リクルーター面談とは何か?
リクルーター面談とは、多くの場合OB・OGや若手社員が担当し、学生の人柄や志望度を早い段階で知るために行われる面談です。形式はカジュアルな雰囲気が多いものの、実質的には選考の一部として位置づけられることもあります。
企業側の印象が次の選考ステップに影響するケースもあるため、「雑談だから大丈夫」と油断せず、面接と同じくらいの準備をして臨むことが大切です。
リクルーター面談を行う3つの目的
リクルーター面談は、単なる「顔合わせ」ではなく、企業側にも明確な狙いがあります。
学生とのミスマッチを防ぎつつ、自社への理解や志望度を高めてもらうこと、そしてその上で選考をスムーズに進めること。この3つの目的を意識しておくと、面談の位置づけや対策の仕方がぐっと見えやすくなります。
①企業と学生のミスマッチを防止するため
企業がリクルーター面談を行う大きな理由のひとつが、「学生とのミスマッチを減らすため」です。通常の面接では、どうしても学生側が「落ちたくない」という思いから本音を言いにくくなりがちです。そこで、OB・OGや若手社員とのカジュアルな場を設けることで、就活の軸や働き方の希望、不安に感じていることなどをざっくばらんに聞き出しやすくしています。
企業側はこうした本音ベースの情報をもとに、自社との相性を見極めたり、配属や働き方のイメージをより具体的に持ってもらおうとしているのです。
②企業への志望度を上げるため
リクルーター面談は、学生を見極める場であると同時に、「この会社で働きたい」と思ってもらうためのアピールの場でもあります。実際に働く社員の声や具体的な業務内容、キャリアステップなどを伝えることで、企業への理解と興味を深めてもらい、最終的に自社を選んでもらえるよう志望度を高めていく狙いがあります。
他社ではなく自社を選んでもらうきっかけづくり、という一面もあるのです。
③選考を効率化させるため
応募者が多い企業ほど、一人ひとりを面接でじっくり見るには、面接官の時間がいくらあっても足りません。そこで登場するのがリクルーター面談です。まずリクルーターが学生の人柄や志望度を把握し、「詳しく話を聞きたい人」をある程度絞り込むことで、限られた面接官の時間を有効に使えるようにしているのです。
リクルーター面談を行っている業界・企業
リクルーター面談は、特定の業界や「採用に力を入れている企業」で導入されているケースが多いです。イメージしやすいように、代表的な業界ごとの傾向をまとめました。

実際にリクルーター面談を実施しているかどうかは、年度や募集コースによって変わることもあります。気になる企業は、採用サイトやナビサイトの募集要項で「リクルーター面談」「社員面談」などの記載がないかチェックしておくと安心です。
リクルーター面談の特徴を知ろう!
リクルーター面談は、通常の面接とは少し違うルールで進みます。
誰が面談を担当するのか、どんな内容を話すのか、実施される時期や回数、1回あたりの時間や場所、服装の目安、結果の伝えられ方まで、あらかじめ特徴を押さえておくことで、当日の不安をぐっと減らすことができるでしょう。そうしたポイントを順番に整理していきます。
面談者
リクルーター面談を担当する社員は、企業の目的や選考フェーズによってさまざまです。
学生との年齢が近い若手社員は、入社後の働き方や雰囲気を具体的に伝え、「この会社で働く自分」をイメージしてもらう役割を担うことが多いです。プロジェクトやマネジメントも経験している中堅社員は、仕事のやりがいや大変さ、成長機会などをリアルな目線で話してくれます。採用や組織を俯瞰して見ているベテラン社員や管理職クラスが出てくる場合は、企業の中長期的な方針や求める人材像など、より戦略的な話をされることが多いでしょう。
