<プロフィール>
Sさん/男性
東京大学/院卒
理系
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, アルバイト, サークル
就活開始:修士1年生(6月)
初内定 :修士1年生(12月)
OB/OG訪問:10人
内定取得先:ITコンサル, SIer
入社予定先:コンサル・シンクタンク・士業(ITコンサル)
#理系院卒#SIer#ITコンサル
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の5月〜6月から。
気になっていた業界の夏インターンシップ募集が始まり、研究室の同期たちも動き出していたから。
先輩や学部卒の同期などから夏インターンシップの重要性を聞いていたので、動き出さずに後から後悔したくなかった。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サービスの登録
②企業マイページの登録
③業界・企業研究
まずは情報収集が重要だと考えたから。
ワンキャリア、マイナビ、リクナビ、外資就活あたりを初めに登録した。
1番使ったのはワンキャリア。姉が就活時に使っていてよかったと聞いていた。
当時は気になったらとりあえず全部マイページ登録するスタンスだった。
大手かつ志望していた3つの業界であれば基本的に登録。
ネットの業界研究の記事などを参考に、気になる企業を探していた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
SIer、ITコンサル、化学メーカー。
当時はSIerが第1志望群。次にITコンサル。
ITは今後伸びていきそうな分野だと感じていたから。メーカーは大学での研究内容を活かせると思ったから。
都内勤務がよかったため、地方の工場勤務が多いメーカーの研究職の志望度はやや低め。
ネットの業界研究に関する記事などを見て情報を得ていた。
先輩の代は化学系メーカーに行くが多かったが、自分の代はコンサルなど文系就職をする学生が多かった印象。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①業界・企業研究
競合他社が多い業界なので、企業ごとの自分なりの差別化は重要だと考えたから。
1番見ていたのは規模の大きさ、顧客企業の業界の幅広さ。
②自己分析
ESや面接などで確実に聞かれるだろうと考えたから。
ガクチカなどESを書くついでに進めていた。
ドキュメントを自作し、「研究」「アルバイト「サークル」などそれぞれの経験を深堀り。
経験の共通点を探りながら自分の一貫した価値観を整理していた。
1人で調べて情報収集するのがメインだった。
この時期は説明会にはあまり参加していない。
研究室の同期が同じ業界を志望していたので、情報共有しながら進めた。
週に2〜3時間程度行っていた。
ーー応募までに困っていたことは?
どれくらいの企業数応募するべきか悩んでいた。
競合他社が多いため、ある程度取捨選択しないと質が落ちてしまうように感じたから。
特にコンサル・ITは企業数が多いので、沢山出すべきなのか不安になった。
夏インターンシップは志望度が特に高い企業に絞り、1社あたりになるべく時間をかけるようにした。
研究も忙しく就活にそこまでリソースを割けないので、質を重視することを意識。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安が大きかった。
就活に関して分からないことだらけで、とりあえず手を動かしているという感じだったから。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
予備校のアルバイトを学部1年生からずっと続けていて良かった。
ESや面接でのガクチカに使うことができたから。
「高校生との面談で悩み相談に乗り、解決策を提示する」というエピソードはコンサルの業務と繋がりがあったので話しやすかった。
また人数が多いバイト間での連携のエピソードでは、チームワークや周りを巻き込む能力もアピールできた。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
業界・企業研究は修士1年生になってすぐ始めるべきだった。
夏インターンシップの応募は早い企業だと5月頃から始まるので、スタートが遅れると「応募したかったのにし損ねた」という事態に陥りかねないから。
5月前半に締切の企業が多く、「気づいたら締切を過ぎていた」「時間をかけられず完璧ではない状態でESを出した」、などの悔いが残っている。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
応募は修士1年生の5月末~7月前半。
参加が7月~9月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
SIer、ITコンサル、化学メーカー。
ITは今後伸びていきそうな分野だと感じていたから。
メーカーは、大学での研究内容を活かせると思ったから。
ただ、この時期からメーカーのモチベは低下気味だった。
勤務地への懸念+研究を仕事にすることが心配で、やる気を持ち続けられるかどうか不安だった。
ーー何社に応募したか?
