<プロフィール>
Nさん/男性
大阪大学/院卒
理系学部
ガクチカ:サークル, サークル幹部, ボランティア
就活開始:学部4年の2月
初内定 :修士1年の8月
OB/OG訪問:1人
内定取得先:戦略コンサル2社、ITコンサル、総合コンサル
入社予定先:戦略コンサル
#理系 #院生 #逆算就活 #関西 #就活仲間 #SNS
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部4年生の2月。
卒論が終わったタイミングで「研究職には就かない」と決心したため始めた。研究、学業、就活の3活同時進行の困難さから、選考時期の早いコンサル業界や外資銀行を見ている人は周囲に殆どいなかった。
院の推薦と自由応募で基本的に理系の就活は分かれる。文系とは動き方が異なる。また、関東と関西の学生での就活意識の差を強く感じた。
ーー何からスタート・準備したか?
エンカレッジ、Goodfindで、コミュニケーション力とガクチカの作成の2点を行った。
志望業界であるコンサル業界で通用するレベルでの仕上げを心がけた。具体的にはコミュニケーション力の育成として業界を問わずベンチャー企業の面接にエンカレッジの一括エントリーから応募。人物面接を通じ、コミュニケーション力に加えて自己分析を深めた。ガクチカ作成に関してはエンカレッジのメンターに頼った批准が大きい。
添削、修正を依頼し、コンサル業界のエントリーシートで通用するレベルにこの時点で完成させた。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
コンサルティング業界。特に戦略コンサルティングメイン。
理由としては自分の人生経験や強みから「当事者意識」を重要視していたため。「選択肢を与えられる、幅広い選択肢のある環境」の保持、創造から社会を支える当事者となれる企業に行きたいと考え、コンサルティング業界を志望した。
その中でも案件の全体にかかわりたかったため戦略コンサルティング職を志望。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
ベンチャー企業の選考を通して面接対策、ES作成に加えてケース問題、ケース面接対策を行った。
規模感としてはベンチャー企業での人物面接30〜40社 ケース問題、面接の対策として週5回の対策を行っていた。ケース面接の模擬面接相手はGoodfindとXで知り合った人で行った。
ーー応募までに困っていたことは?
周囲に就活生がいなかったこと。
これは関東圏と関西圏の就活における情報格差でもあると思う。1つ例を挙げると選抜コミュニティの募集が就活に対して自分が動き出した時点で終わっていたこととか。
対策としてはGoodfindの優秀層イベントやXで就活仲間を集めた。しかし、レベルとしては選抜コミュニティと同水準の強化は間に合わなかったと考えている。
OB/OG訪問はこの時期でも1回行った。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
マイナスな心境はなかった。
就活全体のフロー立てからやるべきことが常にあったため漠然と抱えやすい「何をすればいいのかわからない」という不安をもつことはなかった。
要因としてはコンサル業界の就職準備における必要、不必要の要素がはっきりしている特性がフロー立てや準備の取捨選択を考え、逆算しやすかったことが大きい。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
ベンチャー企業の面接を受けていたこと。
就活への情報意識が強い友達ができ、最初期から選考対策ができたから。関西、理系、院生就活の弱い点を補えた。
ーー応募までに「やってけばよかった」は?
ケース対策をもう少し万全にしたかった。
量より質、論理的思考の深さと即時性が重視される業界だったため。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の4月〜9月。
4月の時点でコンサルティング業界自体の選考が始まっていた。また、選考直結のインターンシップが非常に多い。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
戦略コンサルタント。
自分の志望動機的に、戦略以外のコンサルだと規模が小さくできないことがあると考えたため。また、仕事仲間と将来の安定性という点からも志望度が高まった。具体的には学生時代の人間関係への得意、不得意を振り返り、論理的な人と働きたいと考えた。
また、子供ができた後を考えると転職しても強い企業、職種が良いと思った。
この2軸と職種のデメリットを考えた結果、激務という点以外は否定する点がなかったため戦略コンサルタントに絞ろうと考えた。
ーー何社に応募したか?
コンサル40社(戦略コンサル25,、総合コンサル15)、ベンチャー30社程度。
戦略コンサルは全部出せるとこは出した。どこもやっていることは類似していたこと、夏インターンシップのみの開催企業もあるため。総合コンサルは大きい規模のところを受けた。シンクタンクは向いていないと感じたため少なめで応募した。
支援サイトは引き続きGoodfind、SNSはXを活用。
インターンシップ参加企業はコンサル:7 ベンチャー:3の合計10社。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
関西と関東の情報格差、Xなどの媒体の重要性を再認識した。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
大学の研究を行わず、就活に振り切った。
インターンシップ選考時期と比較して新しく増やしたことはクループディスカッションなどチームワークを重視した対策を始めた。
実際のジョブの参加から論理的思考力に加えてチームワークを重視される業界だと考えたため。具体的にはXなどのSNSから友達作成、就活支援サイトのジョブ対策講座に参加した。回数としては5回くらい。
ーー当時困っていたことは?