同じ「リクルーター面談」でも、誰と会うかによって得られる情報が変わる点も意識しておくと安心です。
面談内容
リクルーター面談で話す内容は、誰が担当するかや企業側のねらいによってさまざまですが、基本は「お互いに質問し合う場」です。
形式としては、リクルーターが学生にこれまでの経験や志望動機、就活の軸などを中心に質問していくパターンと、学生側から仕事内容やキャリアパス、働き方について自由に質問していくパターンのどちらか(もしくはその組み合わせ)が多く見られます。一問一答の“選考対策”というより、対話の中で自分の考えや価値観を自然に伝えられると、お互いの理解も進みやすくなるでしょう。
面談時期
リクルーター面談が設定されるのは、多くの場合「本選考が始まる前」のタイミングです。インターンや説明会で接点を持った学生の中から、早めに話を聞きたい人に声がかかるケースがよく見られます。本選考に入る前の段階で人柄や志望度を把握しつつ、学生側にも企業理解を深めてもらう「助走期間」のような位置づけと考えておくとイメージしやすいでしょう。
ただし、本選考前に設定されるケースが多いものの、企業によっては一次・二次面接の前後に実施されることもあります。
面談回数
リクルーター面談の回数は、人や企業によってかなり幅があります。
1回のみでそのまま本選考へ進むケースもあれば、2〜3回に分けて若手→中堅→管理職と順番に会うパターンもあります。中には、5回以上じっくり面談を重ねる企業も。回数が多いほど「興味を持たれている可能性が高い」と考えられます。
面談時間
リクルーター面談の所要時間は、だいたい30分〜1時間程度が目安です。
自己紹介やこれまでの経験についての質問に加え、学生側からも仕事内容や働き方についてじっくり質問する時間を確保するため、このくらいの長さに設定されることが多いです。企業によっては、話が盛り上がれば1時間を少し超える場合もありますが、「短めの面接」というよりは、落ち着いて対話できる時間が用意されているイメージを持っておくとよいでしょう。
面談場所
リクルーター面談の場所は、企業や担当者によってさまざまです。
自社の雰囲気を感じてもらう目的でオフィス内の会議室で行うケースもあれば、学生の負担を減らすために駅近くのカフェで実施されることもあります。最近はオンラインでの実施も増えており、「オフィス」「カフェ」「オンライン」のいずれか、とイメージしておくと準備しやすいでしょう。
面談の服装
リクルーター面談の服装は、特に指定がなければリクルートスーツで行くのが基本です。
「私服でお越しください」と言われた場合も、デニムやスニーカーではなく、ジャケットやシャツを合わせたオフィスカジュアルを意識すると安心です。あくまで「一緒に働く相手」として見られている前提で、清潔感のある服装を心がけましょう。
結果のお知らせ
リクルーター面談は、一般的な面接のように「合格・不合格です」と結果連絡が来ないことがほとんどです。選考に進む場合は、「ぜひ本選考に進んでほしい」「次回は◯◯部門の社員とお会いください」といった案内が来たり、マイページ上で次回選考の案内が追加される形で示されます。一方で、見送りの場合は特に連絡がなく、そのまま通常の選考フローに戻るケースも多いと考えておくとよいでしょう。
リクルーター面談をするメリットとは?
