<プロフィール>
Aさん/女性
東北大学/学卒
法学部
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, アルバイト, サークル
就活開始:学部3年生(7月)
初内定 :学部4年生(10月)
OB/OG訪問:10人
内定取得先:政府系機関・独立行政機関
入社予定先:中央省庁
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部3年生の5〜6月。
大学で所属していた団体の協賛のため、就活サイトに登録したことがきっかけ。
説明会やインターンシップの案内メールが来て、情報収集しなければならないと思った。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サービス、公務員講座への登録
就活サービスを使用しないと就活は始まらないと思い、ひとまず色々なサービスをダウンロード。
OfferBox、ワンキャリア、マイナビ、リクナビに登録した。
リクナビではインターンシップや説明会の案内があったので、夏インターンシップへの応募時に利用。説明会はそれぞれの自治体・省庁のホームページから直接申し込んでいたので、エージェントやオファー系のサービスはあまり使わず。
②部活の先輩2人に話を聞いた
実際に公務員試験を受けて、合格した先輩に勉強法やスケジュールの立て方を聞き疑問を解消した。
所属学部の進路は民間5~6割、公務員3~4割、残りは院進で公務員が多め。部活の先輩にも公務員に進む方が多かったので、公務員就活の話を耳にする機会も多かったし気軽に色々と聞きやすかった。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
公務員(国家一般職、地方上級)。
特に中央省庁に興味があった。法学部で法律を学ぶ中で、法律を用いる行政側に興味を持ったから。(特に労働法を熱心に学んだ)。
また、それぞれの自治体(県庁・市役所)で条例など仕組みづくりにも興味があった。ミクロな視点での業務をできる県庁・市役所を見ていた。
公務員の試験問題は経済系・法律系が多いため、今まで自分が学んできた分野の復習をする感じで取っ掛かりやすかった。
試験に落ちたら民間も考えるつもりだったが、当時は公務員が第1志望だったので並行せず。
元々学部2年生の頃から漠然と公務員を志望していた。民間は厳しい印象があり、安定した収入とQOLを維持できるのは公務員かなと思い志望。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①公務員講座に申し込み
大学生協から申し込み。
講座は大学が開講しているもの。
大学開講のものはサポートが手厚く面接練習もセットになっており、さらに合格率も90%以上だったのが魅力で選択。
当時はサークルやアルバイトで忙しかったので対面授業にはほとんど参加せず、オンデマンド(アーカイブ動画)で受講していた。
試験の追い込み期(3月~4月)は授業を見ている暇がないので、テキストを使って自分のペースで進めた。テキスト、問題集を解いてひたすら暗記。
②自己分析、業界研究
面接で公務員になりたい理由ややりたいことを聞かれるため、自分を深く知っている必要があると思ったから。
週1回2時間程度の時間をとって進めていた(2ヶ月くらい)。
③面接練習
官庁訪問や人事院面接のために、面接慣れする必要があると思ったから。
面接は量が大切だと講座でも聞いていたので、自分で面接の機会を増やしていた。
ジョブカフェや公務員講座の面接練習でフィードバックを得たり、自分で質疑応答を考えたりしていた。
ジョブカフェはハローワークに併設されており、面接練習や悩みの相談ができるもの。
バイト前など空いた時間に気軽に立ち寄れるので便利。
面接練習は月に2回ほど、全部では10回くらい。
ーー応募までに困っていたことは?
どのように就活を進めれば良いかがわからないこと。
何から手をつけて始めて行けば良いかわからず、手探り状態で就活していた。説明会やインターンシップでの参加の仕方も分からず、就活というもののイメージがぼんやりとしていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
まだ就活の当事者という感覚がなかった。
まだまだ先のことだと思っていたので、焦りつつも「なんとかなるだろう」と思っていた。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
強いて言うなら、インターンシップ、説明会、座談会に少しだけ参加していたこと。
それぞれの省庁の特徴を掴めた。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
自己分析は半年程度もっと早くやっておけばよかった。
自己分析や質疑応答、自分の軸をしっかりするには時間がかかるため、しっかりと猶予をもって対策すべき。当時は漠然と「公務員になりたい」と思っていただけで、自分の軸がなかった。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部3年生の8~9月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
公務員(国家一般職、地方公務員)。
どちらかというと地元志向が強く、今住んでいる県の市役所や県庁、地元の市役所、県庁を考えていた。
長い年月住んでいたので、問題点や「こうしたらいいのにな」という点がはっきり分かっていた。また、父が地元の公務員で、職務内容など聞いていたので働き方の解像度が高かったのも志望理由の1つ。
ーー何社に応募したか?
