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企業研究

【リクルート】企業研究「リクルートキャリア、リクルートマーケティングパートナーズその他違いを徹底解説」

企業研究「リクルート」。今回は、多種多様なリクルートグループの違いについてまとめてみました!リクルートホールディングス、リクルートキャリア、リクルートマーケティングパートナーズなどなど、各社の違いを答えられますか?

こんにちは!ビズリーチ・キャンパス編集部です。
企業研究シリーズ「リクルート」。
「リクルートって、会社がたくさんあって違いがわからない......」と思っている就活生も多いのではないでしょうか?

今回は、リクルートグループ各社の違いについて、わかりやすくご紹介いたします!


「分社化」ってなに?

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まずは、「分社化」について理解しておきましょう。
リクルートは、2012年10月に「株式会社リクルート」から事業部門を分社化しました。
分社化とは、簡単に言いますと株式会社リクルートの住まい事業部だったのが「株式会社リクルート住まいカンパニー」になるといったように、リクルートの一事業部が一個の会社になったのです。

それでは、なぜ分社化をしたのでしょうか?
当時のプレスリリースには、以下のような理由が述べられています。


(1)事業会社がそれぞれの領域で競争力を一層高めていく

・権限委譲を進め、それぞれのマーケットの変化に合わせたスピーディーな経営判断を行う
・市場環境、事業特性に合わせた独自の人事制度の設計・運用および独自の採用を行う
(従業員は、2012年10月1日に原則事業会社または機能会社に承継)
・事業特性に合わせたスキルアップの機会を提供し、従業員の成長スピードの向上をはかる

(2)(株)リクルート(本社機能)はグループ全体の中長期成長戦略の策定とその実現に集中する

・グローバルでの成長戦略策定と実行
・R&Dの推進
・次世代経営人材の育成などグループ全体の組織基盤の強化


参考:リクルートホールディングス プレスルーム(2017年8月10日)


就活生に関連することで言いますと、
分社化前は、株式会社リクルートで一括採用し、各事業部に人を振り分けていましたが、
分社化後は、リクルート各社で窓口を設けて採用しているので、各社の事業領域や事業フェーズにフィットした人材を獲得することができているようです。


リクルート グループ各社の違い① 機能会社 / 事業会社に分けてみる

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リクルートは、大きく分けて「機能会社」と「事業会社」の2種類に分けることができます。

機能会社:ある分野に特化し、リクルートグループ内の事業推進をサポートする機能を持った会社

事業会社:実際に、世の中に対してサービスを提供する会社


機能会社だと、下記の会社があります。

↓↓以下、企業名のリンクは、ビズリーチ・キャンパスご登録後に閲覧可能となる、企業別情報ページとなります。OB/OG訪問が可能な方の一覧や、最新ニュースなどをご覧頂くことができます。↓↓


リクルートホールディングス
本社機能を持った会社です。リクルートグループ全体の成長戦略を策定するのはもちろん、「メディアテクノロジーラボ」という新規事業のグロースを担当する部署があります。リクルートの成長戦略として「テクノロジー」が掲げられているため、リクルートホールディングスの採用は「Web採用」と言い、エンジニアやデータ解析、UXデザイン、Webマーケティング、ビジネスグロースといったITを通じて世の中を変えたいと考えている人材を募集しています。

リクルートアドミニストレーション
リクルートグループ内の経理・人事・総務・法務・情報セキュリティといった専門的な機能を担当している会社です。新規事業を立ち上げる際や事業をグロースさせる過程で「法律的に問題ないか」を確かめることは頻繁に起こりますが、リクルートアドミニストレーションという専門家がグループ内にあるため、スムーズかつスピーディーに進めることができているのです。

リクルートコミュニケーションズ
リクルートグループ内の広告代理店のような存在です。リクルートグループ各社の営業が獲得してきたクライアントの広告を「どうしたら狙った効果を出せるのか?」と論理的に考えていきます。「デザイナー」といったクリエイティブな人材はもちろん、「ディレクター」という顧客と自社のクリエイティブの中間に立ち、納期通りに効果が出るであろう広告を生み出す管理・調整役の人材も多数在籍しています。