リクルーター面談は、「企業に見られる場」であると同時に、こちらにとっても大きなメリットがあります。
仕事内容や社風をより具体的に知れたり、自分の志望動機やガクチカへのアドバイスをもらえたり、場合によっては本選考で有利に働くこともあります。こうした点を意識して臨むと、面談の価値がぐっと高まるでしょう。
企業の業務内容や社風への理解が深まる
リクルーター面談の大きなメリットのひとつが、「企業理解が一気に深まること」です。
実際に働いている社員から、担当業務の具体的な内容や1日の流れ、チームの雰囲気などを聞けるのは、説明会やHPだけでは得にくい情報です。その場で気になることを質問できるので、「この仕事は自分に合いそうか」「社風や価値観はしっくりくるか」といった感覚もつかみやすくなります。結果として、志望動機にも説得力が増していくでしょう。
選考のアドバイスを貰える
リクルーター面談では、自己紹介やガクチカ、志望動機など、本番の面接とほぼ同じような質問をされることが多く、そのまま「面接の練習の場」にもなります。答え方に迷った部分や伝えきれなかった点について、その場でフィードバックをもらえたり、「こういう経験をもう少し詳しく話すといいよ」「志望動機はもう一段具体的にしたほうが伝わる」など、選考に関するアドバイスをもらえることもあります。実際の選考に入る前に、自分の話し方やアピールポイントをブラッシュアップできるのは、大きなメリットといえるでしょう。
選考が有利になる場合がある
リクルーター面談で「優秀だ」「ぜひうちに来てほしい」と感じてもらえると、その評価が面接官や人事に共有され、選考がスムーズに進みやすくなる場合があります。企業によっては、リクルーター経由で早期選考ルートに乗るケースや、面接官があらかじめ好意的な印象を持った状態で本選考に臨めるケースもあります。
必ずしも“裏口”のようなものではありませんが、リクルーター面談を通じてプラスの後押しを得られる可能性がある、という意識は持っておくとよいでしょう。
リクルーター面談のタイプを知ろう!
一口にリクルーター面談といっても、そのスタイルは企業や担当者によってさまざまです。
雑談ベースで気軽に話すタイプもあれば、個別説明会のように企業説明が中心のもの、学生からの逆質問がメインのもの、ほぼ面接と変わらない形式、さらには選考対策寄りのケースもあります。タイプごとの特徴を知っておくと、当日の心構えや準備の仕方もぐっと掴みやすくなります。
①雑談形式
雑談形式のリクルーター面談は、タイプの中でも一番カジュアルな雰囲気で行われることが多いです。自己紹介や大学生活の話、サークル・アルバイトのこと、就活の状況などをきっかけに、「普段どんなことを大事にしているか」「どんな働き方をしたいか」といった価値観をさりげなく探られます。一方で、こちらからも「その会社での1日の働き方」「入社の決め手」「大変だったこと」などを聞きやすいのが特徴です。
雑談とはいえ評価の一部にはなるので、リラックスしつつも、最低限のマナーや話し方は意識して臨むと安心です。
②個別説明会形式
個別説明会形式のリクルーター面談は、「この会社のことをもっと深く知ってもらいたい」という目的で行われることが多いタイプです。選考というより、半分ミニ説明会のような位置づけで、リクルーター側から事業内容や扱っているサービス、配属のイメージ、教育制度やキャリアパスなどについて詳しく説明してもらえます。学生側からの質問時間も用意されていますが、基本的にはリクルーターが話す時間のほうが長くなりやすいのが特徴です。
会社理解を一気に深めるチャンスなので、事前に聞きたいことを整理しておくと、情報の取りこぼしを防げるでしょう。
③逆質問形式
逆質問形式のリクルーター面談では、最初に「今日はあなたの疑問や不安を解消する場です」といった説明をされることが多く、こちらから質問することがメインになります。とはいえ、ただ好奇心に答えてもらう場ではなく、「どんなポイントに関心を持っているのか」を通じて、価値観や志望度を見ている側面もあります。
時間は30分〜1時間ほどが一般的なので、その場で思いつきで聞くのではなく、仕事内容や社風、キャリア、働き方などについて事前にいくつか質問を用意しておくと、限られた時間を有効に使うことができるでしょう。
④面接形式