職務適正への不安。
戦略コンサルタント職で選考に参加した結果が出始めていたため。夏インターンシップが内定に直結する業界であるためこのタイミングで持ち駒が減っていった。
その一方、内定が出始めていた時期でもあったため少し中だるみをした。期末試験やレポート、研究など学業との同時進行という点からも最もしんどい時期だった。
明確な解決ができた印象はなく、内定をもらった企業規模を見てモチベーションや自分の目標を再整理した。具体的には秋から始まる本選考では現在内定を保持している企業よりも上の企業のみを受けるという方向性にシフト。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
余裕感。
ーーこの期間の内定は?
最終的な承諾先以外の内定が出そろった状況。
内定獲得先とそれぞれの印象としては以下。
①ITコンサル
内定を獲得して嬉しかった。優秀さが認められたという印象。
②総合コンサル
満足ではないが企業規模には満足
③戦略コンサル
企業規模では満足できないが戦略はできる。あとはこの企業の上に行けばいいという心境
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
グループワークを重視した対策講座。
これはコンサル業界に限らず通用すると思う。長時間の思考体力と、知らない人と長時間過ごすという環境に慣れることが重要なため。これはコンサル業界以外を志望する就活性にもお勧め。
ーーこの期間に「やっておけばよかった」は?
本選考に向けた今までの面接などの分析。
この時期から最初期に対策していたケース面接で落ちることが出てきていたが対策が少しおろそかになっていた。また、「楽しみ感覚」で参加したインターンシップもあったのでその時間を対策に回せたのではないかと思う。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年の10月〜12月。
ーーこの期間に志望していた業界・企業は?
戦略コンサル。
本選考開始時期のためインターンシップではなく本選考に参加していた。夏インターンシップで落選したが複数選考がある企業の受けなおし。内定企業よりも志望度が上の企業のみを受けていった。
ーー何社に応募したか?
5~10社。
戦略コンサルタント職の応募は多くの企業で締め切られていたため多数応募はできなかった。
ーー秋冬インターンを通してわかったことは?
本選考のためなし。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
特になし。
ーー当時困っていたことは?
本選考時期でありなから内定があるという余裕感から明らかに「だれて」しまった。
自分と向き合う時間を作ればいいと思った。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
「内定所持企業より上の企業をとにかく受け続ける、上に行く」という心境でモチベーションを保持。過去をあまり振り返らず、常に上を目指す向上心の強い性格が功を奏した。
ーーこの期間の内定は?
内定承諾先の戦略コンサルティングファーム。
ーーこの期間に「やっておいてよかった」は?
将来を見据えて見直すこと。
内定を保持保持してはいたが、目先の内定にとらわれず長期的に考えたとき、自分の軸で考えたときに納得できるかを考えればモチベーションをもっと上げれたと思う。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
なし。選考が終了しているため。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士1年生の4月〜5月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
4社。戦略コンサル2社、ITコンサル1社、総合コンサル1社。
ーーこの期間はどんな心境だったか?
内定承諾先が最も自分に合っていると考えていたため、他企業との承諾に迷うことはなかった。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
迷っていない。
最終的に最もいい企業、自分に合う企業に行くことにした。
ーー最後の「決め手」は(どうやって決めた)?
志望動機とのマッチ度合。企業のビジョンが競合他社は自社主義ではなく社会を変えるという方向性であったため社風があうと思った。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
特になし。
ーー就活全体を振り返ると(またはアドバイス)?
コンサル業界志望者としての一般論の視点に立てば、企業難易度が高い企業に内定承諾をする業界。やっていることも似ているから判断しにくいためだ。しかし、企業の中、決定方法や属性に着目すると企業ごとに明確に個性がある。
コンサルティング業界自体が秘密保持前提であり、自社紹介自体も難しい。自分の会社のことをよくわからずに入社するのがコンサル業界。その選択肢がない中で判断する基準として、例えば人など中の状況や個性を知ることが判断基準にもなると思う。この点はOB/OG訪問などをしないとわからないため訪問できるならしたほうが良い。