/articles/report/1938
https://br-campus.jp/articles/report/2150
https://br-campus.jp/articles/report/1814

同じ業界を目指した先輩たちの生の声を聞き、参考にしてみてください。

おわりに

インフラ業界は、電気・ガス・水道・交通・通信など、人々の生活に欠かせない社会基盤を支える重要な分野です。安定性が高く、やりがいも大きい一方で、高度な専門性や責任感も求められます。
仕事内容は多岐にわたり、自分の強みを生かせる職種がきっと見つかるでしょう。将来性にも期待でき、社会に貢献できる仕事に興味がある学生には、ぜひ注目してほしい業界です。

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