リクルートテクノロジーズ
IT人材の中でもエンジニアに特化した会社です。基本的に各社員は、リクルート各社に出向という形で、テック人材として頼りにされる存在です。
その他、「アドバンスドテクノロジーラボ」という最先端の高度技術を研究している組織があり、脳波について本気で研究をしていたり、2017年3月には「iNORTH KEY(イノースキー)」というスマートロックをリリースしました。

リクルート グループ各社の違い② 事業会社を人材サービス / 販促サービスに分けてみる

続いて、リクルートの事業会社について見ていきます。
リクルートの事業会社は、提供しているサービスという観点で大きく分けて「人材サービス」と「販促(販売促進)サービス」の2種類に分けることができます。

人材サービス:「ヒト」に関するサービスです。正社員やアルバイト、派遣で働きたい人と働き手を欲している企業とのマッチングサービスや人材・組織開発サービスを提供しています。
人材サービスを提供している会社は、リクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルートマネジメントソリューションズ、リクルートスタッフィング、スタッフサービス・ホールディングスがあります。

販促サービス:顧客を求めている企業と、自分のニーズに合ったサービスを探している顧客をマッチングし、企業の販売促進を行なうサービスを提供しています。販促サービスを提供している会社は、リクルート住まいカンパニー、リクルートマーケティングパートナーズ、リクルートライフスタイルがあります。


リクルート グループ各社の違い③ 事業会社人材サービスを詳しくみてみる

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それでは、リクルートの事業会社で人材サービスを提供している会社についてより詳細に見ていきましょう。

以下の3つに大別することができます。

人材募集領域:正社員やアルバイトなど、依頼主(クライアント)となる企業の人材募集をスムーズに成功させるためのメディア運営を主に行なっています。雇いたい企業と、働きたい顧客をマッチングさせるビジネスです。

人材・組織開発領域:新人研修や管理職研修といった企業の個々人を育成するプログラムを提供する人材開発や、企業という組織全体の活性化を目的としたコンサルティングをする組織開発を行なっています。

人材派遣領域:企業に必要な人材を派遣するビジネスです。単なる派遣を行うだけでなく、派遣する人材のスキルアップやキャリアアップにも並走しています。

人材募集領域

リクルートキャリア
リクナビ」「リクルートエージェント」といった企業が正社員を募集するためのメディア事業がメインとなっています。
特に、「リクナビ」はリクルート創立時より受け継がれている事業なので、リクルートと言えばリクルートキャリアを思い浮かべる方も多いと思います。
その他、「CodeIQ」という企業のITエンジニアからの出題に解答し、フィードバックを受けることができる自身のスキルを測定できるサービスもあります。良い解答だった場合は、企業から面談のオファーが来ることもあります。
就職ショップ」という店舗型のサービスもあり、就職・転職したい若者と社員が対面し、就職・転職活動のサポートをしています。


リクルートジョブズ
タウンワーク」「フロム・エー」といった、アルバイトなどの非正規雇用の人材募集をするためのメディア事業がメインとなっています。
「タウンワーク」に関しては、CMが盛んに流れているため、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
その他、1980年から「とらばーゆ」という女性の転職サービスの提供を行なっていて、リクルートにより「女性の転職」という文化形成がされたと言っても過言ではありません。

そして、最近力を入れているのが企業向けの業務支援システムの提供です。採用支援のシステム「ジョブオプ」、シフト作成を支援する「シフオプ」というシステムがメインです。
業務支援システムの導入は、クライアント企業の業務効率改善にコミットする難易度の高い仕事となります。

人材・組織開発領域

リクルートマネジメントソリューションズ
「個と組織を生かす」という言葉を掲げ、個々人の能力開発や組織課題の解決を行なっています。個々人の能力開発は、研修がメインとなります。若手、中堅、管理職といった年次や職務内容に応じた研修が用意されています。
組織の課題解決は、組織診断により組織課題の発見から課題解決の打ち手を考案し、実行まで並走する組織人事コンサルティングを提供しています。時には、人事制度の改定により組織図を書き換えるといった大きな変革を実行することもあります。
人材力と組織力で成長してきたリクルートのナレッジがあるからこそ、有効な事業なのです。

