＜プロフィール＞
Hさん／男性
名古屋大学／学卒
教育学部人間発達科学科
ガクチカ：留学/海外滞在, アルバイト, サークル
内定取得先：SIer, 精密機器・計測機器
入社予定先：IT・通信（SIer）
01：就活スタート（準備）期
ーーいつから就活を開始したか？
学部3年生の4月から。
大学で世間話程度に就活の話題が出始めて、学部の友人が始めているようだったので始めた。先行きが不安だったので、早めに始めようとは思っていた。教員を目指す人もいるが、院進学か就職かが多かった。
ーー何からスタート・準備したか？
①就活サイトの登録
就活サービスを使用しないと就活は始まらないと思い、ひとまず色々なサービスをダウンロードした。オファーボックス、ワンキャリア、マイナビ、リクナビ、エンカレッジなど。
②四季報の購入
業界研究をするために、1番まとまっていた上に本1つで業界研究を進められる点が良いと思ったので、購入した。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
ゲーム、IT、食品。
好きなこと、興味のあることを仕事にしないと続けられないだろうなと思っていたので、自分に関わりがあるものを探したときに、食品やIT、ゲームは関わりがあるので応募しようと考えた。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は？
①自己分析
この時期は自分の過去を振り返って、小中高で何をしたかと、自分はどのような人間かを考え、なぜ今自分が上に挙げた業界に興味があるかなどを考えた。
とりあえず、自己分析が大事だとサイトを見てわかったので、自己分析をしてみた。自己分析ツールは使わなかったので、自分なりに質問を考えて答える形で自己分析を進めていった。頻度としては月1回行っていた。
②WEBテスト対策
WEBテストはインターンシップが近づくにつれてWEBテストを受ける機会が増えたから、大学で対策本を借りて対策していた。週1～2回対策本の問題を解いた。
ーー応募までに困っていたことは？
どのように就活を進めれば良いかがわからないこと。
エンカレッジで就活の手順についてなんとなく聞いていたが、何から手をつけて始めて行けば良いかわからず、手探り状態で就活していた。
友達に本格的に就活をする人がいなかったこともあり、相談できる人もほぼおらず、ネットの知識でどうにかするしかなかった。そのため、エンカレッジ経由で同じ大学の別学部の先輩にメンターについてもらって、面談を受けた。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
危機感がなく特に何も感じていなかった。
どこかしら志望業界に進めたらいいと考えていたので、楽観的なまま就活をしていた。今後も危機感を覚える時期はなかった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は？
いろいろな形式のWEBテスト対策をしたこと。
この時期から対策しておくことで、インターンシップ参加に向けて効果的だった。メインで解いたのはSPIと玉手箱。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は？
①企業分析
企業が何をしているかを知ることが必要なので、企業研究はしておくべきだった。興味のある企業や業界があるだけでなく、その業界がどのようなことを行っているかを少しでも知ることで、インターンシップに向けて準備をしてくことも必要だと感じた。
②ES添削
加えて、ESの書き方は我流ではどうしても難しいので、別の人からの視点でいろいろ気づきを得られるから添削は必要だった。
02：夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか？
学部3年生の6月から。
学部3年生の6〜9月に参加。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
IT、ゲーム、食品。
興味のある業界で選考を有利にするため、エントリーした。会社訪問を目的で行う人もいるが、自分は選考を有利にしたいという思いが強かった。
ーー何社に応募したか？
20社程度。
SIer中心に出して10社。
ゲームは3、4社。食品は3、4社くらい受けた。自分の興味のある仕事をしている会社を探して、企業の人気ランキングや、業界におけるシェアなどから見えるランキングを参考に、上から順にエントリーした結果このくらいのエントリー数になった。
情報を得る手段としてワンキャリア、Openwork、ESの確認を行うためにワンキャリアを使った。最終的には7社通過。SIerが通った。
ーー夏インターンで体験／知れたことは？
ゲームや食品は倍率が高く難しいし、優遇も特にないので、ここに絞ると危険だと感じた。
ITの中にも色々あり、日本はSIerが人気である。SIerはやっていることはdの企業も大体同じなので、差別点を知ることが大切。
夏インターンシップの時期からSIerに決めようと考えていたわけではないが、人気であることや、採用が多いこと、ITへの純粋な興味や、社員さんと雰囲気が合うこと、技術的な話を聞くことが面白いと感じてやはり自分はIT系が向いているなという実感があり、今後も志望することにした。
SIerのワークは新規事業立案や、PM（プロジェクトマネジメント）と、過去のプロジェクトから実際の仕事を追体験する形の3つが主だった。この時期に受かったのは準大手のSIerなどだった。
メーカー系は昔からある企業が多く、大企業ほど事業の幅が広い。新しめのところはSIer中心だった。仮に企業と合わなくてもスキルを活かして転職できる点から、同じ職場にずっと属したくはないという思いとも合致し、魅力を感じた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