面接形式のリクルーター面談は、名前の通り「ほぼ面接」として行われるタイプです。目的は、本選考に進める候補かどうかを早い段階で見極めること。質問内容も、本選考とほとんど変わらず、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「強み・弱み」「入社後にやりたいこと」などが中心になります。
雰囲気は多少カジュアルな場合もありますが、評価はしっかり行われています。そのため、通常の面接と同じレベルで自己分析や企業研究を行い、想定質問への準備をしてから臨むことが大切です。
⑤選考対策形式
選考対策形式のリクルーター面談は、リクルーターと学生が一緒に本選考の準備をしていくタイプです。これまでの面接で聞かれた質問や評価のポイントを踏まえ、「こんな聞かれ方をされやすい」「このエピソードをもう少し深掘りしよう」など、具体的なアドバイスをもらいながら対策を詰めていきます。
実施されるのは、選考の後半や最終面接の前などが多く、「本気で通したい候補」として期待されているサインでもあります。一方で、この場での受け答えもきちんと見られていることは忘れないようにしましょう。
リクルーター面談の基本的な流れ
リクルーター面談は、企業からの連絡を受け取った後の準備から、当日の流れ、面談後のフォローまで一連のステップがあります。待ち合わせへの到着時間や面談の進み方、お礼メールの送り方など、基本的なマナーを知っておくことで安心して臨めるでしょう。
企業からリクルーター面談についての連絡が来る
リクルーター面談に参加するには、こちらから申し込むのではなく、まず企業側から案内が届く必要があります。連絡手段は、ナビサイト経由のメッセージや登録しているメールアドレス宛のメール、もしくは電話が一般的です。案内が来たら、日時や場所、担当者名などをよく確認し、早めに返信しておきましょう。
10分前には待ち合わせ場所に到着する
当日は、約束の時間ちょうどではなく、10分前には待ち合わせ場所に着いておくのがマナーです。待っている間も、だらっと座ったりスマホをいじり続けたりせず、姿勢よく落ち着いて待ちましょう。リクルーターらしき人が現れたら、相手から声をかけられるのを待つのではなく、自分から笑顔で「本日面談のお約束をしている〇〇大学の△△です」と挨拶できると、第一印象もぐっと良くなります。
面談開始
面談場所に入ったら、まずは席に着く前に軽く一礼し、はっきりと自己紹介をしましょう。例えば「本日はお時間いただきありがとうございます。〇〇大学△△学部の□□と申します。本日はよろしくお願いいたします」といった形で十分です。カフェでの面談の場合は、リクルーターが席や注文を促してから動くのが基本。飲み物はこぼれにくいホットコーヒーや紅茶など、無難なものを選ぶと安心です。面談中は、背もたれにふんぞり返らず、テーブルに肘をつかない、スマホは必ず音を切ってカバンにしまう、といった基本マナーも忘れないようにしましょう。
相手の話をよく聞き、必要に応じてメモを取りつつ、落ち着いて受け答えすることが大切です。
面談終了後はお礼メールを送る
リクルーター面談が終わったら、その場でまずしっかりお礼を伝えることが大切です。「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話を伺って、御社で働きたい気持ちが一層強まりました」など、一言でも自分の言葉を添えられると印象が残りやすくなります。
その上で、帰宅後はできるだけ当日中にお礼メールを送るのがマナーです。面談で印象に残った話題や、学びになったポイントを一文添えて送ると、「きちんと振り返っている学生だな」と好印象につながります。翌日以降になると熱量が伝わりにくくなるので、その日のうちに送ることを意識しましょう。
お礼メールの例
お礼メールは、形式ばかり意識しすぎず「きちんとしているけれど、固すぎない」くらいがちょうどいいです。「面談のお礼」、「印象に残った話・感じたこと」、「今後どう活かすか」を一文ずつ入れておくと、丁寧で好印象なお礼メールになります。
ひとつ例を挙げると、次のようなイメージになります。
【お礼メールの例】
件名: リクルーター面談のお礼(〇〇大学・□□)
本文:
株式会社〇〇
人事部 △△様
お世話になっております。〇〇大学□□です。
本日はお忙しい中、リクルーター面談のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
