<企業紹介>
野村総合研究所(NRI)は、社会や企業の今後の方向性を洞察し、あるべき姿の実現に向けて提言を行う「ナビゲーション」と、的確な解決策を講じる「ソリューション」の2つを相乗的に機能させて提供する、シンクタンクおよびシステムインテグレーター。「未来社会創発企業」の理念を掲げ、新しい社会のパラダイムを洞察し、その実現を担うとともに、日本のみならず世界の発展に貢献している。
■ランキング表
<取材対象者>
人事部採用課
新卒採用チームリーダー
中村洋介(写真左)
2007年にアプリケーションエンジニアとして入社。
金融機関向けのプロジェクトに従事。制度改正や新商品投入に伴う業務改革・システム開発プロジェクトに参画し、プロジェクトマネージャーなどを務める。2015年11月からは、人事部にて新卒採用全般を担当。インターンの受け入れに際しては、主にIT部門を担当している。
コンサルティング事業本部
コンサルティング人材開発室
採用担当
毛利一貴(写真右)
2010年に経営コンサルタントとして入社。
内閣府や国土交通省等の政策立案支援や政策・制度の実行支援、インフラ企業の業務改革支援等のコンサルティング案件に従事。地方創生、国土・都市計画、防災といったテーマを中心に70~80のプロジェクトに参画。
2017年10月からは、コンサルティング部門の新卒・中途採用全般を担当。
■「現場」のリアルを知り、手厚いフィードバックで圧倒的成長を実現
ーーーNRIでは「コンサルティング部門」と「IT部門」に分けてインターンを募集していますが、まずは「IT部門」の内容を教えてください。
中村:
5日にわたって開催されることと、“現場のリアルを体験できる”“圧倒的成長を実現する”というコンセプトは、両部門とも変わりません。ただし、具体的なカリキュラムはもちろん異なります。
私の担当するIT部門のカリキュラムは、大きく3段階にわかれます。
第1段階は、1日目の集合研修。グループワークに取り組みます。顧客からのヒアリング、課題のあぶり出し、解決策の提案まで、業務の流れをひと通り体験していただきます。
第2段階は、2日目から5日目午前までの現場配属です。当社のインターンの目玉ですね。20以上の部署に、1人から4人ずつ配属されます。インターン参加者が担当する業務の内容は、各部署・現場に一任しています。
システム設計・開発をじっくりと行う部署もあれば、システムコンサルティング系の部署なら、顧客からのヒアリングに同行して、3日後に提案をまとめてさらにヒアリングに伺ったり。客先常駐しているチームなら、社員と一緒に顧客のオフィスに常駐することもあります。海外の最新技術を調査・検証するチームなどもありますね。
第3段階は、5日目午後、再び集合しての業務報告です。バラバラの部署に散っていた仲間がどんな業務をしていたかであったり、部署毎の雰囲気の違いだったりを同じ目線であるインターン参加者の報告を聞くことで理解できる仕組みです。
ーーー現場に配属してもらえるインターンシップなんですね。
中村:
インターン参加者からは、その点がすごく好評です。 情報の出し惜しみをしたくないので、インターン参加者とも守秘義務契約を結んだ上で、本格的に業務に参加してもらっています。
現場で動いているプロジェクトの傾向は、やはり毎年少しずつ異なります。少し前には「クラウド」や「ビッグデータ」という声が聞こえてくるようになりましたし、最近は「AI」や「RPA」についての取り組みが増えている。当社のインターンシップは各現場がテーマを考えるので、現場ごとに異なる旬のテーマに深く触れることができるんです。
社員であっても他の部署の取り組みを詳しく知る機会は少ないですから、最終日の報告会を聞くのを私も楽しみにしているんですよ。
ーーー「コンサルティング部門」のインターンシップについても概要を教えてください。
毛利:
コンサルティング部門も5日間の日程でインターンシップを行います。
1日目は、セミナー形式でNRIのコンサルティングの特徴をお伝えするとともに、コンサルティング基礎能力に関わる講習を行います。
以降、5日目午前中までは、学生5人から成るグループに分かれて、現場コンサルチームがまさに頭を悩ませているテーマをもととした課題に取り組みます。1グループにつき1つの現場コンサルチームが張り付きますので、グループによって課題は全く異なります。例えば、「○○社(日系自動車メーカー)は、『サブスクリプション型サービス』に着手すべきか否か?」「○○社(総合商社)は、国内の人材派遣・BPO事業の拡大に向けて、どのような領域で投資を行うべきか?」といったものです。 学生だけで議論を進めるのではなく、毎日の定例やその他の時間帯に、入れ代わり立ち代わりコンサルタントが積極的に議論の輪に入っていくのが、当社の特徴ですね。臨場感溢れるディスカッションを、身をもって経験していただけます。
そして、5日目の午後には、当社の部長級、マネージャー級の社員数名を想定顧客に見立て、各グループからプレゼンテーションを行ってもらいます。その後の質疑応答も20分間以上たっぷりと時間をとっていますので、矢面に立ってその場でしっかりと受け答えをする良い訓練にもなると思います。
ーーーコンサルタントから参加者へのフォローが手厚いと、口コミで評判になっているそうですね。
毛利:
確かに、フォローの手厚さは特徴の一つです。
コンサルティング部門では、5日間中に3回の個別フィードバックの時間をとっています。1日めはインターン選考の振り返りとインターンの取組方針について、3日めはインターン序盤の振り返りと後半に向けた改善方針について、5日めにはインターン全体の振り返りについて、それぞれ15分から20分を目安にコミュニケーションをとります。自分の姿が社会人からどう見えているか知りたい参加者にとっては、手応えをつかめる5日間になるはずです。
さらに、グループを直接担当するコンサルタント以外の社員とも交流して欲しいので、ランチタイムには若手からベテランまでさまざまなコンサルタントを呼び寄せています。OB訪問のようなつもりで、遠慮なく質問をぶつけてみてください。
■就活にとどまらず“キャリア全体”を考える機会を提供
ーーーNRIでは90年代からインターンシップを導入していると聞きました。国内でのインターン制度導入の先駆けだと思いますが、長年インターンを受け入れ続けている狙いはなんですか?