人材派遣領域

リクルートスタッフィング
キャリアウィンク」という未経験から事務職としてのキャリアを積み上げる派遣サービスや、「ITスタッフィング」というIT人材の派遣に特化したサービスも行なっています。その他、「アビリティスタッフィング」という障がい者のための派遣サービスも提供し、派遣という切り口で多種多様な不を解決しようとしています。
働き方改革といった時流に対して、「Workstyle Maker」という新たな働き方を生み出していこうとこれから新規事業といった新たな試みが増えていくのかもしれません。

スタッフサービス・ホールディングス
2007年にリクルートが買収し、リクルートグループの一員となった会社です。なんとスタッフサービス・ホールディングスは、リクルートが買収する前は人材派遣業界で国内No.1の企業だったのです。
現在は、「オー人事.net」やエンジニア派遣の「スタッフサービス・エンジニアリング」や2014年にリリースされた未経験からの事務職派遣「ミラエール」などリクルートスタッフィング同様、多様な職種にアプローチしています。

リクルート グループ各社の違い④ 事業会社の販促サービスを詳しくみてみる

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次に、リクルートの事業会社で販促サービスを提供している企業についてより詳細に見ていきましょう。

ライフイベント領域:結婚や住宅・車の購入といった、一般的に人生で少数回しか経験しない出来事(ライフイベント)において、サービスを提供したい企業とサービスを探している顧客のベストマッチングを実現しようとしている領域です。

日常消費領域:飲食店での食事や旅行、美容院といった日常的(ライフイベントに比べれば)に消費する出来事において、企業と顧客のベストマッチングを実現しようとしている領域です。

ライフイベント領域

リクルート住まいカンパニー
お馴染みの「SUUMO」の会社です。元々、賃貸を中心とした物件情報をまとめたフリーペーパーから始まったサービスですが、リフォームについても取り扱ったり、「スーモカウンター」という店舗型の住宅に関する相談カウンターを作ったりと多角化しています。昨今は住まいと関連付けた「暮らし」にもフォーカスしたサービスを提供しています。例えば、引っ越しの見積もりができる「SUUMO 引越し見積もり」や不動産の相続についての情報を提供する「SUUMO 相続」といったものがあります。今後も住まいと親和性のある事業創造に力を入れていくことが予想されます。

リクルートマーケティングパートナーズ
皆さんもご存じであろう、結婚情報誌「ゼクシィ」を提供している会社です。他にも、中古車販売情報誌「カーセンサー」も1980年代から続く主要サービスです。
そして現在、柱の事業となろうとしているのが「スタディサプリ」です。小・中・高校生から社会人までを対象としたオンライン学習サービスです。非常にお手頃な価格(塾や予備校と比較すると)で、スマートフォンやパソコンから有名プロ講師の授業を受けられるのです。その他、高校生向けに将来のキャリアデザインをサポートするサービスも提供しています。現在は、スタディサプリを世の中にどんどん浸透させていくフェーズであるため、新卒採用は営業に特化しているとも捉えられます。

日常消費領域

リクルートライフスタイル
飲食店や美容院をはじめとした、街のお得情報をまとめたクーポンマガジン「HOT PEPPER グルメ」「HOT PEPPER Beauty」の提供や旅行予約サイトの「じゃらん」を提供していることで有名な会社です。その他、最近力を入れているのが、業務支援サービス「Airシリーズ」です。iPadやiPhoneがあれば誰でもすぐに0円で使えるPOSレジアプリ「Airレジ」や、混雑時の受付業務を楽にする「Airウェイト」、決済サービスの「Airペイ」などクライアントの多様なニーズに応えるサービス提供をしています。
消費サイクルが速い日常的に使われるサービスを提供しているからか、新規事業の創造スピードが他のリクルート各社に比べて速いのが特徴です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
リクルートグループ各社の違いについて少しでもご理解いただけたのなら幸いです。
今回取り上げた情報以外にも、リクルートには多くの事業が存在していますし、今この瞬間にも変化が起きているかもしれません。
そのため、現場の社員さんに直接お話しを聞いてみるのがオススメです!

ビズリーチ・キャンパスには、リクルートグループに在籍されているOBOGの方が多数在籍されています。
ぜひ、ビズリーチ・キャンパスを使ってOB訪問をしてみましょう!

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