<プロフィール>
Aさん/男性
京都大学/院卒
工学研究科
ガクチカ:スポーツサークル、研究、サークルの新歓
内定取得先:総合商社1社、インフラ2社、メーカー2社
入社予定先:総合商社
#院生就活 #夏で燃え尽き #有料コミュニティー
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
修士1年の4月。
何を持ってスタートかもわかっていなかったが、ベンチャーへの応募を意識。「まずは経験」という心境。
同じ学部学科の友人から話を聞いて。友人は2、3月から開始していた。選抜コミュニティーというワードを聞いたが当時は初耳でついていけなかった。就活の全体像も掴めてなかった。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サイトの登録
とにかくインプットからじめる必要があると考えて。具体的には企業の情報収集、選考対策など「就活」の全体像を就活サービスを使ってつかみたいと考えたから。
②グループディスカッション(GD)の練習
Goodfindを利用。毎日くらい開催されていた。4月末までで延べ10数回参加。
ーー当時困っていたことは何か?
面接、GDの成果が伴わなかったこと(応募後数日でベンチャーは合格連絡→4月下旬面接となった)。
5社落ちた。正解がなかった。FBも聞かなかった、数を重ねられていないこと、高速なPDCAを回せていないこと。GDは気合いとしっかり議論しようという気持ちが大事。根拠のある理由がありさえすれば通るという感覚が持てた。最低限のマナーや協調生。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
メーカー、鉄道。
みんなが知っている物事、商品に携わり、誇りを持ちながら仕事をしたいと考えた。鉄道だったら新幹線。みんなが日頃食べている食品。
研究のテーマを選ぶときも社会や身近なことを選んでいた。
ーー何に一番注力していたか?
GD対策。
なんとなく一番汎用性が高いのかなと考えていたから。Goodfind、エンカレッジを通じて週3〜4回はやっていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
漠然とした不安。
就活という、始じめと終わりが決まっていないけど人生を大きく左右する一大イベントに、大きなプレッシャーを抱いていた。
ーーもう一度やり直すならどんなスタート期にするか?
そんな変わらない気がする。
時間を無駄にしたことも沢山あったが、そこから軌道修正をしたし、失敗からの学びの方が大きかったため。4月は質もあるが量も大事。勿体無いこともあるが、糧になったことも多い。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の4月。
6月末ごろで選考がほぼ終わり、7月ごろまで参加。
ーー何社に応募したか?
35社。
とにかくたくさん出すことを意識していた時期。練習も本命もあったがあまり戦略は考えなかった。
面接参加は20社。最後まで選考が進んだのが10社。参加は6〜7社。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
鉄道、デベロッパー、有名商材があるメーカー。
元々気になっていた企業群。加えてGoodfindで参加することになったイベントでデベロッパーにも憧れを持つようになっていたので応募。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
我武者羅になっていた。
人生で一番忙しく、考える暇もないほど、選考や研究で予定が埋まっていた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
意識できたことはそんなにない。
とにかく選考を受けまくること。量をこなすしかないと思っていた。ESを出すためにバイトを削ったりゼミの間に書くなどしていた。
ーー当時困っていたことは?
①なかなか通過しない。
②研究との両立
学部と修士で研究室を変わっていることもあって、就活に全集中できていなかった。両立達成が間違いと思い研究を止めた。そうせざるを得なかった。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
忙しく、選考を受けることに夢中。
ーーこの時期の面接で困ってたことは何か?
