<プロフィール>
Aさん/男性
早稲田大学
政治経済学部経済学科
ガクチカ:社会人サッカークラブ
内定取得先:損保、メーカー2社、商社、プラントエンジニアリング、エネルギー。
入社予定先:損保
#OB/OG訪問が転機 #誰よりも深い自己分析と内省 #周囲との違い #地方出身故の不安
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部3年生の4月。
学部3年生になったら「気持ちを切り替えて就活をやる」と定めていた。そのため2〜3月は遊びまくっていた。
自分の大学ではみんな4月頃から就活を開始と早い。社会人サッカークラブなので先輩も身近にいた。
ガクチカについては、学部2年生頃から意識。サッカーと海外者への日本語講師。
元々「人生を変えたい」と思っていわゆる「田舎」から上京してきた意識があったので、就活モチベーションは周りと比較しても高かったと思う。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
「こんな田舎っ子が就活が成功するか」という不安があった。
でも絶対成功してやると常に情熱を燃やしていた。焦りと不安。
ーー何からスタート・準備したか?
ES(ガクチカ)を書きまくって推敲。
業界はまだ定めていなかったので、サッカー先輩からまずはガクチカを固めたらというアドバイスをもらった。
元々文章を書くのが本当に苦手だったこともあり、興味ある業界へ応募しまくろうと思っていた。
就活の基礎である「ES」を実践的に準備することで自己分析も行うという効率性を追求しようと思っていた(結果的にはすごく大変だったが)。
ESはサッカーサークルの社会人先輩に添削を依頼。いわゆる「就活ガチ」の方で週1回見てもらっていた(その後も月1くらいで相談)。また12月くらいまで同級生間で見せ合うこともしていた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
金融(生保・損保、銀行)、エネルギー業界、鉄道業界、デベロッパー業界、非鉄金属業界、人材業界、教育業界、国内大手メーカー等。
ロジカルな理由や軸は言語化しておらず、興味のある分野やモノを扱っている使っている業界企業に応募。(例えば、環境問題、電車が好き、ピアノが好き、子供が好き…など)。
四季報とビズリーチ・キャンパスで情報収集。四季報は就活をやっている友人から年収などがわかりいいときき、買ってみたら実際によかった。企業マイページへの登録がメイン。媒体はあまり使わなかった。
ーー何に一番注力していたか?
ES。
とにかく国語が苦手だったため。ESを書くことで、「論理的に考える、述べる力」や「本当に自分は何をアピールしたいのか」など、短い文章で自己をどう表現するか、「自己表現力」が1番身に着くのがESだと思った。
6月くらいに就職の核心は「実はES」だと悟った思い。
1日3時間ほどは毎日ES、ガクチカ、自己PRに向き合った(就活終盤の2月くらいまで毎日)。
Googleドキュメントを使用。
ーー当時困っていたことは何か?
興味のある業界は「何でも受けよう」と思っていたため、結果的に広すぎてりにも業界・会社が多くて手が回らなかったこと。
色んな人生選択があると思うが故、全業界向き合いたかったという想いと、「田舎」から来たので太刀打ちできないのではないかという自信の無さから、難易度の低いと思われる企業まで見ていたことも関係。「何社くらい見ればいのか」の基準がなかった。
夏はまずは「興味のある企業・知名度のある企業に行ってみよう」「行けそうなところはどこでも行っちゃえ」と振り切った。
進めていくと世の中の就活生は何か苦しそうにも見えたので、自分は就活を楽しもうと振り切ることができた。
ーーもう一度やり直すならどんなスタート期にするか?
もう少し難易度の高い業界(商社など)も視野に入れて就活をしてもよかった。
本気で1年間取り組んでみると、自分のやってきた就活は間違ってなかったと思うようになり、目標高く持っても良かったと後悔が少しある。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
学部3年生の4月。9月ごろまで参加。
ーー何社に応募したか?
30社くらい。
少しずつ合格をもらえる中で、モチベーションも一段と上がって「ここも受けてみよう」など思うようになり累積。
複数daysインターンシップ参加は8社。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
春の通りだが、より多くなった。
デベロッパーとコンサルも見るようになった。仲良くなった、感覚が近い就活生が受けていたので自分も受けようと思った。
受けている中で、また就活を共に頑張る仲間が出来、情報をもらうに従い、業界も増えていった(夏だけでも40人は知り合った。10人は今も仲がいい)。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安から自信に変わった。
通りやすい業界を受けていたのはあるかもしれないが、通貨を経験し、より難易度の高い企業も見てみようと考えるようになった。
目標や夢、人生について深く語れる人が意外に少ないと知った。給与、待遇などは自分は「二の次」と考えていたため。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
変わらずES。
面接でのやり取りを通して「自分のモチベーションはどこから来てるんだ?」など、自己分析を深く行っていた。
ESを高めることで面接も上手くなっていく感覚。
一方、面接で「長所」や「やりがい」などを話す中で、「本当なんだろうか、、」と疑問を抱くことが多かった。
ーー当時困っていたことは?
