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OB/OGが語る

【J.P.モルガン】外資系嫌いだった学生が、外資系企業でキャリアアップするまで

世界を代表する金融機関J.P.モルガン。実力主義のイメージのある外資系企業をファーストキャリアに選択すると、どのような経験やスキルを得ることができるのでしょうか。新卒でJ.P.モルガンに入社した荒井里佳子さんに、就活の心構えから現場での働き方、キャリアアップの極意まで、語っていただきました。

〈プロフィール〉
荒井 里佳子
投資信託部 シニア・リレーションシップ・マネジャー

2013年にJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社に入社。マーケティングに配属されたのち、1年目の12月に営業に異動。銀行や証券などの金融機関を担当し、現在は本部勤務でシニア・リレーションシップ・マネジャーを務める。

〈企業紹介〉
200年以上続く世界有数の総合金融機関であるJ.P.モルガン。法人、投資家、政府機関、個人と幅広くグローバルに展開する。世界経済や社会問題の解決に貢献すべく、様々なボランティア活動にも積極的に参画している。日本では、JPモルガン証券株式会社、JPモルガン・チェース銀行東京支店、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社の3社が事業を展開。投資銀行、債券・株式、為替資金などのマーケット業務、資金決済や貿易金融、資産管理の媒介、資産運用などのサービスを提供している。

外資系企業に抱くイメージを変えたJ.P.モルガン

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――入社から7年目で現在のシニア・リレーションシップ・マネジャーになるまでの道のりについて順を追ってお伺いさせてください。まずは就職活動についてですがどのように進めていらっしゃいましたか?

もともとは外資系に入ろうとはまったく思っていなかったんです。実を言うと、当時は外資系企業にあまりいいイメージを持っていなくて、むしろ絶対に行かないだろうと思っていました。

――そうなんですか? 外資系企業にどんなイメージを持っていらしたのでしょう?

ハゲタカのような……、収益だけを追い求めて社会貢献性はまったく気にしない、みたいな(笑)。でも、大学三年生のときに入ったゼミが、外資系金融・コンサルを志望している人や、実際に内定をもらっている先輩が多いゼミだったんです。ゼミの同期や先輩はみんなとても面白くて優秀で尊敬していたので、こういう人たちが志望する会社ってどんなところなんだろう、と気になって調べ始めました。

――そうだったのですね。そこから実際に就活を進めていく上で、どのような軸を持っていらっしゃいましたか?

重要視していた軸は、「働きながら勉強ができる現場であること」です。特に金融だと様々な業界に関わりますし、マーケットのことを勉強すると世界経済の全体が見えることもあり、惹かれました。そういう意味ではコンサルも近い要素がありますので、同時に興味を持っていました。 仕事の内容に関する軸では、「前線に出ていくような仕事」ですね。 弊社でいえば営業にあたりますが、社内のリソースを把握して、どのように活用していくかを意思決定するような、会社を背負って立つようなことをしたいと思っていました。

――外資系企業にいいイメージを持っていなかったとおっしゃっていましたが、実際に見始めて、どうでしたか?

それが両極端で、最初のイメージと変わらなかった会社と、大きく変わった会社とに二分されました。例えば、夏のインターンの時点で圧迫面接のようなところもあり…といっても外資系だからではなく、国内系でもそういう会社はあると後から分かったのですが、やっぱり入社するには違うかな、という印象で。逆に、私が外資系企業に抱いていたイメージとはまったく異なり、社員の方々も皆さん印象がよくて、こういうところだったら働きたいな、と思える会社もありました。

――OBOG訪問などでJ.P.モルガンの社員さんと会ったときの印象はどうでしたか?

一番覚えているのは、大学主催の外資系金融のセミナーにいらっしゃっていた社員の方です。確か当時2年目だったにもかかわらず、複数社の中でも一番プレゼンが上手で、ユーモアもあって、こういう人と働きたい、と思ったんです。 また、J.P.モルガンの別の社員の方にもOB訪問しました。ゼミの先輩経由に辿って紹介してもらったので、直接の知り合いではありませんでした。それにも関わらず、2時間くらいかけて丁寧に仕事について教えてくださいました。その際にお聞きしたのが、チームや社員など、とにかく人を大切にする社風についてです。チームで案件を取ろうという考え方だったり、収益以上に「正しさ」を取ることだったりを重視している会社なんです。たとえ収益が上がるからといって、間違ったことはやらない真っ直ぐさ。そういうところが好きなのは入社して何年もたった今でも変わらないですね。

チームワークを大事に、目の前の仕事をコツコツと

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――実際に入社されてからについてもお伺いさせてください。

入社してすぐはマーケティングに配属されました。1年目の12月に営業に異動し、その後は多少ほかの部署に行くこともありましたが、基本的にはずっと営業に関わっています。 比較的、入社前に思い描いていた通りの配属、仕事につけていると思います。 今の仕事のお客様は、銀行や証券会社などの金融機関です。その中でも私の部署で担当しているのは投資信託で、私たちが作っているファンドを銀行などの金融機関に扱ってもらう営業をし、そのあとは、それが売れるようにマーケティングをしていきます。

――どういった点にやりがいを感じられますか?