業務内容や若手社員のキャリアステップについて具体的にお話を伺い、御社で働くイメージがより明確になりました。特に、□□部でのプロジェクトにおけるチーム体制や、若手のうちから裁量を持って挑戦できる環境について伺い、ますます志望度が高まりました。
本日教えていただいた内容を踏まえ、今後の選考に向けて自己分析と企業研究を一層深めてまいります。
改めまして、本日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
リクルーター面談の事前準備
リクルーター面談はカジュアルとはいえ、実質的には選考の一部でもあるという面は否定できません。自分の強みや就活の軸を整理しておく自己分析や、事業内容・社風を押さえる企業研究は欠かせないでしょう。また、よく聞かれる質問への準備や逆質問の用意に加え、身だしなみや挨拶など基本的なマナーも事前に整えておくことで、落ち着いて臨むことができます。
自己分析をしておく
リクルーター面談は、雑談に見えて「あなたがどんな人か」を見られている場でもあります。学生時代に力を入れたことや、その中で発揮した強み・工夫した点などを整理しておかないと、その場しのぎの受け答えになってしまいがちです。
事前に自己分析をして、「自分はどんな価値観で動く人間か」「どんな場面で力を発揮できるか」を言語化しておくことで、短い時間でも自分らしさを伝えやすくなりますし、逆質問の内容にも一貫性が出てくるでしょう。
※関連記事:https://br-campus.jp/articles/report/2380
企業分析をする
リクルーター面談では、「この学生は本当にうちに興味があるのか?」という点を見ている企業も少なくありません。そこで重要になるのが、事前の企業分析です。事業内容や扱っている商品・サービス、強みとして打ち出しているポイント、今後の方針などを公式サイトや説明会資料から把握しておくことで、「なぜ数ある企業の中でその会社なのか」を具体的に伝えやすくなります。
また、企業理解が深まっているほど質問の質も上がるので、「きちんと志望している学生だ」と感じてもらいやすくなります。
質問の対策をする
リクルーター面談といっても、内容は通常の選考と大きく変わらないことが多く、「自己紹介」「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」「強み・弱み」「就活の軸」など、よく聞かれる質問は一通り答えられるようにしておきたいところです。
丸暗記の原稿を作るというより、話すポイントをメモに整理しておき、どの質問が来ても自分の経験と結びつけて説明できる状態にしておくと、自然な受け答えがしやすくなります。
※「面接でよく聞かれる質問について知りたい人はこちら」
関連記事:https://br-campus.jp/articles/report/2300
逆質問の準備をする
リクルーター面談の中には、こちらからの逆質問がほとんどを占めるケースもあります。その場で思いつきだけで質問をしようとすると、すぐにネタ切れになってしまいがちなので、事前に少なくとも10個ほどは逆質問を用意しておくと安心でしょう。
仕事内容やキャリア、社風、評価制度など、テーマごとに分けて考えておくと聞きやすくなります。どんなことを聞けばよいか分からない方のために、後ほど具体的な逆質問の例も紹介します。
身だしなみや基本マナーを押さえておく
リクルーター面談は「カジュアル」と言われることもありますが、あくまで選考の一部という認識が大事です。話す内容だけでなく、服装や髪型の清潔感、時間の守り方、挨拶や言葉遣いといった基本マナーも、リクルーターを通じて企業に共有されると思ってよいでしょう。ここで「社会人として一緒に働けるか」が判断されることも少なくありません。スーツの着こなしや持ち物、入退室の所作、スマホの電源を切るといった細かい点まで含めて、事前にチェックしておくことが大切なのです。
リクルーター面談の逆質問例
リクルーター面談では、最後に逆質問の時間が設けられることがほとんどです。企業理解を深めるだけでなく、あなたの関心の方向性や志望度を伝えるチャンスにもなります。企業・業界・業務内容・社風・待遇・就活全般など、質問の切り口はいくつもあるため、目的に合わせて準備しておくことが大切です。
様々な切り口別で” 逆質問例”をみていきましょう。
企業についての逆質問
企業についての逆質問では、「この会社ならでは」を確かめられるものを用意しておくと良いです。
