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就活生が語る

【早稲田大学_理系_就職活動体験記】専攻を生かした設計事務所か?憧れの広告エンタメか?OB/OG訪問で意思決定を導く

5つの時期ごとの過ごし方がわかる「時期別×体験記」。専攻を生かした就活をベースにしつつも、幼少期から身近さを感じていたエンタメ業界にも幅を広げて情報収集していたAさん。結果的に広告代理店、エンタメ業界の内定も得るに至る。インタビュー時点では意思決定し切っていないAさん。もっと早く決め切る事はできたのか?全く違う業界で揺れ動く就活体験記。

目次

<プロフィール>
Aさん/男性
早稲田大学/院卒
理系

ガクチカ:サークル代表、ビジネスコンテスト

内定取得先:設計事務所、広告代理店、エンタメ
入社予定先:検討中

#専攻を活かすか憧れを貫くか #学会で忙しい




01:就活スタート(準備)期

ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の5月。

夏インターンシップの募集がそろそろだと学部時代からの学科の友人(数人グループ)から聞いて自分も始めた。

学部3年生の時も就活していて、説明会や1dayインターンに数社応募、参加したりしていた。当時は「ちょっと見てみようかな…」という感じ。院進はほぼ前提だったため好奇心でリサーチの意味を含めて就活していた。(博士課程に進学する人はあまりおらず、周囲も5〜6月から始める人が多い)


ーーこの期間はどんな心境だったか?
何から始めればいいかわからなかったので少し不安だった。

選考も通るか通らないかが不安。各社ごとのインターンシップの重要性なども理解していなかった。


ーー何からスタート・準備したか?
マイナビなどの就活サイト、ほかにもリクナビ、ワンキャリアへの登録。

情報が比較的たくさん載ってるサイトを選んだ。マイナビは学部3年生の時に使っていたので引き続き利用。ワンキャリアはES、マイナビリクナビは応募というように使い分けていた。

とりあえず情報収集をしようと思って活動。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
デベロッパー。

まちづくりに関心があった。まちづくりといえばデベロッパーだと思っていた。専攻柄元々知っており身近な業界だった。

学科の同級生の影響でコンサルも見ていた。


ーー何に一番注力していたか?
ガクチカの整理。

400字、200字でガクチカのテンプレートESを整備していた。ガクチカの整備はエンカレッジなどでメンターに協力してもらった。エンカレッジを知ったのはクラスメイト経由で、6月中旬くらい。自発的に登録して少しずつ使いだした。エンカレッジ自体には「なんか知れるかな」程度の感じで利用し始めた。

面接の練習はあんまりしてなかったし、どこですればいいかわからなかった(夏インターンシップはガクチカをメインに質問してくる企業が多かった)。


ーー当時困っていたことは何か?
あまり人にES添削などをしてもらっていなかった。

学業との両立で時間が持てなかったし、応募締切りギリギリに書くことが多かったので、誤字チェックなどは自分でする程度。自分で見て、変な文章になっていないかを確認していた。志望動機はワンキャリアを参考にして書いていた。


ーーもう一度やり直すならどんなスタート期にするか?
①コンサルなど早期に始まっている業界をもっと受けていたかもしれない。
今年就活をやる後輩たちを見てると「自分もコンサルを受けとけばよかった」と改めて思う。

②夏インターン応募後は、グループディスカッション(GD)や面接にどのように取り組めばよいかが分からなかったのでその練習ができればよかった。夏の時点ではGDの練習不足を感じていた。選考で受けるときに毎回練習するつもりでやってた。




02:夏インターンシップ期

ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の6~9月。参加していたのは8、9月。


ーー何社に応募したか?
30社くらい。
7月には1日1個出しておこうという意識があり、結果として30社くらいに。幅広く業界を見てみたいと思っていた。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
デベロッパー、エンタメ、コンサル、鉄道、設計などを見ていた。