10社。
SIerが半分以上。メーカーは1社くらい。
なるべく1社ずつに時間をかけたかったので、多くの企業には応募しなかった。
日中は研究が忙しくあまり時間を取れなかった。
情報収集はネットの業界研究に関する記事などで行っていた。
5社に通過(SIer4社、コンサル1社)。
当時は書類落ちよりも面接落ちが多かった。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
志望業界の企業の具体的な業務内容を知ることができた。
現場社員さんとコミュニケーションをとりながらワークを進めていくようなインターンシップが多く、実際の職場を間近に感じることができたから。
仕事を体験しながら、自分のやりたいこととマッチしているか確かめることができた。
また、応募時はSE職を志望していたが、インターンシップへの参加を通して上流工程を担うコンサル職も面白そうだと思い始めた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①WEBテストの勉強
本選考の時期になるとWEBテスト対策に時間を割けなくなると聞いていたから。
SPIを中心に対策。書籍(青本)を購入し夏の間に1~2周。
テストセンターの場数を踏んで、PC操作や出題形式に慣れた。
②ESの執筆
ESはこの時期にたくさん執筆/添削を繰り返して型を作っておきたいと考えたから。
学部卒の同期や姉に添削をお願いしながら型を作っていった。
GD(グループディスカッション)はほとんど対策せず。
面接は想定質問への回答を考え、1人で話す練習をするくらいで、誰かと話す模擬面接のようなものはできていない。
研究室のコアタイム後に研究室の同期と一緒に時間をとって行った。
1日に1時間程度、平日は毎日行った。
ーー当時困っていたことは?
ESが上手く書けず迷走していた。
文章を書くのに時間をかけすぎてしまう方であるため、ESに多くの時間を取られてしまっていた。
自己分析シートのようなものをGoogleドキュメントで作成し、ESの質問ごとにパターンに分けて型を作った。
「チームでの経験」「個人で頑張ったこと」などテーマごと、「100~200字の簡潔なもの」「500〜600文字で内容を濃く書いたもの」など文字数ごとで型を作った。
1つのエピソードにつき3~4種類は用意。
学部卒の同期が同じようなことをやっていたと聞き、参考にした。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
とにかくやることが多く大変だった。
夏インターンシップの応募締め切りや開催日は密集しがちなので、次から次へと別の企業のタスクをこなさねばならなかったため。
締切はドキュメントやメモに書き起こして管理した。
平日はほぼ研究室。土日もアルバイトをしていたので、その隙間時間に就活する生活。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
ESの型を作る。
冬インターンシップや本選考でのES作成が圧倒的に楽になるから。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
面接練習。
ESに時間を取られすぎてしまい、面接練習が疎かになっていたから。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の9月末~11月頭に応募。
11月~年内に参加。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
SIer、ITコンサル。
ITは今後伸びていきそうな分野だと感じていたから。
ーー何社に応募したか?
5社。2社(SIer)に参加。
夏に落選した企業が半分くらい。
あとは夏に出し損ねた企業、夏はあまり見ていなかったが気になり始めた企業など。
本選考が始まっている企業もあったため、そちらが疎かにならないように控えめにした。
本選考は夏インターンシップ経由の早期選考。割と志望度が高かった。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
インターンシップで一緒になった学生との情報共有が有意義だった。
夏インターンシップに比べて他の学生の就活の進捗状況も進んでいるため、参考になる話が多かった。
本選考の選考内容、受ける企業などを聞いていた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①面接練習
夏インターンシップ期はESに時間を取られ面接練習にあまり時間を割けなかったから。誰かと練習などは特にせず、基本的に1人で行った。言葉に詰まることなくすらすら話せるようにした。
また、特に本選考はインターンシップの選考よりも志望動機を厳しく見られる印象がある。競合他社との差別化を改めて考え直した。
②逆質問対策
逆質問の時間を長めにとる面接が多いように感じたから。面接官の年次や役職、部署に応じた質問をするように意識した。
例えば、管理職の方だったら「上の立場として意識していること」などマネジメントに関することを質問。
質問数が少ないと印象が悪くなりそうなので、数を用意して詰まることがないようにしていた。
また、得られた回答に対して更に質問をして会話を深めることも心掛けた。
③GD対策
3~4回ほどGD対策の講座に参加。その場の学生と実際にGDをしてからFB(フィードバック)をもらう流れ。
選考ではないので緊張せず積極的に取り組めた。
上記の対策を1日に1時間程度、週に2〜3日程度行った。
ーー当時困っていたことは?
OB/OG訪問をどれくらいやるべきか。
やった方が良いとは思っていたものの、あまり時間を取れずに夏が過ぎてしまっていたから。
事前に質問をたくさん考え、1回のOB/OG訪問でできるだけ多くの情報を取りに行った。
企業が用意してくれていたプラットフォームなどを使い、5~6回ほど実施。
若手社員に対応していただくことが多かったので、具体的な業務内容、企業の決め手をよく聞いていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活を楽しみつつも若干の焦りもあった。
本選考が始まり出していたことや、内定を貰っている友人が既にいたことによる焦り。
ーーこの期間の内定は?