①WEBテスト対策
WEBテストで落ちることが多かったため、対策の必要性を感じた。対策としては本屋で対策本を買ってSPIの対策本を数周した。
②インターンシップへの参加
複数日程のインターンシップが多く、8月半ばからほとんどインターンシップが入っていた。
ーー当時困っていたことは？
企業の日程管理。
インターンシップに応募するとき、通過しても日程が被ることもある上に、数日daysのものに多く参加しすると疲れるので、応募するべきかなどを考えることが多かった。
何とか耐えるしかなかった。朝から夕方までのワークは長かったが、頑張るしかなかった。少しオンラインの方が多かったが、対面ワークもあった。耐えるだけでなく、たまに友達と遊んでリフレッシュした。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
SIerは文系の自分が入れる唯一のIT業界への道だろうと感じていた。
インターンシップに参加することで自己理解と企業理解が深まるとともに、働くということについて理解が進み、IT業界の興味と技術職の難しさを実感した。
技術職は院進して何年も経験がある人か、論文を書いている人でないと入れないとおもったので、現実的に可能性があるのはSIerだけだった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は？
ルーティンワークを大事にして、WEBテストの対策やES作成をして、とにかく夏インターンシップに沢山参加したこと。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は？
WEBテスト対策、面接対策、ES添削。
対策はしていたものの、WEBテストは人気企業相手だと簡単に落ちていたので、しっかり自信がつくまでやる必要があると感じた。
夏インターンシップの時期でも面接を課す企業はあったので、対策が必要だと考えた。ESは引き続き書いたら添削を受けておくことが重要だと感じた。
03：秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか？
学部3年生の12月から。
学部3年生の12月から1月にかけて参加した。10月、11月はインターンシップエントリーよりも、企業研究や自己分析をメインにしていた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
IT業界（SIer、メーカー系）、ゲーム業界に絞った。
自分の興味関心が強い、もしくは自分の就活軸とマッチしている領域がこの2つの業界であったため。「自分の興味のある、学びがあるもの」と「海外展開を視野に入れられるところ」と「挑戦的な環境」が軸だった。
SIerは海外展開をしている企業は少数なので、メインで伝えていたわけではない。新しいプロジェクトに取り組むことや、教育学部の学びを活かして公共系DX化のようなものに関わりたいという思いから、挑戦できる環境を挙げていた。
ーー何社に応募したか？
2社出した。
早期で本選考を行うゲーム業界の会社に2社エントリーし、他にも、インターンシップには参加しなかったものの、IT業界の中でSIer以外の企業を知るために説明会を受けた。
もう少し視野を広げてIT業界を受けようと思ったから、SIerだけでなく、事業会社やシンクタンクの説明会を受けた。OB/OG訪問や、企業サイトを通じて情報を得ていた。OB/OG訪問会を行っている企業もあり、そこを含めて1社につき1人は訪問していた。
2社通過。
ーー秋冬インターンで体験／知れたことは？
子会社系の説明会に参加した際に、どうしても同期と比べた際の様々な面でのレベルの低さを感じて、自分のやりたいこと以上に、会社の環境、福利厚生も大切だと感じた。この時期から自分の同期がどこに入るかなどを考えて、親会社に就職する方が良いと考え始めた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
①WEBテスト
基本的に業界を探したり、企業を探していたのであまり対策はしてなかったが、引き続きWEBテストを続けていないと忘れそうだったから対策した。
本選考に差し掛かって落ちるわけにはいかないので、気を引き締めて対策した。本を借りて対策した時期もあるが、周りも本を借り出して借りれないこともあり、自分で参考書を買うことにした。週1～2回対策をしていた。
②再度自己分析
改めて自己分析した。過去経験をもう一度振り返ってやりがいを望んでいるのかや、今の自分が夏と比べてどう違うかなどを考えた。就職活動を通じて変わったものの見方などを考えてみた。
③OB/OG訪問
実際に働く社員から情報を得た方が信憑性が高いため行った。この時期は5人ほど訪問した。ビズリーチ・キャンパスを使って訪問できる社員を探した。
ーー当時困っていたことは？
企業理解が浅いこと。
企業理解をしないと志望動機を作ることが難しいと感じたため、企業理解・分析が必要と感じていた。
SIerと一概に言っても、どのような業界にどういった製品を導入しているのかなどを知らないと自分のやりたいことと合っているのかはわからないので、導入事例を見た。
この時期は業務アプリケーションによる業務フロー改革や行政のDX化に興味があった。情報は企業説明会で知ったこと、サイトで統合レポートを読んで知ったことをまとめた。情報を得る手段として、YouTube、企業の採用HPを活用した。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
