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業界研究

食品メーカー業界とは?就活生なら知っておきたい仕事内容・志望動機例文を紹介 | ビズリーチ・キャンパス

身近な存在でありながら、実は奥が深い「食品メーカー」の世界。 しょうゆやジュース、レトルト食品など、毎日の食卓に並ぶ商品をつくっているのがこの業界です。安定したニーズがある一方で、味の改良や新商品開発など、日々変化が求められる仕事でもあります。 この記事では、食品メーカー業界の基本的な特徴や代表的な職種を紹介しながら、就活で使える志望動機の例文までを解説します。

目次

食品メーカー業界とは?

食品メーカー業界は、レトルト食品や飲料、お菓子など、日々の暮らしに身近な商品を製造・販売する企業が集まる業界です。スーパーやコンビニに並ぶさまざまな食品を、加工・開発しながら社会へと届ける役割を担っています。
生活に欠かせない「食」を支える仕事として、安定感があり、やりがいを感じやすい業界といえるでしょう。

食品メーカー業界の仕組み

食品メーカーは、商品を作るだけでなく「どう届けるか」も大切です。下記のような業界と連携しながら、商品が店頭に並ぶ仕組みをつくっています。

・小売店
・総合商社
・専門商社

食品メーカーと関わりの深い3つの業界について解説します。

小売店との繋がり

小売店とは、スーパーやコンビニなど商品を直接販売する場所のことです。
食品メーカーが作った商品は、小売店を通じて私たち消費者のもとに届けられています。売れ行きや客層の情報には、商品開発に役立つ大切なヒントとなることが多くあります。

総合商社との繋がり

海外展開や大規模な物流が必要な場合は、総合商社との協力が必須となります。
総合商社はグローバルな展開を後押しする重要なパートナーです。海外からの原材料調達や、完成品の輸出などを担い、国際的な物流を支えています。
特に海外進出をめざす企業にとっては、欠かせない存在といえるでしょう。海外市場を目指すメーカーにとって、商社の力は大きな強みとなっています。

専門商社との繋がり

食品メーカーは、原材料や包装資材を扱う専門商社とも密接に連携しています。
必要な原材料を安定的に調達したり、製品に適した包装資材を選んだりといった場面では、専門知識や業界内のネットワークが活きてきます。こうした工程は、商品の品質やコストに大きな影響を与えるため、非常に重要な役割を果たしています。

食品メーカー業界の動向とは

変化のスピードが速い食品業界では、各企業が生き残りをかけて独自の戦略を打ち出しています。
中でも注目したいのが、次の3つの取り組みです。

・海外市場への展開
・国内市場での差別化
・環境への配慮

それぞれの企業が、どのように時代の変化に対応しているのかを見ていきましょう。

海外市場への展開

国内市場の縮小が進む中で、食品メーカー各社は成長の活路を海外市場に見いだしています。少子高齢化によって日本国内の消費量が減少していることから、企業が今後も成長を続けるためには、海外での需要を取り込むことが不可欠となっているのです。
例えば、日本のカップ麺や調味料を、販売先の国や地域の嗜好に合わせて味付けやパッケージデザインを工夫しながら展開する取り組みが進んでいます。また、現地に工場を設けて製造・供給を行うことで、コストを抑えつつ効率的に商品を届ける体制を整える企業も増えています。
こうしたグローバル展開は、単に売上を伸ばすだけでなく、日本の食文化を世界に広めるチャンスにもつながっています。今後は、語学力や異文化への理解を持つ人材が、ますます重要な役割を果たしていくことになりそうです。