4つ。中央省庁、県庁2つ、市役所。
中央省庁から県庁、市役所までどのようなメリットデメリットがあるか、どのような役割や業務があるのかを実際に見たいと思ったから。
全て通過。スケジュールの都合上、参加は3つ。
インターンシップへの応募方法は以下。
<中央省庁>
インターンシップへの参加理由、ガクチカ、写真などを送って書類選考。
<地元の市役所>
マイナビから応募。説明会参加者限定だった。興味のある課を選択し、志望理由を送る。通過後に履歴書、誓約書を郵送。
<地元の県庁>
大学の窓口に履歴書を提出。
各省庁のHPや公務員講座からのお知らせで情報収集。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
①各省庁の業務内容や役割が詳細に分かった
各省庁の説明も受けて、自分の軸や公務員になりたい理由にマッチするかを知ることができた。
以下、参加した各省庁それぞれのメリットとデメリット。
【中央省庁】
・メリット
国全体に作用する制度の一端を担える。大きい仕事ができる。
一般職の場合、初期配属の課に関連した分野で異動するので専門性を高められる。
・デメリット
(自分ではそこまでデメリットだと思わないが、)問題が起きたらプライベートよりも優先して対応しなければならない。
また、2年ごとに異動があり6年後以降から出向がある(地方転勤)。
【県庁】
・メリット
土木から観光まで幅広い業務に携わることができる。
自分が今まで触れたことのない分野に触れながら、様々な能力を身に着けられる。
・デメリット
県の本庁だけでなく県全体で異動がある。県内でも引っ越しが必要に。
免許を持っていなかったので、車しか移動手段がない地域だと大変そう。
【市役所】
・メリット
市の業務に注力できる。市が抱える問題解決や観光PRなどに取り組む過程で他地域との差別化を図れる。
また、独自の条例や制度を作れる。
・デメリット
窓口業務が基本になってくるので、クレーム対応でストレスが溜まりやすい印象。精神的な負担が多そう。
②自分の適性が分かった
個人でレポートを作成するインターンシップは精神的にしんどいと感じ、グループワークを行うインターンシップでは楽しさを感じたので、自分は個人プレーの適性がない(人と協力する適性がある)と分かった。
インターンシップへの参加を経て志望順位は中央省庁、市役所の順に。
自分が県庁で働く姿を想像できず、県庁は向いていないかもしれないと感じた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①各省庁の業務内容や役割から自分のやりたいことに合致しているかの吟味
将来働くうえで、自分がやりがいを感じられるか、自分のキャリアプランに合致しているかを重視していたから。
業務内容、職場の雰囲気、そこで働きたいと思えるかを大切にしていた。
②自分でWordファイルに面接対策
面接練習で聞かれて答えられなかったこと、定番の質問(志望動機、強み、ガクチカ)などをまとめていた。
「こう答えればよかった」と思ったことを書き込みながらブラッシュアップ。
また、面接練習時に「どう答えればよいか?」と相談したときのアドバイスなども記録。
③それぞれの省庁の志望動機を固めた
インターンシップに参加した上で、質疑応答の例を考えたいと思っていた。
各省庁のES例を参考にして、志望動機や質疑応答を考えた。
この時期もあまり勉強は進めていない。週に1回3時間くらい。
面接練習は月に1~2回程度。1人で行う面接対策は週に1時間くらい。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
夏インターンシップに参加し、職場の雰囲気を掴むこと。
自分が「働きたい」と思える職場を見つけられるから。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
秋冬インターンシップに参加していない。
おそらく募集がなかったと思う。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
公務員(国家一般職)。
地方公務員の志望度が下がり、興味のあった労働法に関連する組織への志望度が高まった。
面接練習をする中で、「できるだけ多くの試験を受けたほうがいい」と聞き、国家一般職と地方上級の試験日程と被っていないものを探した。
特別区も当てはまったが、東京に縁がなく志望動機作りが難しく、そもそも勉強が間に合わないと思い除外。
法律の中でも労働法に興味を持って勉強していたのでそれを活かせる組織を志した。
関心のある分野なら長く働ける自信があった。
労働法の知識がしっかり身についていたため問題集を2周するくらいで済み、試験の勉強への負担はそこまで大きくなかった。あとは労働白書を読んで対策。
ーー何社に応募したか?
