BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close
選考対策

自己分析ノートの作り方とは?|必要な準備物から作成のステップまで紹介 | ビズリーチ・キャンパス

就活における「自己分析ノート」は、自分の強みや価値観を言語化し、企業選びや面接対策をスムーズに進めるための必須ツールです。なんとなくで始めてしまうと、自己PRや志望動機に一貫性がなくなり、選考での説得力を欠いてしまうことも。 本記事では、初めての人でも迷わず作れるように、自己分析ノートの基本的な作り方から、準備物、実践的な記入ステップ、注意点などについて解説します。

目次

自己分析ノートとは?

「自己分析ノート」とは、就職活動において自分自身の“経験・価値観・強み・弱み”を整理・言語化して記録しておくためのツールです。
就活生が一番悩みがちなのは「自分は何が得意で、どんな働き方が合っているのか」「どんな仕事に向いているのか」という点ですが、頭の中で漠然と考えているこれらをノートにまとめることで、文字にして見える化できるのです。

具体的には、過去の学業・アルバイト・サークル活動などのエピソードを書き出し、「なぜそれが印象に残ったのか」「自分はどう感じたか」「そこから何を学んだか」と深掘りすることで、自分の思考パターンや価値観、行動特性が浮かび上がってきます。
その結果、「自分が大切にしていることは何か」「どんな環境で自分は輝けるか」といった働く上での軸(=キャリア軸)を定めやすくなるのです。

また、「面接やエントリーシート(ES)で問われる自己PR・志望動機の土台になる」という大きなメリットもあります。
頭の中だけで整理すると、いざ人前で話すときに言葉に詰まったり、内容がぼやけてしまったりしがち。ですがノートに書いておけば、振り返るたびに整理されて、説明する際の材料としても使えます。
つまり、就活で「自分を理解し、伝え、企業とマッチングさせる」ための準備として、この自己分析ノートは非常に重要な役割を果たすのです。

自己分析ノートと就活ノートの違いとは?
「自己分析ノート」と「就活ノート」は、目的や記録内容に違いがあります。
まず、自己分析ノートとは、自分の過去の経験・価値観・強み・弱みを丁寧に書き出し、深掘りして“自分という人間”を言語化・整理するためのノートです。一方、就活ノートは、就職活動全体に関わる情報、自己分析の結果に加えて、業界・企業研究、選考スケジュール、説明会メモ、面接振り返りなどを一冊にまとめたものです。
ただし、明確に区別して2つのノートを用意する必要は必ずしもありません。内容が重なる部分(自己分析→志望動機、業界研究→企業選び)も多いため、こだわりがないなら一冊に統合して効率良く管理するのも十分有効でしょう。

自己分析ノート作成のメリットとは?

就活を進める上で、自己分析ノートは「書くこと自体」に大きなメリットがあります。
自分の考えや経験を可視化することで、頭の中が整理され、他人に伝える力も自然と鍛えられていきます。言語化された内容は、面接での受け答えやエントリーシート作成にも活用しやすく、他者との共有もスムーズに。また、あとから見返すことで自分の変化や成長に気づく手がかりにもなります。

他者へ共有ができる
自己分析ノートを作成しておくと、自分の考えや価値観を他者に伝えるときに非常に役立ちます。例えば、キャリアセンターの相談員や就活エージェントとの面談では、「どんな企業が合いそうか」「どう自己PRを組み立てるか」などを一緒に考える場面が多くありますが、ノートに具体的なエピソードや思考が整理されていれば、相手もアドバイスしやすくなるでしょう。また、OB・OG訪問や模擬面接の場面でも、ノートをもとに話すことで自分の意図を正確に伝えられ、客観的なフィードバックももらいやすくなります。
就活は一人で完結するものではありません。信頼できる他者の意見を取り入れることで、自分では気付けなかった視点や可能性が広がることもあります。他社に共有できる状態にしておくことは、就活を効率よく進める上でも大きな強みになるのです。

