<プロフィール>
M.O. 男性
東京大学農学部
就職予定先:損害保険業界
内定企業:損保、銀行、化粧品
インターン参加社数:13社
OB/OG訪問人数:1名
ES提出社数:29社
面接社数:10社
内定社数:4社
何もわからず始めた就活、アドバイスを受けてベンチャーの世界へ
――就活を始めたきっかけと時期を教えてください。
理系なので良い大学に行って研究するのが自分には向いているのかなと、受験した時は大学院に進む気満々でしたが、授業を受ける中で研究への興味が薄れていって、人と接しながら何か行動していく方が自分のモチベーションに繋がるし、周囲に価値も提供できるんじゃないかと考えて、進路を大学院ではなく就職にしました。それからサークルや学科の先輩に1年前から始めたという話を聞いたり、SNSでも就活されているのを見たりして、漠然と把握していきました。実際には3年生の5月、6月あたりから周りで、就活サイトに登録したとか、インターンに申し込んだという話が聞こえ始めて、そろそろ自分も動かなきゃと感じました。
――この時期にまず始めたことは何ですか?
何もわからなかったので色々な就活サイトに登録しました。それから、気になる業界は全然固まっていなくて、とにかく興味のある説明会に一通り参加しました。個別よりも合同説明会で広く業界を見て、興味のわいた会社にインターンの申し込みをしました。ちょうど先輩から日系大手は会社説明的な感じのところが多いけど、ベンチャーは自己分析を進めたり、自分のキャリアを考えたりといった内容のインターンが多いから、一度そっちで就活について考えてみて、それでも日系大手に興味があったら秋冬でインターンに行ったらいいんじゃないか、とアドバイスを受けていたので、夏はベンチャー企業を見ることに。ベンチャーに対して何も情報を持っていなかったし、どんな雰囲気か1回見た上で自分の今後のキャリアの選択肢に入れるかどうか考えたいなとも思っていました。
――なるほど、当初はベンチャー中心だったんですね。エントリーシート(ES)などで苦労したことはありますか?
結果的には4社でインターンに参加しましたが、他にも10社くらい応募はしたんです。ESや面接で落ちてしまって、自分の書いている内容が、適切なのかと不安に思いました。その時はあまり自己分析の重要性も理解していなくて、ただやった方が良いと聞いたからやっていただけで、正直言って、何かに活かせた部分はあまりありませんでした。
――この時期、学生生活とインターンの両立は大変でしたか?
ダンスサークルに所属していたんですが、1年の春から3年11月の引退まではそこでの活動に力を入れていて、9月の1週目に大きなイベントがあったので忙しかったです。日程的にインターンに参加できないことも多くて、行ける範囲で説明会に足を運んで、気になったところにまずはエントリーしてという感じでした。今思えば、この時期に就活について考える時間があまり取れなかったので、もう少し時間があったらもっと広く見られて、違う気づきがあったのかなとも思います。参加したベンチャーのインターンは、内容自体はすごく面白くて学びがあったけど、同時に365日このペースで仕事をする未来が見えず、そこを頑張りきれないとベンチャーで働くのは難しいという印象が強くて、結果的に、自分には合わないなと思いました。他にも、世間に何か影響を与えたいという想いがあって。それも、小さい領域で深い影響を与えるよりも広いエリアで様々な影響を与えられるような環境に身を置きたいという想いでした。そして、それを実現できるのはどこなのかなと考えた結果、出てきたのが大手企業でした。
サークル引退後はしっかり切り替え、本格的な自己分析を開始
――一旦は様々な業界も見てみようということですね。夏のインターン後はどう進めていきましたか?
サークルの夏の公演が終わった後すぐに11月末の引退公演の準備に取り掛かる必要があって。学生生活の大半を捧げてきたサークル活動は、悔いが残らないよう最後まで全力でやり抜きたいという想いが強かったので、10月と11月は1回就活を完全にストップしました。早期選考や冬のインターンで最も自分をアピールできる経験は何かを考えた結果、自分が学生時代に一番力を注いできたダンスサークルのことを話すべきだなとも思ったので、サークルは妥協せずにやり切るべきだ、未来に生きるだろうと自分に言い聞かせていました。
――11月末までほとんど就活をしないというのは不安な気持ちにもなりそうですね。
学科の同期がインターンに色々参加していたり、どこに申し込んだなどといった話をしていたりしました。サークルでも幹部じゃない人は就活に時間を割いている人が多かったので、ところどころで就活の話を耳にして、不安はすごく大きかったです。そんな焦りもあって、11月に引退してからは就活に時間を割きました。日系大手の気になるところにインターンを申し込んでESや面接の準備をして、自己分析はやった方がいいと感じていたので自己分析も始めました。
――自己分析はどういった方法で?
「メモの魔力」という本の付録で「自己分析1000問」というものがあって、自分への理解が深まるので、それを毎日ちょっとずつ進めながら、改めてモチベーショングラフを作り直しました。今の自分に影響を与えている印象的なエピソードを線で結んで、自分の性格や感情と行動の結びつきを分析して整理しました。また、主観的な自分を知るだけでは不十分で、客観的な自分を知ることでようやく自分を真に理解したことになるのかなと考えました。そこで、両親に話を聞いたり小中高大で仲の良い友人に自分のイメージや印象を聞くことで、自分にとっては当たり前でも周りから見たら特徴的だったり長所と思われるようなことを探しました。それから時系列で自分がどんな人間なのか把握するようにしました。就活に関係ないことを聞かれる面接もあったので、その対策を考えるという面もありましたね。
――他己分析もされたんですね! この時期には就活の軸は見えてきましたか?
人生のどの時期でも大事にしてきた一番太い軸として自分よりは周りの人をモチベートしたり、周りの人の笑顔をすごく大事にしたりする性格だとわかりました。サークルでもステージの上で踊る時、自分のダンスに対して観客や同期、後輩が盛り上がってくれていたり、自分の作ったショーで楽しそうに踊っている人を見たりすると、やっていて良かったなと感じて、周りの人が喜ぶことがモチベーションになるんです。あとは安定性を重視するところ、挑戦する時もある程度足場を固めてから、成功率を極限まで高めてから挑戦したいというのも自分の性格なのかなと。
――そこから就活、企業選びに繋がっていった。安定性という面でも各業界のリーディングカンパニーを意識していたんですね。
自分がいつも一緒にいる人やご縁のある人たちが喜んでくれるビジネス、BtoBよりはBtoCが合っていると考えていて、例えば、化粧品メーカーのように商品を使う人の表情や喜んでいる姿を実際に見られる環境はいいなと感じていました。金融も対個人の部分が大きく、保険はBtoBでもありますがBtoCの面も強くて、サービスを使っているお客様に何かあった時に価値を提供できる業界なので、自分たちのしていることが人の助けになると働いている中で実感できると思いました。
就活は自分を見つめ直すチャンス。分析に分析を重ねて内定をつかむ
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