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就活生が語る

【時期別×就活体験記】早稲田大学社会科学部/積み重ねた努力が自信の源。海外で活躍するビジョンを持ち、希望のメーカーで夢を叶える!

5つの時期ごとの過ごし方がわかる「時期別×体験記」。いくつかの明確な軸を持って就活に取り組んだNさん。その1つが、海外経験から生まれた「世界中のインフラを支えたい」という思いだ。彼を支えたのは、確かな努力。当初は面接に苦手意識を持っていながら、練習を繰り返して克服した。自信を持って臨んだ本選考では、希望の業界に複数内定。お手本にすべき要素が詰まった、全就活生必見の体験記。

目次

<プロフィール>
Nさん/男性
早稲田大学/学卒
社会科学部社会科学科
ガクチカ:アルバイト, サークル幹部

就活開始:学部3年生(4月)
初内定 :学部3年生(3月)
OB/OG訪問:15人

内定取得先:家電・AV機器, 電気・電子部品・半導体, 重電・産業機械
入社予定先:メーカー(重電・産業機械)

#大学 #大学生 #就活 #文系 #メーカー #海外志向 #地道な努力




01:就活スタート(準備)期

ーーいつから就活を開始したか?
学部3年生の4月。

サークルの同級生たちと話す中で「そろそろ始めるか」というような雰囲気になったため。彼らとはかなり仲が良く、切磋琢磨して就活へのモチベーションを保っていけそうだと思った。


ーー何からスタート・準備したか?
①自己分析
サークルの先輩からのアドバイスがきっかけ。本を購入し、自分の興味や性格について探った。

②企業・業界研究
自分が世の中の企業について無知すぎると感じたため。マイナビなどの就活サイトの説明会に参加し、幅広い企業の話を聞いた。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
商社、酒類メーカー。

帰国子女である自分の経験(中学から高校にかけて、海外で暮らしていた)から、海外で働きたいという思いがあった。そのため、海外駐在ができそうな業界として商社を志望。

また、個人経営の居酒屋でアルバイトをしており、常連客と共に酒席を囲むこともある中でお酒が好きになっていた。「好きを仕事にしたい」という思いから、酒類メーカーにも関心があった。

そして、漠然とではあるが志望していた職種は営業。アルバイトやサークルなど、大学生活の経験から人と話すのが好きになったため。また、営業として働いていた父から話を聞いており、人と人との繋がりで仕事をするのが面白そうだとも思っていた。


ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
1人で完結させず、他の人からも情報を集めること。

ネットで調べて出てくる情報は、自分にはあまりピンとこなかった。サークルの同級生たちやエンカレッジのメンターなどと話して知見を広げていた。特に同級生とは、LINEグループを作って情報共有していた。


ーー応募までに困っていたことは?
面接に苦手意識があったこと。

高校入試や、ゼミに入る際の経験から。どうしても緊張しすぎてしまうタイプだった。エンカレッジのメンターとの面談を、1対1で目上の人と話すことに慣れる機会と捉えていた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
先が見えず、不安でいっぱい。

面接やWEBテストなど、選考のイメージがつかなかったため。何をしたらいいんだろう、自分の取り組みは合っているのだろうかと不安になっていた。


ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
就活仲間をつくること。

就活に関する相談や締切のリマインド、モチベーションの維持などの面でかなり役に立った。


ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
SPI試験(テストセンター)の勉強。

やろうと思いつつもできなかった。夏インターンシップの応募期間になると、ESの作成や面接対策に追われて時間が取れなかったため、この時期にやっておくべき。




02:夏インターンシップ期

ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部3年生の5月〜9月。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
商社、BtoCメーカー(特に飲料、食品)。

商社に加え、酒類のように人々の生活に身近で「自分の頑張りがわかりやすい」BtoCメーカーを志望。まだ就活を始めたばかりだったので、有名な企業に入りたいという漠然とした思いもあった。


ーー何社に応募したか?
50〜60社ほど。

様々な業界のインターンシップに参加し、実際に見た感想を基に志望業界について判断しようと思っていた。情報源は友人、X、各種就活サイト。
9社に通過し、全て参加。業界は流通、IT、メーカーなど様々。


