<プロフィール>
Mさん/女性
早稲田大学/院卒
先進理工学研究科
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, サークル, 大学での活動/プロジェクト(研究サークル所属)
内定取得先:シンクタンク・リサーチ, 士業(監査法人・法律事務所など), その他(政府系機関・独立行政機関)
入社予定先:官公庁
#国家公務員総合職 #理系院生 #民間併願
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部4年生の2月。
公務員試験の受験(国家総合職工学区分)を決めたことがきっかけだった。卒論が終わって落ち着いたので、勉強を始めようと思った。父親が公務員だったことから公務員に関心を持ち、情報収集をするようになった。
合格を取っておける期間が23年度から5年間に伸びたことも魅力であった。民間企業も受けようと考えていたため、1年早く試験に合格したいという思いがあった。
ーー何からスタート・準備したか?
試験勉強。
公務員試験技術系のスーパー過去問集(技術系)を2周したほか、説明会で知り合った友人からを譲ってもらった過去問6年分を解いた。
試験に合格しないと公務員にはなることができないと考えたから。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
コンサル・シンクタンク業界、メーカー(製薬)、官公庁、知財業界。
面接が最重要だと考えていたため、選考時期が比較的早く、結果も早く出るコンサル業界で面接の経験を積みたかった。
自身の専門に最も近い製薬企業も公務員試験に受からなかったときに受けようと考えていた。知財は研究以外で大学での学びを活かせる可能性があると考えて、強く志望していた。所属していた研究サークルで特許を出してみようというプロジェクトがあり、実際に弁理士とやり取りをした経験から新しい技術と関われる面白い仕事だと思ったのがきっかけ。
修士1年生の春に初めてマイナビに登録し、友人を誘ってマイナビ合同説明会に参加した。そのほかにも理系・製薬業界(薬学部生向け)などに参加し、効率的に情報を集めていた。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①自己分析
マイナビの自己分析ツールに回答し強み弱みを把握したり、「絶対内定(書籍)」を使って自分なりにエピソード深掘りをしたりしていた。「絶対内定」は分量が多いため全てはやっていないが、特に自分史パートは注力した。自分を深く知ることが、公民共に一番の選考対策だと考えていたから。
エンカレッジが開催している「アウトスタンディング」の就活講義(全16回のうち10回以上は出席した)、Xの就活アカウントでのやり取り、友人からの他己分析も活用。
Xでは自分と似たような属性の人(薬学部5年・公務員志望など)をフォローして、DMにて情報交換をしていた。他己分析は大学時代に知り合ったサークルの友人と高校時代の友人の両方に手伝ってもらい、回答を照らし合わせながら「現在の自分」を明確にした。
上記の自己分析を研究室帰りの電車内で1日1時間、1ヶ月間くらい続けていた。
②業界研究
マイナビが出している業界ごとの特徴をまとめたシートをDLしたり、合同説明会で直接社員から聞いたりした。夏インターンに応募するために、なぜその業界なのか?という質問に答えられるよう準備しておく必要があると考えたから。
この時期は月2くらいの頻度で合同説明会に参加していた。
公務員試験が近づくと(修正1年生の4月上旬に1次試験、5月中旬に2次試験)民間就活を休み、勉強に注力した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
公務員と民間のどちらが自分にとって向いているかを知るために、様々な業界の説明会を受けて新たな発見があり楽しかった。
当時の志望度は6:4(公:民)くらいだった。自分が納得した形で就活が終えられるのかという不安がありつつも、多くの業界について知ることが楽しかった。また、夏インターンへの参加が楽しみであった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
公務員を考えている人は、半年(文系)〜1年前(理系)の試験への挑戦。
文系は学部3年生冬、理系は修士1年生春に受かれば民間就活に割ける時間が長くなる。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
自己分析を誰かと対話しながら行うこと。第三者の客観的な視点が必要。
インターンシップ選考や本選考で自己分析の深掘りに対して上手く回答できなかったから。秋ごろにエンカレッジに登録してメンター面談をしていただいたとき、一人でやるよりも深く自己分析できたから。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の5月。9月ごろまで参加。
試験が終了してから民間就活に切り替えた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
知財を中心に、様々な業界を見ていた。
キャリアセンターの方から「夏インターンはできる限り幅広く見ておくと良い」とアドバイスを受けていたため。
一生理系の仕事をしたいが、がっつり研究職は向いていないと思っていた。
キャリアセンターで「知財に関心があるがどういった企業があるか」「公務員と民間どちらも見ている学生は何社程度に出したか」など相談しながら、エントリーする企業を決定した。
ーー何社に応募したか?