【逆質問例】
・御社が同業他社と比べて強みとしている点を教えてください。
・今後3〜5年で、特に力を入れていきたい事業や領域はどこでしょうか。
・若手社員の方が活躍している部署や場面には、どのような特徴がありますか。
・御社で評価される人材像や、大切にしている価値観を教えてください。
・新規事業や改革に挑戦する際、社内ではどのような進め方をされることが多いですか。
・中長期的に見て、御社で働く上で求められるスキルや姿勢にはどんなものがありますか。
業界についての逆質問
業界についての逆質問では、「なぜこの業界なのか」を深められる問いかけがあると良いです。
【逆質問例】
・業界全体として、ここ数年で大きく変化したと感じるポイントはどこでしょうか。
・今後この業界で成長が期待される分野やビジネスチャンスについて教えてください。
・逆に、この業界が直面している課題やリスクにはどんなものがありますか。
・御社は、業界の中でどのようなポジションを目指しているのでしょうか。
・他業界から転職してきた社員の方が驚かれる、この業界ならではの特徴があれば教えてください。
・この業界で長く活躍するために、若手のうちから意識しておくと良いことは何でしょうか。
業務内容についての逆質問
業務内容についての逆質問では、「入社後の自分の姿」を具体的にイメージできる情報を取りにいきたいところです。
【逆質問例】
・差し支えない範囲で構いませんので、ご担当されている1日の業務のおおよそのスケジュールを教えてください
・入社後間もない新入社員は、どのような仕事から任されることが多いですか
・仕事をしていく中でやりがいを感じる瞬間と、難しさを実感するシーンを教えてください
・チームで仕事を進める場合の役割分担やコミュニケーションの取り方はどういう感じでしょうか
・若手のうちから任されやすいプロジェクトや、裁量の大きい仕事にはどのようなものがありますか。
・仕事に必要な専門知識やスキルは、入社後どのように身につけていくケースが多いでしょうか。
社風についての逆質問
社風についての逆質問では、「一緒に働くイメージ」が持てるかどうかを確かめるのがポイントです。
【逆質問例】
・職場の雰囲気を一言で表すと、どのような言葉が近いでしょうか。
・上司や先輩との距離感は、実際どの程度フラットだと感じますか。
・若手社員が意見を出したり、提案しやすい環境だと感じる場面があれば教えてください。
・残業や休暇の取り方など、働き方に関する社内の雰囲気を伺いたいです。
・社内イベントや部活動など、社員同士の交流の機会はどのくらいありますか。
・御社で長く活躍されている方に共通している人柄やタイプがあれば教えてください。
待遇についての逆質問
待遇についての逆質問は、聞き方を工夫すれば「条件だけ気にしている人」という印象にならずに済みます。
【逆質問例】
・新入社員の評価や昇給は、どのような基準やサイクルで行われていますか。
・残業時間や繁忙期の働き方について、実際のイメージを教えていただけますか。
・在宅勤務やフレックスタイムなど、柔軟な働き方の制度はどの程度活用されていますか。
・住宅手当や家賃補助など、生活面を支える福利厚生にはどのようなものがありますか。
・研修や資格取得支援など、スキルアップに関するサポート体制を伺いたいです。
・育休・産休や時短勤務制度の利用状況について、職場での実例があれば教えてください。
就活についての逆質問
就活そのものについての逆質問は、「今の選考で何が見られているのか」「どんな準備をすべきか」を知るヒントになります。
【逆質問例】
・採用選考の中で、特に重視されているポイントを教えてください。
・面接で評価されやすい学生の特徴や、印象に残ったエピソードがあれば伺いたいです。
・これから本選考に向けて準備するうえで、学生にぜひ意識してほしいことは何でしょうか。
・他社と併願している学生に対して、どのような点を見て志望度を判断されていますか。
・リクルーター面談を今後の選考でどのように活用されるのか、可能な範囲で教えてください。
・ご自身が就活をされた際、「やっておいて良かったこと」「やっておけば良かったと感じること」はありますか。
リクルーター面談を突破するための心構え
