<プロフィール>
D・Yさん 男性
大阪大学外国語学部
就職予定先:シンクタンク
参加したインターン:3社
OB/OG訪問人数:2名
ES提出企業数:15社
面接社数:10社
内定社数:2社
就活スタート時、志望業界は定まっていなかった
―就活を始めた時期ときっかけを教えてください。
ちゃんと始めたのは3年生の9月でした。僕は海外留学をしていて5月に帰国したのですが、その頃には仲良くしている大学の先輩からそろそろ就活を始めた方がいいと言われて。でも、まだ留学から帰ってきたばかりだしなと思っているうちに夏休みに入って、今度は夏の間にインターンは1つくらい参加しておいた方がいいよとアドバイスされました。焦り始めて、いろいろ探した結果、最初にインターンに参加したのが9月でした。
―そのインターンはどのようなものでしたか?
医療系の商社のインターンでした。営業同行という形で一緒に病院を回る、3日間くらいの内容でした。当時はまだ志望する業界もなく、少しでも興味があるものには参加してみようという気持ちでいました。医療系には関心があったので、気軽な気持ちで参加しましたね。
―参加してみてどうでしたか?
初めてのインターン参加ということもあって、仕事をしている人と一緒に同行するのは良い経験になりました。同行した社員さんが営業先のお医者さんとすごく仲が良くて、「営業というのは取引だけでなく人間関係が重要だ」ということを教えてくれて。でも、自分が目指す業界ではないかなという気がしました。僕は営業という働き方があまり好きではないな、と。ちなみに、夏はこのほかに1dayのインターンはいくつか参加しましたが、長期のものに参加したのはこれだけでしたね。
自分の理想の働き方から志望業界を絞り込む
―その後、本格的に就活をスタートさせていく中で、どんなことをされていましたか?
まず情報収集のために、合説は夏に1回だけ参加しました。あとは主にネットの情報サイトで集めていました。インターンを終えた秋頃も、まだ志望する業界や企業はあまり明確に決まっていませんでした。誰もが知っているような会社でしたが、自分の趣味であるカメラとゲームに関する大手企業を見たりしていました。最終的に、今の内定先であるシンクタンク業界を志望することを決めたのは冬になってからです。
―どういった経緯でシンクタンク業界を志望したのでしょうか。
当時は就活に悩んでいて、ある先輩に志望する業界が決まらないと相談したんです。営業が好きじゃないと伝えたら、コンサルのような頭を使う仕事で、尚且つあちこちに足を運んで営業することのない仕事はどうかと助言を受けて。それでコンサルやシンクタンクといった業界を調べていって、面白そうと思ったのがきっかけです。
―コンサルやシンクタンク業界の中から、選考を受ける企業はどのように絞り込みましたか?
僕は小さい頃から英語が大好きでずっと学んできたので、海外に行って働けたらいいな、と。とはいえ、ずっと海外で暮らしたいわけではなくて、海外に出張できたり、長くても2〜3年海外で仕事をできたらいいなという感じで考えていました。だから、外資系ではない方がいいと判断。それに、働き方も外資系のようにバリバリこなすのは自分に合っていない気がしたので、日系企業だけを受けようと決めました。
シンクタンクならではのESの設問で自分をPR
―冬以降、内定を獲得するためにどんな対策をされていましたか?
2月くらいにシンクタンクのインターンがいくつかありました。それに合格するために、各社の過去のインターン参加者のESをたくさん分析していました。特に重点的に見たのは選考を通ったESの書き方です。シンクタンクやコンサルに対してESを書く人は論理的で、それまで応募していたメーカーとは全然違っていて。なので、過去のESを知ることで勉強していましたね。
―書いたESは誰かに見てもらったりしましたか?
社会人になった先輩にチェックしてもらっていました。そのおかげで、自分の経験とその原動力を結びつけ、だから、私はこんな風に頑張れる、という論理立てた伝え方ができるようになったと思います。
―ESではどんなことをアピールしていたのでしょうか。
好奇心が強いこと、留学に行った海外経験と語学力、サークルで団体のリーダーを務めていた経験の3つを中心に使い分けていました。シンクタンクのESでは研究内容がよく問われるのが特徴です。他の企業だと聞かれても100字程度な気がしますが、シンクタンクでは少なくとも200字くらい、大抵およそ400字くらいで答える必要がありました。その他は、困難な経験から学んだこと、会社でどんな風に貢献していきたいかなどオーソドックスな内容が多かったですね。
―シンクタンクで特によく問われる研究内容では何を伝えていましたか?
僕自身の研究内容は、大学で専門にしていた歴史について書いていました。僕は外国語学部の所属ですが、言語だけでなく歴史の方に比重を置いていて、日本と韓国の歴史にフォーカスしてきました。日韓で歴史認識が異なっていて、一方から見た事実が他方からは異なって見えるというナイーブな現実があります。そんな中でどうやって折り合いをつけていくのか。大切なのは、客観的な事実やここまでは一致しているから共通認識として議論しよう、といった論理的な思考だと思っています。だから、単に僕が研究している内容を書くだけでなく、そこで重要となる論理的思考力についても併せて伝えていました。
(後編)内定獲得に向けて。就活の秘訣はこだわりの条件を譲らないこと
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