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就活生が語る

体育会女子が歩んだ、ワークライフバランス最優先を叶える内定獲得までの日々〜後編〜

部活動に全力を尽くし、引退を機に就活をスタートさせたTさん。志望業界や企業はあえて絞らずに、ワークライフバランスを重視した就活で、成功を収めた背景に迫ります。幅広い業界に検討範囲を広げ、可能性を追求した彼女が、就活時に絶対に譲らなかった軸とは。プライベート優先の価値観のもとで、公私ともに充実した未来を築くため 奮闘した就活の裏側について語っていただきました。

<プロフィール>
T さん 女性
大阪大学
就職予定先:政府系金融機関
インターン参加社数:4社
OB/OG訪問人数:3名
ES提出社数:30社
面接社数:28社
内定社数:3社

業界を絞らず自分の理想と価値観を最優先した就活

――業界を絞らずご自身の軸を基準に就活を進められたということで、苦労も多かったのではないですか?

そうかもしれないです。自分が知らない業界でもっといいところがあったら悔しい、そういう想いがあったので幅広い業界にチャレンジしました。でもその結果、「これは合わないな……」みたいな業界に接することも多かったです(苦笑)。

――どんなところが合わないと思いましたか?

例えば、業界名は伏せますが、担当のリクルーターから深夜に電話が来るんです。「きみは絶対この業界に向いていると思う」とか、「絶対他の業界には行かない方がいいと思う」とか……。

――あ、それは確かに……。

就活の段階でそういうことをされてしまうと、正直、引いてしまいますよね。リクルーター側に「何人の就活生をつれてくる」といった目標があるのかと思うんですけど。でもそれって、自分がその業界や企業に入ってリクルーターに配属されたら同じことをやらされるってことですよね。そういう未来が容易に想像できる業界には行きたくないなと。あとはメディアでよく長時間労働問題や過労死問題などのトピックスで取り上げられやすい業界ですね。クリエイティビティにあふれていてキラキラしているイメージはありますが、そういう働き方は自分には絶対に合わないと思ったので。

――なるほど。業界を絞らず幅広く見た結果、自分とは合わない業界とのやりとりも発生してしまい、そこに苦労したということですね。

そうです。あとは自分が興味を持った業界も、受けてみると自分の価値観や就活の軸とマッチしないと感じてしまったり。憧れとか夢とかを感じていた業界でも、現実を知っていくことで自分には合わないと感じることも悲しかったです。

――色々な業界を見ると、色々な人ともコミュニケーションの機会があると思うのですが、「こんな人と働きたい」といったことは見えてきましたか?

その会社のリクルーターの方を見て判断したり、職場の空気感や雰囲気についてどんな感じかを聞いたりしていました。私は体育会系の部活だったんですが、そこはいわゆる“体育会系”ではなかった(全体的に落ち着いた人が多く、激しい飲み会などもなかった)こともあって、体育会系すぎる方が多い企業だと合わないと思ってました。逆に、穏やかな方が多い企業は自分に合っていると思っていたので、そういった企業と接点が持てたときはより積極的にアプローチしました。今思えば、幅広い企業を受けて「自分と合わない環境」を見つけていくことで、自分に合った企業に近づいていった気がします。

――なるほど。とはいえ、自分が合わない業界を知っていくということは就活を進める上では不安な気持ちにつながると思うのですが、その期間はどのような気持ちで就活を進められましたか?

とにかく、自分の価値観や軸にマッチしたところの内定をいただきたいという想いはずっとありました。自分が就活の軸にしていた、ワークライフバランス重視というところは絶対に譲れないマストポイントだったので、業界や企業にはこだわらなかったものの「どこでもいいから内定が欲しい」ということにはなりませんでした。自分の価値観に合う業界や企業で受かるところを絶対に見つけたかったですね。ですから、時間が過ぎていくにつれ焦りの気持ちがすごく大きくなっていきました。

――大変な時期だったと思いますが、なにか意識的に気を付けていたことなどありましたか?

他の就活生の「内定もらえました!」とか「どこどこに受かりました!」みたいな成功体験のつぶやきとか見ると「病む」ので、SNSとかそういったコメントがあるものはあえて見ないようにしてました(笑)。他人のことより自分に集中して、就活に没頭したり、他のことを考えるようにしたりしていましたね。考えすぎは絶対によくないと思います。息抜きも必要と思っていて、私はよくスマホのリズムゲームとかを何も考えないでやっていました。  時期的な話をすると、本命の企業から内定をいただけるまでの期間が、4月上旬に面接を受け始めて5月終わり頃に最終面接で内定という流れでした。わりとスピーディーだったものの、逆に言うと集中していて大変だったというところもあります。

――その集中していた期間を乗り越えられた、支えのようなものはありましたか?

