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企業研究

【後編】伊藤忠商事Special Day パネルトーク イベントレポート

伊藤忠商事のビジネスやキャリアを知るために、「伊藤忠商事Special Day」が開催されました。異なる年代の社員さんが参加され、伊藤忠商事の成長環境や、伊藤忠商事で経験を積んだからこそ生まれる価値観・視点の違いを話していただきました。本記事では、パネルトークの様子【後編】をお届けします。

<企業紹介>
伊藤忠商事株式会社
繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。「ひとりの商人、無数の使命」というコーポレートメッセージを掲げ、お客様の欲求に応えることを追求し、世界中の様々な地域で新しいビジネスモデルを生みだしている。

<登壇者>
◆田辺 公人(タナベ キミヒト)
年 次:2009年入社(入社12年目)
現部署:食料Co. リテール開発部 リテール開発第一課
経 歴:
2009年 繊維Co. ファッションアパレル第一部 機能衣料課
2011年 海外実習生(伊藤忠繊維貿易/北京駐在)
2015年 ㈱レリアン(Leilian (Shanghai) Co., Ltd.) 出向(上海駐在)
2016年 繊維Co. ブランドマーケティング第二部
2017年 SAKURA Links㈱ 出向 ※越境EC運営会社
2018年 現部署

◆伊藤 優志(イトウ ユウシ)
年 次:2013年入社(入社8年目)
現部署:食料Co. リテール開発部 リテール開発第一課
経 歴:
2013年 ㈱食料マネジメントサポート 出向
2014年 食品開発トレード課
2017年 TDC 出向(台湾駐在)※コンビニ等への商品供給会社
2019年 現部署

◆大久保 健二郎(オオクボ ケンジロウ)
年 次:2018年入社(入社3年目)
現部署:食料Co. リテール開発部 リテール開発第一課
経 歴:2018年 入社から現部署

司会者:では、3年目、8年目、12年目という皆さんの各年次で、裁量権がどう変化していくか、という点について伺いたいと思います。まず3年目の大久保さんからお願いします。

大久保:裁量権は、結構もらえています(笑)お金周りの決裁権は役職者の承認を得て進めますが、普段の業務スケジュールやお客様への提案内容は、自分で判断しています。当然上長への報告・連絡・相談はしますが、基本的には自由に仕事を進めています。

司会者:では、8年目の伊藤さんは、3年目くらいの記憶から含めていかがでしょうか。

伊藤:当社は3年目くらいから一つの商材の一担当として、個人商店のように自由に仕事を進めていける裁量権が与えられます。年次が上がるにつれて、自分が決められる範囲が徐々に増えていき、扱う額が増えていくイメージです。私の場合だと、5年目の時に一人で台湾に行ってくださいと(笑)これもまた裁量権と言いますか(笑) このように、自分の価値を発揮できるところはどんどん任せられるので、自由な仕事の進め方ができます。今は3年目の頃と同じ部署にいるのですが、任される額が大きくなりました。とあるブランドをトータルで担当し、どれぐらいのお金を使うか、どれくらいの売上目標を設定するかということを全て自分で考えて進めています。

司会者:裁量権という意味では年次に関係なく、色々なことを任せられるけども、年次を積むにつれてその額や規模感が変化していく、ということですね。では、12年目の田辺さんはいかがでしょうか。

田辺:まず、当社には単体会社と連結会社という2つの側面があります。単体の案件だと、各自が担当しているブランドごとに予算があって、その決済を任されるという形で裁量権を持っています。年次が上がると連結の案件も見ていきますが、単体の案件とは異なり見る範囲が広がります。実際に連結の事業会社に出向すると、自身で事業計画を立て、実際の運営まで担当します。また、営業だけでなく物流、人事、経理・財務も全て見ていくことになり、自然と裁量権も大きくなっていきます。

司会者:金額だけでなく幅も含めて業務が広がっていく際に、年次ごとに求められるスキルが変わっていくと思うのですが、どういう風に変化していきますか

田辺:一つの物事に対して8年目、10年目となってくると、様々なネットワークを持って色々な角度から物事を見られるようになります。例えば一つの輸入案件を見るにしても、この売り場から見たらどうか、この売り手から見たらどうか、というように、経験を積むことで一つの視点ではなく、多角的な角度からモノを見られるようになります。これは経験しないと分からないことなので、年次を重ねると自分が培ってきたネットワークや経験を活かすことが求められるようになっていきます。

