〈プロフィール〉
S. H. 男性
東京外国語大学
就職予定先:メガバンク
インターン参加社数:11社
OB/OG訪問人数:50名
ES提出企業数:16社
面接社数:2社
内定社数:1社
帰国してからの就活
――留学中に就活を意識され始めたHさんですが、留学から帰ってからは何をされたのでしょうか。
留学から帰ってきた1月から、3カ月間ベンチャー企業で長期インターンをしました。コンサルティング系のベンチャーだったのですが、留学時代にお会いした駐在員の方から、ベンチャーも検討してみるといいよと言われたことがありました。業務内容としては海外のスタートアップ企業向けの英語の資料作成などをしていました。実務をすれば、仕事においてどんな能力が求められるのかも分かるし、実際に働いている人にお話も聞け、就活を考える上でも役に立つと思い、始めました。
――実際に働いてみていかがでしたか。
正直、ベンチャーは自分に合っていないなと思いました。これは私の業務がそうだったというのもあるのですが、直接お客さんと関わる機会がなく、あまりやりがいを感じられませんでした。また、規模感としても、ベンチャーではなく、大企業で大きな規模の仕事をしたいと思ったんです。
――なるほど、実際に働いてみないと分からないことかもしれませんね。4月からは何をされていたんですか。
OB/OG訪問をしたり、グループディスカッションやエントリーシート(ES)対策をしたりしていました。夏のインターンは業界を絞らずに応募。金融、証券などいろいろなインターンに参加しましたが、そのなかでもパナソニックのインターンが印象に残っています。
新規事業立ち上げのビジネスコンテスト形式のインターンだったのですが、社員も親身になってサポートしてくださって、とてもいい会社だと思いました。また、ビジネスコンテスト自体も楽しかったのですが、優勝を目指す過程で、「チームで目標に向かって何かに取り組む」ということが好きだと気づいたんです。
数多くOB/OG訪問をした理由
――気づきを得られた夏インターンだったのですね。夏インターンが終わってからは?
夏もそうだったのですが、夏が終わってからもOB/OG訪問を続けていました。就活を終えるまでに会った人数でいうと50人くらいになるでしょうか。
――すごい数ですね。50人もOB/OG訪問をされた方に初めて会いました。
確かに、かなり多い方かもしれません。もともと人と話すのが好きなので、色々な人のお話を聞いてみたいという想いがありました。夏から自己分析を始めたんですが、その際にも双子の妹や家族に相談していたんです。OB/OG訪問はもちろん相談の場にもなるんですが、社会人と一対一でお話をするので面接の対策にもなります。仕事の話や、プライベートなど、人生を語ってくれる先輩方に出会え、人生を見つめ直す、大事なきっかけになりました。
――なるほど、確かに学生のこの時期しかOBやOGの方に時間を取って頂いてお話しできる機会はないですからね。OB/OG訪問で気をつけていたこと、聞いていた質問などありますか。
最初は、その場の思いつきで聞いていました。回数を重ねるなかで、自分がやりたことなどビジョンを話し、それに対してどんな反応をしてくれるのか、どんな意見を頂けるのかというところを意識して話すようになりました。
――秋冬のインターンはいかがでしたか。
ESで結構落ちてしまいました。そこから添削をしてもらいはじめ、改善を繰り返したおかげで1月~2月のインターンには参加することができました。自己分析もある程度終わってきて、就活の軸なども見えてきた頃です。
自己分析から見つかった就活の軸
――自己分析はどのようにされていたのですか。
書籍を読んだり、自己分析ノートを作ったりしていました。家族にも相談しました。モチベーショングラフを書くっていうのがよくあると思うんですが、私は、生まれてから今までのモチベーショングラフを書いて、大きくモチベーションが動いたところで「なんで?」と3~4回自分に問いて、感情を深掘りしていきました。
――そのなかで見つかった就活の軸とはどのようなものだったのでしょうか。
「人、グローバル、経営者」の3つの軸です。OB/OG訪問をしていて、多くの素敵な社会人の方に出会いました。どの方も一緒に働く人たちを大切にし、熱い気持ちを持っていて、自分もそういう方たちと働きたいと思ったんです。
また、留学の経験から、グローバルに働きたいという想いがありました。それから、自分が最終的には上の立場に立って社会に大きな影響を与えたいとも思いました。そこで真っ先に思い浮かんだのが経営者で、そのノウハウなどを学べるようなところで働いてみたいと思ったんです。
――なるほど。インターンや説明会では、銀行、商社、損保、メーカー、コンサルティング企業など検討していらっしゃったようですが、どの業界の志望度が高かったのでしょうか。
銀行、商社、損保です。コンサルタントは個人で力を発揮できるかもしれませんが、チームプレイがあまりない印象でした。また、メーカーも気になっていたのですが、留学時代に自分が「商材」になりたい、と感じた部分と少し違うので外す判断をしていました。
本選考に向けて
――年が明けてからはどのように動いていったのでしょうか。
2月からは本選考を見据えて、webテスト対策などを始めましたね。
――本選考が始まるにあたって、意識していたことなどありますか。
なるべくありのままの自分でいることです。自分を取り繕ってもいつかバレますし、自分が苦しくなるだけ。それと、結論から分かりやすく話すことを意識しました。また、内定を得ることを目標とするのではなく、その先を見据えて、何を自分は成し遂げたいかを常に意識するようにしていましたね。
――本選考が始まってからはどうだったのでしょうか。
ESを16社出して、10社通過しました。先ほど述べたような業界を中心に受けていたのですが、早い時期に就職予定の銀行から内々定を頂いたところで他の選考を辞退しました。内々定を得たのと同時期に、他の銀行ともお話しする機会があったのですが、就職予定先の銀行は行員の雰囲気、選択できるコース(職種)の種類が多いのが決め手となりました。
就活での苦労と就活生へのアドバイス
――順調に本選考まで進んだように思われますが、大変だったことはありましたか。
ESが何社か通過しなかった時はショックでしたね。そんな時は、ランニングなど、体を動かしたり、友達に会ったりしてリフレッシュしていました。
――最後の質問です。21卒の学生に何かアドバイスをお願いします。
自分の人生で何を成し遂げたいかを考えながら就活をしてください。ミーハーになって有名な企業や業界を受けるのではなく、説明会も、OB/OG訪問も、利用できるものは利用して、広く色々な仕事を見て、自分の軸に合う会社を選んでください。
――ありがとうございました!
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