国内市場での差別化

日本の食品市場はすでに成熟段階にあり、各企業が「いかに他社と差別化を図るか」という点に力を入れています。新しい商品を投入しても、すぐに似たような製品が登場するのが現状で、その中で埋もれないためには、独自のブランド力や企画力が欠かせません。
例えば、健康志向の高まりを受けて、高たんぱくや糖質オフといったテーマに特化した商品を展開する企業が増えています。また、季節限定や地域限定のフレーバーを打ち出すことで話題性を高め、消費者の関心を引きつける工夫も見られます。
こうした差別化には、消費者のニーズを的確にとらえるマーケティングの力と、スピーディーに商品を企画・開発していく柔軟性が求められます。競争が激しい市場だからこそ、個人のアイデアや着眼点がそのまま形になりやすい環境とも言えるでしょう。

環境への配慮

近年、環境問題への関心が高まる中で、食品メーカー各社も持続可能な社会を意識した取り組みに力を入れ始めています。例えば、プラスチックごみの削減に向けた工夫や、再生可能な素材を使ったパッケージの導入などがその一例です。
実際に、ペットボトルを軽量化したり、あえてラベルを省いた「ラベルレス商品」を展開するなど、資源の使用を見直す動きが進んでいます。また、食品ロスを減らすために、ひとりでも食べきれるサイズの小容量商品を充実させる企業も増えてきました。
こうした取り組みは、単なる企業努力にとどまらず、「環境にやさしい企業」として消費者からの信頼を得ることにもつながります。今後は「おいしいか」「安全か」といった基準に加えて、「環境に配慮されているかどうか」も商品選びの大きな判断材料になっていくでしょう。

食品メーカー業界におけるトレンド6選

消費者の価値観やライフスタイルが多様化するなかで、食品メーカーもその変化に応えるべく、さまざまな新しい取り組みを進めています。

・健康志向の高まり
・植物性食品の拡大
・日本食ブームの拡散
・時短・簡便商品の人気
・EC販売の強化
・食品ロス削減の工夫

こうした6つのトレンドが、いま食品メーカーの現場で注目を集めています。それぞれの動向について、詳しく見ていきましょう。

健康志向の高まり

健康志向が高まるなか、食品メーカー各社は「体にやさしい商品」の開発に一層注力しています。その背景には、特に若い世代や働き盛りの層を中心に、栄養バランスやカロリーを意識する人が増えていることが挙げられます。
例えば、たんぱく質を豊富に含んだヨーグルトや栄養補助バーといった商品は、手軽に栄養を補える点が支持されており、忙しい日常の中でも健康管理がしやすいアイテムとして人気です。また、糖質や脂質を抑えたお弁当やスイーツも注目されていて、健康を意識しながらも食事を楽しみたいというニーズに応えています。
こうした商品は「無理なく続けられる健康習慣」を求める人たちの間でリピーターを増やしており、今後は栄養面の工夫だけでなく、味や見た目にもこだわったヘルシー食品の需要がますます高まっていくと考えられます。

植物性食品の拡大

ここ数年で、動物性の原料を使わない「プラントベース食品」への関心が急速に高まっています。背景には、環境への負荷を抑えるという観点に加え、アレルギーへの配慮や健康志向の高まりといった理由があり、多くの人が注目する分野となっています。
例えば、大豆ミートを使ったハンバーグやミートボールといった商品は、見た目も食べごたえも従来の肉製品に近づいており、植物性食品の可能性を広げています。また、乳製品の代替として豆乳やアーモンドミルクを使ったスイーツも登場し、選択肢の幅が広がっています。
こうしたプラントベース食品は、これまでの「代替品」という位置づけを超えて、新しい食のスタイルとして定着しつつあります。今後は、さらに味や食感が進化していくことで、より身近で自然な選択肢として受け入れられていくでしょう。

