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業界研究

「ビズリーチ・キャンパスLIVE」特別企画『メガバンク徹底解剖』~後編~

2020年10月に、ビズリーチキャンパス主催の特別企画『メガバンク徹底解剖』が開催されました。今回は後半に行われた、現役メガバンク行員へのQ&A質問会の様子をご紹介いたします。後半はさらにメガバンク社員を倍に増員しての豪華出演陣にグレードアップ。普段は絶対に聞けない年収について、女性の働きやすさについてなど、学生の率直な5つの疑問にお答えいただきました。みずほ銀行、三井住友銀⾏、三菱UFJ銀⾏の現役行員たちが語る、メガバンクのリアルについて迫ります。

<登壇者>
【前半】のメンバーに加えて、以下3名が参加
■みずほフィナンシャルグループ
村岡昇(ムラオカノボル)
入社8年目
【経歴】
入社後は、中小・中堅企業を中心に、日本橋支店で約50社を担当。その後、大企業を担当する部署に異動した後、現在は新卒採用の全般的な企画・運営に携わっている。

■三井住友銀⾏
⼤沢真穂(オオサワマホ)
入社12年目
【経歴】
中堅・中小企業を中心に累計約200社程度を担当した後、大手企業を担当する部門に異動。デベロッパー企業の担当として、銀行ならではの街づくりや地方活性化に従事。2018年より新卒採用や育成に携わっている。

■三菱UFJ銀⾏
⽥中雄己(タナカユウキ)  ※ZOOM参加
入社8年目
【経歴】
入社1~3年目までは、主に中小・中堅企業を担当。その後、投資銀行部門に配属となりプロジェクトファイナンス案件の担当をした後、現在はシドニーに駐在している。

それでは、ここからは、新たに3名の社員様にも加わっていただき、本音トークということで聞きたいことを何でも聞いていきます。視聴者の皆さんは、チャットでお気軽にご質問ください。それでは、最初の質問です。

学生の質問①:
年収について質問です。具体的に何歳くらいで年収の桁が上がるのでしょうか。

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村岡(みずほ):
僕は今8年目の29歳ですが、今年の7月から役職が付き年収が4桁に到達しました。だいたいメガバンクはどこも一緒くらいだと思いますよ。

西村(三井住友):
僕らも一緒くらいですね。今は初めて昇格するタイミングが8年目で、昇格できればそのくらいはもらえます。

田中(三菱UFJ):
他の福利厚生的なことを言うと、私は今シドニーにいますが、赴任の手当等もあり、現地の人の平均的な生活水準より少し上くらいの住環境を提供されていますよ。

相当夢がある世界のお話ですね、さすがはメガバンクといった感じでしょうか。通常のイベントだと絶対こんな質問はできないですが、、、(笑)今日は学生からの率直な質問ということでお答えいただけました(笑)では、次の質問です。

学生の質問②:
支店についての質問です。支店配属するにあたり担当するエリアによって「ここはエリートが行くエリア」みたいな区分けは存在するのでしょうか。

牛牧(三菱UFJ):
結論「ここの支店だから偉い」とかはないですね。それぞれ規模の大小問わず、支店ごとにミッションがあってビジネスをしているので。目の前の仕事をしっかり頑張って将来にキャリアに繋げていくということが大事ですね。例えば、地方の支店で実績を残して都内で大企業を担当する営業本部に配属になるとか全然ある話ですよ。

西村(三井住友):
もちろん支店によってメリットとデメリットの両方があります。例えば、都内の大きな支店ですと、大規模な案件に携われる反面、ベテランの先輩や上司のサブになってしまうかもしれない。一方で地方拠点であれば、若いうちから大きな取引先をメインで担当させてもらえるかもしれないですしね。その場その場で経験できることがあるので、置かれた環境でいかに前向きに精進できるか、ではないでしょうか。マインドが全てかなと僕は思います。

村岡(みずほ):
地方支店に行った方が、若手のうちから数千億規模の取引担当になれたりしますからね。現地にいらっしゃる地銀さんや信金さんなどが対応しきれないグローバル企業や大企業などはメガバンクに集中するので。そういう構造になっているのは感じています。

⼤沢(三井住友):
某ドラマの影響もあり、学生の皆さんからすると「地方配属」って嫌なイメージがあるかもしれませんが、地方配属されている方はバイタリティ溢れる底力を持った方が多いです。なぜそうなるかというと、都内と比べて若いうちから担当を持たせてもらえるから。同期と比べて若いうちからどんどん実戦経験が詰めるので、そこで結果を出した方が大企業営業や海外拠点、本部などにキャリアアップしていくということは多くあります。なので、地方配属された方は「成長の機会を与えてもらった」と思ってほしいです。

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支店の働き方というところはどのような感じなのでしょうか。これもドラマのイメージなのですが、例えば支店長というと非常に個性的な方が多いような気がしており。

牛牧(三菱UFJ):
個性的かどうかはかかりませんが・・・、風通しいいと思いますよ。私は今でも昔上司だった支店長とLINEのやりとりをして仕事の相談をしたり、飲み行ったりしています。良き先輩として色々なことを教えてもらったと思っています。

西村(三井住友):
その地域に一つの支店”長”なので、個人のお客様もいれば企業のお客様もいます。そういった幅広いお客様を担当して、その地域の経済を活性化させる大きな役割を担っているのではないかと思います。また、マネジメントの方々はとにかく経験が豊富なので、若手の指導育成でも手腕を発揮している方も多いです。