12、3社(4省庁含む)に応募し、10社程度(4省庁)に通過。
文系と比べると少ないが、理系の就活生とは同じくらいの数だと思う。研究も進めなければならないので、ある程度数は絞ろうと考えていた。マイナビ、リクナビで夏のインターン募集企業を調べてエントリーしていた。両者に載っていた場合は、オープンESを使い回せて便利だったリクナビで出すようにしていた。
落ちた1社は確実にテストセンターが原因(手応えなし)、もう1社は募集人数がかなり少なかった(3~5名)。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
技術系総合職ではなく、特許技術者を目指したいという思いが強くなった。
技術系総合職は現場重視の仕事が多いため全国転勤があるが、関東近郊を勤務地にしたいため本社で企業の知財を守る特許技術者のほうが魅力的に感じた。
インターンシップに参加して業務を知ることで、自分の関心がある業務か否かを判断できた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①WEBテストの勉強
WEBテストが原因で落ちてしまったと思われる企業があったから。SPIの対策本(青本)を一通り解けるようにして、テストセンター受験の企業を受けていた。
問題ごとに1周目で正答したら〇、間違えたら×と記録する自作シートを活用した。公務員試験受験時にしていたことが生きたと思う。
②面接練習
就活で求められる結論ファーストの答え方が上手くできていなかったと自覚していたから。大学のキャリアセンター、25卒就活用のXアカウント(DMでやり取りをしていて信頼できる人)を通じて自主的に機会を作った。合計30回程度、就活生と話した。
ネットで知り合った人と練習していたため、自分のことを全く知らない人(前提知識がない人)に対して分かりやすく説明するスキルが身についた。
ーー当時困っていたことは?
企業の情報収集。受けている企業数がマイナビ・リクナビ経由のみだったので、夏インターンで知り合った人から教えてもらうことで初めて知る企業が多々あった。
また、そこで外資就活、ビズリーチ・キャンパスの存在を知り、登録するきっかけになった。
夏インターン参加後に就活コミュニティ・エンカレッジへの入会(登録していたが面談をしていなかったので組んでもらった)、ビズリーチ・キャンパスや外資就活等への登録、LINEのオープンチャット(受けたい企業、知財関連を目指す学生向けオープンチャット)への参加。
同じ業界を目指す友人(インターンで知り合う)からの情報共有。出向していた研究室で就活をしていたのが自分1人だったため、インターンで積極的に25卒に声をかけて人脈を作ることを意識していた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
友達がたくさんできて嬉しい。
インターンシップに参加しないと出会えなかった他の大学の学生との繋がりができたから。
ーーこの期間の内定は?
この時期はなかった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
同じような過ごし方をする(SPIの対策・面接対策・夏のインターンに参加して友達を作る)、とにかく夏インターンシップに積極的に参加すること(インターンに参加したことで就活仲間ができたため)。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
「選考付き」のインターンシップに優先的に申し込むこと。
参加した10社中7社は選考がなく、テストや面接があったのは3社のみだった。文系の戦略コンサルタント志望などはこの時点で十分な経験を積んでおり、差を感じた。
また、選考なしのインターンよりも選考ありの方が学ぶことが多かった。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
夏休みに研究室を休みすぎて先生からの「圧」があったのと、11月に学会があったため発表準備や実験で忙しかったことから秋冬インターンには応募しなかった。
夏にインターン参加した企業からは最終面接の誘いがきた。
ーーこの期間の内定は?
11月に第3志望くらいの特許法律事務所から内定をもらった。
夏インターンシップ後に最終選考に呼ばれた(インターン参加時はまだ早期選考の存在を知らなかった)。
最終で何を聞かれるか想像できなかったため、インターンでの配布資料や夏インターン応募時のESを見返したほか、キャリアセンターで面接練習をして対策した。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
早期選考への参加。
内定を1社持っているか否かでは、安心感やその後の行動が異なるから。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
秋冬インターンシップへの参加。
研究が忙しく、全く参加できなかったことが残念だから。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士2年生の4月。6月まで参加。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
官公庁(第1志望群)、知財系シンクタンク(第2志望群)。
夏インターンシップを通じて業種や業界が絞れたから。
ーー何社に応募したか?
