＜プロフィール＞
Yさん／男性
早稲田大学／院卒
基幹理工学研究科
ガクチカ：学業/ゼミ/研究, 留学/海外滞在, インターン
内定取得先：ITコンサル, シンクタンク・リサーチ, SIer
入社予定先：IT・通信（SIer）
#メーカー #シンクタンク #早期選考 #OB/OG訪問
01：就活スタート（準備）期
ーーいつから就活を開始したか？
修士1年生の3月から。
登録していた就活サイトであるエンカレッジから、就活関連の案内がたくさん来たため。周りの友人（研究室の同期、長期インターンシップ先）が就活に取り組み始めたのを見て、自分も始めないとやばいと危機感を持った。
学部3年生のときも就活をしていたが、インターンシップには参加せず業界を調べていた。専門性をつけるために院へ進もうと考えた。この時期登録したアプリはエンカレッジのみ。その後、リクナビ、マイナビ、夏頃にビズリーチ・キャンパス、Matcherを登録した。
ーー何からスタート・準備したか？
リクナビ、マイナビなどの知っている就活サイトに登録した。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
メーカー、IT。
ものをつくることに興味があったため、メーカーに興味を持った。加えて、自分が専攻している機械系の専門性を生かしたいと思い、メーカーに挑戦した。
ITは、学部1年生から長期インターンシップでIT系の開発に携わっており、そこで楽しさを感じていた。
学部3年生のときに他の業界も見ていたが、興味は持てなかった。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は？
研究室や長期インターンシップ先の先輩から選考が早期化していると聞いていたため、夏インターンシップの選考に乗り遅れないように情報収集をした。
知っている企業、興味のある企業、エンカレッジのイベントで興味を持った企業などをピックアップして、インターンシップや選考が始まる時期を書き出していた。
乗り遅れると大変だと聞いていたため、早めに始めた。
ーー応募までに困っていたことは？
研究活動があるため時間が取れなかった点に困った。
ITに行くなら研究を頑張れといったスタンスを研究室の先輩や長期インターンシップ先の先輩はしていた。
2業界に絞って他は見ずに進めたのが良かったと思う。もっと業界を見ていたら大変だったし、なんとか2業界で就活を終わらせることができた。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
以下2点。
①業界が決まっておらず、早く夏インターンシップに参加したいという思いだった。
就活をめんどくさいとは思わなかったが、業界を早く絞りたかった。
②業務体験型のインターンシップに参加して入社後のイメージを持ちたかった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は？
学部3年時に幅広く業界を見て、自分が興味のある分野をある程度絞っていたこと。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は？
できるだけ早く、OB/OG訪問をして社会人から話を聞いておけばよかった。
学生だけだとわからないことが多かったが、OB/OG訪問を通じて企業に対する印象が変わったため、早い時期からやっておけばよかったと思う。
02：夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか？
修士1年生の5月から。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
メーカー、IT。
書き出していく中で参加したいと思う企業がたくさんあったため、一通りエントリーした。
ーー何社に応募したか？
20～30社。
全て通過するとは限らないため通った中から行けば良いと思っていた。
半分程度通過し、ほとんどのワークに辞退せず参加できた。1day、5days、2weeksなど、多様な日程のインターンシップがあった。
ーー夏インターンで体験／知れたことは？
メーカーのインターンシップは会場が都市圏外なことが多いかも。
また、インターンシップ参加後はITをより志望するようになった。
理由としては以下の3つ。
①会社に依存したくなかった。
自己のスキルより会社の中で良い商品を作ろうとしていくメーカーの姿勢は自分とは合わないと思った。
②勤務地。
ITは基本は東京勤務で、メーカーは地方配属がある。
③同じ仕事を続けることの難しさと転職への不安。
メーカーの研究職に就けたとしても、30〜40年同じような研究を続けるのは自分には厳しいと感じた。
30〜40年経てば価値観も変わるため、転職のためのスキルをつけやすいIT企業に行きたいと思った。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
①面接対策。
面接は事前に回答を用意して話せるように準備した。具体的にはワンキャリアで情報収集をし、どの企業でもガクチカを聞かれることが分かったためガクチカの言語化をした。
内容はほぼ同じでも、ガクチカや自己PRは企業に応じて少し伝え方を変えるようにした。
②OB/OG訪問。
志望度の高い企業は応募前に3〜4人のOB/OG訪問をした。夏インターンシップの参加による利点について聞いたり、社員にしかわからない情報や面接の相談をしたり、業界ならではの違いを聞いた。
ビズリーチ・キャンパスとMatcherを使っていた。
ーー当時困っていたことは？
研究活動と就活の両立。