自分自身の情報について整理し、振り返りなどしやすい
「自分自身の情報を一元化できること」も、自己分析ノート作成の大きなメリットです。
過去の経験や価値観、強み・弱みなどをひとつのノートにまとめておけば、志望動機や自己PRを作成する際に何度も自分の中で情報を探し直す必要がありません。また、選考が進むなかで面接の内容やフィードバックを加筆していくことで、自分の伝え方のクセや反応の変化に気づきやすくなります。
就活は短期戦ではなく、長期にわたるプロセスです。時間が経つと初期の考えやエピソードを忘れてしまうこともありますが、ノートがあればいつでも立ち返って振り返ることができます。整理された情報は、自信を持って自分を語るための支えになりますし、ブレない軸を持ち続ける上でも強力な武器になるのです。

漠然とした自身の想いを言語化できる
就活中、「なんとなくこう思う」「うまく言えないけど大事にしたい」と感じる場面は多いものです。自己分析ノートは、そうした漠然とした想いを言葉に変えるための手段になります。
例えば、「人の役に立ちたい」という気持ちも、深掘りして具体的な経験と結びつけることで、「チームで成果を出す中でやりがいを感じた」「相手の気持ちを汲み取って動くのが得意」など、採用担当者にも伝わる形に整理できます。言語化することで自分の志向が明確になり、企業選びや志望動機づくりにも一貫性が生まれるでしょう。また、感情や価値観を自覚するプロセスは、自信を持って自己PRを行うための土台にもなります。
思いを「伝わる言葉」に変える力は、就活において大きなアドバンテージになります。

自己分析ノート作成に必要な準備物

自己分析ノートを作るにあたって、特別な道具は必要ありませんが、いくつか準備しておくとスムーズに進められます。
まずは、ノートまたはルーズリーフ、もしくはデジタル派ならパソコンやタブレット、スマホのメモアプリでもOKです。紙に手書きすることで記憶に残りやすくなるという人もいれば、デジタルで情報を整理しやすいという人もいます。自分に合った形式を選びましょう。次に、過去の履歴がわかるもの(学生時代の写真、成績表、アルバイトのメモなど)を手元に用意しておくと、エピソードを思い出す助けになります。加えて、自己分析に役立つワークシートや質問リストを活用するのも効果的です。
重要なのは、形式よりも「書いて深掘りすること」。自分と深くしっかり向き合える環境を整えることが、第一歩なのです。

自己分析ノートの作成ステップについて

自己分析ノートを効果的に作るには、段階を踏んで進めることが大切です。
以下の5ステップを意識して取り組むと、自分の考えや価値観がよりクリアになります。

① 過去の出来事から印象に残っていることを書き出す
② 書き出した内容を「なぜ印象に残ったのか」など深掘りする
③ 深掘りから、自分の強み・弱み・価値観を整理する
④ それらをもとに「企業に何を求めるか」を分析する
⑤ 就活の進行に応じて定期的に見直す

このステップを繰り返すことで、ブレない就活軸を築き、自信をもって自分を伝える準備が整います。

【ステップ①】過去の出来事から印象に残っていることを書き出す
自己分析ノートの最初のステップは、「自分の過去を棚卸しすること」です。まずは、小学校から現在に至るまでのなかで、印象に残っている出来事を思いつくままに書き出してみましょう。
部活やアルバイト、文化祭、受験勉強、友人関係、家族とのエピソードなど、ジャンルは問いません。「頑張ったこと」だけでなく、「悔しかったこと」や「モヤモヤした体験」も立派な材料になります。ポイントは、“何があったか”だけでなく、“なぜ印象に残っているのか”も一緒に記録すること。この「感情の引っかかり」が、のちの深掘りにおいて重要な手がかりになります。記憶をさかのぼるのが難しい場合は、写真やSNSの投稿、手帳、学校の行事予定などを見返してみるのもおすすめです。
まずは量を意識して、できるだけ多くの出来事をノートに残してみましょう。

