<5つの時期とは>
01:就活スタート(準備)期
02:夏インターンシップ期
03:秋冬インターンシップ期
04:本選考期(秋冬IS以降)
05:意思決定期
<プロフィール>
Nさん/女性
大阪大学/院卒
工学研究科
ガクチカ:学業/ゼミ/研究, アルバイト, 趣味、習い事
就活開始:学部4年生の2月
初内定 :修士1年生の9月
内定先業界:総合コンサル, シンクタンク・リサーチ, 総合商社, メガバンク・信託銀行・信用金庫, デベロッパー
入社予定先:不動産・建築(デベロッパー)
01:就活スタート(準備)期
ーーいつから就活を開始したか?
学部4年生の2月(大学院の試験と卒論終了したので、この時期からスタート)。
研究室の先輩に「就活は早めに対策しておいた方がいい」とアドバイスをもらったことがきっかけ。
2つ上の修士論文作成中の先輩と仲が良かったため、いろいろと就活について教わっていた。
当時は業界や企業に関する知識さえなく、1年後に内定を取らなくてはならないことに焦りを感じたため、この時期からスタートした。
ーー何からスタート・準備したか?
①就活サービスへの登録
具体的にはワンキャリア、Goodfind、外資就活をダウンロード。この3つが先輩からおすすめされたツールだった。内定者のESや面接質問、回答を参考にできる上に、レベルの高い企業の様々な情報がまとまっているから。
②Goodfindの対策講座の受講
GD対策、ロジカルシンキング対策。自分で受けてみようと考えて受けた。
ーーこの時期に志望していた業界・企業は?
金融、コンサル。
金融のダイナミックさ(とある政府系金融機関のセミナーから金融に興味を持つ。特に投資銀行中心(その中でも政府系金融機関)に興味を持ち始める)や早くから経営に近い領域に携わられるところに惹かれた。
コンサルは戦略と総合を受けようと考えていた。
GoodfindのGD対策の中で、メンターとして参加していた社員が、政府系金融機関やコンサルの社員だったので、話を伺う中でコンサルや政府系金融機関に興味を持ち始めた。
ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
企業単独説明会への参加。この時点では広く受けようと思っていたので、目についたところは受けていた。
外資系メーカーのマーケ職、外資系投資銀行など。日系金融も受けていた。
就活アプリ(外資就活、godfind、ワンキャリア)、選抜コミュニティなどを用いて企業の情報収集したり、週に1回程説明会に参加したりしていた。
(ES対策や面接対策などはこの頃は特に行っていなかった)
ーー応募までに困っていたことは?
特にない。志望度の高い企業がなかったので、1社に向けてしっかり対策しなければならないという気持ちがなかった。
受かったところだけインターンに進むつもりだったこともあり、そこまでの危機感はなかった。
選抜コミュニティで聞いた当時の方針として「対策はいらない」というのもあって、あまり不安感がなかった。
ーーこの時期はどんな心境だったか?
説明会などで常に新たな世界を知れたので、楽しかった。
いろんな企業の社員と話す中で、自分の知らないビジネスを知ることや、珍しい経験に関する話を聞いて、知見を広めることが特に楽しかった。
政府系金融が一番思い出に残っている。外資系メーカーのファイナンス職も記憶に残っている。
財務のイメージが変わった。バックオフィスだと思っていたが、実は表で活躍している部隊だったと知った。
ーー応募までに「やっておいてよかった」は?
いろんな社会人の方と話すこと。
会社説明だけでは自分が業務に携わるイメージが持ちにくいが、社員の話を聞くことで、実際に働く解像度が上がった。
ーー応募までに「やってけばよかった」は?
OB/OG訪問(選抜コミュニティ内で社員さんの話を聞いていたものの、結局OB/OG訪問はしていなかった。)。
業務理解やその会社の魅力度向上、モチベアップのために行った。選コミュ内で招待された社員だけでなく、自分の興味のある業界、企業の社員にOB/OG訪問をして、話を聞いておくべきだった。
02:夏インターンシップ期
ーーいつから夏インターンに応募したか?
修士1年生の4月から開始。9月ごろまで。
ーーこの時期に志望していた業界・企業は?
金融、コンサル、デべロッパー、メーカー(ファイナンスやマーケティング職)。
デベロッパーに関しては、選抜コミュニティで総合デベロッパーの社員の話を聞いて、受けてみようと考えた。
興味を持てそうな業界をとりあえず出してみようと考えて、スタート期から興味のあった企業中心にサマーインターンを出した。
ーー何社に応募したか?