日本食ブームの拡散

世界的に日本食への関心が高まる中で、食品メーカー各社も海外市場に向けた商品展開を一段と強化しています。「ヘルシーでおいしい」「見た目が美しい」といった日本食ならではの魅力が、海外の消費者からも高く評価されているのが背景にあります。
実際に、寿司やラーメンを現地向けにアレンジした冷凍食品の展開が進んでおり、電子レンジで温めるだけで楽しめる商品として人気を集めています。また、調味料やだしパックを現地の言語でパッケージ化し、より手に取りやすい形で販売する工夫も見られます。
日本の味をそのまま届けるだけではなく、現地の食文化やニーズに合わせた調整を加えることが、受け入れられる鍵となっています。今後も、「日本食=安心・高品質」というイメージを保ちながら、さらなる市場拡大を目指す動きが続いていくことでしょう。

時短・簡便商品の人気

忙しく過ごす人が増えている今、「すぐに食べられる」「手間なく作れる」といった食品へのニーズが高まっています。特に一人暮らしの若者や共働きの家庭では、調理にかける時間や手間を減らせることが、商品を選ぶうえでの重要なポイントになっているようです。
例えば、電子レンジで温めるだけでそのまま食べられる冷凍弁当やおかずセットは、忙しい日の食事をサポートしてくれる存在として注目されています。また、水や火を使わずに手軽に食べられるレトルトカレーやスープ類も、利便性の高さから人気を集めています。
こうした時短・簡便な食品は、ここ数年で味や栄養バランスの面でも大きく進化しており、忙しい日々を支える強い味方となっています。今後は利便性に加えて、見た目の工夫や健康への配慮といった付加価値を持つ商品が、ますます増えていくと考えられます。

EC販売の強化

スマートフォンの普及に伴って、私たちの食品の買い方にも大きな変化が見られるようになりました。これまではスーパーに足を運んでいた人たちが、いまではネットで手軽に食品を注文するスタイルへと移行しつつあります。
実際に、メーカーが運営する公式のオンラインショップで直接商品を購入するケースが増えていたり、定期的に食品が自宅に届くサブスクリプション型の宅配サービスを利用する人も多くなっています。こうした動きは、買い物の利便性を求める消費者のニーズに応える形で広がっているのです。
ECを通じた販売が加速する中で、食品メーカーにとっては「どんな商品をつくるか」だけでなく、「どのように届けるか」も重要な課題になってきています。今後は商品開発の現場だけでなく、デジタル領域に強い人材の活躍もますます求められるでしょう。

食品ロス削減の工夫

まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう「食品ロス」をどう減らすかは、いまや食品メーカーにとって重要な課題のひとつです。これは環境への配慮という面にとどまらず、企業としての社会的な責任を果たす姿勢としても評価され、ブランドイメージの向上にもつながる取り組みとして注目を集めています。
例えば、消費期限の設定を見直したり延長したりすることで、廃棄される食品を少しでも減らそうとする動きがあります。また、これまで市場に出回りにくかった規格外の野菜や果物を原料に活用し、新たな商品として展開する工夫も進められています。
こうした食品ロス削減の姿勢は、「もったいない」という日本独自の価値観とも深く結びついており、多くの消費者の共感を呼んでいます。これからの時代、食品の「おいしさ」や「見た目の美しさ」だけでなく、社会や環境に配慮したものづくりが、ますます重視されるようになっていくでしょう。

食品メーカー業界の職種

食品メーカーの仕事は、単に商品を作ることにとどまりません。実際には、さまざまな専門分野のプロフェッショナルが関わり合いながら、一つの商品を世に送り出しています。

・研究開発・生産技術
・商品企画
・営業・販売
・管理(経営企画、経理、財務、人事、法務など)

これら代表的な4つの職種に注目し、食品メーカーでどんな仕事が行われているのか、その幅広さを見ていきましょう。

研究開発・生産技術

食品メーカーにおいて、「研究開発」と「生産技術」は、まさにものづくりの要となる仕事です。
研究開発の現場では、「こんな商品があったらいいな」という発想を出発点に、味のバランスや栄養価、保存性など、さまざまな視点から試作と改良を重ねていきます。アイデアを具体的な形にしていく、創造性と実験の積み重ねが求められる仕事です。
一方で、生産技術の役割は、開発された商品を大量かつ安定的に生産できる体制を整えることにあります。工場のライン設計や製造工程の見直しを行い、いかに効率的に、品質を保ちながら商品を「届けられる形」に仕上げるかを追求していきます。