司会者:次に、皆さんの先輩や後輩がどのような雰囲気かということについて質問します。まずはちょうど真ん中の世代の伊藤さんからお願いします。

伊藤:私は田辺さんを含め、先輩方に恵まれています。私が所属する課の特徴として、放任的というか、なんでも任せてくれる文化があり、基本的に自分で仕事を進めています。ですが、1人で進めて迷った時は、上司や先輩に相談すると非常に的確なアドバイスがもらえます。それは具体的な業務レベルから、「そんなに落ち込むなよ」といったメンタル面でのフォローも含めてです。信頼できる先輩方がいてくれるという点は非常に心強いですね。また、後輩も大久保さんを含めて本当に優秀でして、1言うと10分かってくれるようなことが多いです。言葉の背景にある真意や目的を理解した上で仕事の成果を出してくれるので、基礎能力が高いんだなと思うことが多いです。

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司会者:若手や後輩に裁量権を持った仕事を任せるというというのは、任せる側も覚悟が必要だと思います。「ここは守ってほしい」「ここは大事にしてほしい」みたいなポイントはありますか。

田辺:私が聞く前に進捗状況などをきちんと報告してくれる後輩は安心しますね。とにかく報告は大事で、懸念点や不安材料を早いタイミングで報告してくれると任せる方としては安心です。もちろんこちらも「言える雰囲気」をしっかり作っておくことは大切です。例えば、何か報告があった時は絶対に否定から入らないということなど。とにかく、どんなことでも自分から言ってきてくれる後輩はありがたいですね。どうなっているの?と言わなくても状況が分かるという。

司会者:それでは一番若手の大久保さん、先輩方はいかがでしょうか。

大久保:優秀な上司や先輩が本当に多いので、何をするにも「下手な成果物は出せない」という緊張感は入社してからあります。求められていることのレベルは非常に高いと感じています。ただ一方で、躊躇して聞けないとかそういうことは一切なく、経験豊富な上司や先輩たちに優しく様々なことを教えてもらっています。

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司会者:大久保さんが、ビジネスマンとして成長するために、日頃から大事にしていることや気を付けていることはありますか。

大久保:私が所属しているのは様々なブランドを扱うセクションなのですが、分からないことが多い中でも1年目から意識していたことは、「こんな商材はどうでしょう」「こういったチャンスはないのでしょうか」という提案を主体的に行うことです。そして、その提案に対してロジカルにフィードバックをもらえることが、成長に繋がりました。提案できるチャンスにあふれていて、フィードバックをもらうこともできる環境は有り難かったです。そういう意味で自分から積極的に業務と向き合い、発信していくのは大切なことだと思います。

司会者:若手と接する機会の多い伊藤さんに伺いたいのですが、現在は非常に変化が激しい時代です。様々な仕事の変化もあると思いますが、その中で若手に求められていることはどのようなことでしょうか。また、どういう若手に入社してほしいですか。

伊藤:何かをお願いした時にそれを作業として終わらせず、これはなぜやるのだろうという目的まで自分で考えられる人ですね。何事にも興味を持つことが大事だと思います。例えば Excel の表を作る業務などでも、関数やショートカットを覚えたら作業効率が上がって非常に速くなる。一つひとつの仕事を学びの場として成長に繋げられる若手は強いと思いますし、是非そういった方に入社してほしいと思います。どんな仕事でも、何の意味があってやるのかを考える人とそうじゃない人とで、成長の差は歴然ですよね。

司会者:では田辺さんはいかがでしょうか。

田辺:全てにおいて「受け取る人の気持ちに立てる人」だと思います。特にモノを扱う総合商社では大事な姿勢です。例えば先ほどの話で言うと、仕事を任された時に、この成果物を出したら先輩はどう受け取るだろうかとか、どういうタイミングで提出すればいいかとか、そういう相手の気持ちまで察して動けることはすごく重要だと思います。1年目、2年目は自分の仕事で精一杯になることも多いですが、周りにきちんと挨拶をするなど、普段の生活から小さなことでも受け取る人の気持ちを考えられるかどうか。考えられる人は意識が自然と他者に向いているので、誰が困っているかということもすぐに分かります。これはマーケットでも同じことで、消費者のイシューを解決するという基本的な原理に通ずるものがあります。周りが何を求めていて、自分が何をしたらどうなるか、というところまで考えられる人は優秀だと思います。

司会者:就活生から質問が来ています。「経営人材に求められている具体的なスキルは何でしょうか」ということです。田辺さんいかがでしょうか。

田辺:本当に大事な部分で言うと、相手の気持ちが考えられるかどうかに尽きるのではないでしょうか。結局会社も人で成り立っているので、人が動かなかったらそもそも経営はできないわけです。例えば私もレリアンの中国事業を現地で取り仕切っていた際、一番大事なのは売り場の店員さんとお客様でした。その人たちが何を考え、どう動き、どう感じているかが分からないと、そもそも売上を作ることができず、事業として成り立ちません。そう考えると、経営とは一方的にコントロールするのではなく、関係者一人ひとりの立場や違いを理解して、その人たちがどうやったら動くのか、を考えることに尽きるのではないかと思います。それを店員さんだけでなく物流の人はどうだろうとか、立場の違う人たちの気持ちを多角的に考えられる人が経営人材になれるのであり、求められるスキル・マインドなのではないでしょうか。

