<プロフィール>
Wさん/男性
九州大学/院卒
システム情報科学府電気電子工学専攻
ガクチカ:部活動, 部長・副部長
内定取得先:電気・電子部品・半導体
入社予定先:メーカー(電気・電子部品・半導体)
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の4月から。
就活サイトのWEB合同説明会 大学のキャリアセンターの就活セミナー。自己分析講座などの内容だった。就活が早期化しており、始める必要性の高さを感じたため。周りも始めている人が多かった。
ーー何からスタート・準備したか?
興味ある企業のマイページ登録と自己分析。
マイナビ、リクナビ、Labbaseなどからどのような企業があるかを知ってマイページ登録した。登録することで、その企業の一次情報を取得できるから登録した。自己分析は夏インターンシップの選考に必要であったため行った。ESに書く内容を軸に、自分の強み弱みなどをどう書くかを考えたり、実際に書いてみて自分に合う記載は何かを考えた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
電機業界中心で、半導体・電子部品・FA装置など、比較的幅広く見ていた。
ソフトウェアだけでなく、ハードウェア込で動くものを作っている業界が中心。半導体、電子部品業界は利益率も高く、今後の高度情報化社会の発展を鑑みると将来性が高い。
また、自分の電気電子系の専攻を考えたときにハードウェアが絡んでいた方が活躍できる可能性があると考えていた。最初はほかの職種も考えていたが、研究内容・専攻を活かした働き方や、研究開発職を中心に受けようと考えて絞った。例えば、工場の設備などを導入する際に、より効率的に向上を回すために技術導入のためにステークホルダーと調整をする生産技術職なども最初は見ていた。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
WEBテスト対策を少し行っていた。
主にSPIを対策した。WEBテストが課されることが分かっていたため、受ける前に少し勉強した。WEBテストの種類についてはマイページで確認できるので、受験数日前から都度対策していた。
ーー応募までに困っていたことは?
①インターンシップにもさまざまな種類があり、今後の選考につながるものも様々で、その中でどのインターンシップに参加するべきかが不明だった。
特に、自分の受けたい業界を受けていた先輩が研究室にいなかったこともあり、その点は不明だった。研究室の中での情報共有はある程度あるが、ESを書き上げるのにも時間がかかるので、ある程度社数を絞る必要があると考えていた。しかし、どの企業の選考を受けるか考える上で、ESを書いたり、WEBテストを受けることそれ自体が秋冬以降につながるので、選り好みせず選考を受けても良いと思った。
②企業研究。
OB/OG訪問、インターネットを利用して行った。OB/OG訪問は研究室や部活動の先輩に自分の受けたい企業を受けていた人がいたので、話を伺った。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
研究や授業もあるなかでの就活だったので多忙を極めた。一方で充実していたともいえる。
所属している研究室の先輩は自分が受けたいような業界を受けていなかったので、情報源が少なく不安だった。授業や研究がある中での就活なので、時間はシビアだった。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
業界研究、OB/OG訪問。
企業選定やESの質向上につながるので、やっておいてよかった。
ーー応募までに「やっておけばよかった」は?
より力を入れたWEBテストの勉強。
本選考までWEBテストは受けることになるため、高負荷で勉強するのは早ければ早い方がいい。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の6月から。8月に参加していた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
電機業界中心。半導体・電子部品・FA装置など。
半導体、電子部品業界は利益率も高く、今後の高度情報化社会の発展を鑑みると将来性が高い。また、自分の電気電子系の専攻を考えたときにハードウェアが絡んでいた方が活躍できる可能性があると考えていた。
ーー何社に応募したか?
7社。
主にメーカー中心。電子部品、半導体、FA装置・測定器などの業界が中心。6月中旬が忙しかったので、それから急いで何社か応募した。学会参加の際にアブストラクトの作成があり、その作成に追われていた。主にインターネットを使って情報を得ていた。3社合格。1社途中辞退。選考がない1dayを含めると、7社参加。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
大手半導体メーカーで1week現場配属型インターンシップに参加。
半導体製造工場におけるプロセスエンジニアの役割を理解し、自分の働く姿をイメージできた。しかし、重要なことは研究開発部署が決めているということもわかった。実際に働かれているエンジニアの方に当該企業での役割についていろいろと伺うことができたから、その部分の役割分担はしっかりしているという印象を受けた。個人的には製造におけるプロセスエンジニアは自分のやりたいこととは少し違うということを理解することができ、夏以降の就活に役立った。
インターンシップに参加した会社は子会社で、主に製造業を担っている。会社の関係から業務区分も分かれるとわかり、親会社の方が研究開発に携わるなどのことを知り、自分のやりたいことと製造は違うと考えて、親会社を受けようと考えた。
他の半導体メーカーのインターンシップも参加した。3時間程度のものを複数回行うもので、8月から12月にかけて12回ほど参加した。社内制度や社風が特徴的だったが、自分の中で理解を高めることが出来た。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
出だしが遅れていたが、ある程度数を出すことを意識した。選考なしの1dayインターンシップにも参加した。
受けたい業界は絞りつつ、その中である程度広く業界を見るのが重要だと考えたため、参加できるものには参加することを心がけた。主にインターンシップ期間中の休憩時間に社員さんと話して、情報を得た。
ーー当時困っていたことは?