主な仕事内容 向いている人の特徴
・新商品の施策や既存商品のアレンジ
・味や素材の組み合わせを検討する
・保存性や栄養バランスなどを調整する
・工場での生産ラインの設計や改善を行う
コストや生産効率の見直し ・食べることや新しいものを考えるのが好きな人
・細かいところに気づき、根気強く取り組める人
・チームで協力しながら進めるのが得意な人
・理系の知識がある人、または学ぶ意欲がある人

どちらの職種も共通しているのは、「もっと良いものをつくりたい」という姿勢です。試行錯誤を惜しまず、改善を積み重ねていく地道な努力が不可欠です。理系出身の人が多い分野ではありますが、文系出身でも意欲や努力次第で活躍のチャンスがあります。「食に関わる仕事がしたい」「ものづくりに情熱を持って取り組みたい」と感じている人には、やりがいのあるフィールドだと言えるでしょう。

商品企画

商品企画の仕事は、「どんな商品を世に出すか」を考え、形にしていくことです。市場の動向や消費者の声をヒントに、どのような商品が求められているのかを探りながら、魅力的なコンセプトをつくり上げていきます。
味や見た目、価格、パッケージといったあらゆる要素を検討しながら、「これは売れる」と思える商品像を練り上げていくのがこの仕事の醍醐味です。企画を実現するためには、開発や営業、マーケティングなど、社内のさまざまな部署と連携を取りながら、アイデアを具体的な商品として形にしていくプロセスも重要になります。

主な仕事内容 向いている人の特徴
・市場や顧客ニーズのリサーチ
・商品コンセプトの立案と企画書の作成
・社内各部署との調整や進行管理
・売れるパッケージデザインやネーミングの提案
・原価やスケジュールを考えた全体設計 ・トレンドや世の中の動きに敏感な人
・アイディアを考えるのが好きで発想力がある人
・人と関わるのが得意で調整力がある人
・見た目は言葉のセンスにもこだわりたい人
・計画的に物事を進めるのが得意な人

この仕事の魅力は、自分の発案した商品が実際に店頭に並び、消費者の手に届く瞬間にあります。とはいえ、ひらめきだけで通用する世界ではありません。データや市場分析をもとに、現実的な視点で調整を重ねることも欠かせません。発想力と実務的なバランスの両方が求められる、クリエイティブかつ戦略的な役割と言えるでしょう。

営業・販売

営業・販売の仕事は、自社の商品を小売店や飲食店などに提案し、取り扱ってもらえるよう交渉やサポートを行う役割です。
単に「モノを売る」ことが目的ではなく、取引先のニーズをしっかりとくみ取り、それに合った商品や売り方を一緒に考えていく力が求められます。さらに、現場で得た生の声を社内に伝えることで、新商品の開発や既存商品の改良につなげる重要な役割も担っています。

主な仕事内容 向いている人の特徴
・小売店や取引先への商品提案
・売り場づくりや促進企画の提案
・売上データの分析と課題の共有
・取引先の声を社内に伝える
・キャンペーンや新商品の案内 ・人と話すことが好きで、相手の話をよく聞ける人
・相手の立場に立って考えられる人
・数字を見ながら考えるのが得意な人
・社内外の人と上手にコミュニケーションを取れる人
・明るく前向きに行動できる人

営業職はまさに「お客様との接点の最前線」です。信頼関係を築くコミュニケーション力はもちろんのこと、情報を読み取る力や、それをもとに提案する力も欠かせません。
人と関わることが好きな人や、相手の「ありがとう」や笑顔にやりがいを感じられる人にとっては、非常に魅力的な仕事といえるでしょう。

管理(経営企画、経理、財務、人事、法務など)

