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OB/OGが語る

総合商社と専門商社はいったい何が違うのか。繊維商社で働く魅力に迫ります。

学生から人気の商社業界。ただし、商社といっても、総合商社と専門商社ではかなり違いがあります。食料、資源、宇宙開発とありとあらゆるものを手掛ける総合商社に対し、繊維、鉄鋼、日用品などある特定の事業分野を手掛けるのが「専門商社」です。 今回は、専門商社の繊維商社で活躍するお二人にインタビューを実施。一人は、豊島で活躍する紀之定さんともう一人は、帝人フロンティアで活躍する川村さんです。 繊維商社で働く魅力や総合商社と何が違っているのか語ってもらいました。

<企業紹介> 豊島株式会社 創業以来、時代の変化をとらえ、綿花、原糸といった繊維の素材から原糸、生地、衣服等の最終製品まで事業を拡大。繊維品をトータルに扱うノウハウを活かし、「分科会による高機能性素材の開発」や、「部門の枠を超えた合同展示会の開催による、素材から製品の一貫生産提案」、「”orgabits”に代表されるオリジナル素材のブランディング化」などを通じて、常に業界において新たな価値を創造し続けている。

帝人フロンティア 帝人繊維・製品事業グループの中核会社である帝人フロンティアは、帝人高機能繊維事業本部のポリエステル繊維事業を統合し、「業界で唯一の繊維製造と販売を一貫で手掛ける事業体」に進化。社内に繊維の研究開発組織と生産拠点を有し、素材の研究開発・生産・調達から製品化、その販売に至るまでの、一貫したグローバルなバリューチェーンを構築している。2017年4月より新たにコーポレートメッセージとして「暮らしは、せんいで進化する。」を掲げている。

<プロフィール> 紀之定翔(写真右) 豊島株式会社 東京十五部一課 兼 東京十八部一課 2010年入社 1987年に大阪府で生まれ、2010年に関西大学社会学部を卒業。新卒で豊島に入社してからは、十五部で子供服の営業を担当している。小さい頃からスポーツが好きで、高校時代は野球に情熱を注いだ。現在の趣味はゴルフ。早朝からゴルフに行き、午後は妻と息子に家族サービスして過ごすのが最高の休日だと話す。自他ともに認める愛妻家。

川村純也(写真左) 帝人フロンティア 衣料第三本部 東京衣料第三部 第二課 2014入社 1989年に三重県で生まれ、2014年に青山学院大学の国際政治経済学部を卒業。新卒で帝人フロンティアに入社。大学時代に注力したことは、イベントの企画と運営。リーダーとしての統率力やコミュニケーション能力を身に着けた。2017年、自身の誕生日に入籍。休日は夫婦で映画鑑賞をするか、アパレルショップに行くことが多い。もともと洋服が好きなので、日ごろからアパレル業界の動向には敏感。

好きな洋服で、スペシャリストになりたい

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―――お二人は、なぜ繊維の専門商社を志望されたのですか?

川村純也さん(以下、川村):海外に関わる仕事がしたくて、商社を志望しました。総合商社も含めて就職活動を進めましたが、最終的には繊維の専門商社である帝人フロンティアに入社。決め手は、洋服が好きだったからです。商社の仕事には忙しいイメージがあったので、好きな商材を扱えた方が充実するのではないかと思いました。また、帝人フロンティアは化学繊維開発を得意とするメーカー型商社であるため、他社にはない独自性の高い製品を提供できることも大きな強み。原料レベルで深い知識を身に着け、スペシャリストとして繊維業界に関われることに魅力を感じました。

紀之定翔さん(以下、紀之定):私は、川村さんと違って、業界を絞らずにいろんな説明会に参加しました。でも、どこもピンとこなくて、自分らしく働ける会社はどんな会社なのか、とても悩みました。そんな中、業界研究をして面白いと感じたのが商社でした。商社は、担う仕事の幅が広くて奥が深い。また、結果に拘って前進していくことが好きな性格なので、常にプレイヤーの意識を持って働けそうなところも魅力に感じました。複数の商社から内定をもらい、最終的には豊島への入社を決意。決め手は、豊島のいきいきとした社風です。内定者向けの座談会で豊島の先輩社員と話した時、はきはきとして力強い印象を受けたんです。その姿は自分が理想とする社会人のイメージに近く、この会社なら自分らしく意欲的に働けると思いました。

