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就活生が語る

【早稲田大学_政治経済学部_就職活動体験記】5社内定でSIerに意思決定。自分のことは自分で決めないといけない。それに気づくプロセスと隠れたポイントとは?

5つの時期ごとの過ごし方がわかる「時期別×体験記」。5社内定。興味の持てる「インフラ、保険、人材」業界から就活をスタートしたNさん。最終的には第1志望の人気SIer企業へ意思決定したが、軸探しは大変だった。OB/OG訪問に苦手意識がある中で見つけた、偏らない自己分析の隠れたポイントとは?

目次

<プロフィール>
Nさん/男性
早稲田大学/学卒
政治経済学部政治学科
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, サークル, サークル幹部

内定取得先:ITコンサル, SIer
入社予定先:IT・通信(SIer)

#就活のリアル #IT #SIer




01:就活スタート(準備)期

ーーいつから就活を開始したか?
学部2年生の3月。

時期的にそろそろ始めようかなと考えていた中、大学の授業で知り合った友人からマイナビの合同説明会に誘われたことがきっかけ。


ーー何からスタート・準備したか?
①合同説明会参加(1回)

②就活サービスの登録
ビズリーチ・キャンパス、マイナビ、リクナビ

③自己分析
自分史、友人との他己分析。自己分析は就活の定石だから。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
インフラ、保険、人材。

自己分析を経て自分のやりたいことが「人々の生活そのものを支える」だったから。転勤したくないという思いもあった(インフラ)。


ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①自己分析を繰り返すこと
友人に言ってもらったことを自分で考えて、そのうえで友人にまた聞く。

②筆記試験対策
筆記試験が苦手だったため、試しにマイナビの全国模試を受けてみたが全然できなかった。中学受験をやっていなかったからというのもあると思う。青本を購入。

就活対策全般、毎日1~2時間程度。


ーー応募までに困っていたことは?
就活の時間確保。

この時期は新入生歓迎会などサークル活動が忙しかった。この時期の比重としてはサークル6~7割、就活2~3割、学業1割。

可能な限りサークルの仕事を分担した。サークル仲間は就活やる気なかった。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
就活を乗り越えられるか不安だった。

時間的制約もあった上、選考が通るか、どのぐらい応募すればよいのかなどわからず不安が多かった。

やりたいことが何か決めきれないことも不安の1つとしてあって、これは他己分析(自己分析)を同学年とやっていて余計にわからなくなってしまっていた部分もある。


ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
筆記試験対策。

就活終盤になるにつれて筆記対策に割く時間がなくなっていく。早めに始めていてよかったと思っている。


ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
OB/OG訪問。

社員の方から選考対策含めて様々なお話をお聞きすることができたから。訪問の中でこれまでの自分自身の人生の振り返りなど、親身になって聞いてくれるOB/OGもいらっしゃり、自己分析もできて自分がやりたいことが見えてきたから。




02:夏インターンシップ期

ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部3年生の4月。9月まで参加。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
保険、人材、インフラ中心。

ビズリーチ・キャンパス、マイナビ、OpenWorkなどからスカウトが来たらイベントに参加してみたりした。コンサル、物流、IT、医療機器メーカー、商社など。

「人々の生活そのものを支える」という軸のもと業界や企業を見ていく中で、自分に合った業界を知りたくて幅広く見ていた。


ーー何社に応募したか?
約20〜25社に応募。

6社(保険3社、人材2社、医療機器メーカー1社)通過、参加。  

応募は30社を目標で、最低でも20社出そうと思っていた。
サークル活動と両立するため、ある程度数をこなしつつ無理のない程度に留めた。この時期にサークル活動のの大掛かりな企画があったためそれを最優先したかった。