リクルーター面談を突破する上で大切なのは、「ただ質問に答える場」と捉えず、相手との対話を楽しむ姿勢です。面談者自身の話にも関心を向けながら、逆質問は一問一答で終わらせず会話を広げていくこと、そして明るくハキハキと話しつつ、最後に感謝の気持ちをしっかり伝えることを意識してみてください。
面談者自身にも関心を示す
リクルーター面談では、「会社の話を聞く」だけでなく、「目の前の人に関心を持つ」ことも大切です。
どんな経緯で入社したのか、仕事のどんな点にやりがいを感じているのかなど、面談者自身の価値観に注目してみましょう。「なぜその選択をされたのか」「どんな時にこの会社で働いていて良かったと感じるか」といった質問をすると、会話も広がりやすく、リクルーターの印象にも残りやすくなるでしょう。
逆質問をしたら一問一答にならないようにする
逆質問の場面で、こちらが質問→相手が答える→「ありがとうございます」で終了…という一問一答だけを繰り返してしまうと、「会話を広げる力が弱いのかな」と思われてしまうことがあります。
回答をもらった後は、必ず一言リアクションや、簡単な振り返りを挟む意識を持ちましょう。
例えば、
「若手のうちから責任ある仕事を任せる文化がある」と聞いたら、
「ありがとうございます。裁量の大きさに惹かれているので、とても魅力的に感じました。実際に若手の方が担当された印象的なプロジェクトはありますか?」
といったように、感想+もう一歩踏み込んだ質問を続けるイメージです。こうしたキャッチボールを意識すると、自然なコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
明るく元気に話して感謝の気持ちを伝える
リクルーター面談では、最後の印象が意外と強く残ります。内容に多少言い淀みがあっても、明るくはきはきと話し、締めくくりに「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」と感謝を伝えられるかどうかが大事です。忙しい中で学生のために時間を割いてくれている相手に、きちんと敬意とお礼を示せることも、社会人として評価されるポイントだと意識しておきましょう。
リクルーター面談についてよくある質問
リクルーター面談は就活に有利ですか?
リクルーター面談を受けたからといって、必ず就活が有利になるわけではありません。
ただ、そこで「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえれば、面接官への共有や早期選考の声がかかるなど、プラスに働くこともあります。一方で、準備不足やマナーが悪いと逆効果になることも。企業理解を深めつつ、自分の良さをきちんと伝えられれば、有利に「なり得る場」と考えると良いでしょう。
リクルーター面談は何回くらいありますか?
リクルーター面談の回数は、企業や学生によってかなり差があります。
1回のみで本選考に進むケースもあれば、若手→中堅→管理職といった形で2〜3回続く場合もあります。中には5回以上実施される企業もありますが、回数が多いほど「より詳しくあなたを知りたい」と思われている可能性が高いと考えてよいでしょう。
まとめ
リクルーター面談は、企業が学生の人柄や志望度を早めに知る場であると同時に、あなたが企業理解を深められる貴重な機会でもあります。面談者や内容、回数・場所などの特徴を押さえた上で、自己分析と企業研究、よく聞かれる質問や逆質問の準備をしておけば、落ち着いて自分らしさを伝えやすくなります。
また、面談後のお礼メールや、面談者への関心、会話を広げる意識など、ちょっとした心配りも印象を左右するポイントです。「呼ばれたから行く」のではなく、「この機会をどう活かすか」を意識して、一つひとつの面談に向き合ってみてください。
人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!
ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
・誰もが知る人気大手企業から、特別座談会・選考免除・特別選考ルートなどのスカウトが届く
・人気大手企業によるビズリーチ・キャンパス限定のインターンシップ
・人気大手企業による各業界特化型の限定イベント
・難関企業内定者による就活対策講座を毎日開催
・先輩が『いつ・何をして・何に悩んだのか』を綴った就活体験記。就活全体像や時期別の悩みの具体的な解消方法がわかる
ぜひビズリーチ・キャンパスご活用し皆様にとって最適なキャリア選択を実現してください。