ーー夏インターンで体験/知れたことは?
インターンシップへの参加を通して、企業の雰囲気を感じ取ることができた。

事業内容などについて精度の高い情報を得ることができたため。それだけでなく、社員食堂を使用して雰囲気を体感したり、外資企業の働き方の特徴を掴んだりすることができた。

その中で、自分にどんな企業が向いているのかも見えてきた。具体的には、強い一体感を持ってみんなで激しく働こう!という企業より、仲の良さはありつつも1人1人を個人として尊重する企業に魅力を感じた。

参加して得た実感はどんなサイトで調べた情報にも勝るため、なるべくインターンシップ・ワークショップに参加して自分の目で判断するべき。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
とにかく量をこなすこと。

なにもかもが初めてだったので、トライアンドエラーを繰り返して慣れていくことを意識した。ESはたくさん書いて、メンターにアドバイスをもらって・・・を繰り返していた。


ーー当時困っていたことは?
ESの仕上げが追いついていなかったこと。

夏インターンシップの応募締切が次々と来てしまい、ESの完成はいつもギリギリ。そのため、メンターに全て添削してもらうことはできず不安があった。やはり添削を受けた方が通過率が高かったため、志望度の高い企業のESは早めに取り掛かるようにした。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
がむしゃらに就活に取り組んでいた。

右も左も分からない状況だったため、とにかく経験を積みたいと思っていた。テスト期間と重なり、肉体的にも精神的にも辛かったが最後までやりきった。



ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
ESの型を掴むこと。

違う企業でも似た設問が多かったため、型を作りそれをアレンジする方法をとることでES作成のスピードが上がった。この時期にガクチカ、自己PRはある程度定まっていた。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
インターンシップの振り返り。

秋冬インターンシップの時期から、参加するごとに振り返りをまとめるようにしていた。メンターのアドバイスがきっかけ。業務内容や社風への印象などを本選考の際に思い出しやすく非常に役立ったため、夏からやっておけばよかった。




03:秋冬インターンシップ期

ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
学部3年生の10月〜12月。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
BtoBメーカー、酒類メーカー、インフラ業界。

「世界中の人々の生活の根幹を支えたい」という将来のビジョンに合致する業界であるため。背景には帰国子女として、また海外旅行をする中で世界の現状を見てきたことがある。メンターと話す中で、自分の興味が定まってきていた。

BtoBメーカーを志望していた理由は、BtoCメーカーよりも生活の基盤部分に関わりつつ、目に見える「物」に携わりたかったから。そのため素材よりも、電線などの完成品を生産する企業に惹かれた。


ーー何社に応募したか?
40〜50社(上記の志望業界が中心)。

X、就活サイト、友人から情報を得ていた。最終的に4社通過し、全て参加した。


ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
それぞれの企業で、求められる力が全く違うこと。

1社のみ、IT企業のインターンシップに参加した。そこで感じ取ったのは、1年目から営業としてどんどん新規開拓することが求められる雰囲気。一方でインフラ・BtoBメーカーは、既存の客と信頼関係を築くことが重視されるイメージだった。自分には後者の方が合っていそうだと感じた。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
面接やESで志望度の高さを伝えること。

夏に比べて業界を絞る人が多くなり、より志望度を見られているのではないかと考えたため。実際にESで社訓を踏まえた設問があったり、面接で志望動機を深掘りされたりした。ワンキャリアで先輩のESや体験談を見て、参考にした。


ーー当時困っていたことは?
ESが書き終わらないこと。

夏に比べ、秋冬インターンシップの選考書類はボリュームが増したように感じた。志望度が非常に高かった企業でも「白紙に自由に表現する」ことが求められ、悩んでいるうちに様々な要因も重なってとうとう提出できなかった。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
とにかくインターンシップに参加したい。

早期選考などの優遇がある企業が多いと聞いており、本選考を有利に進めるために参加したかった。



ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
本選考への応募。

秋冬インターンシップと並行して、ベンチャー企業やコンサルに応募していた。本選考に合わせてESを書くことや、特有の緊張感をこの時期に体験できて良かったと思う。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
テストセンターの勉強。

3月ごろまでに仕上げれば良いと思っており、あまり勉強していなかった。しかし12月から早期選考が始まり、テストセンターのスコアが求められてかなり焦った記憶がある。

また、就活サイトで「過去数年はWEBテストが用いられていた」という情報を見ていたことも対策が遅れた理由の1つ。口コミは便利だが、完全に信用せずどんな形式でも対応できるように勉強しておくべき。