秋冬インターンシップ応募がどれくらいから始まるのかわからず、不安だった。
インターンシップ応募締め切りの2週間前に通知される場合もあり、立て込むと間に合わない。日程が早くなっていたこともあり、期限に追われることもあった。マイページの通知を待っていたが、ワンキャリアなどで調べて予想しておくのもありだったかもしれない。応募の時期を予測して、どのようなESの設問が出るかを予測しておくと、より楽になったと思う。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
インターンシップの目的をしっかり設定し、働き方をイメージするのが目的で、業務内容などから自分とのマッチング度を見ていた。
その結果、インターンシップでの収穫もあり、充実していた。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
面接を経験できたこと。
面接を受けた所感としては、準備しなければ話せないと感じた。そのため、ある程度どのようなことを話すべきかは考えておくべきだと感じた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
電機メーカーに縛られず、業界をより広く見ること。
就活最終盤になってからデベロッパー、鉄道などを通じて街づくりを実現することも面白いと考えるようになったため。
そもそも最初は街づくりと鉄道の関係がわからず、興味なかった。しかしその後社会と鉄道の関係を知り興味を持ったが、かなり終盤だったし、夏インターンシップに出してもよかったと感じた。ある程度自分にとって譲れないものを高く設定することで、視野を狭めずに受けられることや、自分にとって納得いく選択ができるので、ある程度自分の中で軸を持つ必要がある。
その他3点。
自分にとって譲れないものを明確化すること。WEBテスト対策をしっかり行うこと。早めに動き、ESの提出〆切をしっかり把握すること。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月から。12月ごろまで。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
半導体製造装置、半導体デバイスメーカー、化学メーカー(半導体材料)。
年収の高さ、海外売上比率の高さ、大企業的ではなく、柔軟性の高い企業が多いことを重視した。自分にとって業界、技術への興味度が高いことを大事にした。半導体業界はかなり将来性が高い。
ーー何社に応募したか?
5社。
業界をかなり絞れていたから、少なく出した。情報を得る手段としては、マイページ中心だった。2社参加した。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
半導体メーカーの2weeksインターンシップに参加した。
プログラムとしては10日間実験、成果報告を管理職8人に行う形式だった。研究開発部署のプロセスエンジニアの役割、メーカーの社風を感じることが出来た。技術者として優秀なだけではなく人間的に優れている方が多いと感じた。
一方で会議が多く、社員の方々が多忙であると見受けられた。成果報告後は社員さんと実際の業務内容などを話した。総じて志望度の高まったインターンシップあったといえる。
社員の方々の優秀さについては、親会社の知名度、親会社4社の待遇、関東勤務であることから競争率が高いからであると推測された。また、入った後も年功序列ではなく、実力主義のため優秀な人が辞めずらい環境になっていると考えた。優秀な人が多い点には魅力を感じた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
企業によってはインターンシップ選考で必要だったので、研究をやりつつ、技術面接対策を行った。
内容だけ簡単に聞く企業もあれば、PowerPointで説明して質疑応答まで行う企業もあった。対策としてエンカレッジのメンターを活用した。メンターは同じくメーカーを志望していたので、アドバイスをいただいた。本番まで2回程度練習した。
ーー当時困っていたことは?
本選考でどれくらいの数エントリーしたらいいかわからなかった。
先輩は推薦を使っている人も多く、そのような人はエントリー数も少なかったので参考にできる人が少なかったため。自分は入社意欲が高い企業のみにエントリーすることとした。具体的には、企業研究を行って、志望度に優先順位を受けた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
半導体メーカー以外に複数daysインターンシップに受かっていなかったので、1社受かるまでは不安感が強かった。
秋冬インターンシップの重要性を認識していたから。企業によるが、秋冬インターンシップを重要視している企業は何社かある。成果報告会で結果を残した方は早期選考に呼ばれたりしていたので、難関企業ほどインターンシップを重視している。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
半導体企業の面接が普通の面接に比べ大きく異なっていたので、技術面接の練習。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
WEBテスト対策と録画面接対策。
それらで落ちているため。特にTG-WEBは慣れが大事。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の1月から4月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
半導体デバイスメーカー、半導体製造装置メーカー。半導体業界に絞っていた。
応募しようと思った企業を選んだ理由は、化学メーカーを受うことを止めたため。半導体作成のために材料を供給する大手化学メーカーだが、ジョブローテーションを採用している企業が多く、自分は専門性を持ちたかったので、あまり合わないと感じた。
ーー何社に応募したか?
