<企業紹介>
アスクル株式会社
「お客様のために進化する」という企業理念のもと、“ASKUL”や“LOHACO”という通信販売のサービスを展開。社会課題解決や環境保全を考えたサステナブルなサービスを提供する「エシカルeコマース」への進化を掲げている。
<取材対象者>
吉田匠太郎
人事 採用
2013年 新卒入社
新卒入社後、Web販促などを経験して、2017年から現職に配属。新卒・中途・障がい者採用と全ての領域を担当している。
渡邉友里恵
プラットフォーム本部
広告販促 プロモーション
2016年入社 中途入社
WEB広告代理店から転職して現職に配属されて以来、プロモーションを担当。オンオフがはっきりしたメリハリのある働き方を心がけている。
2020年7月に取材
オンラインでも、伝わるものは伝わる
――――――本日は宜しくお願いします。まずは、お二人の仕事について教えてください。
吉田匠太郎(以下、吉田):私は、人事で採用担当をしています。新卒採用だけでなく、中途、障がい者、派遣など採用の全ての領域を担当しています。
渡邉友里恵(以下、渡邉):私は、プロモーションを担当しています。メインミッションは、LOHACOにお客様を呼び集めること。WEB広告だけでなく、折込チラシなど様々な媒体を活用してお客様にLOHACOでお買い物をしていただくきっかけ作りをするのが主な仕事です。
――――――ありがとうございます。それでは、お二人のアスクルの入社理由を教えてください。
吉田:私は新卒入社なのですが、若手のうちから様々なチャレンジがしたいと思い、そういう組織風土の会社を探していました。アスクルには、年次関係なく仕事を任せてもらえる文化があることと、職種の幅広さが決め手で入社を決断。実際、今までにさまざまな仕事を経験できています。
渡邉:私は、中途入社で前職はWEB広告の代理店で働いていました。もともとLOHACOのヘビーユーザーで、利用していくうちにサービスに携わりたい思いが強くなり入社しました。商品開発、物流センター、お客様サポートと事業展開における総合力の高さも惹かれたポイントです。あと、前職は業務量が多くワークライフバランスが乱れがちだったので、今後の人生を考えたときにもっと自分の時間を大切にしたかったのも大きいです。アスクルは、働き方の自由度が高く自分のペースで働けるので、そのメリハリの良さも魅力に感じました。
―――――OBOG訪問は、いつ頃から積極的に行われているのでしょうか?
吉田:21卒向けから本格的にOBOG訪問を受付けました。導入理由としては、学生が企業を選ぶ上で企業のありのままを知ることが、非常に大切だと考えているからです。自分が活躍できそうな環境があるのか、企業の組織風土とマッチするのか、実際に話を聞いてみないとなかなかわかりません。そういう場を提供するのは、企業の責任とも考え、OBOG訪問を推進していく決断をしました。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、初年度から全てオンラインでの実施となってしまいましたが、オンラインでも問題なくコミュニケーションが可能というのが率直な印象です。
「自分らしさ」の重要性
――――OBOG訪問で学生とは、どんなことを話しますか?
渡邉:私は、今年6名の学生に会ったのですが、私がプロモーション担当なので、みんなプロモーションに興味がある学生たちでした。ただ、ひとことでプロモーションと言っても実際にどんな仕事をしているのかイメージしづらいのかな、といった印象でした。なので具体的に業務内容を説明しながら、学生自身がプロモーション領域でどんな仕事をしていきたいか、話す中で一緒に具現化していきました。
吉田:私は、「自分らしさ」を大切にして欲しいと繰り返し伝えています。企業に合わせる対策をするのではなく、自分らしさはどうすれば相手に伝わるのかが重要だよと。自分らしく働ける環境が一番能力を発揮できて、成長できるはずなので、自分に合う環境・文化の企業なのかどうかを見極めてくださいと話しています。
渡邉:私も会社に入ることが目的になっている学生がいると、なぜその会社なの?という理由を聞きます。自分で腹落ちする志望理由が浮かばないなら、その会社は合ってないのでは?会社に入ることを目的にしないでね、と話しています。つまり、会社に入ることは人生のゴールではなく土台づくりくらいにとらえたほうが気楽だと思うし、長いキャリアを俯瞰して見たほうが、納得感を持って最初の選択ができると感じています。
吉田:私も、最初の一社で最後まで働くことが重要ではないと思っています。入社して3年で転職できる人材に成長できる会社に入るべきだよと。結果として、残り続けたいと思える会社であれば、一番理想的ではあるのかも知れないですが、その会社でしか活躍できない人材になってしまうのが一番もったいない。その会社で成長できそうなのか、若手から活躍できる会社なのか調べることが大事だよと伝えています。
――――アスクルはどんな人材を求めているのですか?