―――ありがとうございます。では、現在の仕事について教えていただけますでしょうか。

川村:担当しているお客様は、国内向けセレクトショップや欧米ブランド小売りを8社程。衣料分野でOEM、ODMの営業を行っています。入社時の希望どおりに海外と関わる仕事ができていて、現在は中国、香港、ベトナム、インドネシア、ミャンマーといったアジア圏の国々とやり取りすることが多いです。 私の営業スタイルは、とにかく対面で話すこと。これはお客様だけでなく、仕入れ先にも大切にしていることで、海外の工場で製造する機会があれば、必ず現地に出向くようにしています。そのため、海外出張は多い時で月3回。少ない時でも月1回は行きます。会社にいない時間の方が長いかもしれません。

紀之定:2010年に入社してから現在まで、ずっと同じ部で営業を担当しています。私の部は子供服のOEM,ODMを行っていて、百貨店から量販店まで、すべての価格帯に対応。売上100億を突破する先鋭部隊です。さらに2017年7月からは、雑貨と新規事業を扱う部署も兼任。営業4名、デザイナー5名で構成した海外インポートのバイイングチームを作り、運営しています。チームの具体的な仕事は、海外の展示会に参加してインポート品を買い付ける。企画を考え、客先のバイヤーに提案する。他にも、アメリカの現地法人を作って決済代行するなど、商流をスムーズにするための仕組みづくりも行います。海外出張もありますが、川村さんほど多くないです。2ヵ月に1回程度ですかね。

(※OEM=相手先が企画した製品を製造すること。) (※ODM=相手先のコンセプトをもとに企画、製造すること。)

商品に込められた思いを、届ける

―――具体的には、どのような仕事をやっているのかお聞かせいただけますか。

紀之定:昆虫好きで知られる俳優さんから、昆虫をコンセプトにした子供服を作りたいという相談を受け、ブランドの立ち上げに貢献したことがあります。素材の提案から裁縫、販売に至るまでの全工程をコンサルティング。ほぼゼロベースでスタートした企画なだけに、解決するべき課題が山積みで、なかなか苦労しました。 しかし、発案者である俳優さんの「子供たちが自然や環境問題について考えるきっかけを作りたい」という言葉に深く共感。その志をともにしたいと思い、課題解決に奮闘。無事にブランドを立ち上げた後は、テレビの宣伝効果もあって1日2000枚もの予約が入りました。期待通りに販売数が伸びているので、さらにリピート生産していこうと考えています。昆虫がコンセプトの子供服ブランドは、必ず人々に愛されるブランドとなる。手掛けたブランドの成長は、我が子の成長と同じように愛おしいです。

川村:私がよくやるのは、担当のセレクトショップで、オリジナル商品の企画を行う仕事ですかね。今のセレクトショップ業界は、他社との差別化が大きな課題になっています。そのため、流行りの生地、デザインに独自性を加えて、特別感のあるオリジナル商品を作りたいというニーズが存在します。そこで、帝人フロンティアが開発したソロテックスという繊維を提案。ソロテックスは、肌触りが良くて、シワになりにくい。ストレッチ性があって、色合いにも高級感がある。多くのメリットを兼ね備えた繊維です。ソロテックスを活用して、高性能かつ独自性の高いオリジナル商品が作れるため、この提案はお客様にとても喜んで頂いております。企画した商品は、すでに販売されて売れ行きも好調。街でも着ている人を見かけることがあるので、そんな時は思わず笑みがこぼれてしまいます。

―――紀之定さんは、どんな時にやりがいや充実感を得たりしますか?