8社。
インターンシップやOB/OG訪問から行きたいと思った企業だったからエントリーした。情報を得る手段としてインターネットを活用した。具体的にはワンキャリアを使って面接内容を調べたり、自分の中での想定質問集を作ったりした。6社書類通過。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
良い面接につながるESを書き上げること。
論理的であり、自分の思いに基づいて語っているオリジナリティのある文章であることを重要視した。過去の通過ESのコピーではなく、面接で話せる内容をしっかり自分で書くことを意識した。
当落に関わらず、面接の反省点を次に生かすこと。ここまでの間で面接の経験が少なかったので、面接に挑むPDCAをしっかり回す必要があると考えた。加えて、面接回数を増やすために、ある程度の数の企業を受けることを意識した。6社の面接を受け、本選考合わせて、12回面接を経験した。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
内定が出るまでの期間は不安だったが、3月下旬に初内定が出てから精神が安定し、精神的余裕をもって面接準備を行うことが出来た。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
面接の反省点を洗い出して修正するサイクルを回すこと。
後からもう少し簡潔かつ分かりやすい答え方がなかったかを考えて、今まで聞かれたことがない質問をされたときは特に反省をして、次に活かした。
面接で聞かれることはたいてい変わらないので、多くの想定質問を持つことが重要であるため、反省はしっかり行った。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
受けている企業群で、少し他とは業界が違う企業での面接の場合は、就活の軸への納得感、弊社への志望度が面接官は気になっているので、他に受けている企業への答え方を工夫し、就活の軸を相手に適切に伝えること。
本格的な技術面接が他社では行われない場合が多いから、特に技術面接のやり方を忘れないために、復習しておくべきである。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士2年生の4月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
3社。いずれも半導体企業。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
選考の終盤では、志望度の高さを整理しておきたいと思った。
その上で志望度の高さの伝え方を考えた。面接ではノンバーバルな部分で志望度が伝わってしまうこともあるから、聞かれることに対して相手が納得できる回答を心がけていた。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
内定先の最終面接前に夏インターンシップからお世話になっていた企業と迷っていた。
元々内定先の志望度が高かったが、内定後に現役社員の方に話を伺ったところ、人間的に良かったのと、後者のほうが福利厚生が優れていると考えていた。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
①エンジニアとして成長できるか
辞退した方にはPIMという業務改善活動がノルマとして存在しているが、自己目的化していて、社員の内的動機に基づいているか怪しいと感じた。社員が内的動機に基づいて働いているという点を押し出している会社だが、実際話を伺ったところ、改善活動が自己目的化しており、自分がやりたい仕事があっても工数を必要な方に割かなければならないなど、後々辛くなると考えた。また、内定先の方が携わる業務の幅が広く、総合的に見てエンジニアとしての成長を見込めると考えた。
②勤務地
勤務地の面において、辞退した方は東京、内的先は横浜である。自分は都心への憧れは薄いので、より生活コストの低い横浜のほうが性に合っていると考えた。
③勤務環境
内定先には社食がないことに対する不安があったが、内定先と辞退した方の社員に話を聞いたところ、昼ごはんの事情については対して違いがないことが分かった。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
上記の企業の違いを明確化すること。
所属研究室に縁のある方がいらっしゃったので、その方経由で連絡先を交換して、現役社員の方に業務内容や社内制度、福利厚生について質問した。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
生活する上で、ある程度の年収は必要であると思うので、その線引きはしっかりと行い、あまり業界にとらわれず、文理にとらわれずに様々な企業を見ることがお勧め。
ある程度の時期まではミーハーでもいいと思う。自分の場合はやりたいことが決まっていたが、より広く見ることにデメリットはないと思う。特に自分の場合、後から自分の納得するビジネスモデルの中で、社会の基盤を創ることが面白いと考えていることに気付き、デベロッパーや鉄道業界の生み出す価値と自分のやりたいこととの共通点に気づいたので、広く見ておくと、自分の中で本当にやりたいことは何かを知ることができる。
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