【ステップ②】書き出した印象に残っている過去の出来事を深掘りする
次に、書き出したエピソードを一つひとつ丁寧に深掘りしていきます。大切なのは、単なる出来事の記録で終わらせず、「そのとき自分はどう考え、どう行動し、何を得たのか」といった“思考のプロセス”や“感情の動き”に焦点を当てることです。
例えば、「文化祭でリーダーを務めた」という経験なら、「なぜ自分がリーダーを引き受けたのか」「何に苦労したのか」「どう乗り越えたのか」「その結果、自分にどんな気づきがあったか」といった視点で掘り下げていきます。この深掘り作業を通じて、行動の背景にある価値観や、無意識のうちに取っていた思考パターンが見えてくるのです。
自分の“らしさ”を発見するための大事なステップなので、焦らず丁寧に取り組むことがポイントです。

【ステップ③】深掘りした内容から自分の強み・弱み・価値観を分析
深掘りしたエピソードをもとに「自分の強み・弱み・価値観」を見極めていきます。
ここで重要なのは、単なる感想で終わらせず、「自分はどんな場面で力を発揮できるか」「どんな考え方や行動パターンを持っているか」を言語化すること。例えば、「困難に直面したときに周囲と協力して解決できた」経験が多いなら、“協調性”や“粘り強さ”が強みとして見えてくるかもしれません。逆に、「何でも一人で抱え込みがち」と気づけば、それが弱みの傾向となります。また、自分が「大事にしていた判断軸」から、価値観も浮かび上がってきます。例えば「納得感のある目標を持ちたい」「周囲の期待に応えたい」など、就活における“軸”につながる要素が見つかるはずです。
深掘りの分析フェーズは、自分の輪郭を明確にする大切なステップなのです。

【ステップ④】自分の強み・弱み・価値観から"企業に求めること"を分析
最後に、これまでに整理した「強み・弱み・価値観」をもとに、自分がどんな環境や企業と相性が良いのかを分析していきます。例えば、強みが「チームでの調整力」なら、個人プレーよりも協働が重視される職場が合っているかもしれません。価値観として「成果より過程を大切にしたい」と感じるなら、評価制度や働き方に共感できる企業を選ぶ必要があります。また、弱みが「マルチタスクが苦手」なら、業務の幅が広すぎる職場は避けるなど、自分にとって働きやすい条件も見えてきます。
このステップは、企業選びの軸をつくる上で非常に重要です。何を大事にして働きたいのか、どんな環境なら自分の力を発揮できるのかを、じっくり考えることで“ミスマッチのない就活”につながります。

【ステップ⑤】定期的にこれら自己分析を行う
自己分析は一度やって終わりではなく、就活の進行に合わせて“アップデートしていく”ことが大切です。選考を受ける中で新たな気づきがあったり、自分の価値観や志望動機が変化することは珍しくありません。自己分析ノートを定期的に見返し、その都度内容を見直す習慣をつけましょう。
例えば、面接の振り返りや企業説明会で印象に残った言葉、OB・OG訪問での気付きなども追記していくことで、ノートはどんどん“実践的な就活ツール”へと進化していきます。また、見直すたびに自分の考えが洗練されていく感覚も得られるはずです。
自分の変化に気付き、柔軟に更新していけば、納得のいく進路選択にもつながっていくでしょう。

自己分析テンプレのおすすめ〇選

自己分析を進める上で、「何から書けばいいのかわからない…」と手が止まってしまう人は少なくありません。そんなときに役立つのが、自己分析の“テンプレート”です。
自分の考えや経験を整理するための型があることで、思考の方向性が見えやすくなり、効率よく深掘りができます。

・自分史
・モチベーショングラフ
・マインドマップ
・ジョハリの窓

中でもこれらのテンプレートは、就活生に広く活用されている定番の手法です。
それぞれの特徴や活用のポイントを理解し、自分に合ったテンプレートを選ぶことが、納得のいく自己分析への近道になります。

