<プロフィール>
T.K. 男性
東京工業大学 理系
就職予定先:ソニー株式会社
インターン参加社数:5社
OB/OG訪問人数:12名
ES提出企業数:10社
面接社数:7社
内定社数:1社
あるOBとの出会いで肩の力が抜けて志望が明確に
――秋冬もインターンに行かれたんですね。
商社は選考に落ちてしまって参加はできなかったんですが、プラントとメーカーそれぞれ1社ずつインターンに参加しました。この時期部活の方は落ち着いていたので、就活と研究に専念できて時間があればOB/OG訪問もしていました。
メーカーの方は自己分析合宿という1泊2日のインターンで、先輩にすごくよかったと勧められたので行きました。人事の方と話せて、選考でどういったところを見ているのかを聞けたり、本格的な自己分析ツールを使ってフィードバックをくれたりと良い経験ができました。
プラントの方は説明会と懇親会で社員の方と話すといった内容で、参加すると早期選考に出られるので申し込みました。でも、扱うものが大きいとある程度慣習が決まっていました。小さいほうが自由に動けるとOB/OG訪問で色んな方から聞いており、インターンでも会社の雰囲気も古風なように感じたので、自分の軸的にプラントは違うなと。それから個人の裁量権が大きいと聞いたデバイスや半導体がいいなと思うようになり、鉄鋼なども受けるのをやめました。IoTに携わりたいと思ったのも理由の1つですね。
――なるほど。それからはいよいよ本選考に入ってきますね。
学会に向けての準備があり時間がなかったので、この時期行った就活イベントは学内説明会くらいで、OB/OG訪問をする中でエントリーシートや面接をさらに磨いていました。OB/OG訪問は大体5月までしていましたね。ウェブテストも商社のインターンに間に合わなくて、それから焦って4月ぐらいからがっつり勉強していました。年明けから3月くらいまではメーカーを受けて、3社中1社で内定を頂きました。商社のエントリーシートやウェブテストも並行して準備し、4月の頭にメーカー1社が決まってからは、他は受けずに6月の商社に集中しようとちょこちょこOB/OG訪問もしていました。
――OB/OG訪問でメーカーと商社について特に影響を受けたアドバイスはありましたか?
僕の中で1つ大きなエピソードがあって、5月にOB/OG訪問をした50代の社員の方なんですけど、内定先や自分のやりたいことをお話したら商社じゃなくてメーカーでいいじゃんと言われてしまって(笑)。その方も実はメーカー出身で商社にやりたいことがあって転職した方だったんです。やりたいことがあるなら、そっちに行った方が良いよって言われて自分の中で志望が明確になりました。
その方のお話は自分にすごく刺さるものがあって、メーカーからスタートした方が今後のキャリアの可能性が広がるし、その方のように商社に行く場合もあれば、他のメーカーに行くこともできるし、何より最初に入った会社の環境がその後のキャリアにおいて大きな影響を及ぼすということ。商社は配属リスクがあって望まない部署に行く可能性も大いにあったけど、その時の自分は悩んでもしょうがないから受かってから決めようと思っていたんです。でも自分がやりたい分野があるなら、メーカーを最初の企業として選んで損はないと言われて、なるほどと思って商社じゃなくてもいいんだと肩の力が抜けました。
――まさに鶴の一声ですね。最終的にメーカーに決められたのもその影響でしょうか。
世の中に大きなインパクトを与えていて、様々な事業をしている会社で、色々な部署を横断してシナジーを生み出しているというところも、商社と通じるものがあって、自分にもそういうことができそうだと魅力的に感じました。それに、社員の皆さんが元気で明るい方が多くて、自分が社風にマッチして、新しいことに挑戦できるという確信があったことも良かったですね。
誰かにとっての良い会社は、自分にとってそうじゃない
――本選考を受ける中でエントリーシートや面接で苦労したことはありますか?
夏のインターンをしていたメーカーは苦労せずに書けました。商社のエントリーシートはギリギリまで書き直すことができるのでOB/OG訪問をしながら直していましたね。あとは、学内説明会で広告代理店の話を聞いて面白そうだなと思い、面接練習も兼ねて2社だけエントリーシートを出しました。4、5月と選考は進みましたが、1社だけ最終まで行きましたがダメでした。商社のエントリーシートは全部通って面接も3社受けましたが、2次のグループディスカッションで全部落ちてしまって。グループディスカッションは練習していなくて慣れていないのに、広告代理店の2次もグループディスカッションで通過できたのでいけるんじゃないかと変に自信が湧いてしまっていました。
就活自体にあまり苦しさは感じていなくて、お会いした社会人の皆さんが「自分から足を運んで動いていれば何かしら道は開ける」とおっしゃっていたし、自分もそう感じていたので、やればやるほど不安な気持ちは無くなりました。
――自分から動けば動くほど色々な事がハッキリしてくる、と。面接ではどんな話をされましたか?
しっかり働いて稼いで、という親の姿を見て育ってきたので、こういう風になりたい、こうやって生きていきたいと目標にしていました。また、幼い頃の自分を分析した時、昔は何もできなかったけれど、努力してここまで来たんだなとすごく感じたんです。それで粘り強く頑張ったり努力したりすることは誰にも負けないと思ったので、そこはアピールしようと陸上部や自分の研究について話していました。部活は箱根駅伝の予選とかを例に出して、幹部学年としてチームをまとめて頑張ったといった内容で、研究はなかなか結果が出なくても自分なりに色々と取り組んで結果を出せたということをお話ししました。
商社の面接で面白いなと思ったのは、答えづらそうな質問をされることです。「その研究って役に立つの?」とか「文系就職したら教授と揉めない?」とか。研究に関することはぱっと答えられましたが、部活は大会が2年前のことだったので、聞かれて困ったことが多かったので、自己分析が甘かったなと反省しています。
――これから就活をする学生に向けて何かアドバイスをお願いします!
僕の周りの友人には2パターンの人がいて、自分から動いた人たちは後悔していなくてやり切った感があります。逆に、推薦などで決めていた人は今になって悩んでいます、本当にここでいいのかって。理系だと研究も忙しいし、就活を面倒に感じる人もいると思うけど、自分の目で見て確かめて欲しい。人の言う良い会社ってきっと自分にとって良い会社ではないと思うので、「『自分にとって良い』とは何か」を人と会って話して考える。そうし続けていったら、終わった時に悔いのない就活ができたと思えるんじゃないかと思います。
――お話を通して、後悔しないために行動する大事さが伝わりました。本日はありがとうございました!就活生の参考になるお話がたくさん伺えました。
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