毛利:
当社の手がける事業はB to Bですので、学生からすると分かりづらさがあると思います。さらに、「研究所」という名前から、ときには「研究員が個人単位で研究成果を競い合っているのでは?」とか、「年功序列で人や職場の雰囲気も堅いのでは?」と思われることも・・・。実際にはチームワークを大事にしていますし、フラットな環境の中、自分自身でキャリアを描いていける社風です。
わずか5日間ではありますが、業務を疑似体験していただくことで、当社の正確なイメージをつかんでほしいです。実際、1日目のランチの時点で「いい意味で、想像と全然違った」と言ってくれる参加者も多くいます。
中村:
IT部門も狙いは一緒ですね。顧客にコミットしてチームで動いている、ということを体感して欲しい。あと、NRI社員もみんな普通の人だと知って欲しい(笑)。
長年にわたってインターン制度を続けてきた事で、当社には「インターンを受け入れて一緒に仕事をするのは当たり前」という雰囲気ができています。ですから、社員とインターンとの距離が近い。IT部門ではインターン参加者にインストラクターがついて、新入社員と同様に指導します。私も現場で働いていた時にはインターン生を受け入れて、一緒に仕事をして、お昼を食べて、飲みに行って、と社員と同じように過ごしたことがあります。社員と身近に接するなかで、技術的なことだけでなく、社員の働き方や人となり、価値観についても知ってほしいですね。
それだけ現場に深く入ってもらうので、日によってはシステム障害などのトラブルが発生し、対応に追われクタクタになっている社員がいることもある。そういう場面も全部見たうえで、この仕事で、当社で、働くことに価値を見いだせるのかを見極めてもらえれば嬉しいです。
ーーーでは、就職活動にあたって、学生はどのような視点で働く場を見極めるべきでしょうか? ご自身の就職活動体験も踏まえてアドバイスをいただけますでしょうか。
中村:
納得したキャリアを積んでいくために、考え抜いた就活をしてもらえたらと思います。キャリアとは、仕事のほかに生き方や人生そのものも含みます。じっくり考えて、仕事と会社を選んでください。
インターンは、あくまで会社や仕事を知るためのひとつの手段に過ぎません。多くのインターンに参加することが目的になってしまうのは避けたほうがいいと思っています。 欲しい情報はOB訪問で十分手に入れられるものかもしれないし、IT畑であれば技術者コミュニティへの参加などもいいかもしれない。さまざまな方法があります。有限な時間をどのように使うのかを考え抜き、行動に移していくことが今後に必ず繋がります。
とはいえ、当社のインターンシップは、充実した時間を提供できる自信があります。結果として皆さんと当社がマッチするかはわかりませんが、キャリアを考える材料は提供できます。少しでも興味があれば、ぜひ参加を検討してみてください。
毛利:
ひとたび就職すると将来の展望を考える余裕をなくしてしまう人もいます。 ですから、学生時代には、勉強や遊びだけに時間を使うのではなく、社会人として自分が何を成し遂げたいのか、そのためにどのような仕事を選ぶべきなのか、じっくりと検討しておくのがいいと思います。私もそうでしたが、理系の場合、“学校推薦枠”でメーカー企業に就職するという流れがあると思います。しかし、外を向いて就職活動をする中で、多様な職業があることを知り、自身の興味・関心の幅を大きく広げられたのはよかったです。
その一つのきっかけとして当社のインターンシップを捉えていただいてもいいと思います。先ほどお伝えしたとおり、3度にわたるフィードバックをしますので、その中で自分の性格や特徴、志向等も浮き彫りになってくると思います。また、国家公務員や総合商社、ベンチャー企業等、様々な業界に関心を持つ学生同士でネットワーキングを図ることもできますので、その意味でも自分を客観視するいい機会になると思います。
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ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します! 対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。