紀之定:誰も始めていない商売を展開できた時に、やりがいを感じます。海外バイイングの仕組みを作ったり、新規のお客様を見つけて飛び込み営業したりして、まったく新しい商売を自分の手で作る。発案者としての責任も大きいですが、自分を信頼してくれたお客様のためにも、何としてもその商売を成功させようと意欲が沸く。商売がうまくいってお客様から感謝されると、頑張ってよかったなと思います。

川村:言いたかったことを言われちゃいました(笑)。他にやりがいを感じることは、自分が関わった商品が人気になった時ですかね。モノづくりには、たくさんの人がかかわっていて、たったひとつの商品でも企画、提案、製造というすべての過程に物語がある。良いものを作りたいという思いがあれば、社内も社外も関係なく一つのチームとなる。そうしてチームで作り上げた商品には、当然思い入れも深くなるから、売れたときの喜びもこの上ないです。

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―――ここからは、繊維商社の魅力についてお聞かせいただければと思うのですが、総合商社と比較すると、働く魅力はどんなところにありますでしょうか?

川村;モノづくりを通して、人や製品に深く関われることだと思います。商社の事業は、大きく分けるとトレーディングと事業投資です。専門商社はトレーディングを主軸とする会社なので、現場との距離も近いのが特徴。国内外の企業を相手に仕入れと販売を行うため、海外の裁縫工場や現地の貿易会社などと関わる機会が多いです。一方で、事業投資を主軸とする総合商社は、現場に深く介入するというよりも、担当者として全体を見渡してマネジメントするというイメージです。モノづくりがしたいという人なら、専門商社の仕事は非常に魅力的だと思います。

紀之定:私も言いたかったことが言われちゃいました(笑)。他だと、繊維商社には、専門部隊として培った人脈、知識、対応力があります。豊島は、綿花の取り合い量でいうと世界7位。日本では1位。綿花に関する商売ならぜひ豊島に任せて欲しいですね(笑)。 専門商社で働くメリットは、扱う商材がずっと同じだから特定分野の知識が蓄積されていくこと。その業界に精通するプロとして、誰にも負けないという自信やプライドを持てる。お客様のところへ行く時でも堂々と胸を張り、「安心して任せてください」と言うことができます。

―――それでは、同じ業界の競合同士になりますが、せっかくなので貴社で働く魅力について教えていただけますでしょうか。

紀之定:豊島には、個人の力が活かせる環境があります。チャレンジすることにも、失敗することにも寛容な社風なので、自分がやりたいと思った仕事ができる。お客様のニーズに応えるために工場が必要だというなら、たとえ経験の乏しい若手社員でも応援してもらえる。自分の意思をしっかりと持ってる人なら、きっといきいきと働くことができると思います。

川村:帝人フロンティアの魅力は、なんといってもメーカー力。社内に独自の開発組織と研究所を持っているから、オリジナルの原料、糸、生地、洋服を提案して売ることができる。他社にはない独自性を作りだせるだけではなく、より幅広いニーズに対応できます。既存のモノしか売れない、自社のモノしか売れないというデメリットがないのは大きな魅力です。

成長のきっかけは、しんどい時のもうひと踏ん張り

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―――ありがとうございます。では、最後に就職活動中の学生に向けて、メッセージをお願いします。

紀之定:限界を感じた時に、もうひと踏ん張りしてみることをお伝えしたいです。仕事には、困難な壁がつきものです。繊維商社は、洋服が好きで入社する人が多い。でも、洋服が好きというだけでは、高い壁を乗り越えることはできません。社会で活躍できる人というのは、しんどい時のもうひと踏ん張りができる人です。限界を感じても前進することを諦めない強さを身に着ければ、社内、社外、ひいては繊維業界全体においても必要不可欠な人財になれると思います。

川村:最近の学生は、優秀だなと感じます。インターネットを駆使して、よく業界研究をしている。みなさんとても熱心に就職活動をしています。でも、文字ばかり追いかけていて、実際に働く先輩社員の顔は全然見れてないって人も多いと感じることも。会社の社風を知ることはとても大事です。特に商社は、会社によって雰囲気が全然違う。自分の性格と合っているか、入社前にしっかり見ておくべきでしょう。社風を知るには、OB訪問をすること。実際に先輩社員を見て、話を聞いて、感覚的に自分と会社の相性を知ることが大事だと思います。

―――――本日は、お忙しい中本当にありがとうございました。繊維商社は、現場と近く、消費者と密接に関わっていることがよくわかりました。ますますのご活躍を期待しております。

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