吉田:アスクルが求める人材は、「自ら変化を創り出せる」人材です。お客さまのためにサービスをより進化させたい、商品を開発したいなどと、自分で目標を設定し、自分自身で行動を起こせる人材です。また、目標を設定し行動するだけでなく、周囲の理解や協力も得られるのか。そこを見ています。
手を挙げれば、やりたことができる
――――では、アスクルの魅力は?と聞かれたら、どう答えていますか。
渡邉:「やりたいことがあって手を挙げれば、チャンスはもらえる」ですかね。
吉田:私も同じですかね。役職も年次もフラットなので、発言しやすいんです。若手であっても、遠慮なくやりたいことはやりたいと主張できます。
――――実際に「手を挙げて、チャンスをもらえた」事例を教えてください。
渡邉:最近の仕事なんですが、2020年2月に大きな企画を実施しました。さきほどもお話しましたが、私のメインミッションはお客様を呼び集めることです。当時、多くのお客様を集められる新しい施策はないかと模索しておりました。結果的に1から当時の販促予算と獲得目標を照らし合わせて、大型セールの開催と新聞の折込チラシによるプロモーションを思い切って上司に提案しました。アスクルはデータに強い組織で様々な角度から分析ができるので、期待できる効果や影響をまとめたところ、上司の理解を得られて施策実施に至りました。
――――どんなチラシだったのですか?
渡邉:過去のデータから関東と関西の中で相性の良さそうなエリアを選定。そこに向けてスーパーやドラッグストアのチラシのような価格の安さがビジュアルですぐに分かるチラシを配布しました。チラシだけでなくWEB広告も同時に実施してオンライン・オフラインで戦略的なプロモーションを実施。LOHACOは、MD(マーチャンダイジング)力とメーカーさまとの協力関係が強いので、魅力的な商品をお客様に満足いただける価格で販売することができました。また、水や大容量洗剤など重くてかさばる商品を玄関先までお届けするという通販の利点がお客様にも伝わり、目標にしていたお客様の新規獲得において大成功の施策となりました。
――――1つの提案が大きな成果につながったということですね。日々チャレンジを続ける中でやりがいや喜びを感じる瞬間はどんな時ですか?
渡邉:アスクルは、Yahoo!やソフトバンクと連携して事業を展開しているので、自分たちだけではできない規模の大きな施策にも挑戦できます。規模が大きいと売上も大きく、やりがいを感じやすい。グラフで売上を確認できるのですが、右肩上がりでグラフが伸びていくのを見る快感は何事にも代えがたいものがあります。
吉田:私も渡邉と同じ部署にいたのでわかるのですが、あの売れたときの達成感は最高です(笑)。
――――確かにそれは気持ち良さそうですね。わかりやすい事例ありがとうございます。最後にお二人から就活生にメッセージをお願いします。
吉田:転職活動は自身が経験した業種・職種を参考に企業を選びます。一方で就活は業種や職種に縛られず企業選びが出来る1回限りのチャンスです。視野を狭めず、構えすぎず、さまざまな企業、職種をフットワーク軽く見て欲しいですね。 色んな人に会えば会うだけ、色んなことが見えてくるはずです。私自身、就活を始めた当初、特定の業種に強い思いがありすぎて、もったいないことをしたと感じています。いまは良くも悪くも、オンライン化が進んでいて、様々な就活イベントへの参加ハードルも低いかなと思いますので、是非積極的に参加いただければと思います。オンラインなら移動時間もかからず、交通費もかからないですしね!
渡邉:私が就活生のときって、OBOG訪問の文化がそんなになかったんです。イベントや説明会で出会う人達って、役職に就いている歳が離れた人達がほとんど。自分が気になる質問の回答は、そういう方たちからあまり返ってこなくて(笑)。いま思うと、現場の人達に聞かなければわからない質問だったんです。世の中が変化して、オンラインを通じて気軽に現場の人達に会えるようになったからこそ、積極的に活用することをおすすめします。 私は、就活ってすごく楽しいものだと思ってます。自己分析をして自分を見つめ、人事からのフィードバックで他己分析ができ、知らなかった自分がわかる。こういうことがやりたいんだ、こういう性格なんだってわかるのってすごく楽しいじゃないですか。就活中は辛く感じることが多いですが、なにかしらの楽しさを見いだせるとモチベーションの維持や向上にも繋がるのでおすすめです。 そういえば今回のオンラインOBOG訪問で、面接時の服装の相談を受けたことも印象の1つに残ってますね(笑) こんな感じで気軽に現場の人達と話すことで、面接での緊張も解けるのではないかと思ってます。
吉田:服装の相談を受けたの??
渡邉:最終面接でどんな服装を着ていけばいいのか相談されて。アスクルは服装が自由なので、この服は問題ないか?と聞かれて「あぁ、それはアスクルっぽい。それはちょっと違うかな」みたいなアドバイスをしました(笑)
吉田:みんなが服装の相談をしたらちょっと困ってしまいますが、オンラインのOBOG訪問はぜひ積極的に活用して欲しいと思います。