【自己分析テンプレ①】自分史
「自分史」は、自分の人生を年表のように振り返り、過去の経験や出来事を時系列で整理していく自己分析テンプレートです。小学校・中学・高校・大学といった時期ごとに印象的だった出来事や感情、成長を感じた経験などを書き出していくことで、自分の思考や行動の傾向が見えてきます。
やり方はシンプルで、紙に縦軸(年代)と横軸(出来事・学び・気持ちなど)を設けて表形式にするのがおすすめです。例えば、「高校時代:部活での悔しい経験→努力を重ねる姿勢が身についた」など、エピソードとそこから得た気付きをセットで記録するのがポイント。
自分史を作ることで、「なぜ今の自分があるのか」が俯瞰できるようになり、就活での自己PRや志望動機にも説得力が増します。記憶をたどる入口として、最初の自己分析にぴったりの方法です。

【自己分析テンプレ②】モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、過去の出来事とそのときの気持ちの「浮き沈み」を可視化することで、自分の価値観やモチベーションの源泉を探る自己分析テンプレートです。
使い方は、横軸に年代や学年などの時間軸、縦軸にモチベーションの高低を設定し、人生の出来事に沿ってグラフを描いていくだけ。例えば、「高校2年:部活の大会で活躍→モチベーション大」や「大学1年:進路に迷って停滞→モチベーション低下」など、気持ちの変化を折れ線で表していきます。このグラフをもとに、「自分はどんなときにやる気が出るのか」「何が逆にストレスになるのか」といった傾向を読み解いていくのがポイントになります。
モチベーションの上下に注目することで、自分が働く上で大切にしたい環境や条件を見極めやすくなります。感情に着目した分析がしたい人におすすめです。

【自己分析テンプレ③】マインドマップ
マインドマップは、頭の中の考えを“視覚的に整理”できる自己分析テンプレートです。
中心に「自分」を置き、そこから枝のように「好きなこと」「得意なこと」「大切にしている価値観」「印象に残っている経験」などのテーマを広げていきます。そこからさらに関連するキーワードや具体的なエピソードを付け加えていくことで、思考が自然と深まり、自分の内面を立体的に把握することができます。特徴は、自由度が高く、文字だけでなくイラストや色を使ってもOKなところ。文章にする前の「思考のたたき台」として使いやすく、思いつきをどんどん広げながら自己理解を深められます。また、見た目にまとまりがあるので、あとで振り返る際も情報が一目で把握しやすいのが魅力です。
アイデアを可視化しながら整理したい人にとって、非常に相性のよい手法です。

【自己分析テンプレ④】ジョハリの窓
「ジョハリの窓」は、自分の“見えている部分”と“見えていない部分”を整理し、自己理解を深めるための心理学的テンプレートです。4つの領域(開放の窓・盲点の窓・秘密の窓・未知の窓)に分けて、自分自身の特徴や性格を分類していきます。
使い方は、自分で「自覚している自分の特徴」を書き出すとともに、家族や友人、先輩など信頼できる他者に「自分の印象や強み」を聞いてみること。自分では気づいていなかった意外な長所や印象が見つかることで、“自分らしさ”の再発見につながります。特に就活では、面接官にどう見られるかという視点も重要なため、客観的なフィードバックを活かせるジョハリの窓は効果的です。
他者の声を取り入れることで、自己分析に説得力と深みが生まれるのがこの手法の魅力です。

まとめ

自己分析ノートは、自分を深く理解し、就活における判断や選択に“迷わない軸”をつくるための強力なツールです。書き出す・深掘る・言語化するというステップを丁寧に重ねることで、自己PRや志望動機にも説得力が生まれます。特別な道具は不要で、手元にあるノートやアプリから始められるのも魅力的でしょう。
就活の土台を固めるためにも、ぜひ他人ではなく“あなた自身”に向き合ってみてください。

人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!

ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
・誰もが知る人気大手企業から、特別座談会・選考免除・特別選考ルートなどのスカウトが届く
・人気大手企業によるビズリーチ・キャンパス限定のインターンシップ
・人気大手企業による各業界特化型の限定イベント
・難関企業内定者による就活対策講座を毎日開催
・先輩が『いつ・何をして・何に悩んだのか』を綴った就活体験記。就活全体像や時期別の悩みの具体的な解消方法がわかる

ぜひビズリーチ・キャンパスご活用し皆様にとって最適なキャリア選択を実現してください。

登録はこちら

https://br-campus.jp/register/campus