<プロフィール>
Hさん/男性
私立大学/学卒
文系
ガクチカ:体育会, 部活動, 学外での活動/プロジェクト
就活開始:学部3年生(5月)
初内定 :学部3年生(1月〜3月)
OB/OG訪問:3人
内定取得先:商業銀行(専門コース)
入社予定先:商業銀行(専門コース)
#文系 #私立 #体育会 #金融 #専門職
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部3年生の5月〜6月。
開始のきっかけは、就活を遅くに始めた部活の先輩が苦戦している状況を目の当たりにしたことと、同期からの情報共有による同調圧力であった。
ーー何からスタート・準備したか?
初めに、各企業へのエントリーを行った。
就活サイト(外資就活、マイナビ、ビズリーチ・キャンパス)を活用し、インターンシップの締切情報を収集し、エントリーを行った。ESの書き方が分からない状態であったが、とにかくエントリーしなければ始まらないという考え、行動を起こした。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
証券会社。
高校時代の経済学習を通じて金融専門職への興味が芽生え、大規模な資金を扱う職務への憧れがあった。他業界のインターンシップ選考も受けていたが、あくまでも本命は証券業界だった。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
エージェントによるESの添削指導を受け、文章の書き方を学んだ。
ESにおける一定のテンプレートの存在を認識し、それを知らずに選考に臨むことは不利であると判断した。面接については、型にとらわれすぎることを避けるため、特別な練習は実施しなかった。体育会専門のエージェントを活用し、面談は1、2回程度行った。
ーー応募までに困っていたことは?
部活動との時間の調整。
部活動との時間調整が最大の課題であった。部活動の大会を最優先にしており、部活を疎かにはできなかった。その結果、志望する企業の選考にエントリーできないケースが発生した。対策として、授業中や通学時間などの隙間時間を活用した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
「部活動が忙しいが、結果を残したい」という思いが強かった。
就活は自身の努力に対する結果を知ることができるため、「どこかに受かるといいな」というワクワク感や期待感があった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
ESのテンプレートを完成させたこと。
ESで聞かれることはだいたいが一緒であり、転用が可能である。そのため、初期段階での型の確立が重要で効率的である。その分空いた時間で企業研究を行い、対策を講じた学生が選考を通過する傾向があると分析していた。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
英語スコアの取得と企業、職種研究をもっと深めておけばよかった。
英語資格がないと、外資系企業への挑戦機会すらないため。また、企業研究不足により、面接での不明確な回答をしてしまい、不合格となってしまったことがあった。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部3年生の4月〜9月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
証券金融専門職、アセットマネジメント企業。
運用業務への関心が引き続きあり、就活の軸に大きな変更はなかった。
ーー何社に応募したか?
5社(証券金融系、1社だけIT系)。結果として2社が選考通過し、2社ともインターンシップに参加した。
部活動の試合と重複しない日程で、かつ部門別採用を実施している企業を選択した。選考対策の時間確保が困難であったため、志望度の高い企業かつスケジュール調整が可能な企業に絞ってエントリーした。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
他の就活生の本気度の高さを実感した。
サークル所属の学生は部活動所属の学生よりも時間的余裕があり、就活に注力していると感じた。
当初は「なんとなく行けるだろう」と楽観的に考えていたが、いざインターンシップに参加すると、そういった学生の熱心さに圧倒された。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
部活優先。
就職活動が不調の場合は大学院進学という選択肢も考慮していたため。また、部活動での真摯な取り組みは、面接時のガクチカの説得力向上につながると判断したため。
ーー当時困っていたことは?
部活動の制約により、インターンシップへのエントリーが全くできなかったこと。
周囲の就活状況に比べると、自身の準備不足や面接練習の時間的余裕のなさに焦りを感じた。対策として隙間時間を有効活用し、参加可能な選考に限定してエントリーする方針を採用した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
2つ通過したのは安心した。
2社の選考通過は安堵感につながった。これは、各社の合格者が1桁から10人程度と倍率が高く、全社不合格のリスクが存在したため。
ーーこの期間の内定は?
特になし。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
インターンシップでアピールすること。
企業側が業務説明や体験という形式を取りながらも、実質的に早期選考の材料として評価していると感じ、事前の企業研究と自己アピールを実施した。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
テストセンターの勉強。
就職難関企業はWEBテストの合格基準が高く、スコアの僅かな差が不合格要因となる可能性があり、この懸念点の解消が必要であった。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
学部3年生の10月〜12月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
証券金融専門職およびアセットマネジメント会社。
運用業務への関心が継続しており、志望理由に変更はなかった。
ーー何社に応募したか?
日系に2社、外資系に10社応募。
夏インターンシップの早期選考で手応えがあったため、志望度の高い企業に限定してエントリーを行った。また、志望業界が既に確定していたため、エントリー企業数を増やす必要性は低いと判断し、12社ほどになった。
参加はなし。
早期選考、本選考の準備をしていた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
インターンシップ後の面談対策と外資系企業の本選考準備に注力した。
志望企業が絞られていたため、1社からの確実な内定獲得を目指した。また、外資系銀行を中心に10社程度にエントリーを行った。
ーー当時困っていたことは?
時間がない。
特に企業ごとに受験が必要であり、結果の使い回しができないWEBテスト形式が課される場合があり、負担となった。対策としては、隙間時間を活用して、できることをやった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
早期選考へ参加できる可能性が高まり、安堵感があった。
インターンシップを通じて企業とのマッチング度の高さを実感し、志望度が上昇したため、1社に対する集中的な対策を志向した。
ーーこの期間の内定は?
特になし。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
本選考の準備、志望動機や深いところまで決める。
夏インターンシップと比較して、秋冬インターンシップの面接では志望動機の確立が重視される傾向にあることを個人的に考えていた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
志望動機を固めるなどやるべきことから逃げないこと。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
学部3年生の11月〜学部3年生の1月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
金融(運用業務)。
志望業界に大きな変更はなかった。
ーー何社に応募したか?
0社。
夏インターンシップからの早期選考ルートに乗れたから。
1社(もとの早期選考のみ)通過。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
社員面談の内容を見返し、志望業務領域を決める。
職場の雰囲気や業務適性の見極めのために、社員面談を1〜2回実施した。また、面接でなぜその職種なのかをしっかりと言えるようにするため。
ーー当時困っていたことは?
早期選考が不合格だった場合、選考中企業がなくなってしまうこと。
インターンシップ経由の選考企業が1社のみでほかに選考を受けていなかったから。そのため、不合格の場合は大学院進学を選択肢として想定していた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
早期内定獲得により、就活終了が実現できたことへの安堵感があった。
周囲はまだ本選考に向かっている段階で早期内定を得られたことも安堵感を強めた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
自身の志望内容を明確に説明する練習。
面接での効果的なアピールができるため。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
特になし。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
学部3年生の1月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
銀行1行。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
安心した。
第1志望の業界、職種につけたから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
特になし。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
職種確約であったから。
希望職種での採用が確定しているので希望する業務に就けないリスクが小さく、入社後のミスマッチの可能性が低かった。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
第1志望企業での納得内定だったので、特になし。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
就活のスケジュールや進め方について、先輩からの情報収集をもっと行うべき。
明確な目標設定のないまま就活を進めていたが、目的意識を持って効率的に進めることが望ましかった。そのための情報をしっかりと集めておくことが大事。
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