面接参加は延べ20社ほどだが、そのうち半分程度は1回目の面接で見送りになっていた。
とにかく受からず、自信がなくなるが、選考は続き、あまり自分を出せない、結果が出ないという負のスパイラル。
考える余裕がなく解決できなかった。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
①社員さんの面白さが印象残った。
インターンシップは唯一といっていいほど、カジュアルな面での印象も知ることができた。社員さんとの懇親会は聞いたことない発想や価値観に触れる機会。目から鱗ということもあった。
②自分にとって興味がない業界企業もわかってきた。
個人もよくはあるが集団として誇りを持って働きたいという想いが明確化してきた。興味のある事業をやってたとしてもモチベーションが保てなさそうな配属となる企業もあることがわかった。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
応募のメリハリをつける。
全てをうまく対策しようとしすぎた結果、あまり戦績が振るわなかったと感じている。
「もう少し企業数を絞って1社あたりの対策時間を確保する」か「全く対策しない企業」を増やす。「ノー対策」の企業があってもいいと今は思える。「強」は意識しやすいが「弱」も意識するとよさそう。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の10月。12月まで参加。
秋インターンシップについては夏インターンシップの活動期と被っていたのであまり応募せず。冬インターンシップがメイン。
ーー何社に応募したか?
5社ほど。
夏で燃え尽き感があり、就活に全くやる気がなくなっていた時期。気になるところのみを応募。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
鉄道、商社、政府系金融。
商材もこだわっていたが、年収も重要だなという視点が芽生えたので広げた。「誇れる」という意味で商社や政府系金融に興味を持った。鉄道は座談会に参加し引き続き興味を持っていた。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
ガクチカのブラッシュアップと面接力強化。
夏インターンシップで不通過が続いたから。
模擬面接のために有料のコミュニティに入ることに。モチベーションが保てなくてお金を敢えて掛けることを決意。11月〜2月ごろまで。計60回はしたかも。良い判断だった。
ーー当時困っていたことは?
モチベが出ない。
夏に不通過が続いていたから。視野を広くして研究に没頭する。逃避な側面もややありつつも捗った。研究に力を入れて結果的に良かった。危機感を持つのは大事だと知ることが出来た。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
志望度高くないならば行く必要がない。
夏に比べて目新しい企業は多くないという感じがあり、視野がそこまで広がらなかった。1社だけ参加したが志望度が上がることはなく夏との違いを感じた。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
同じように過ごす。
研究に没頭することも含めて「ベクトルを自分に」向けて改善できた時期だったので。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1年生の2月〜4月。
ーー何社に応募したか?
10社。
企業は絞ったが、業界は絞らなかった。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
鉄道、商社、政府系金融、メーカー。
ある程度受かるだろうと思えるところと挑戦枠として商社と政府系金融。この頃はOB/OG訪問で情報を得ていた。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
内定が出るか不安な日は多くあったと思う。
特に鉄道の面接。電話のゾワゾワ感。ここから内定がもらえたが、もし出ていなければキツかったと思う。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
とにかく質問を考える&模擬面接。
面接官の気持ちをすこしでもわかるような工夫が必要だと考えていたから。
有料コミュニティのロープレで面接官側役もやって案外意味があった。いろんな人脈を辿って毎日のように練習していた。
ーー当時困っていたことは何か?
特にない。
選考が始まったら模擬面接をすることに集中。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士1年生の3月〜4月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
5社(総合商社1社、インフラ2社、メーカー2社)。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
総合商社と鉄道。
挑戦として受けていた商社とずっと見ていた鉄道で甲乙つけ難かった。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
年収と勤務地。
やりがいなどは変化していき得るが、この2点は不変の要素がある。今の段階でいいなと思える。商社は東京勤務確定だった。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
内定を断る心苦しさ。
特にリクルーターに多く会っている企業については心苦しさを感じていた。
しかし、いろんな人に相談して「自分の人生を何だと思っているか」と言ってもらい心に決めて動いた。
メールでも良かったのかもしれないが、やはり電話で伝えることがいいと思い実行。実際に電話でニュアンスなども含めて伝えられて良かった。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
商社はチャレンジで応募していたが、他の商社もすべて受けきるべきだった。
終わったことではあるが夏インターンシップ選考で落ちていたがもっと再チャレンジしても良かったと後悔が少し残る。
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