管理部門は、会社全体が円滑に動くよう支える、いわば「縁の下の力持ち」のような存在です。目立つポジションではないかもしれませんが、食品メーカーが安定して成長し続けるためには欠かせない、大切な役割を担っています。担当する業務はそれぞれ異なっていても、どの仕事も共通して会社を内側から支えるという点において重要な意味を持っています。
例えば、経営企画の仕事では中長期的な経営戦略を立てたり、業績データをもとに経営判断を支援したりします。
経理や財務は会社のお金の流れを管理し、人事は採用活動や社員研修など人に関する業務を担当します。法務では契約書の確認や、法令に関する対応などを行い、企業活動を法律面から支える役割を果たします。

主な仕事内容 向いている人の特徴
・小売店や取引先への商品提案
・売り場づくりや促進企画の提案
・売上データの分析と課題の共有
・取引先の声を社内に伝える
・キャンペーンや新商品の案内 ・人と話すことが好きで、相手の話をよく聞ける人
・相手の立場に立って考えられる人
・数字を見ながら考えるのが得意な人
・社内外の人と上手にコミュニケーションを取れる人
・明るく前向きに行動できる人

管理部門は、直接商品をつくる仕事ではないものの、企業の土台をしっかりと整えるという点で非常に重要です。物事を論理的に考える力や、細かな業務にも丁寧に取り組む姿勢が求められます。誰かを支えることにやりがいを感じたり、組織の成長を裏方として支えたいと考える人に向いている職種だといえるでしょう。

食品メーカー業界の分類と主要企業

一口に食品メーカーといっても、取り扱う商品によっていくつかの分野に分かれており、それぞれに異なる特徴があります。

・加工食品・調味料
・乳製品
・冷凍食品
・酒類・飲料
・菓子・スナック
・即席麺
・食肉・水産加工食品

業界の中でも代表的な7つの分野を取り上げ、それぞれの特徴や主な企業について紹介していきます。

①加工食品・調味料

加工食品・調味料は、レトルト食品やしょうゆ・みそなど、私たちの生活に欠かせない商品を扱う分野です。手軽さや時短ニーズの高まりを背景に、幅広い世代から安定した人気があります。
身近な商品が多いからこそ、消費者ニーズに合った提案力や柔軟な発想が求められる分野です。

◾️代表的な企業
味の素株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、キッコーマン株式会社、エスビー食品株式会社、など

②乳製品

乳製品は牛乳やヨーグルト、チーズ、バターなどを中心に、日々の食生活を支える栄養価の高い食品を扱っています。近年では健康志向の高まりとともに、機能性ヨーグルトや植物性ミルクなどの新商品も続々と登場しています。
乳製品メーカーは成分や機能性だけでなく、おいしさや手軽さも重視される分野です。

◾️代表的な企業
明治ホールディングス株式会社、森永乳業株式会社、雪印メグミルク株式会社、よつ葉乳業株式会社、など

③冷凍食品

冷凍食品は、保存性と手軽さを兼ね備えた商品として、家庭用・業務用どちらでも需要が高まっている分野です。
チャーハンやパスタ、揚げ物などの主食系から、野菜・おかず類まで幅広い商品が揃っています。共働き世帯や一人暮らし世帯の増加により、年々市場が拡大しているのも特徴です。
「時短」や「おいしさ」だけでなく、栄養面にも配慮された商品が求められています。

◾️代表的な企業
ニチレイフーズ、味の素冷凍食品株式会社、テーブルマーク株式会社、マルハニチロ株式会社、など

④酒類・飲料

酒類・飲料は、ビール・酎ハイ・ワインといったアルコール類から、清涼飲料水やお茶、ミネラルウォーターまで幅広い商品を扱う分野です。
嗜好性が強いことから、味・香り・パッケージデザインなど、消費者の好みに応じた商品開発が活発に行われています。季節やトレンドを意識した限定商品も多く展開されています。
消費者との接点が多く、マーケティングの工夫が売れ行きを大きく左右する分野です。

