<プロフィール>
聞き手:東大美女図鑑モデル
佐野 来実さん:東京大学 法学部3年(写真左)
永井 志帆さん:東京大学 教育学部3年(写真右)
話し手:
須田 彩香さん:東京大学 法学部出身 2013年卒(社会人6年目)
新卒でNTTデータに入社。社会人3年目の時に、博報堂コンサルティングへ転職。
経営者とクリエイターを橋渡しする、広告代理店のコンサル部隊
佐野さん&永井さん「本日はよろしくお願いします!」
須田さん「こちらこそよろしくお願いします!」
佐野さん「まず初めに、須田さんの経歴について教えてください。」
須田さん「私は法学部を2013年に卒業して、新卒でNTTデータに入社しました。そこでは営業のお仕事をしていたんですけど、社会人3年目の時に転職をして、今は博報堂コンサルティングというところで働いています。今、社会人6年目ですね。」
佐野さん「博報堂にコンサルをするところがあるんですね!知らなかった…。そこではどんなことをしているのですか?」
須田さん「私たちの会社は、ブランディング・マーケティングに特化した戦略コンサルティングファームです。お客様が経営戦略を作るところから、広告代理店やプロモーション会社と協力して外部へ発信していく活動までの手助けをしています。経営者の視点と生活者の視点の両方から、ロジカルかつクリエイティブな課題解決をすることが特長ですね。また、CMや広告を作る際に、経営者の思い描く会社像や事業のイメージがクリエイターにしっかり伝わらないことがよくあります。経営者とクリエイターは思考や言語が全く異なるので、認識のギャップが生まれてしまうんですね。そんな経営者とクリエイターの橋渡しができるという点でも、他のコンサルティングファームや広告代理店とは異なるユニークな存在だと思います。」
佐野さん「なるほど〜、とても面白いですね!しかし、なぜNTTデータから博報堂コンサルティングに転職をしたんですか?」
須田さん「NTTデータでは、お客さんの課題や要望を聞きながら、私たちの持っているシステムを組み合わせて売る仕事をしていました。当時、私は小売店さんを担当していて、決済のシステムを扱っていたんですね。決済の効率化やデータ管理、活用などを組み合わせて、ソリューションを提供するような仕事をしていました。 でも、いくら決済の効率を高めても、お客さんのお店での楽しい体験や素敵な商品との出会いなど、『お客さんがレジに来るまで』をデザインすることはできなかったんですね。私には、それが物足りないなと感じて、そこからマーケティングやブランディングに興味を持ち始めたのが転職のきっかけです。」
須田さんの実感した、会社の様々な違い
佐野さん「前職でのお仕事の中で、自分のやりたいことが変わっていったんですね。では、最初に新卒で入社した時は、転職は考えていなかったんですか?」
須田さん「全く考えてなかったですね。当時は今のようなバリバリ働くことは想像していなかった。将来結婚して子供を産むかもしれないので、福利厚生もしっかりしている働きやすい会社を探して就活していました。その点で、NTTデータは組織制度もちゃんとしているところだし、先輩社員さんも「良い会社だよ」とオススメしてくれたので、入って間違いはないんじゃないかな…と。実際、良い会社でしたし、前職の人との交流も続いています。でも今はまったく違う環境で、バリバリ働く中で刺激的な仕事ができてとても気に入っています。」
永井さん「具体的には、2社の間にはどんな違いがあるのでしょうか?」
須田さん「NTTデータは、新卒で500人も採用するようなとても規模が大きい会社でした。その分、会社でじっくり教育をさせてくれるような制度設計がされていたり、様々な仕事を持っているので、色々なキャリアパスがある会社でした。 博報堂コンサルティングは、会社全体で50人くらいの小さな会社です。規模が小さいうえ、まだ若い会社なので、風通しが良く、社員さんの平均年齢も若いです。まだ前職ほど制度は整っていないんですが、その分、自分たちで会社をどんどん作っていくんだ!という雰囲気がありますね。社員さんの提案で、色々な制度が作られたりしています。」
転職を経て変化した、自分のキャリア観
佐野さん「会社の色って本当に様々なんですね。では、転職をして須田さん自身が一番変わったことは何ですか?」
須田さん「会社に対するスタンスがすごく変わったと思います。前までは、会社に対してお客様気分だったんですね。どんなお給料をくれて、どんな成長機会をくれて、どんな勉強をさせてくれるのか…全て会社が与えてくれるものだと思っていいたんです。でも、転職をきっかけに、それが大きく変わりました。会社は自分たちで作っていくものだと思えるようになって、会社自体をより良くしていくにはどうすれば良いか考えるようになりましたね。会社は社員でできているものなので、会社と社員は運命共同体なんだ、という意識が芽生えました。」
佐野さん「なるほど!それは大きな違いですね。社会人になる前に、今のお話を聞けてよかったです。」
自分にあった仕事を見つけるには。答えは『自分が何をしたいか』にある!
永井さん「いざ自分が就活するとき、会社にとって「採用したい!」と思ってもらえるような能力が自分にあるのか心配です。大学に入ってからすごいことをやったわけじゃないので…。」
須田さん「でも、新卒の頃はみんな赤ちゃんみたいな感じですよ!(笑)新卒の知識なんてどんぐりの背比べだし、むしろ会社に入ってから学ぶことの方が圧倒的に多いです。だから、その人の能力よりも『自分が何をしたいか』という意思の方が大事だと思います。新卒の頃は、どんな会社にも努力次第で入れるし、ゼロから色々なことを吸収できるフラットな状態ですよね。そんな時に、自分にあった仕事を見つけるには、結局『自分が何をしたいか』にしか答えはないんじゃないかな。学生と社会人で何かが大きく変わるわけではないし、社会人になってからの自分は、過去の自分の延長線上に成り立つわけですよね。だから、自分が今まで生きてきた中で、楽しかったことや熱中した経験を振り返ってみると、自分がどんな会社にいけば良いかも分かってくる。就活の時に『自己分析しろ!』とよく言われるのは、自分の意思を見つけるためだと思います。」
永井さん「なるほど、みんな赤ちゃん…!(笑)確かにその通りですね。すこし気持ちが軽くなった気がします。」
須田さん「私は仕事をする中でそれが見つかったんですけど、就活の時には、たくさんの人に話を聞いて自分が仕事をする姿を考えてみれば良いと思います。だから、自分のこれまでを振り返ることとOBやOGの先輩とたくさん話を聞くこと、両方をやるのが、自分にあった仕事を見つける近道かな。これから就活が本格化すると思うけれど、頑張ってくださいね。」
佐野さん、永井さん「貴重なお話をありがとうございました!」
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