<プロフィール>
Iさん/男性
慶應義塾大学/院卒
理工学研究科基礎理工学専攻
ガクチカ:学業/ゼミ/研究
内定取得先:家電・AV機器, 医療機器メーカー
入社予定先:メーカー(電気・電子部品・半導体)
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部4年生の3月。
修士1年生から就活を始めるものだと思っていたが、卒論が終わって落ち着いたタイミングで、大学のキャリアセンターから就活スタートに向けた講習会の宣伝が来たので、開始しようと思った。
ーー何からスタート・準備したか?
①合同説明会や就活の進め方セミナーに参加
まずは「就活とは何か」を知るために就活全体のことを知れそうなセミナーに参加した。
合同説明会には会社を知るために参加した。学部3年生の頃に少し就活に触れていたこともあり、少し企業について知っていたので1、2回程度参加した。
②就活サイト(タイプ就活)に登録
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メーカーの研究開発職。
画像を用いたAIの深層学習などを研究しており、研究内容を活かしたいと考えていた。
加えて、自分が作ったものが社会に送り出されるような仕事をしたかったので、IT業界よりもメーカーに興味があった。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
①企業研究
志望企業を決めるために、それぞれの企業がどんなことをやっているのか知る必要があった。会社HPから情報を集めて、週末に1回程度行った。
②大学院の研究
研究開発なら研究を進めることがアピールになると思ったので、研究は怠らなかった。縛りが厳しい研究室ではないが、平日は週5で研究室にいた。
ーー応募までに困っていたことは?
やりたいことがわからないこと。
漠然と画像、AI、メーカーなど自分の興味分野はわかっていたものの、自分が具体的にやりたいことがわからず、それに該当する職種もわからない状態だった。
どんな仕事をしていると幸せなのかは、考えるだけではわからないことである上に、会社説明会では会社の概要などを聞くだけで自分が携わる業務内容について具体的なイメージを持ちにくいので、仕事についてもわからなかった。
そのため、とりあえずインターンシップエントリーに向けて色々な企業の募集職種とその仕事内容を見て面白そうなものを絞っていった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
わからないことが多いにも関わらず、人生に関わる重大な決断をすることへのストレス。
就活の正解はわからないが、人生にとって重要な決定だった上に、何に頼るべきかなども分からず、難易度が高いと感じていたため、ストレスを感じることが多かった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
大学院の研究。
選考では部署とのマッチングのような面接が多く、面接で聞かれたのはほとんどが研究の話だったため、研究について話せるようにしておくことが重要だと感じた。
あくまで面接なので、研究の内容よりは概要とその研究に携わるに至った経緯などを聞かれた。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
OB/OG訪問。
具体的なイメージを掴むために、実際に働いている人にどんな仕事か、どういうことがやりがいで、楽しい点か直接聞く必要があった。
この時期は企業HPの職種に関する説明から情報を得ていたが、詳細な部分や働く人の雰囲気などがわからず、どの企業を受けるか選ぶにはあまりにもイメージが抽象的だった。
そのため、より深く知るために早い段階から社員と会う機会は必要だと思った。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の5月。
修士1年生の5〜9月までインターンシップに参加していた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メーカー。
スタート期と変わらず研究内容を活かして働きたいと考えていたため、メーカーのインターンシップを通じて適性を見ようと考えた。
ーー何社に応募したか?
5社。
自分で調べる中で、気になった企業にインターンシップを出した。この時期から自分の中でかなり志望度の高い企業に絞ってエントリーしていた。情報は会社HPから得ていた。
1社通過。電機メーカーの2weeksワークに参加した。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
社員と研究者の知識量の違い。
研究室にいる人に比べて、社員の多くはそれほど技術的な部分に詳しくないと知った。企業は幅広いことを手掛けていることもあり、1つの分野に特化しているというよりは、色々なことを知っている人が多い印象だった。
インターンシップのワークは、1つテーマが決められて、2週間それに向けて研究をしていった。研究の過程は自由に進めるように場が設定されていたので、完全個人で研究を進め、中間報告等はあるものの、最後の成果発表までは個人の裁量で研究を進めていく部分が多かった。
感想としては、研究室で同じことをやっていた日々に比べ、新鮮で面白かった。
しかし、社員と話してもあまり技術的な部分でディスカッションできなかったため、研究室でやっていることに比べると、成果物の精度や有用性の評価が緩いと感じた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
企業研究。
研究が忙しかったこともあり、対策をしなくても研究のことを語っていれば選考に通ると考えていたので、企業について知ることだけが必要だと思っていた。
ーー当時困っていたことは?
研究の内容をどの程度の粒度で説明すれば良いのかが困った。
時間制限や文字制限がある中で、内容が詳しすぎても伝わらないが、浅すぎても研究していないように見える。
これは最後まで悩んでいた点ではあるが、解決策としては、研究室の同期と相談した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
焦っていた。
想像以上にESで落とされたので、困っていた。今思い出すと、ESの書き方で落とされていたのかもと思う。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
色々な企業にESを出して、ESに慣れること。
出す先もないESでガクチカや研究内容、自己PRなどを色々な文字数で作成するのは難しい。
加えて、実際にESを書くことで、何を聞かれるか検討がつくので、自分でとにかく書いてみることが大事。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
もっと多くの企業の面接を経験して、インターンシップに参加すること。
インターンシップで業務に直接関わることは、業務のイメージを掴むいい機会になるので、夏インターンシップの時期は絞らずに広く受けておくべきだと感じた。
面接はやればやるだけ慣れてくるので、たくさん場数を踏むと良い。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月。
修士1年生の10月から2月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メーカー。
就活を始めたころから意思は変わらず、研究内容が活きる業界を志望していた。
ーー何社に応募したか?