司会者:皆さんの話を伺っていると非常に仕事を楽しまれていると感じました。仕事のやりがいとつらい点について、年次ごとにどういう違いがありましたか。まずは大久保さんからお願いします。

大久保:先ほど、1年目から色々な提案をしたと言いましたが、実は今、その中の提案の一つがようやく形になろうとしている真っ只中なんです。自分から提案して、自分起点で生み出した仕事に主体的に細部まで携われるというのは、非常に大変な反面、やりがいがあって楽しいですね。

司会者:伊藤さんはどうですか。

伊藤:今大久保さんが言ったこととほぼ同じです。私も4年目ぐらいの時に1から携わった案件が世の中に出て、商品が小売店に並んだんです。その時はすごく達成感を感じました。自分が携わったものが形になって、実生活の中で目にすることができるというのは、非常に大きなやりがいを感じました。自分が一消費者となり、携わった商品を直接小売店で買えたのは嬉しかったです。

司会者:それでは最後に田辺さん、色々ご経験があると思いますが特に印象深いエピソードを教えていただけますか。

田辺:我々3人は生活消費関連分野を扱っているので、担当した消費材が世に出た瞬間というのは嬉しいものですね。また印象深いところで言うと、私の場合、中国マーケットに行った時のことです。日本では考えられないことが起き、大変なことも多くありました。言葉もコミュニケーションも難しく、バックグラウンドも違う方々と仕事を進める中で、自分の仕事を中国の方々にも理解していただく。まさに多様な人々と関わるグローバルビジネスを経験でき、携われて良かったなと思いました。日本だけではなく、世界に通じる物を作るということは非常に大変ですがやりがいもまた大きかったです。

司会者:感動や達成感、やりがいというものは年次を重ねていく中で変わっていくものですか。

田辺:先ほどの話と重複してしまうこともありますが、経験を積むことで物事を見る視点が多角的になり、またネットワークも増えていきます。 こういうやり方をしたらこういう結果が出せるのかというまた違った感動もあると思いますが、やはり自分が担当したものが形になって世に出るのは変わらない感動です。それは何回経験しても達成感があり、感動します。

司会者:先ほどどんな若手を求めていますかということについてお伺いしましたが、若手に求められているマインドやスキルはこの10年で変化はありましたか。それとも変わらない普遍的なものなのでしょうか。まずは伊藤さんからお願いします。

伊藤:基本的なところでは変わっていないと思います。しかし、新しい技術やサービスが次々と世の中に出てきていますので「ウチそういうビジネスはやっていない」とはねのけないで吸収していくマインドが、より一層必要になるのではないかと。新しいことを拒まず、まずは挑戦していくということが以前にも増して求められるのではないでしょうか。変化が激しい世の中ですから。

田辺:私もあまり変わっていないのかなと思っています。主体的に行動するということ、相手がどう思っているかを感じ取るということ、1から100まで全部そこに尽きるため、本当に基本的なことは変わっていないですね。根幹にあるものは挑戦思考、プラスアルファで変化への対応力ということが求められていると思います。

司会者:最後に皆さんから一言ずつ学生さんにメッセージをいただけますでしょうか。

大久保:私は、就活中に色々な場所に積極的に行き、多様な方と積極的に会うということをしてきました。それがすごく刺激的で、人生においてとても貴重な経験となりました。積極的に人に会うというのは、会社に入社してからも心掛けており、先輩や他部署、お客様に積極的に会いに行く前向きな行動は、必ずプラスに働きます。今は新型コロナウイルスの影響で制約も多いですが、その中でも何ができるかを考えることが大事だと思います。

伊藤:新卒の就職活動は人生で一度きりです。私も就活生の時、憂鬱な気分になることがあったので分かりますが、就活が嫌だなと感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、就活は非常に貴重な機会です。なぜかというと、様々な業界の大人に「話を聞かせてください」とお願いすると、実際に話をしてくれるんです。こんな機会は、人生で新卒就活をしている一度きりしかありません。是非こういう機会を活かして、様々な業界の色々な人の話を幅広く聞いて、「自分は何をやりたいのだろうか」ということについて深く考えると良いと思います。頑張ってください。

田辺:本当に大変な状況だと思います。身体に気を付けて頑張ってほしいです。一つ厳しいことをいうと、就活は全て「自分ゴト」で、他の人に何を言っても何も変わらないし、言い訳はできないです。全て自分のことです。厳しいことではありますが、自分の信念を持ってやりたいことを見つけて、楽しい社会人生活を送れるよう、今しっかりと頑張ってください。

【前編】伊藤忠商事Special Day パネルトーク イベントレポート

https://br-campus.jp/articles/report/955

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