具体的にどの業界、会社を受けようかフォーカスできずにいた。
春と変わらず、どれだけ申し込めばいいかわからなかった。結局、やるだけやってみよう、出せるだけだそう、と思って続けた。夏のインターンシップで意識の高い友人と出会えたり、早期選考に呼ばれるなどのメリットを発見することがモチベーション維持に役立った。
ーーこの時期の面接の時の心境は?
世の中の就活生と比較して、思っていたよりも「引けを取らない」という自信。
グループディスカッション(GD)で、自分の考え方や知識量に一定の自信を持てた。また就活生同士の飲み会などで、ここまで自分の人生について深く考えているのは珍しいんだという手応えも持てた。
ーーこの時期の面接で困ってたことは何か?
ちょっと心が空しくなった。
夢や目標を追い続ける「仲間」が案外少ないんだなと思った。「社会人になりたくないかも」と思った。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
以下2点。
①色んなビジネスモデルがあること
様々な事業を知り「ここでならこんな仕事ができる」というイメージが膨らんだ。反面より迷いも大きくなり始めた。
例えば、金融と生保は「ルールなどの縛り」があること知り、自分には向いていないなと思うように。
秋以降、OB/OG訪問を増やそうと思うようになった。
②自分は案外「パッション型」じゃなくて、「論理的な思考力」が強み
GDや新規事業ワークで、理屈を大事にしている自分がいるな、と自覚するように。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
もっと自分に自信を持って、堂々とインターンシップに挑むこと。
やはり「就活難易度の高い企業」と「意欲や意志の高い学生がいるか否か」は、相関しているかもと思うように。さらに意識の高い学生に出会いたかった。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
学部3年の9月。参加は3月まで。
ーー何社に応募したか?
8社ほど。
夏に出していない企業に応募。夏インターンシップの経験から、難易度の高い企業にも今のうちに挑戦しようと思ったから。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
デベロッパー、鉄道業界、楽器メーカー。
夏インターンシップで出会った仲間が目指している業界として多かったから。夏インターンシップで出会った友人から情報を得て、特に良さそうな会社のマイページを登録していった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安はあるが、一方で「自分は自分なりの夢がある」という自信の方が強くなっていた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
以下2点。
①夏に興味を持った会社のOB/OG訪問
やりがいを求めようと思って実施。ピアノとバイオリンをやっていた関係で「楽器」に興味を持ち、第1志望になっていた(楽器はストレス溜まった時に聞いたり演奏したりもしていた)。ビズリーチ・キャンパスや夏インターンシップ経由で週2〜3人。就活全体では30人ほど。
②自己分析
習慣化していたESや自己分析は引き続き行っていた。
ーー当時困っていたことは?
モチベーションの急激な低下(10月〜11月)。
夏インターンシップに全力を注ぎすぎて失速。また夢や想いを語る人が少ないことを知り「社会って空しい」との考えが強くなった。
冬インターンシップも不通過が続き、さらに落ち込んだ。
結局、会社の知名度や給与待遇で見ている就活生が多く、馬鹿みたいに夢を掲げていた自分が馬鹿馬鹿しくなり、空しくなった。
結局何のために仕事をするんだろう、という目的を見失ったこと。
12月のOB/OG訪問で大きな転機を与えて下さる方2人に出会いモチベーションを取り戻した(損保、メーカーの方)
ーーこの時期の選考の時の心境は?
12月から「再び熱い就活が始まった」という感覚。
「賢く生きる」のではなく、就活始めたての時から抱いていた「人生スパンで考えて、自分の夢を叶える就活にすること」という思いに自信を再び持ち、走り出せました。
<損保のOB/OG訪問>
明らかにパッションや居住まいが違う。「日本一の営業マンになる」という夢をもって挫折を経ながらも戦っている姿に僕もこんな人になりたいと思った。仕事ってなんだろうという時期が1年ほどあったがそんな自分に声をかけてくれる周囲環境があったというエピソードを聞いて共感。
<メーカーのOB/OG訪問>
冬インターンシップで落ちた先の部長。「君は楽器でしたいことがわからなかった。どんな社会を創りたいか、どんな社会課題を解決したいか、それがないとうちではやっていけない」と個別に面談をしてくださった。
インターンシップで自信を失ってしまった私の思い、熱を受け止めて下さる会社がここ2社にあるではないかと気づいて、もう一度熱を入れて就活を行い始めた。
ーーこの時期の選考で困ってたことは何か?