支えは特になかったですね(笑)。けれど、頑張ってこのまま自分の理想や軸を曲げなければ、必ず充実した生活ができるはずだというような、将来への希望を想像して頑張っていました。「絶対自分は充実した生活をするんだ! だから今頑張るんだ!」という気持ちで日々を過ごしていました。

興味の間口を広げ、幅広いことに挑戦することを楽しんでほしい

――ご自身の価値観や理想を最優先で就活されていく中で、思ったことや気付いたことはありましたか?

私は条件最優先で業界や企業を絞らずに就活を進めていましたが、もし絞れるのであれば絞ってから就活を始めた方がいいなと思いました。というのも、色々な業界を幅広く見ることはメリットもあるんですがデメリットもあります。色々と知られるけどしっかり調べるには時間が足りないという状況になりがちだと思うんです。もし仮に、就活開始前の在学中に自分の目指す業界や企業をある程度絞れていれば、一点集中でしっかり研究したり調べたりして対策を練ることもできますよね。その業界だけ調べればいいから無駄もないですし「コスパ」も良くなると思うんです。私の場合、部活で忙しくてそれができずに就活を始めてしまい、慌てて色々やったので苦労が多かったです。効率的に就活を進めたいのであれば、在学中に目指したい業界や譲れないポイントなどをしっかり決めておいた方が絶対有利だと思います。それに就活中は精神的に疲労しやすいので簡単に気持ちが揺らぎますし、妥協したくなってしまったりします。何も決めていないと、ブレブレになっちゃうかもしれません。

――確かに、目指す方向性を早いうちから想定していた方が効率は良いかもしれませんね。

ただ、早めにこれがやりたいとかこの業界がいいとかを、決められるなら決めて、調べておいた方がいいとは思うんですが、絞らないのが必ずしも悪いっていうわけでもないとも思っています。私は確実に自分に合わないなと思う業界以外は、興味やなじみのない業界でも人生勉強のつもりで説明会などに参加してもいました。もちろん就活として業界を知るということだったのですが、それ以上に人生勉強の側面が強かったです。色々な業界に触れられるというのは就活生という立場ならではの特権とも思っていて、そういう経験は就職してからの自分の世界観や価値観を広げるためにも役立つと思うんです。ただ、やり方によっては私のように就活が回り道にもなりかねないので、「しんどい」というデメリットもありますが……(笑)。でも、しんどかったですがすごく勉強になったと思いますね。業界を絞らずに見ていくことで、案外自分は思ってもいなかった方向に進んでいくということもあるのではと思っています。

――色々な業界を見ていくことで自分の適性を再発見できるかもしれないということでしょうか?

もし「やっぱりこの業界は合わない」という結論でも、想像しているだけより見てから判断した方が確かですし。最初の間口は広くしておいて、色々な業界を幅広く見ていくことは絶対に自分にプラスの発見があると私は思います。これから就活を始められる方々は、就活のルールそのものが変わるので、就活を今までよりも早くスタートできるという利点がありますよね。早い段階から企業と接触し、吟味していけるというメリットを最大限利用した方が、良い結果につながる可能性も高まると思います。私のときは「3年生のこの時期からスタートしなさい」という就活ルールがありましたし、体育会系で部活が忙しかったので、就活を始めてから情報収集も同時並行でやっていかなきゃいけないことが大変でした。でもこれからは就活開始自体が早まりますし、やろうと思えば早い段階から情報収集だけでも始めることができますからね。

――就活を終えてみて、就活期間は長かったですか、短かったですか?

先ほども言った通り、本命の内定企業の面接に関してはあっという間に終わったので、早かったなという印象があります。ただ、期間的なことだけじゃなくものすごく濃い時間だったなという印象もありました。学んだことやインプットできることがとても多くて、充実した時間を送れたなという感想ですね。

――それでは最後に、これから就活を始める方へのアドバイスやメッセージをお願いします。

色々な知識や人などに触れて、とにかく自分の世界と可能性を広げようとしてみてほしいです。そうすることで自分に深みも出ますし、色々と知っていくことに楽しみを感じられる人間になれれば、全てにおいて楽しみながら進めることができると思うんです。だから、色々な領域に踏み出すことを楽しんで、様々なことを楽しみながら挑戦してみてください。

――ありがとうございました!

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