04:本選考期(秋冬IS以降)

ーーいつから本選考に応募したか?
学部3年生の12月〜学部4年生の4月。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
BtoBメーカー、酒類メーカー、インフラ業界。

秋冬の時期と同じ。インターンシップに参加しても、BtoBメーカーやインフラの雰囲気や業務内容に自分は合っているなと感じた。居酒屋でアルバイトをする中で営業に来た社員と話す機会もあり、酒類メーカーにも引き続き関心を持っていた。


ーー何社に応募したか?
25社ほど。

自分にとって「ちょうど良い」数を意識。まだ内定がない中で絞りすぎるのは不安だが、多すぎて対策が追いつかなくなってもいけないため。四季報を読み、志望業界の中で新たに応募したい企業を探した。書類選考は15社ほど通過。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①朝に就活関連の予定を入れること
夜に家で作業をしてもはかどらなかった。そのため面接などを入れて毎日朝から活動する習慣をつくり、昼間は大学やカフェで作業をする流れを作った。

②模擬面接
多い時で週に3回ほど行っていた。学生同士で練習するよりも、社会人に見てもらいたかったのでMatcherを主に使っていた。


ーー当時困っていたことは?
応募する企業の選定。

多く応募しすぎると1社あたりにかけられる時間が減ってしまうが、まだ内定がないため少なすぎても不安、と板挟みになっていた。四季報で40〜50社ほどリストアップし、自分の就活軸を考慮して絞った。

自分と同じくBtoBメーカーを志望していたエンカレッジのメンターと面談したり、サークルの先輩と飲みの場で話したりして企業選びを助けてもらっていた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
最後まで全力でやりきろうという気持ち。

コツコツと努力を積み上げてきたこの1年。その集大成を遺憾なく発揮したいと思った。就活は付け焼き刃の対策ではなく努力が実る勝負だと考えており、だからこそ強く意気込んでいた。


ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
面接練習。

元々苦手だったが、回数を重ねるごとに自信がついた。誤魔化しが効くようなものではなく、積み重ねが物を言うと確信している。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
職種確約の選考を受けること。

結果的に、内定をいただいた企業は全て総合職採用。自分が希望する営業職につけるかは分からない。営業職への配属確定の内定があれば、意思決定の際に有力な選択肢になっていたと思う。




05:意思決定期

ーー意思決定の時期は?
学部4年生の4月〜5月。


ーー最終的に何社から内定を得たか?
メーカー3社(非鉄金属、重工、電機系)。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
ワクワクとドキドキ。

希望の業界で働けることは決まったが、その中でどの企業を選ぶかによって将来が大きく変わるため。


ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
非鉄金属メーカーと重工メーカー。

3社のうち、インターンシップに参加しており企業について知る機会が多かった2社。どちらも希望する商材に携わることができ、自分のビジョンも実現できそうだった。BtoBメーカーらしい雰囲気も自分に合っていると感じた。

また両社とも、リクルーター面談の際の対応などから就活生を大切にしている点が好印象だった。福利厚生にも大きな差はなく、かなり迷っていた。


ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
海外で活躍できる機会の多さ。

迷う中で「世界中のインフラを支えたい」というビジョンを再確認。それを実現する上で海外駐在は欠かせず、より可能性が高い非鉄金属メーカーを選ぼうと考えた。ほとんどの社員が出張や駐在を経験し、1年目からトレーニー研修に行ける可能性もあるため。


ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
「海外で働きたい」という軸を改めて意識してからは、あまり悩まなかった。

国内で働く場合は全国に配属の可能性があり、扱いたい商材に携われるかも不透明な点がやや不安。しかし、自分の思いを叶えるには海外で働く機会を得ることが第一だと考えた。


ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
最初から自分の興味を決めつけない方が良い。

振り返ってみると、自分は業界を狭めすぎてしまったと感じる。金融やITなどは最後までほとんど何も知らないまま進んでしまった。例えば海運業界は自分のビジョンに合致し、就職した先輩も楽しそうに過ごしている。ライフプランも考え、もっと幅広い業界について考えておくべきだった。





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