WEBサイトやマイナビも見たがあまり参考にしたわけではなく、就活仲間でもある友人達が見つけてきてくれた情報を元に応募していた。


ーー夏インターンで体験/知れたことは?
保険や人材業界は当初のイメージと違う部分を発見して自分には合わないと思った。

①保険
商材に限りがあること。全国転勤があることや、感覚的な部分でも合わなそうと思った。

②人材
人材というサービスが想像より難しいと感じた。興味はあるが仕事にするのはきついだろうと思った。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①自分の素を出すこと
「本当の自分」に合った業界がどこかを知りたかったから。面接中も変につくろわなかった。


②グループディスカッション(以下、GD)対策
2〜3回ほど対策セミナーに参加してインプットし、本番の選考でアウトプットした。夏インターンシップの選考でGDがあり、実際に立ち回りを知ることができた。

自分としては悪くはないかな、ある程度はできていたかなという印象。


ーー当時困っていたことは?
想像よりインターンシップが通らなかったこと。

出せば通るだろうと思っていた。情報知らなかった。
選考対策、特に面接対策が甘かったと思う。

面接官からのフィードバックをできるだけ素直に取り入れるようにした。企業にもよるがこの時期の面接はフィードバックが多かった印象。

論理的、筋が通っている点は褒められた。
一方で、話すスピードや「自分が何をやりたいのか」詰めてくるとよい、という指摘もいただいた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
インターンシップ選考に思ったより通過せずやや不安。

あまり浮き沈みする性格ではないため割り切った。


ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
多くの企業へのエントリー。

自分に合った業界や企業をきちんと見つける足がかりとなったから。

実際行ってみて自分がやりたいことと違ったり、たまたま出した企業がよかったということもあった。スカウト経由で参加したコンサルのインターンシップが意外と面白かった。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
面接対策。

「自分が本当にやりたいこと」を軸に話せればより受かったと思うから。

「自分の思いが深堀りできているか」など基礎的なところ(自分はこういう性格で、だから将来こういうことをしたい、など)が見られていたが、自分の思いがぶれてしまっていた。




03:秋冬インターンシップ期

ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
学部3年生の11月。1月まで参加。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
IT、インフラ。

夏インターンシップも踏まえ、自分のやりたいことは見えてきていた。しかしこの時期はまだ、軸は明確化されていなかった。一方で条件面を見直した結果、外せない条件が「転勤なし」。


ーー何社に応募したか?
約10社。うちITが多め。

約5社通過、参加。IT、2~3daysが多かった。

本当は20~30社出したかったが、10月末までサークル活動が忙しくあまりエントリーの時間を取れなかった。この時期はサークル8割、隙間時間で就活という生活サイクルだった。

ESはエンカレッジのメンターに添削していただいたが、夏の時期と比べて添削の数は減った。夏は企業ごとのESを見てもらっていた。


ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
勤務地などの条件も踏まえた結果、IT業界であればやりたいことが実現できそうだと思うように。

単純に面白いと思ったし、「社会課題解決」にも興味があり自分に合っているかなと思った。
一方で、秋冬インターンシップに応募始めるのが遅かったなと出遅れは感じた。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
夏インターンシップとあまり変わらなかった。

ES、自己分析を行い、面接練習は少し増やした。
面接練習は2週間に1度、エンカレッジのメンターと壁打ちはしていたが、場数は足りないと思っていた。

正直なところあまり就活への時間を割けなかった。


ーー当時困っていたことは?
就活の時間確保。

動き出しが遅れていたためずっと気にしていた。どうしようもないから仕方がないと思っていたが周りの友人はしっかりやっていて少し気にしていた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
秋冬インターンシップの出遅れていたし、やりたいことが未だに不明確で不安だった。

インターンシップ応募中は自分がやりたいことをずっと探していた。メンターにも相談したが、結局は自分自身のことだから自分で見つけるしかないと思った。

自己分析の甘さも痛感した。友人など、自分と同じ環境にいる似たような人とやるのはあまり意味ないのではないのかと今では思っている。全く知らない人から聞いた方が客観的な意見もらえるのではないかと思う。


ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
エントリーすること。

やりたいことがわからなければとにかく数を出し、場数を踏むことが大事だと思った。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
自己分析。