このままで良いのかという漠然とした不安があった。
ネットを見ると、この時期からコンサル内定を持っている人などがいて、自分が遅れているのかと感じることもあった。加えて、大手SIerと呼ばれる業界は5社程度しかないので、受ける業界を増やすべきか考えていた。
IT業界の中で視野を広げようとして、シンクタンクやweb系の会社も考え始めた。OB訪問はあまりできたわけではなかったので、とにかく会社を調べて持ち駒を増やさないとと思っていた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は？
WEBテスト対策。
継続的に続けてこのあたりで仕上げておいたことで、本選考時期に時間を取られずに済んだので、WEBテストの対策は本選考期までに仕上げることが重要。春夏で対策する人もいるが、そのうち忘れてしまうことも多いので、継続すると良い。
①OB/OG訪問
OB/OG訪問が見つからない企業もあり、探しようはあったかと思う。
②面接対策
面接対策については、自分は本選考の時期から始めたが、早めに対策することで楽できると思う。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は？
①OB/OG訪問
OB/OG訪問が見つからない企業もあり、探しようはあったかと思う。
②面接対策
面接対策については、自分は本選考の時期から始めたが、早めに対策することで楽できると思う。
04：本選考期（秋冬IS以降）
ーーいつから本選考に応募したか？
学部3年生の1月から学部4年生の4月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は？
SIer、ゲーム業界。
スキル、給与、福利厚生、転職など自分の希望がある程度叶う業界だと思ったから志望した。
ーー何社に応募したか？
15~20社。
大手SIer、ゲーム業界を企業ランキングの上から受けた。他にはメーカー系などを受けた。インターネットで企業について調べた。
10社書類通過。SIerが意外と落ちて、他は通る結果となった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は？
①OB/OG訪問
志望動機やキャリアプランをブラッシュアップするために活用した。OBのキャリアを参考にすると、リアリティが生まれるので参考にした。ビスリーチ・キャンパスのOB/OG訪問機能を活用した。OB/OG訪問は合計10人くらい、週に1人訪問した。
②面接対策
重要性に気づいたので、面接練習に取り組んだ。面接対策は週5ほど。面接練習を就活生同士をできるサイトでほぼ毎日対策していた。累計50回ほどは面接練習をしていた。
ーー当時困っていたことは？
意外とESで落ちて焦ること。
ES添削を受けていなかったこともあり、一歩目で躓いて持ち駒が想定以上に減ってしまったため焦った。
落ちた分新しいところに出すよりは、ESが通過した企業に絶対受かろうと考えて面接対策を考えた。3月頃になって採用を締め切った企業も出始めたころには、持ち駒を増やすためにESを出した。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
少しでも大きな会社に入りたいという不安。
2～3月あたりには子会社系の会社から内定をもらっていたので、多少の余裕はあったから、より内定を進化させるといった意味合いで大手に行こうと考えた。
給与などを見た時に、生活をより豊かにするために大手に進みたいと考えた。どんな規模の会社に進んでも、作業量などは変わらないので、せっかく行くなら大手に行きたいと考えた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は？
OB/OG訪問。
内定先ではOB/OG訪問の有無が内定に際しての大きな分かれ目になっていた。特に、OB/OG訪問の件数や目的などを面接で実際に質問されたので、やっておいてよかったと感じる。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は？
テストセンターにあしげく通うこと。
仮に受ける会社ではなくても、テストセンターは非常に役に立つのでもっと受けておけばよかった。
05：意思決定期
ーー意思決定の時期は？
学部4年生の4月。
ーー最終的に何社から内定を得たか？
6社。SIerと大手子会社、大手寄りの企業。
ーーこの期間はどんな心境だったか？
第1志望に内定を貰えてうれしい。
やっと終わった。第1志望であり、業界でもトップクラスの会社であるから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか？
特に迷わず。
SIerだと最高峰だし、概ね自分の希望がかなっていたから。
ーー最後の「決め手」は（どうやって決めた）？
自分とマッチしているか否か。
OB/OG訪問で、真面目で努力家なサラリーマンが集まる会社、というイメージが付いて、自分もこのジャンルの人間なのだろうと親和性を感じたためマッチすると思った。人が多いので一概には言えないが、会った社員の雰囲気はどの人もまじめな雰囲気があった。
ーー意思決定で困ったこと／悩んだことは？
特になし。
ーー就活全体を振り返ると（またはアドバイス）？
①自分がどういう人間で、何がしたいのか、そのために何を望むのかを考えておくこと。
②自分の周りの人がどれくらいのレベルを受けているのか、なるべく高いところ目指して受けていく中
で、彼らが何をしているのかを調査しておくこと。
③頼れる人やサイト、アプリを見つけておくことが重要。
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