◾️代表的な企業
アサヒグループホールディングス、サントリーホールディングス、キリンホールディングス、伊藤園株式会社、など

⑤菓子・スナック

菓子・スナック分野は、チョコレート、ビスケット、グミ、スナック菓子など、日常的に楽しまれる軽食やおやつを扱っています。
子どもから大人まで幅広い世代がターゲットとなり、味・パッケージ・話題性などが重視されるのが特徴です。最近では、健康志向や機能性を意識したお菓子のニーズも増えています。
おいしさはもちろん、季節感やSNSでの話題性などもヒットの鍵となる分野です。

◾️代表的な企業
株式会社ロッテ、株式会社明治、カルビー株式会社、江崎グリコ株式会社、など

⑥即席麵

即席麺は、お湯を注ぐだけで食べられるカップ麺や袋麺など、利便性に優れた食品を扱う分野です。
短時間で食事ができることから、学生や一人暮らし層を中心に安定した人気があります。最近では高級志向の商品や健康を意識した減塩タイプも増え、幅広いニーズに対応しています。
各社それぞれ定番商品から新商品まで幅広く展開しており、知名度の高さはもちろん、人気や話題になる工夫も大切な分野といえます。

◾️代表的な企業
日清食品ホールディングス株式会社、東洋水産株式会社(マルちゃん)、サンヨー食品株式会社、エースコック株式会社、など

⑦食肉・水産加工食品

食肉・水産加工食品は、ハム・ソーセージ・ベーコンなどの食肉加工品や、魚の缶詰・練り製品などの水産加工品を扱っている分野です。
保存性に優れ日々の食事を支える商品が多く、家庭用・業務用のどちらでもニーズがあります。最近はたんぱく質強化や保存料無添加といった健康志向の商品も増えています。
安全性や品質はもちろん、味のバランスなども重視される分野です。

◾️代表的な企業
日本ハム株式会社、プリマハム株式会社、マルハニチロ株式会社、一正蒲鉾株式会社、など

食品メーカー業界に求められる人物像

食品メーカーは、人々の「食」を支える仕事です。商品開発から営業、製造、管理まで、さまざまな場面でチームでの連携や柔軟な対応が求められます。
そのため以下のような人物像が、業界全体で求められる傾向にあります。

・食に興味・関心がある人:日々の生活に関わる「食」への関心や好奇心は、どの職種でも大切なベースです。
・チームで協力しながら仕事ができる人:食品づくりは一人で完結しません。開発・製造・営業など、多くの人と関わる力が必要です。
・変化に前向きに対応できる人:トレンドや消費者ニーズは常に変化します。柔軟に考え、素早く行動できる力が求められます。

これらの力をすべて完璧に備えている必要はありません。まずは「食を通じて社会に貢献したい」という気持ちを持つことが、第一歩となるでしょう。

食品メーカー業界の就活で有利になる志望動機の書き方

食品メーカーの選考では、「なぜ食に関わる仕事をしたいのか」「なぜその企業なのか」を明確に伝えることが大切です。
業界内の代表的な企業5社の志望動機例文と、押さえるべきポイントを解説します。

「江崎グリコ」の志望動機例文とポイント

◾️志望動機例文
私は「おいしさと健康の両立」という御社の理念に強く共感し、志望いたしました。子どもの頃から親しんできた商品が、時代のニーズに合わせて進化を続けていることに感銘を受けました。大学ではマーケティングを学び、食品業界におけるブランド戦略について研究しました。その経験を活かし、御社の商品をさらに多くの人に届け、生活を豊かにする提案をしていきたいと考えています。

◾️ポイント
企業理念への共感を軸に、自身の経験や学びとどう結びつけるかがポイントです。江崎グリコの強みである「健康」と「楽しさ」の両立に触れ、自分がどのように貢献できるかを具体的に示すと、説得力のある志望動機になります。企業研究と自己分析を丁寧に行いましょう。

