<プロフィール>
Oさん/男性
国立大学/院卒
理系
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, アルバイト, サークル, サークル幹部
就活開始:修士1年生(4月)
初内定 :修士1年生(9月)
OB/OG訪問:1人
内定取得先:総合コンサル, シンクタンク・リサーチ
入社予定先:コンサル・シンクタンク・士業(戦略コンサル)
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01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の4月。
研究室の先輩が早めにやったがいいよと言っていたため開始。
研究に追われて就活と両立が厳しいと感じることはあまりなかった。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サービスへの登録、②YouTubeでの企業紹介の視聴。
①就活サービスへの登録。
就活サービスを使用しないと就活は始まらないと思ったから。
ワンキャリア、マイナビ、リクナビ、外資就活ドットコム、就活会議をダウンロード(結局ワンキャリアとビズリーチ・キャンパスだけを主に使っていた。)
②YouTubeでの企業紹介の視聴。
どんな会社、どんな職種があるかを知るため。
ワンキャリアでのオムニバス形式の企業紹介をよく見ていた。この時期はメーカーを志望していたのでメーカーをよく見ていた。あとは難関な業界(デベロッパー、コンサル)なども興味本位で見ていた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メーカー。
理系学部のため、なんとなくメーカーに行くのが自然な流れだと考えていたから。
大学院から就職するとメーカーに行く人が多い。
大学の講義などに各種メーカーで働いている方からの講義を通して一番理解が深かった影響もある。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①就活セミナーの参加、②企業分析。
①就活セミナーへの参加。
就活について右も左もわからなかったので、とりあえずエンカレッジ主催のセミナーであればある程度信頼に足ると感じた。主に受けていたのは就活全体の流れを見る講座。
頻度としては2時間/週1回を2か月ほど。
②企業分析。
応募する企業だけでなく、どのような企業のどのような職種が自分に合うのか見極めたいと考えたから。
頻度としては1時間/週2回を2か月ほど。ただしまとまった時間を取って行うというよりも空き時間に面白そうな企業について調べるというようなものであった。
ーー応募までに困っていたことは?
研究室の同期が就活に対する動き出しが遅く、同じように話をできる人が少なかったこと。
理系の研究室ということもあり、「大手のどこかには就職できる」という意識が強く、そこまで就活に対するモチベーションが無かった。
メーカー業界は就活の解禁が遅かったためその影響もあると思う。
徐々に周囲の同期も就活に取り組み始めたため、就活の話ができるようになるという点では解消した。一方で、応募する頃になるにつれて自身が技術職ではなくビジネスに関わりたいという気持ちが出てきたため、希望する業界や職種に関しては話ができる人が少ないという現実は変わらなかった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安はほぼなく、純粋に自分の将来がどうなるのかという期待、社会に対する興味。
人生の岐路に立っているというような感覚よりも、今まで知らなかった社会の仕組みや職種・企業について知り、どこに行けるのかという期待が大きかったから。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
就活の流れ(ESの提出から選考まで)について知る事。
先に起こるイベントへの恐怖心が無くなったから。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
特に無し。
あまりこの時期に関しては後悔がないから。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の4月〜9月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
コンサルティング業界・メーカー。
その当時興味が出た職種がその2つであったから。
大学の講義でコンサルに近い業務の話を聞いたときに
課題解決を担うコンサル業界に強く惹かれた。
メーカーは自身のこれまでの研究テーマなどを活かして社会に貢献できる職種であると感じたから志望した。
ーー何社に応募したか?