日系SIer、ITコンサル(ともに12月)。
後者は志望度の高い企業だったので、嬉しくかなり安心した。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
1つ1つの企業の選考に時間をかける。
夏インターンシップの時期に比べて志望業界や志望企業を絞り、本命の企業の対策にしっかりと時間をかけた方が内定につながると思われる。
志望度が高い企業だと1ヶ月前からコツコツ対策をしていた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
GD練習、ケース面接対策。
コンサル企業はGDやケースを課す企業がかなり多いので、ここが弱いと本選考でかなり厳しい戦いになるから。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の11月〜2月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
SIer、ITコンサル。
どちらも志望度は同じくらい。職種はSEかコンサル。応募職種によって話し方を変えていた。
ITは今後伸びていきそうな分野だと感じていたから。
ーー何社に応募したか?
10社。
夏インターンシップに参加した企業の早期選考に加え、競合他社で大手の企業に応募した。
同じ業界を志望していた研究室の同期と情報共有。
8社に書類通過。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
志望理由のブラッシュアップ。
競合他社が多い業界なので、なぜその企業なのかというところを自分の言葉で答えられるようにした。
大手SIerの中でも、顧客業界の広さ、強みを持つ顧客業界に結構差がある。
また、コンサル系の企業では「自社の技術が強いのか、他社の技術を活用しているのか(コンサルを売りにしているのか)」を確認していた。
業界地図などのネット記事を参考に、自分なりに企業の差別化を図った。
面接練習は引き続き。たまに研究室の同期と軽く模擬面接した。
対面面接に慣れていなかったので、本番は緊張した。
この時期のOB/OG訪問は片手で数えられるくらい。おそらく3~4回。本選考に集中するため、応募前に実施。
研究内容の説明は、ITとは分野が違うので抽象化することを心掛けた。
具体的な作業の説明を省略し、意識したことや研究に取り組む姿勢などを一般化して話した。
1日に1時間程度、週に2-3日程度行った。
ーー当時困っていたことは?
ケース面接。
対策にあまり時間を割けていなかったので、本選考で勝負できるか不安だった。
対策を進めていた友人にアドバイスをもらいつつ、独学で進めた。
書籍は「東大生のケース本」を読んだ。また、ネットでロジックツリーや短時間での思考方法をよく調べていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安が大きかった。
本選考で落ちた企業もあったので、最初の内定をいただくまではかなり不安だった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
夏インターンシップへの参加。特に内定直結ルートがあるもの。
夏インターンシップからの早期選考のおかげで早めに内定をいただくことができた企業もあるから。年内内定のおかげで精神的に非常に楽だった。
応募当時は優遇を意識していなかったが、ネットで調べれば選考に直結するものが分かるので、早期選考の有無を軸に企業選定するのも手だと思う。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
SPI以外のWEBテスト対策、ケース面接対策。
C-GABなどのSPI以外のWEBテスト対策(特に英語が必要なものなど)を夏頃にやっておくべきだった。ケース面接対策も同様。
C-GABは直前になって問題集(黄色)を解いたが、1周すらしていない。
英語をちょっと解いたくらい。付け焼き刃でなく、早い段階から対策してくべきであった。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士1年生の1月〜2月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
3社。
日系SIer1社、ITコンサル2社。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活からやっと解放された開放感が大きかった。
就活期間中はずっと不安が付き纏っており心が休まる時間があまりなかったから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
ほとんど迷わなかった。
最後に日系SIerに応募し、もし受かったらITコンサルと迷っていたと思うが、落ちてしまったのでITコンサル一択だった。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
企業規模、社風。
企業規模が大きい会社の方が幅広い経験ができると考えたから。
また、外資系ならではの風通しの良い社風が自分に合っているように感じたから。
もう一方のITコンサルは大手の中では少数精鋭で成果主義の社風であった。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
本当にITコンサルで良いのか、若干の迷いはあった。
内定をいただいた時期が比較的早かったため、本当にこれで就活を終わりにして良いのか少し不安に思った。
社員さんと実際にお話する機会をいただき、自分とのマッチングを改めて確認した。若手の社員さんが多かったので、入ってよかったと思うこと、ギャップ、昇進の仕組み、業務中に意識していることなどを聞いていた。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
自己分析を早くから始めておく。
自分の今までの人生を振り返り、自分が何を重要視して生きてきたのかを整理できれば、自ずと自分に合った会社を選びやすくなると思うから。
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