メーカーは自社製品を市場に届けるために、様々な部門を社内に有しています。そして多くの会社で ジョブローテーション と呼ばれる育成方針が採用されています。この制度下では、各々の社員が営業や人事、総務など様々な職種を経験する中で、最終的に自身に合ったキャリアを選択します。つまり、その会社の隅々までを実際に経験することにより、 会社のプロ を育成することが目指されているとも言えるでしょう。よって、 1つの企業の中で色々な仕事を経験してみたい と考えている人はメーカーに向いています。
また、事業の上流から下流まで、自社で意思決定できる範囲が大きいというのがメーカーで働く魅力です。近年就活生から多くの人気を集める、コンサルや投資銀行と比較してみましょう。コンサルや投資銀行は、経営や財務といった 事業の上流部を様々な業界に対して外部から支えること を主な仕事としています。 もちろんメーカーは彼らと比較すると関われる業界は少なくなりますが、その反面、彼らが直接的には関わることのできない、 製造や営業といった下流の部分まで自社で意思決定することができます 。よって、 商品が世の中に届くまでの広範な意思決定に携わりたいと考えている方 にもメーカーは向いています。
そして何より、 なるべく多くの人の生活に影響を与えたいと考えている 人こそ、メーカーを目指すべきだと言えます。食品や消費財はもちろん、重機械や半導体などの工業製品も、何らかの形で我々の生活に深く根差しています。この点で、社会に与えるインパクトの広さでは、メーカーに並ぶ業界はそうないでしょう。
以上をまとめると、下図のような思いを持つ人はメーカーへの適性が非常に高いと言えます。ご自身に近いものを感じられた方は、ぜひメーカーで実際に働かれているOBの方々のお話を聞いてみることをお勧めします。各社の違いや自身の適性がより明確に分かり、より納得感の高い就活を行うことができるはずです。