自分の行きたい企業は明確に定まり始めたものの、どこまで広く企業を受けておけばいいかで悩んだ。
冬インターンシップ応募は難易度の高い企業に応募して実際に不通過もあって自信をなくていたため。
難易度の高い企業(地位名誉給与)で見るのではなく、上記2人のOB/OGから自分のやりがいや夢を念頭にして就活を行うようになった。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
参加できなった。
ただ、逆に参加できなかったことで大事なことに気づけたという思いがある。
上記2人のOB/OGを通して。これは応募していなければ得られなかった機会。やはり応募は大事。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
とても満足。
2人のOB/OGとの出会いが自身の「就活の核心」だったと感じている。やり直したいとは思っていない。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
学部3年生の2月〜4月。
ーー何社に応募したか?
11社。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
金融(損保)、非鉄金属、鉄道、エネルギー、物流、政府機関、メーカー。
今まで相当の企業や業界を見てきたため、業界レベルではなく企業間レベルで理解できるようになっていた。業界は7つほどあるが、企業ごとに明確な志望理由を持って応募できていた。志望理由はOB/OG訪問の中で自然と組み上がっていった。HPでは見えない、「やりがい」「大変なところ」など、仕事と事業の核心となる部分を判断し、そこから志望理由を作っていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
不安であったものの、商社1社から内定を得てから、やはり自分のやってきた就職活動は間違っていなかったと自信をもって挑めるようになった。
キラキラした就職活動ではなかったかもしれないが自分の今までの人生と培った経験は何にも代えがたいと確信できた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
面接の準備。
ESのガクチカは完成していたので、基本は志望動機を定めるイメージ。軸、夢は準備できていたので、あとはどう伝えるかに集中。
練習は相当積んできたためぶっつけ本番。週に2~3社ほどの面接。
ーー当時困っていたことは何か?
特にないが強いていえば、適性検査の準備を良くも悪くも後回しにしていた。
適性検査の結果よりもあくまで「思い」「人柄」が大事だと考えてきたため。
1月ごろに取り組むことにしてからは本を買って毎晩寝る前にストレスを感じながらも1時間ほど取り組んでいた。非言語検査はできるが言語が全くできなくてひたすら注力。
ーー結果は?
11社中、6社内定(書類落ち2社、面接落ち1社、途中辞退2社)
やってきたことは間違っていなかった。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
学部4年生の4月〜6月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
6社。損保、メーカー2社、商社、プラントエンジニアリング、エネルギー
ーーこの期間はどんな心境だったか?
基本的には待ってくれる企業が多かった。
5月末に大きなけじめ。ギリギリまで迷ったが6月初旬に承諾面談。何よりも辞退先企業のお世話になった方へ何と伝えればいいかで苦しんだ。自分の人生観や経験を聞いてくださり、それに寄り添ったキャリアプランをどなたも真剣に考えて下さったから。
でも言えるとスッキリした。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
メーカー、プラントエンジニアリング、損保。
上記の前2社はそれぞれ夢、したいことが明確に描けたが、メーカーは処遇と仕事内容が釣り合わない感覚、プラントエンジニアリングは人があまり自分と合わないと思うようになった。
損保は本当に「人」が良かったが、採用人数がとても多く「本当に自分1人という存在が大事なのか」という疑問を持っていた。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
人。
また、「世界で活躍する、日本を代表するリーダー」になる、という目標のため、まずは様々な業界や知恵を身に付けられる金融という業界で頑張りたいと思った。
一番強く思ったのは、上京時と同じ想いを持ってもう一度頑張ってみたいと思ったから。
在籍大学で一番を目指そう、という当時の想いをそのまま、次は「金融/損保」という場所で一番を目指したい、という想いに立ち返った。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
自身の人生で形成された「夢」「人生のやりがい」「自分にしかない経験」VS「本当になりたい姿」の葛藤。
就職活動や受験勉強、部活も全て「田舎から来た」という「何くそ精神」でやってきた。
優秀な人が集う思える企業に入ることでこれまでの自分のモチベーションの源泉に嘘をつくことになるのではという感覚があった。
だがそれらを最終的には「社会人として活躍したい」という想いに切り替えた。例えば将来的には教育や境遇に恵まれていない子供、方々の太陽となる存在になりたい、という夢を持つようになった。
相談はあまりせず内省していた。最後の最後に自己分析を毎晩眠れないほど実施して意思決定に至った。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
本当に満足。
ただ、就活開始期にもう少し難易度の高い業界を志望しても良かったかもしれない。
就活生へのメッセージは以下2点。
①ESに向き合ってほしい。
400文字という狭い短いところで自分をPRできた。400字だからこそ自分の人柄にも向き合うし、論理的に考える力も培われる。
②社会人としてどんな姿になりたいか。
処遇ももちろん考えるのだが、入社したいかどうかというレベルではなく「どんな人になりたいか」に目を向けてほしい。
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