インターンシップと研究で、自己研鑽のために使う時間がなかった。選考対策はメーカーとITで違うため、自己PRを若干変えることや、業界ごとに話す内容を忘れないように工夫した。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
通ると思っていた企業に落ちたり、通らないと思っていた企業に通過したり、感覚と違った。
周りの友人にはインターンシップに通らず落ち込んでいる人もいたが、自身はモチベーションが高くなかった分選考に落ちてもそこまで落ち込まなかった。
03：秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか？
参加していない。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
IT。
メーカーの配属や、勤務地がランダムな点から、自分の希望が通りにくい可能性などを考慮した上で、自分はITに行きたいと思った。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
大手IT企業の早期選考が9月下旬から始まり、最終面接が10月上旬にあったためそれをメインに対策をした。
具体的には、同業他社の企業分析を行って志望動機を練った。夏インターンシップに応募していた企業で、参加はしなかったが早期選考に呼ばれたため案内がきた段階で焦った。
選考フローはESと面接1回。志望度は高く、第1志望に近かったため対策をしっかり行う必要があると思った。具体的には、OB/OG訪問で3人面談した。経験や伝え方の相談をして、企業に刺さる人物像などを聞いた。
ーー当時困っていたことは？
①研究との両立。
②企業の情報を整理できていなかった。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
焦っていた。
思っていたより早く選考案内が来たため、早く企業ごとの違いなどを深く調べなければと思い焦った。
ーーこの期間の内定は？
修士1年生の10月にIT1社。
第1志望群だった。明確に第1志望と呼べる企業はあまりなかったが、第1志望だと思って面接に臨んだ。
04：本選考期（秋冬IS以降）
ーーいつから本選考に応募したか？
修士1年生の1月から応募を開始した。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
IT。
ーー何社に応募したか？
IT5社。
半数は夏インターンシップ経由で、ESが免除された。ESがあったものも、書類選考には全て通過した。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
企業ごとの違いを整理して話せるように、5社（第1志望のシンクタンクは7〜8人、その他は1社につき2〜3人）にOB/OG訪問をした。
ビズリーチ・キャンパスで模擬面接をし、企業の中の話を聞いたり、ガクチカ等に対してもFB（フィードバック）をもらっていた。それ以外では、夏インターンシップの社員さんの伝手も使った。
ーー当時困っていたことは？
あまりなかったが、最初の内定取得後から次の面接の3月まで期間が空いた上に本選考の面接経験も1回しかなかったため、就活に対するモチベーションを維持するのが大変だった。
解決策として、OB/OG訪問をし続けた。週に最低1人は訪問するようにした。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は？
夏インターンシップに参加したところについては、そこで感じたことや強みの整理、自己分析を再度行った。
メーカーでなくITに絞った理由や、なぜ第1志望なのかという整理をした。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は？
特に無し。
05：意思決定期
ーー意思決定の時期は？
修士2年生の4月。
ーー最終的に何社から内定を得たか？
2社。ITとシンクタンク。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
選考中は、感触が良くない、手ごたえがない、話したい事が話せたから落とされても仕方ないなど、マイナスなことを思うことも多かった。
最終的には納得内定が得られ、やっと終わったという感じだった。
内定後、エントリー中の企業もあったが、4月上旬にすべて辞退した。どちらの企業に行くかは即決する必要ないと思っていたため、内定を得た2社やエントリー中の企業を天秤にかけて、自分で調べて判断した。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか？
ITとシンクタンクの2社。
ーー最後の「決め手」は（どうやって決めた）？
福利厚生、給料、その会社の中で頑張れそうか、という観点で判断し、シンクタンクに内定承諾した。
ーー意思決定で困ったこと／悩んだことは？
内定辞退が申し訳ない気持ち。
また、内定を得た2社はいずれもインターンシップに参加していないため、自分が知っている情報での比較が難しかった。
ーー就活全体を振り返ると（またはアドバイス）？
大きな失敗はなかったため、後悔はない。
自己分析を通じて自分の軸や価値観を整理することで、企業選びがしやすかったと思う。特に学部3年生のときに、自分が社会人になった後にどういう風に働きたいか考えていた。加えて、何を軸にするかをその時から考えていたため、後の選考でプラスになった。
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