10社程度。
興味の持てない企業を受けてもしょうがないと考えた。
説明会を聞いてITなども一度見たが、実際に就職するビジョンの見えない業界については、そもそも受けなかった。そのため、10社程度の応募となった。
X、就活アプリ(Goodfind、外資就活、ワンキャリア)、友人(就活でできた友達。選コミュや早い時期のインターンシップで仲良くなった人)などから情報収集していた。
最終的にインターンシップに参加したのは6-7社(金融(政府系、メガバンク)、コンサル(辞退)、デベロッパー)。
ーー夏インターンで体験/知れたことは?
インターンシップに行くと「企業と自分との相性」がわかる。
例えば事業提案など実務に近いワークを中心に行った。インターンシップ経由で友人ができ、その後も対策に付き合ってもらえた。
政府系金融機関が当初の第1志望だったが、社風が合わないことがわかってきて志望度がかなり下がった。まじめすぎる雰囲気を政府系金融機関から感じたことと、国の方針に縛られるので、ほぼ公務員のような縛られる働き方に共感できなかったため。
デベロッパーとメガバンクのGCF(グローバルコーポレートファイナンス)は印象が上がった。事業内容よりは、社員の雰囲気が合うとデベロッパーで感じた。
メガバンクの中で比べて自分の興味に合う、社員の雰囲気が合う方を判断した。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
インターンシップのワークでは社員さんと積極的に話すことを意識した。
インターンシップ内で「評価されている」ということを特に感じたため。多くの社員と話すことで社風との相性がわかるだけでなく、評価もされる。
夏インターンシップにエントリーする際は、自分で調べて受けた企業や、選抜コミュニティ等で話を伺って興味を持った企業にエントリーしていた。
自分で企業のHP調べてエントリーすることが多かった。ESや面接対策は自信があったのであまり行わなかった。
ーー当時困っていたことは?
なし。
理由としては、カルチャーフィットする企業に行ければ良いと考えていたので、素の状態で選考を受けて落ちるならば、そもそも自分と企業があっていないと判断していたので、落ちることに対する不安や、サマーインターンシップの参加数などに対する不安はなかった。
ーーこの時期はどんな心境だったか?
就活が楽しいという気持ちだった。
今まで知らなかったビジネスに入り込み、数日掛けて自分たちの考えをまとめるのが楽しかったから。
1日中テーマについて考えて、考えた結果を役職の高い方の前で発表してフィードバックしていただく瞬間が特に楽しかった。
ーーこの時期の内定は?
金融コンサルに内定した。
志望度としては第2志望群くらい。早期選考に参加して内定を取った。気持ちとしては一安心だった。
ーーこの時期に「やっておいてよかった」は?
対策をそこまで行っていなかったので、特に対策に関してやっておいてよかったと考えることは無い。
早めに内定をもらうことの安心感が大きかったので、早期選考に参加できるなら参加したほうがよい。早期に内定することで、自信につながるから。
ーーこの時期に「やっておけばよかった」は?
WEBテストの勉強。
足切りで落ちるのはもったいないため。
03:秋冬インターンシップ期
ーーいつから秋冬インターンに応募したか?
修士1年生の11月(研究を行っていたのと、9月ごろはインターンシップ参加が中心だった)から。1月までが大体秋冬インターンシップの時期。
ーーこの時期に志望していた業界・企業は?
コンサル。
夏インターン時に受かっていたが、参加辞退していたので再度受けた。
優遇がもらえたため、比較的有利に参加できた。
ーー何社に応募したか?
1社。
サマーで興味のある業界は出していた上に、研究や長期インターンシップが忙しかったので、1社だけ出した。
長期インターンシップは修士1年の1月から、人材業界でインターンシップをしていた。特に新しく情報は得ていない。
夏インターンシップの情報を引き継いだ。面接等も形式は変わらなかったので、そのままで受けた。
1社受けて1社参加した。
ーー秋冬インターンで体験/知れたことは?
5日間かけてコンサルティングに全力で取り組んだことで、アドバイザリー業に就職したいのか疑問を持った。
経営コンサルは得意ではあるが、就職して何年も続けていくのは辛い、あまり興味が持てないかもしれないと感じた。
理由として、コンサルティング自体は楽しく、良い評価もしていただいたが、今後数年、数十年単位でやりたいとは思えなかったから。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
インターンシップ参加中は「わからないことは素直にわからない」ということと、チームの雰囲気を上げることを意識した。
ジョブを通過したいという気持ちよりも「自分がこの業界、企業、業務に向いているのかどうか」を率直に見てもらいたかったため、このことを意識した。
面接対策などは特に行わず、自然体で面接を受けることを意識していた。
ーーこの時期はどんな心境だったか?