2社に応募し、1社に書類通過した。
既に内定を得ているので、志望度が低いところは受けなくて良いと考えていた。当初は公務員、事務所、企業にしか知財の仕事がないと思っていたが、インターンに参加した特許事務所で「シンクタンクでも知財関連の仕事がある」と聞いたことがきっかけでシンクタンクを見るようになった。
知財系シンクタンクは2社しかなく、まだ募集していた1社に応募した。1次面接から3次面接までインターンに参加しなかった理由を聞かれたため、少しでも受ける可能性があればインターンに出した方がよい。
どちらも詳しいデータがマイナビ・リクナビに載っていないため、外資就活、OB/OG訪問(ビズリーチ・キャンパス)を活用して企業研究を進めた。OB/OG訪問は官公庁2名(1月と3月)、シンクタンク1名(ES提出後の4月頭)に行い、業務内容、やりがい、日々の業務で大変なこと、新人に求める能力・資質などを質問していた。
どちらを第1志望にするかを最後まで悩んでいたため、判断材料(給料、業務内容、人数規模、勤務地など)も得られたため総合的に考えることができた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①面接で話すためのネタ整理
志望動機をブラッシュアップするために、ノートに言語化してまとめた。日々の通学時間を使って「なんでこの企業に入りたいのか」を考えて思いついたことをノートに書き溜めていた。
また、シンクタンク・公務員それぞれ悩んでいる項目ごとに5点満点で採点して対比させたりもしていた。アウトスタンディングの講義で学んだ「企業分析の10項目」をベースに、自分なりに気になるポイント(勤務地など)を追加してアレンジしたもの。夏インターンシップやエンカレッジの面談(3回)でガクチカは固まっていたので、御社ではないといけない理由作りに注力した。
②研究内容の添削
自分の専門と「離れた人」に添削してもらうのがよい。数学系、物理系の大学の友人、高校時代の友人など10名程度に見てもらった。自分が当たり前に使っている専門用語は意外と伝わらないため、誰が読んでも伝わるように意識した。
③(民間企業の面接にあたる)省庁訪問特有の対策
行政報告書(~白書)を事前に読み込み、新しい取り組みを自分の中で考えていた。本番は緊張しすぎないことが大事。省庁訪問は朝から長時間拘束され、3回の面接・2回の面談×2日間。
前年合格だったため早いタイミングで面接を受けられた上、訪問が2日間だった(通常は3日間ある)。
いつ呼ばれるかわからない(2、3時間待たされることもざらにある)ため、リラックスできるような本を持っていく、お昼に好きなものを持っていくなどして気を紛らわせるのがよい。
事前に足を運んでいた官庁だったため、知っている職員さんが多く安心して面接に臨めた。実は当日の朝、緊張しすぎて体調を崩した(スーツのジャケットを汚してしまった....。クールビズ期間でよかった。)
ーー当時困っていたことは?
特に無し。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
志望度が高くなるにつれて緊張していた。
自分が「ここに行きたい!」と強く思うところの選考を受けていたため。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士2年生の6月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
3社。官公庁、シンクタンク他。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活スタート時(公務員試験受験時)から惹かれていた第1志望から内定をいただき、幸せだった。
1年以上対策をしてきた第1志望からようやく内定をいただけて、長い就職活動が終わることに安心していたから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
官公庁に第1志望が固まっていたので、迷わなかった。
民間の内々定をもらえた時点で就活を終わらせず最後まで続けられたのは、官公庁志望度が高かったから。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
業務内容と可能性の幅。官公庁は行政と審査どちらにも関わることができる。
また、シンクタンクは国から振られた仕事に応募する形式なので、行政としてできる可能性が広いのはより上流の官公庁であった。
最上流の政策を考える部分に関われるのは官公庁しかないと考えた。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
ノートでの条件比較を通して心が決まっていた。定量化するのは大事だった。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
情報収集の重要さ、就活仲間や就活について相談できる先輩の存在をつくるべきだということ。
自分は研究室の1個上の先輩、エンカレッジのメンターを頼っていた。研究室の先輩は実際に官公庁に内定をもらった人だったのでので、公務員特有の面接対策について教えてもらうことができた。
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ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業がを利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
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