0。
行きたい省庁は決まっていたし、特に募集もなかったため、応募はしなかった。
中央省庁に行くとしたら夏インターンシップに参加したところ以外は考えていなかった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①面接対策
面接の回数や問われる質問が多く、対策しないと合格しないと感じたから。
公務員講座の面接練習に毎回参加した。
週に2回程度。この時期としては10回くらい。
②人事院説明会への参加
各省庁の業務内容や働きやすさを知る機会。
試験対策はまだそこまでしていなかった。ミクロ経済(専門)や数的処理、判断推理(教養)を始めたくらい。
他の人は秋の時点で憲法、民法、ミクロを終わらせ、冬に行政法に取り掛かる人が多い。遅れ気味。
ーー当時困っていたことは?
企業理解・分析。
企業理解をしないと志望動機を作ることが難しいと感じたため。
説明会のスライドを見直したり、HPをよく読み込んだ。
業務内容をHPから分析したほか、職員の方との個人面談で疑問や知りたいことを聞いた。
この時期には3人くらいにオンライン・対面の両方で実施。メールで案内が来たので申し込んだ。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
漠然とした不安。
本当に公務員試験1次試験の勉強が間に合うのか。
面接対策も不十分。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
説明会への参加。
説明会に参加をすることで、志望度が高いとアピールできるかつ、業務の子細を知ることができたのに、それをしなかったことを後悔している。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
学部4年生の5月〜6月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
公務員(国家一般職)。
前述と同様。特に変化なし。
試験の日程は労働基準監督官(5月末)⇒国家一般職(6月初旬)⇒地方上級(6月中旬)。
労働基準監督官と国家一般職の試験に合格したため、地方上級は受験しなかった。
地方上級では市役所を志望していた。
ーー何社に応募したか?
2つ。
この2つの志望度が特に高かったから。
2つとも合格。労働基準監督官は採用面接後にやむなく辞退。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①直前期の説明会に参加
志望動機をブラッシュアップするため。
②逆質問の対策
最低でも2~3個は質問するようにしていた。
全員に通じる質問、部署ごとの質問内容、話していただいたことに対する質問など。
自分の関心の高さをアピール+やりたい業務への解像度を上げることを意識。
ーー当時困っていたことは?
特になし。
秋冬期までに大体のやり方や要領は身につけていた感覚があったため。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
何とかなりそうかも。
意外にも面接の感触が良く、自分のポテンシャルに自信を持ち始めた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
説明会への参加。時間があれば1つでも多く参加すべき。
志望動機が弱く、業務内容もつかめておらず、他の人に後れを取っていると思った。
官庁訪問直前の個人面談で、人事の方から「(この時期に勉強ばかりで)金融庁のことあまり知らないんだね」「やりたいことがフワフワしているから説明会に参加したほうがよい」と言われてハッとした。メンタル耐性を試していたのかもしれないが、気を引き締める機会になった。
志望度が高いのであれば、自分が興味のある分野の説明会に参加して業務理解を深めるべき。
また、説明会に参加することで人事の方に名前を覚えてもらえたりするので有利になるはず。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
学部4年生の6月〜8月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
1社。国家一般職(中央省庁)。
労働基準監督官は試験に合格したものの、採用面接を辞退。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
自分の将来を明確に意識しなければならないと感じた。
一生働くだろう場所なので、自分の人生を決定する時だったから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
中央省庁と労働基準監督官。
中央省庁で国全体に作用する業務に携わるか、労働基準監督官として現場に赴きより多くの労働者の手助けをするか、どちらにも興味があったため。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
自分の能力をより活かせる方はどちらか。
中央省庁では自分が得た知識や能力を活かせるかつ、より長期的に自分の能力を高められると感じたから。
留学の機会や資格の講座など自分の能力を磨ける環境があり、就職してからも学ぶ機会に恵まれているのが魅力。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
自分のライフスタイルについても考えること。
キャリアは仕事だけではなく、プライベートも踏まえて考える必要があるため、自身がプライベートではどのようなことを叶えたいのかを含めて考えると良い。
仕事だけでなく自分の時間も大切にしたかったので、「柔軟に働けるか」「しっかり休みを取れるか」を大事にしていた。
他の省庁よりも導入が進んでいたフレックスタイム制、趣味でプライベートを充実させている職員の話が決め手。
体験記インタビューを終えて
【国家一般職志望の大まかなスケジュール】
筆記試験(学部4年の5~6月)⇒
官庁訪問(7月上旬)⇒人事院面接(7月中旬)
試験対策は学部3年の10月からゆるく始めた。本格的に勉強したのは3月ごろから。
試験対策の講座は6月から開講なので、しっかり勉強する人はそのころからコツコツ進める。
秋ごろまではサークル活動や単位取得のための勉強にリソースを割いていたので遅くなった。
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