30社程度(コンサル:メーカーで1:1くらい。そのほかベンチャーなど)。
学会論文の投稿と時期が被ったのもあり、受けれる範囲で気楽に望んでいた。
コンサルティング業界に関しては幅広に応募した。
ITコンサルは志望度があまり高くなかったためあまり出していなかった。
参考にしたのはワンキャリアの選考体験記や企業説明動画。
2社に参加(共にコンサル)。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
①周囲の意識(就活に対する姿勢)の高さ、②自分の適性。
①周囲の意識。
文系学部生の就活に対する熱意が異常なほどまで高いことを身をもって感じたから。自分が他の就活生に接触する機会がインターンシップに参加するまでそこまでなかったため、エントリー数やビジネスの知識量に少し圧倒された。
②自分の適性。
ジョブを通して考え続けることが楽しいと思えたことが職種にマッチしていると感じたから。「他人のために何かをする案を立てる」ことが向いていると感じた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①ニュース、本を見る②ニュースに対するディスカッションをする。
①ニュース、本を見る。
社会問題に興味がないとインターンで困るかなと思っていたから。ビジネスに関する情報を広く取り入れていた。
参考にしていたのは日経新聞。(学部4年の頃から就活を意識せず行っていた)あとはコンサル業界の出している業界レポートをまとめた本。
②ニュースに対するディスカッション。
様々なテーマでディスカッションをすることが選考でも役に立つと思ったから。
研究室で普段のニュースを話題に雑談することが自然と対策になっていた。M&Aのメリットの検討などをよくしていた。
ーー当時困っていたことは?
外資企業のWEBテストで落ちること。
WEBテストは自分の実力で受けるべきであり、どうせ勉強して受かったとしてもその後の選考、もしくは仕事の中で自分のレベルが低く苦労するだろうから対策しても無駄だと思い、対策を一切していなかったから。
下手にごまかしても入社後のレベル感についていけなくなると考えていたため対策はしていない。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
多くの人と話すことができて楽しい。
今まで関わったことが無いような人(学生、企業の方)と関わる機会が得られ、視野が広がったように感じたから。
会社に入ってどういう業務をするかの解像度が上がった。他の専門分野や興味の異なる学生との交流から知識や多様な考え方を学んだ。
ーーこの期間の内定は?
日経総合コンサル会社の戦略コンサルタント職に内定(9月上旬)。
志望度は非常に高く、すぐ承諾してもいいかなと感じるくらい。
企業の掲げている人物像に自分が合っていたのが内定を得れた要因だと思う。
あとは探求心が必要な職種、業界のため研究を楽しく話すことでそのマインドがあることを示した。
面接対策は特に行っていなかったが、他人とのニュースのディスカッションなどで自分の考えを言語化したり、他人の考えを柔軟に受け入れられるようできていた。
あとは興味のある領域の企業のレポートをしっかりと見ていたことも高評価に繋がったと思う。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
とりあえずインターンシップに行くこと。
周囲のレベルがわかるので今後自分がどの程度就活に取り組むべきなのかの指標になるから。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
もう少し多くの企業、業界を見ておくこと。
今考えると、もっと自分に合った業界や職種もあったのではないかと思う事もあるので、この時期に自分の選択の幅を狭めるような応募の仕方は今後の自分の考え方にも影響を与えるので良くないと思うから。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月〜12月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
コンサルティング。
インターンシップを通して、自分がやりたいことと向いている職種がコンサルティングであると感じたから。
ーー何社に応募したか?
10社程度(全てコンサル)。
内々定を頂いた会社が志望度、業界の中でのポジションも悪くなくそれ以上の会社かつ、戦略・ビジネスコンサルのみを受けるだけで良いと感じたから。
IT関連の職はソリューションありき、その場の対策にとどまってしまうと考えたため。自分はもっと抜本的に課題を解決したいと考えた結果、戦略やビジネスコンサルタント職に落ち着いた。
参加なし。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
やはり外資企業はWEBテストで落ちるということ。
対策をしても無駄(自分のためにならない)という謎の信念を貫いてしまったから。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
企業研究。
各社の強みや特徴などについての理解が浅かったから。
情報源は各社HP。
各社調査レポートなどを出しているが、その中で何を重点的に考えているのかを見ていた。その中で自分の興味のあるものに合致していれば応募するという流れ。
週に2回程度各30分。
ーー当時困っていたことは?