自分の行きたい企業、業界に迷いが出る時期だった。メガバンクのGCFや戦略コンサルに自分が向いているのかわからなくなり、自分が本当にやりたいことや、向いている職業に迷いが生じていた。
インターンシップや説明会を通じて金融、コンサルなどの業界に魅力をあまり感じられなくなりつつあった。
ーーこの時期の内定は?
メガバンクGCF(修士1年生の1月)、経営コンサル(修士1年生の2月)に内定した。
志望度としては第一志望群の企業だった。選考ルートはインターンシップ経由の早期選考。
ーーこの時期に「やっておけばよかった」は?
OB/OG訪問。
本選考でOB/OG訪問無しで選考を受けることになったから。志望動機を考えるためのネタを獲得する機会にOB/OG訪問をしておくべきだった。
志望動機が実際に刺さるのかを確かめる場を設けることも必要だと考えた。
04:本選考期(秋冬IS以降)
ーーいつから本選考に応募したか?
修士1生の3月。
ーーこの時期に志望していた業界・企業は?
デベロッパー、総合商社。
アドバイザリー業以外の内定が欲しいが、待遇は譲れないという想いもあった。
本音として、待遇の良い企業がよかったので、内定先に劣らないくらいの待遇のところから内定が欲しいという想いがあった。
ーー何社に応募したか?
3社。
第1志望群の内定があったため、それより志望度の高い企業のみ受けた。情報は友人から(就職活動中にできた友達など)得ていた。
書類通過したのは3社。
ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
特に対策はなし。
自分が向いているなら内定は自ずともらえるだろう、向いていないならば内定しても迷いが生じるだけなので意味がないと思ったから。
自分で企業のHPを調べて受けていた。
ーー当時困っていたことは?
OB/OG訪問が間に合わなかったこと。結果的に0人のOB/OG訪問。
アポが取れなかったことと、対面面接多くて、東京に面接を受けに行くとスケジュールを組みにくかった。
面接官に逆質問の時間を多くとってもらった。フィードバックや自分のやりたいことと業務内容のマッチングなどを詳細に聞いていた。
偶然面接が早く終わって逆質問が長かった。
ーーこの時期はどんな心境だったか?
今月で就活終わり!自分らしくやり切ろうという思いだった。
第1志望群の内定がある上に、研究等も忙しくなってくるので、3月中に就活を終わらせたいと考えていた。
ーーこの時期に「やっておいてよかった」は?
なし。
3月まで来ると対策等も必要なかったため。
ーーこの時期に「やっておけばよかった」は?
OB/OG訪問。
05:意思決定期
ーー意思決定の時期は?
修士1年生の3月。
ーー最終的に何社から内定を得たか?
6社 。総合商社、デベロッパー、コンサル、メガバンク、人材に内定。
ーーこの時期はどんな心境だったか?
就活の良い締めくくりとなった。
最後の面接(総合デベロッパー)で最大限の自己表現ができ、内定をもらえたから。
ーー最後は「どこ」と「どこ」で迷ったか?
デベロッパーと総合商社と迷った。
事業経営にも携われる点から、業務内容にかなり興味があったため。
1番重視していたことはカルチャーフィットだったので、総合デベロッパーはかなり合っていたが、総合商社は事業内容が広く、実務の話から面白そうと感じ、迷った。
ーー最後の「決め手」は?どうやって決めた?
直感。
総合デベロッパーでは自分の素を完全に出し切れた、面接の納得感があったという感覚から、カルチャーフィットが1番大きかったのは総合デベロッパーだと感じた。
ーー意思決定で困ったこと/悩んだことは?
キャリアの歩み方が人によって違いすぎて、比較検討できているのか不安になった。
特に総合商社と比べた時、社員によってキャリアが異なる上、迷っていた対象も総合商社同士でなく、他業界を含んでいたから、判断に特に困った。
その際、最終的には直観で判断した。
ーー就活全体を振り返ると?アドバイスなど
夏インターンシップで外資企業をもっと受ける。
夏インターンシップの時期からかなり絞って受けていたが、幅広く受けてもよかったのではないかと今だからこそ思う。