アサヒグループの志望動機例文とポイント

◾️志望動機例文
私は「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」という御社の理念に共感し、志望いたしました。食や飲料を通じて人々の暮らしをより豊かにしたいという思いから、大学では消費者行動について学び、食品業界のマーケティング事例を研究しました。特に御社の強みであるグローバル展開とブランド戦略に魅力を感じています。国内外の多様なニーズに応える商品開発や提案に携わり、人々の心に残る価値を届けていきたいと考えています。

◾️ポイント
アサヒグループのグローバル展開や多角的な事業展開に触れ、自分の関心や学びとどのように結びつけられるかが鍵です。企業理念への共感だけでなく、「その企業だからこそやりたいこと」を具体的に伝えることで、説得力のある志望動機に仕上がるでしょう。

サントリーホールディングスの志望動機例文とポイント

◾️志望動機例文
私は「やってみなはれ」の精神を受け継ぎながら、新しい価値を創造し続ける御社の姿勢に強く惹かれ、志望いたしました。大学ではゼミ活動を通じてブランド戦略を学び、消費者の心を動かす仕組みに興味を持ちました。中でも、御社のプレミアムブランドが国内外で高い評価を得ている点に感銘を受け、自分も挑戦する姿勢を大切にしながら、商品づくりやマーケティングの現場で貢献したいと考えています。

◾️ポイント
「やってみなはれ」という企業文化に共感を示し、自分の挑戦したい姿勢や将来像とどう重ね合わせるかがポイントです。ブランド力やグローバル展開など、サントリーならではの強みに触れた上で、自分がそこでどう活躍したいかを具体的に伝えることで、意欲が伝わる志望動機になります。

キッコーマンの志望動機例文とポイント

◾️志望動機例文
私は「食文化の国際交流をすすめる」「”消費者本位”を基本理念とする」という御社の理念に強く共感し、志望いたしました。大学では異文化コミュニケーションを学び、ゼミでは海外の食文化と日本の調味料の関係について研究してきました。御社のしょうゆが世界中で親しまれている背景には、品質へのこだわりと文化への深い理解があると感じています。私もその一員として、食を通じて日本と世界をつなぐ役割を果たしたいと考えています。

◾️ポイント
キッコーマンの特徴である「グローバルな和食文化の発信」に触れつつ、自分の学びや関心とどう結びついているかを丁寧に表現するのがポイントです。単なる食品メーカーではなく、“文化を届ける企業”として捉え、自分の想いや強みを重ねると、志望動機に深みが出ます。

明治ホールディングスの志望動機例文とポイント

◾️志望動機例文
私は「”おいしさ・楽しさ”の世界を拡げ、”健康・安心”への期待に応えてゆくこと」という御社のグループ理念に共感し、志望いたしました。子どもの頃から親しんできた商品が、健康志向や栄養バランスにも配慮されていることに魅力を感じています。大学では食品科学を学び、機能性食品に関する研究に取り組んできました。この知識を活かし、御社の開発職で安心・安全でおいしい製品づくりに貢献したいと考えています。

◾️ポイント
明治ホールディングスは、菓子・乳製品から医薬品まで幅広く展開している点が特徴です。その中で、自分がどの分野に関心を持ち、どのように貢献したいかを具体的に示すことが重要です。幼少期からの親しみや学びの積み重ねを軸に、志望理由に一貫性を持たせると、説得力が増すでしょう。

まとめ

食品メーカーは、日々の食卓を支えるだけでなく、健康や安心、おいしさといった価値を届ける仕事です。消費者の声を形にしたり、社会課題に向き合ったりと、簡単な仕事ではありませんが、自分が関わった商品が店頭に並び、「おいしかった」と言ってもらえる瞬間には、大きなやりがいがあります。
少しでも「自分も関わってみたい」と思えたなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

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