やはり外資企業はWEBテストで落ちるということ。
依然として対策をせずに受けていたから。
ケース面接対策は東大生の本を軽く読んだ。
あとは大学の講義の中でケース問題が課題となることが多く、自然と取り組む機会が多かった。
この経験からグループディスカッション(GD)や面接対策に繋がっていたと思う。
面接対策は結論ファーストは心掛けた。
実際の面接のときは一問一答ではなく会話のキャッチボールになるように心掛けた。
回答のコアだけ整理して面接官に合わせて回答していった。
最終面接だけは入念に想定質問を準備していった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
慢心とあきらめ。
夏インターンシップで比較的良い会社から内々定を頂いていたからこそ、自分の到達点が分かってしまった気がしていたから。
承諾先は秋冬インターンシップとも選考段階で落ちてしまっていた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
内定を持っていたとしても貪欲に取り組むこと。
結局この時期に就活を真面目にしていなかったせいで選択肢が狭まったような気がしてならないから。
モチベーションを保ちやすいのは他の就活生と繋がっていくこと。高みを目指している仲間がいると頑張る気持ちが湧いてくるのでは?と思っている。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の2月〜修士2年生の5月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
コンサル業界。
コンサル業界が自分に最も合っていると思ったから。
ーー何社に応募したか?
5社程度、すべてコンサル業界。
多くの企業が募集を締め切っており、出せるところに出した。
承諾先の選考にこだわった理由は、研究室の先輩に就職した人がおり、企業への理解が深かった。自分の理想とする「国をよくしたい」という実現をできるコンサルだと感じたため。
1社に通過した。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
企業研究。
志望動機をより良いものにするため。
OB/OG訪問を研究室の先輩に直接アポイントを取って行った。
よく聞いていた質問は人物像と企業理解関連。
企業の選考ステップはジョブ選考までインターンシップの選考と類似している&夏と秋冬のインターンシップともにこの段階で落選していたため絶対に落ちないようにした。
ジョブの後は企業の出している案件レポートを参考に「自分のやりたいこと」の明確化を図った。
ーー当時困っていたことは?
特になし。
受かればラッキーくらいの気持ちだったから。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
とりあえず最後まで就活をして受からなかったら総合コンサルの内定承諾をしよう。
既に志望度の高い企業から内定をもらっていたため、安心感はあったから。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
多くの人と話すこと。
研究室の同期・後輩に対して自分の意見や考えを述べる事で(たとえディスカッションになっていなくとも)自身の考えを整理したり矛盾に気が付くことができるから。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
OB/OG訪問。
非常に役に立つのでもっとやっておけばよかった。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士2年生の6月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
2社。日系総合コンサル(戦略コンサルタント)、シンクタンク(経営コンサルタント)。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
自分にとっての大きな意思決定であるため、どうしようかと悩まされる感覚。
どちらもよい面があると感じ、どちらでもやりたいことができると感じたから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
総合コンサルとシンクタンク。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
クライアント企業、企業理念・文化、同期の雰囲気。
雰囲気はどちらも魅力的だった。
決め手となったのは企業文化。
すぐに転職するようなことは一切考えていなかったので、長く働けるか、自分の行いたい社会貢献ができる会社はどれかが大事であると感じた。結果、転職文化の薄い承諾先を選択した。
やりたいこととしては民間企業に入り込むよりも国の案件に関わりたいと感じ、承諾先を選択した。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
同期の雰囲気がわからない。
どちらの会社も良いと感じていたため、正直どちらに入社しても良いと感じていた。
一方、総合コンサルの方には懇親会がなく、同期の雰囲気がわからず不安があった。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
WEBテストの対策をする、内定をもらっても頑張ること。
最終的に企業に合わなかったら落ちるのが就活だと思うので今振り返ると、WEBテスト対策もしてもう少し高望みしてみてもよかったのではないかと感じている。自分の力量が会社とマッチしているかは、その後に見極めれば良い。
内定をもらった上で頑張るべきだと感じたのは、他の業界など幅広に(多少興味がなくとも)受けることで自分の視野を広げられるから。視野が広くなれば企業選択をする際の基準がもっと明確になり、不安なく決断できるようになると思う。
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