1社。
2月に研究の中間発表があり、それに向けて成果を出す必要があったため、時間に余裕がなく、ほとんどエントリーできなかった。
通過しなかった。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
研究に余裕がなかったため、あまり就活はこの時期進んでいない。
研究を進めることが就活にもつながるので、研究に力を入れてよかったと思う。
ーー当時困っていたことは?
研究が忙しかったこと。
就活に時間を割けなかった。
そのため一旦就活から離れて研究に集中した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
研究と就活の両立の難しさを痛感した。
この時期に1か月単位でインターンシップを募集していた企業もあり、企業は研究熱心な人が欲しいのか、研究を疎かにして就活に集中している人を雇いたいのか不明だと感じていた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
研究。
研究を頑張っておいたことで、面接で話すネタを生みやすかった。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
インターンシップへの参加。
本選考に直結するものもあるので、参加して損はない。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生3月から修士2年生の4月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
電機メーカー、医療機器メーカー、通信。
最初からずっと変わらない志望理由である研究内容を活かす仕事、そして自分が作ったものを社会に発信していくという目標を達成するためには、メーカーが1番だと考えたため志望した。
ーー何社に応募したか?
6社。
医療機器などのメーカーを中心に受けた。入社予定先は指針が面白そうと感じて興味を持ち、選考を受けようと思った。
6社書類通過。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
ESは素材自体があり、全設問で一貫したことが書いてあると印象が良いと思ったため、改善する作業に力を入れた。
具体的には、志望動機で自分のやりたいことと企業がやっていることのつながりを書いて、そこからガクチカで自分のやってきたことを書いて、やりたいこととのつながりを見せて、自己PRで自分に何ができるか、企業にどのような利益をもたらすかなどを示して、一貫性のあるES作成を意識した。
ーー当時困っていたことは?
何社出せば良いのか、どれくらい通るものなのかわからなかったこと。
この時期まで内定がなかったので、このまま内定がないままずるずる進んだら非常に困ると思い、できるだけ幅を広げて会社を調べた。
今まではメーカーの中でも電機メーカーだけ受けていたが、医療機器メーカーは本選考の時期から受け始めた。
あえて本選考から医療機器メーカーを受けた理由は、自分自身が受けたいと思う会社だけでは3社程度しかなかったので、選考の量を増やすために比較的興味を持てるのは医療機器メーカーだったから。
生物系の研究をしていたので、医療機器メーカーとのつながりはあった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
インターンシップと違って落ちたらやり直しがないから不安だった。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
同期に勧められて統合報告書や中期経営計画を見たこと。
会社がどの領域に重点を置いているかの記載や事業概要の資料が載っているので、企業研究をより深く進めるには有効だった。
IRに書かれている質疑応答も、どんな人材を必要としているのかや、その会社特有の強みなどに対して公式の回答が載っている時があったため、読んでよかった。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
先輩や他の人にESの添削をしてもらうこと。
一度も誰にも見てもらっていなかったが、後輩のESを見ているとコメントできる点は多くあるので、自分のESにも改善点があったのではと今なら思う。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士2年生の4月〜5月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
5社。電機メーカー3社、医療機器メーカー。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
本当に行きたい企業を選ぶことができたので、安心だった。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
医療機器メーカーと入社予定先の電機メーカー。
インターンシップの頃は、電機メーカーを中心に見ていたが、本選考の時期に医療機器メーカーを受ける中で志望度が上がっていき、医療系のことを仕事にするなら前者が一番強いし楽しいと思った。そのため、電機メーカーに進むか、医療機器メーカーに進むかで迷った。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
自分がやりたいことと配属リスク。
配属が決まった状態で内定したわけではない上に、異動の可能性もあるので、この事業がやりたい、この商品に携わりたいというピンポイントでの仕事の希望が通るとは限らない。
医療機器メーカーは画像AIを用いた医療機器を研究している部署があり、そこにピンポイントで興味を持ったので、配属リスクは気になる点だった。
その点、電機メーカーは自分のやりたいことや研究分野に直結する研究ができそうだったので、魅力的だった。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
決断しても良いのか不安だった。
第1志望と呼べる1社があったわけではないので、決断に至る決め手や強いこだわりがなかった。そのため、最後の選択と決定に困った。
迷った2社はオフィス見学と面談をさせてもらった。内定をもらっていることもあり、自分の働く環境に関するイメージは湧きやすかった。
意思確認の電話で、迷っていると話したところ見学に来るよう言われて、見学の機会をいただいた。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
早い段階で実際に会社に行って、社員と話してみること。
一緒に働く人を知るために実際に企業に行くと雰囲気を感じられるし、決断しやすくなると感じたため、早い時期からOB/OG訪問をするべきだった。
内定企業の中に通信がある理由は、AIに力を入れている点や、様々な事業をしている点から手広く経験できると思ったため。
メーカーの選考フローは、ES→面接2~3回。1回目は部門面接でマッチングのような面接。2回目は最終ないし人事面接。
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ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業がを利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
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