土木や設計などのまちづくりに携わることができる業界を中心に見ていた一方で、元々興味のあったエンタメ系にも注目していた。

エンタメには、これといった原体験はないが幼少期から音楽ライブなどをTVでワクワク感を持って見ており漠然とした興味がずっと強くあった。エンタメ業界の世界を知る機会はインターンくらいしかないので夏くらいは出してもいいかなと思っていた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
とにかく応募することを考えていた。

夏インターンシップは通過率が低いと聞いていたのでとにかく数多く出そうと思っていたため。

学業との両立が大変。7割学業だった。1日のスケジュールは週10コマ程度。授業の合間とかにES書いて出す感じだった。

研究室には毎日いってるわけではないがフィールドワークが多く、現地に赴くことに時間が取られて大変だった。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
なるべく多くESを提出(応募)するようにしていた。

友人たちもESをとにかく出していたという感覚。数を多く応募することが大切だと思っていた。マイナビなどで調べて興味がある会社に応募するようにしていた。

ビズリーチ・キャンパスやワンキャリア、マイナビなど、それぞれのアプリで得意不得意があるから使い分けていた。

8月くらいからビズリーチ・キャンパスは入れていた。OB/OG訪問用と思って使い始めたがたまにスカウトも来た。


ーー当時困っていたことは?
面接でどう答えたらいかがわからなかった。

経験がなかったのでとにかく数をこなして慣れた。


ーーこの時期の面接の時の心境は?
緊張していた。

7〜10社くらいは夏の段階で経験できたことで緊張は徐々に取れていった。

まだ面接にたどり着くまでが大変な時期だったので模擬面接まではしていなかった。


ーーこの時期の面接で困ってたことは何か?
面接でうまく答えるためにはどうすればよいかわからなかった。

どこを深掘られるかやっていくとわかってくるから、数をこなして感覚をつかんでいく感じだった。


ーー夏インターンで体験/知れたことは?
今後の方針を決めることに大いに役立った。

インターンシップは楽しいものが多かった。あるエンタメ企業ではインターンシップ中にスタジオに入れてくれた。グループワークが多い企業もあったが普通に過ごしていたら知ることができない世界を知ることができた。

業務体験などを通じて自分がやることになるであろう仕事についての理解も深まった。中でもエンタメ業界はイメージが持てたことで志望度が上がった。設計への興味は継続したが、ハウスメーカーなどは「設計できる領域」が自分の描いていたものと違うことを知り志望度が下がった。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
選考対策をもう少し真剣に取り組むべきだったかもしれない。

ESを誰かに見てもらうとか、対策とかをもっとやったほうがよかった。実際には時間との両立が難しかったから仕方ないのかもしれない。

広告業界は当時はあまりエントリーしていなかったので出せばよかった。




03:秋冬インターンシップ期

ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月〜12月。1月も若干あった。


ーー何社に応募したか?
15社。

学業が夏よりもさらに忙しくなり、就活のモチベーションが少し下がっていた。

また夏でやりたいことが見えてきたが、エンタメや設計事務所は秋冬インターンシップの開催があまりないので応募数が少なくなった。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
設計、エンタメ、デベロッパー、広告。

エンタメと広告と街づくりが「つなげられる」と夏で気付いた。夏インターンシップを通じて、設計やエンタメへの想いが強くなった。新たに企業を探すというよりかはすでに見ていた各企業のホームページなどを見ていた。夏に応募したところを冬も出す感じだった。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
少し広告にも興味を持ち始めた。

まちづくりをする際には伝え方=広告の役割が大きいと感じていたから。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
早期選考を受けるところは受けつつインターンシップに応募していた。

夏インターンシップから繋がった早期選考が1社あり、12月に始まった。対面面接をこの早期選考で初めて経験。かなり緊張した。


ーー当時困っていたことは?
就活と学業のバランス。

論文発表などもあり学業が特に忙しかった。学会発表の要旨提出が8月でかなり多忙だった。そのためインターンシップは8月中旬以降に参加できるように予定を入れていた(それまでは選考と学業を並行していた)。幸い、学会発表は、学部の時の成果をそのまま使うことができたので新たな調査は必要ではなかったため助かった。