村岡(みずほ):
支店長は若手に対して「キミはどうしたいんだ?」とコミュニケーションをとることが多いです。例えば僕が2年目だった頃、2年目の僕でももう一人前として扱ってくださいました。金融機関は若手に裁量権がないと思われがちですが、裁量権の塊みたいな感じでして、そこはすごくギャップに感じましたね。牛牧さんが「支店は風通しがいい」とおっしゃってましたが、まさにその通りです。

⼤沢(三井住友):
私も2年目だった頃、直属の上司から言われた思い出深い言葉があります。私の担当のお客様に提案に行くシチュエーションで、一回りも二回りも年上の方と接するのを不安がっていたところ「キミが自信を持ち、お客様のためを思ってできる提案なら不安がらずにやって大丈夫。もし何かあったときは全部私が責任をとるから安心して行ってきなさい」と言われました。そういうことを言ってくださる方が良い上司かなと私は思っています。

ありがとうございます。では次の質問です。

学生の質問③:
銀行業務の一つとして、コンサルテーションがあると思います。銀行のコンサルタントと、コンサル会社のコンサルタントの違いを教えてください。

平瀬(みずほ):
大きく分けると、面でとらえるか点でとらえるかの違いですかね。銀行は面でコンサル会社は点での仕事が多いかと思います。銀行は携わる期間が2~3年と中長期的ですが、コンサル会社はプロジェクト単位で比較的短期的な携わり方が多いです。コンサルタントを志望される方は、スキルを身に付けたいとか、ジョブホッピングをしながら自分のキャリアを築きたいといったように、混沌とした時代の中で生き残っていくスキルを身につけるために選択される方が多い印象。同じコンサルをやるにしても、身につけたい能力によって選ぶといいでしょうね。銀行とコンサル会社のどちらがいい悪いではなく、自分がどういった力を付けたいのかで選択すべきかなと思います。

西村(三井住友):
資金提供も含めて事業提案できるという点は、銀行が行うコンサルタント業務の特徴ですね。

銀行とコンサルタントファームではそもそも期間や携わる業務内容が違うといったところでしょうか。次の質問に移りましょう。

学生の質問④:
グローバル業務についての質問です。海外業務に携わることの難易度と、メガバンクならではのグローバル業務の魅力を教えてください。

田中(三菱UFJ):
弊行に入行する方の半分くらいが「海外に行きたい」という希望を持っていて、グローバル事業に憧れてる方が多いという印象です。具体的な数字で表すと、僕の総合職同期400人のうち、現在1割くらいは海外にいます。つまり、約200人ちょっと海外勤務の希望を持っている中での40人ということなので、ざっくり4~5人に1人という難易度ということになりますね。銀行は3年に1回程度でジョブローテーションがあり、今後もどんどん海外駐在ができる人も増えていくことを踏まえると、僕個人的にはチャンスは多い方ではないかという所感です。メガバンクならではのグローバル業務の魅力については、先人が積み上げた歴史やノウハウに裏付けされた意義ある業務ができることです。海外の大手企業からもリスペクトしていただけますし、一流の現地メガバンクからも一目置かれつつ海外企業と肩を並べて業務に当たれる点は大きな魅力だと思っています。

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※田中さん(三菱UFJ)は、当日シドニーからZoom中継で参加

シドニー勤務の田中さんがおっしゃられると説得力が違いますね。では、最後になりますが次の質問です。

学生の質問⑤:
福利厚生など、女性の働きやすさについて教えてください。

⼤沢(三井住友):
メガバンク全てに共通と思いますが、福利厚生は非常に整っています。数えきれないくらい様々な制度があって、ただよく聞かれるのは「それを実際に使える環境にあるんですか?」ということ。結論、使える環境です。逆に取らないと怒られるくらい。具体的にどういう制度があるかというと、女性の長期的なキャリア形成のための産休・育休はもちろん、時短勤務をはじめとした子育てと仕事の両立のために働く時間を自分で設定できる制度、これはお子さんが小学校6年生が終わるまで利用できます。働く場所に関しても、サテライトオフィスや在宅勤務が可能なので、ライフスタイルに合わせて時間や場所を柔軟に選択できる環境が整っています。そのほかでは、例えばパートナーが海外勤務になった場合などに使える「キャリア休職制度」などもあります。ひと昔前であれば、パートナーが海外勤務になった際はついていかずに日本に残り仕事を続けるか、仕事を辞めてパートナーについていくかの二択しかありませんでした。しかし、グローバル化が進んでいることと女性のキャリア進出などの世情をしっかり反映し、そのような場合に休職できる制度も整いました。

田中(三菱UFJ):
海外勤務というところでは、女性が主体となって海外に出ているケースも知っています。旦那さんは日本に残して子供3人連れてシンガポールでバリバリ働いてらっしゃる方だったり、旦那さんも一緒に海外に連れてきて働いている方など。ですので、女性が目指すキャリアプランとライフプランの両立を最大限実現できる制度が用意されていると思っています。

メガバンクというと、イメージ的には男性社会の色合いが濃いのかなと思いがちかもですが、実際はそうではないと。女性が活躍できる環境が整っているのは大きな魅力ですね。もっとご質問したいことはございますが、お時間も迫っているため質問会を終えさせていただきます。本日は、普段聞くことのできない様々な質問にお答えいただきありがとうございました!

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「ビズリーチ・キャンパスLIVE」特別企画『メガバンク徹底解剖』~前編~

https://br-campus.jp/articles/report/961