さまざまな資産について勉強するので、もちろん大変ではありますが、なんといっても飽きないです。 営業に配属された翌日、電話に出たら、「インドネシア債券の見通しを教えてくれ」とお客様から言われたんですよ。「いや、そんな急に聞かれても!」ってそのときは内心思ったんですけど(笑)。次の日はロシア株の見通し、その次の日は日本株について、とにかく色々な資産のことを聞かれます。私は色々なことを幅広く知っていたいというタイプなので、向いてるのかなと思っています。

――今までで何か印象的だった案件についてもお教えください。

印象深かったのは、海外拠点と協力して取れた案件ですね。弊社の商品で、非常にパフォーマンスがいい運用戦略があったのですが、日本ではなかなか売れていませんでした。それでも、すごく魅力的なので、なんとかしてご紹介していきたいと思っていました。そんな矢先、私が担当しているある日本のお客様が興味を持ってくださいました。ですが、そのお客様は、海外の金融機関と提携していて、日本サイドが良いと思っても、最終的な判断はその海外の会社が行うようになっていたんです。うちはグローバルに展開している強みがあるので、ヨーロッパや米国でその会社を担当している同僚と連絡を取り合うことで、結果的に獲得することができました。私たちも海外の営業担当者も、ファンドマネージャーも議論に入り、まさに一丸となって「絶対この案件は獲得しよう!」とチームで頑張れた案件でした。2年にわたるかなりの長丁場でしたが、今でも良い思い出として記憶に残っています。

――この案件を経て、何か学べたり、成長を実感できたりしたポイントはありますか?

海外との意思疎通はそう簡単にはいかなくて、伝えたらすぐやってくれる、というわけではないんです。電話をしてメールをして、会える機会には対面のコミュニケーションも密にして、彼らがどういう営業をしているのか、なぜお客様にメリットが伝わらないのか、など、とにかく話をしました。日本と海外だと営業のやり方も、タイムマネジメントも違うので、なんとか折り合いをつけて……という点に非常に苦労したのを今でも覚えています。 また、社内であっても定期的にコミュニケーションを取ることの大事さも学びました。お客様が相手だと定期的にやり取りをすることは自然なんですが、社内だとどうしてもおろそかになりがちで、だんだん認識がズレていくことがあります。メールだけで済ませる、ではなく、ちゃんと席に行って話す、対応してくれたことにはフィードバックを伝えるなど、基本的なことですが、改めて意識をしていこうと思いました。

――当たり前ですが、だからこそ普段から意識することが大切なんですね。では、キャリアを積み重ねる上で大事なことはなんでしょうか?

シンプルですが、目の前の仕事をひとつひとつ丁寧にやるのが一番大事です。期待に応えるだけでなく、それ以上の成果を出すにはどうしたら良いかを常に意識してやっていく。とはいえ、頑張っていても案件に繋がらず、自信を失うことは何度もありました。役職が上がったのに、役に立てていない、と思うことは今でもあります。 でも結局、これまでそうして自信を積み上げてきたように、何とか目の前の仕事を進めていく、コツコツやっていくことに勝るものはないと思っています。

その会社で働く自分を鮮明にイメージできますか?

 

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――学生に向けて、自社の良さを伝えるとしたらどんな点がありますか?

「外資系企業の良さ」と「人の良さ」の両方があり、バランスがいい会社だと思います。もちろんすべての外資系企業がという意味ではありませんが、思考力の高い人材を少数精鋭で集める傾向にあります。 弊社も新卒の採用人数は少ないです。そういう意味では、一人一人をよく見てくれます。また、繰り返しにはなりますが、弊社はチームで仕事を進めていくカルチャーが根底にあるため、チームメンバーを信じてお互いに尊敬し合い真っ直ぐなビジネスをする、という考え方の人がたくさんいるのが自慢です。

――ということは、学生が就活する上で御社との相性でキーワードとなるのも、チームワークを大事にしたいかどうか、ですよね。

そうですね。そういう理念に共感して入ってくる人たちがいて、その人たちと一緒に働きたいという人がまた入ってきて、と集まってきているのかもしれません。逆に、「チームは関係ない!自分さえスタープレイヤーになれればいい!」という人はあまり合わない傾向にあります。 ほかに挙げるとすると、向上心や知的好奇心が強いことは大事ですし、裏を返せば、受け身な人は成長できない会社だと思います。また、人のため、社会のために仕事をしていきながら自分も成長したい、という人は向いていると思います。社内で活躍している人も、やっぱり自分の成績以上に、最終的にお客さまやさらにその先にいるお客さまのことを考えて進めている人が多いですね。

――最後に、就職活動生に向けてメッセージをお願いします。

まずは後悔しないように、とにかく悩み抜いてください。最初からひとつの業界に絞るのではなく、あらゆる業界を見て、たくさんの人に会って、日々の業務を細かく聞いて、実際にその会社になったらどういう風にどんな時間配分で働くのかを鮮明にイメージできるくらいまで調べ尽くす。私はJ.P.モルガンがいいな、と思って以降もやっぱり最後まで本当に外資系企業でやっていけるかどうかが不安でした。行きたいという気持ちは強くありながら、同時に活躍できるのかがわからない。だから、あらゆる人に話を聞いてもらって、これ以上ないくらい調べて、投資信託部に入ったらこういうことをやってと具体的に考えて、おかげで入ってからもほとんどギャップを感じることはありませんでした。 また、興味がない業界だったとしても、そのとき調べたことが将来的に役に立つかもしれません。私は入社してからお客様になるような会社のセミナーに行っていてよかったと思いましたし、様々な企業についてあの手この手で丁寧に教えてもらえるのは、就職活動の機会だけです。まさに、大人版の職業体験のようなものですよね。

――様々な会社のことを知って、体験できる。 そう考えると就職活動も楽しく感じられるかもしれませんね。

これくらい徹底的に調べても調べ足りないくらいファーストキャリアはとても重要である一方で、周囲を見ていると、自分の意志がしっかりある人はどこに行っても成長に繋げているとも思います。もともと志望していた企業に落ちてしまった人でも、別の場所で活躍しているんですよね。だから、気負い過ぎずに、情報収集を楽しむような気持ちで楽しんでください。

――本日は、お忙しい中本当にありがとうございました。具体的なお話が聞けて、すごくイメージできました。これからも、頑張ってください!

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