時間的なメリハリをつけ、出す企業を絞って対応した。


ーーこの時期の選考の時の心境は?
「とりあえず受ける」という気持ちだった。

早期で受けた会社は第1志望ではなかったので「体験する」という意味合いも大きかった。


ーーこの時期の選考で困ってたことは何か?
会社とのマッチングが難しいと感じていた。

仮に入りたいと思っていた会社だとしても、自分のやりたい仕事がその会社のメイン事業じゃないということもあった。
それがわかった会社には「合わないんだな」と思って割り切っていた。


ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
各会社の理解度の向上ができたと同時に、他の参加者がどのような人なのかを知ることができた。

例えばエンタメは面白いことをする人が多い。デべロッパーだとビジネス的な思考をする人が多い。など。

どういう「属性」の人とか、頭が切れるかとかもグループワークでわかったので楽しかった。


ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
①もう少し早期選考などを受けていたかもしれない。練習として受けててもよかった。

②OB/OG訪問をもう少しするべきだった。選考で役立つし、回数を選考で聞かれることもある。後々OB/OG訪問をする時間がなかなか取れなくなる。




04:本選考期(秋冬IS以降)

ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の1月以降。


ーー何社に応募したか?
20社程度。

早期に設計事務所の内定をもらい、あまり多くの企業を受ける必要がなくなった。納得内定だったので安心した。

設計事務所とは異なる就活軸で残りの本選考は企業を受けていた。設計は具体的なもの、エンタメはそのあとの中身や運用を考えるという感覚で、「別のキャリア選択」として考えていた。


ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
設計・エンタメ・デベロッパー・広告。

夏秋冬と同じ業界群。今まで知っていたところを中心に受けていた。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
設計以外の業界で内定をもらえるかどうか不安だった。

各業界の倍率が高く、合格までの道のりが長い。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
3月はESを書くことに力を入れて、4月以降は面接に力を入れていた。

単純に4月から面接が増えたためこのスケジュールになった。

面接は自分で練習していた。選考で経験を積み重ねていく形で上達していった。

模擬面接は広告代理店の最終の前にしてもらった。面接ではできるだけ素の自分を出せるよう、嘘とかはつかないようにしていた。わからない質問には嘘偽りなく「わからない」と答えていた。


ーー当時困っていたことは何か?
相手企業とのマッチをどのように表現するか。

「この人は入社しなさそうだな」と思われたら落とされると考えたため、自分のやりたいことをちゃんと喋るようにしていた。自分を相手に寄せつつも自分のやりたいことはしっかり言語化するようにしていた。それで落ちたらしょうがないと割り切っていた。

ホームページなどで企業研究を行ってマッチの表現幅を広げた。OB/OG訪問はしようと思ったときに受付が終わっていた。ホームページとかでも企業研究できた。大きなセミナーとかには参加していた。




05:意思決定期

ーー意思決定の時期は?
修士2年生の6月。


ーー最終的に何社から内定を得たか?
3社。

設計事務所、広告代理店、エンタメ。


ーーこの期間はどんな心境だったか?
どこにしようか迷う。どの企業も自分にとってやりたいことができると同時に魅力的だと感じている。


ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
3社と迷っていたがキャリアの幅を考慮して2社に絞った。

現在も迷っており結論が出ていない段階。2社と今後面談してもらう予定。どの企業も自分にとってやりたいことができると同時に魅力的だと感じている。


ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
後々転職できるかどうかなど。

人生を長い目で見たときにどっちをスタートとすべきかで決めようと思っている。最終的には両方の事業やりたいなとは思っている。
ファーストキャリアとしてどうなのかを考えていきたい。


ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
広告代理店総合職の場合だとどこの部署に配属になるのかが分からない点。

本当にやりたいことができるかどうかが不安。OB/OG訪問を設定してもらい、社員さんとお話しして自分のキャリアとのマッチ度を測っているところ。


ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
もう少しOB/OG訪問をしておくべきだった。

後悔はあまりないが、デべロッパーとか広告はOB/OG訪問したほうがいい。よりはっきりした実感の湧く面接回答や入社後のイメージ作りで大事になる。各企業の解像度をあげるために重要。





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