<プロフィール>
M・F 男性
慶應義塾大学 経済学部
就職予定先:NTTデータ
インターン参加社数:3社
OB/OG訪問人数:20名
ES提出企業数:9社
面接社数:9社
内定社数:2社
サッカー少年がプロ選手になるのをあきらめたら
――子どものころになりたかった職業は?
小さいころからサッカーが大好きだったので、小学校高学年になるまではプロサッカー選手になりたいと憧れていました。でも、高学年にもなると現実を知り、悟りますよね。自分の実力ではとても届かないと。そこで、プロになる夢は自然と消えていきました。
――プロのサッカー選手をあきらめてからは、どう方向転換したのですか?
「じゃあ自分は何になりたいんだ?」というのは、すぐにはわかりませんでした。すぐにわからなかったどころか、大学に入って就活を始めたときですらまだよくわかっていなかったほどです。中学校、高校ではとりあえず自分の選択肢を広げるために勉強に力を入れました。
――経済学部を選んだのにはどういう理由があったのでしょうか?
深い理由はないのですが、僕は基本的に文系で、でも、文系にしては数学も得意だったので経済学部が合っているのかなと思ったんです。
――では、将来就く職業を見据えて学部を選んだわけではなかったのですね?
入学の時点では、そこまで考えていなかったですね。しいていえば、漠然とデベロッパーには憧れていましたが。ビルをつくって、街をつくる、人々の暮らしを創造する。かっこいいなと思っていました。
選手になる夢はあきらめても、やっぱりサッカーとともに
――小学校高学年でプロ選手になることをあきらめてからのサッカーとの関わりはどうでしたか?
中学校、高校では勉強に力を入れつつ、サッカーもしっかり続けていました。プロ選手になる実力がないことは悟りましたが、それでもサッカー愛が消えたわけではなかったですから。
――ポジションはどこだったのですか?
中学からはずっとボランチでした。小学校のときはそうじゃなかったんですけど、中学でボランチになりました。というのは、中学に入ったときにチームの中で割とうまい方だったので、「うまい人が真ん中にいなきゃいけないよね」みたいなことからボランチに固定されるようになったんです。ボランチとしてチーム全体を「見て」「整えて」「支える」という役割を果たす中で、チームやチームメイトのために尽力することにやりがいを感じるようになっていきました。
――大学ではサッカー以外のことも始められたのですか?
プレーヤーとしてではなく違った視点からサッカーに関わってみるのもおもしろいだろうと思って、審判の資格を取り、小学生のコーチも始めました。
――自分がプレーするのと子どもに教えるのとでは全然違うでしょうね?
そうですね。小学生は精神的にまだまだ未熟ですので、サッカーを教えるのと同時にいわゆる「しつけ」的な指導も必要です。一方、サッカーにそれほど興味はないけど親に言われて練習に来ているような子どもたちも楽しめるように、練習の仕方を工夫しました。さまざまな個性を持った子どもたちを一つにまとめ、できる限りの結果を出そうとあれこれ試行錯誤したことによって、ある程度調整能力も養われたのかなと思います。
マジックが特技になるまで
――マジックが特技ということですが、どのように出会ったのでしょうか。
マジックにはもともと多少の興味はあったんです。中学、高校と受験勉強を重ねてきて、大学に入ったときに、少し気持ちがホッとして落ち着きますよね? その時点で、「この区切りのタイミングで何か新しいことを始めてみよう」と考えた結果の一つが小学生のサッカーコーチであり、もう一つがマジックだったんです。「自分も一芸に秀でた人になりたいな」とも思っていましたし。そんなとき、たまたま「YouTube」でマジックの動画を見て「すごい!」と興奮して、「自分でもやってみようか」となったんです。
――初めはやはりトランプを使ったマジックからですか?
はい。今、家にはトランプが100組くらいあるんですよ。開封しないで置いてあるだけのものもあります。コレクターみたいになっていますね。大学2年のときは、アルバイトで稼いだお金を毎月3万円ぐらい、マジック用品に費やしたりもしていました。僕のマジックを見てくれた人が驚き、喜んでくれるのが、単純にうれしいですね。サッカーでも自分がゴールを決めるよりも、そのアシストをする方が好きで、誰かを喜ばせることにやりがいを感じる自分の性格にマジックは合っていたのかもしれません。
――就活の過程でマジックが役に立ったことはありますか?
一度だけ、面接の場でいきなり「マジックを見せてくれ」と言われて、実際にやったことがあります。とある面接でその場で見せてほしいと言われ、さすがに持ち歩いていなくて悔しい想いをして以来、いつもトランプは上着の内ポケットに入れて持ち歩いていますので、即座にご要望に応えることができました。マジックを見せられて嫌がる人はあまりいないし、コミュニケーションツールとしても役に立っています。
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