特に過去の経験の深堀り。あまり意識しておらず、自分が何をやりたいか漠然と考えていて未来にとらわれすぎていた。
最終的には「自分はどういう人間か」を知っておくことが重要だった。




04:本選考期(秋冬IS以降)

ーーいつから本選考に応募したか?
学部3年生の2月~4月。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
IT、インフラ。

勤務地などの条件も踏まえIT業界であればやりたいことが実現できそうと思った。社会課題解決は面白いなとインターンシップを通して感じたうえ、所属するゼミも似たような分野だった。


ーー何社に応募したか?
約10社。

6、7社通過。IT多めで1、2社はインフラ。

インターンシップ経由の選考もいくつかあった上で、ある程度数を受けて内定が欲しかった。マイナビ、リクナビ、ビズリーチ・キャンパス、Openwork、ワンキャリアで情報収集した。友人とES締め切りを共有し合っていた。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
IT業界にほぼ絞った上で、自分の就活の軸(①高い目標を掲げてそれに向かって努力する②社会課題解決)などを書き出して企業を整理していった。

あまり嘘つくのも得意でないし、働くなら自分に合っているところで働きたいと思っていた。そのため、面接で答える就活の軸も本音ベースだった。


ーー当時困っていたことは?
大手か子会社か、どちらがいいか迷っていた。

子会社なら仕事は安定するが成長や給料は大手に劣る。一方で大手なら給料や成長はあるが就職難易度は高い。

結論としてはどちらも受けた。2月までに子会社内定、最初は子会社を見ていた、やりたいことを踏まえていて子会社はプログラミングなど、大手は上流の過程、いわゆるコンサル的なことをできる。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
内定をもらうまでは不安だったが、1つ得てからはやや楽になった。外資系からも内定をもらえた。

安心感が大きかった。行きたくない企業は受けておらず、行ってもいい企業だけを受けた。


ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
OB/OG訪問。

大手や勤務地的に某SIer(入社予定先)がいいと思っていたため、10人訪問した。基本ビズリーチ・キャンパス経由で、Matcherも使っていた。

特に大手企業の面接は難易度が高いためしっかりと自分軸を作る必要があったのだが、OB/OGによっては自己分析にフォーカスしてくれる人もいて、最終的には自分がやりたいことにうまく落とし込めた。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
自己分析。

OB/OG訪問で結局できたが、自分でもっとやっておくべきだった。




05:意思決定期

ーー意思決定の時期は?
学部4年生の4月。


ーー最終的に何社から内定を得たか?
5社。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
早めに就活を終えることができてよかった。

想定では5、6月までかかると思っていた。第1志望企業(入社先)に受かると思っていなかった。感触は悪くなかったが自信がなかったので驚いた。


ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
インフラ系企業。
当時まだ選考中であり、このまま選考を続けるかどうか悩んだ。


ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
成長性、事業内容、勤務地、給与。

①「地方創生」という社会課題に取り組みたいという思いが強かったからインフラよりもIT系、

②首都圏確約+人生設計の面(年収ある程度もらえる、転勤なし)でも好条件だった。


ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
大手企業からの内定1社のみで決断していいのかどうか。

周囲と比較していわゆる大手の企業を受けていなかったし、内定をもらっていなかったため。
自分が本当にやりたいことは何か考える時間を設けた。自分の中で結論を出した、自分がこれでいいのか。


ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
就活早めの段階でOB/OG訪問をして自分のやりたいことを明確にしておくとよかった。

目上の人と話すのがそんなに好きではなかったし、すごい年上の方からお話を聞くイメージだった。そんなに話聞いても意味ないかなと思っており、OB/OG訪問をやりたくなかった。しかし、就活を終えた今だからこそ「食わず嫌いせず、怖がらずやった方がいい」と思う。

サークルとの両立が大変だったが、結果的にはそのことが自信持てるガクチカになった。サークルに集中したことでガクチカで苦労しなかった。やり切ってよかった。

自分は、サークルを優先して空いた時間で就活でもいいと思う。インターンシップに参加できなくても本選考からでどうにかなる。





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