<プロフィール>
Y・Y 男性
東京大学大学院 農学生命科学研究科
就職予定先:総合商社
内定企業:総合商社、外資コンサル
参加したインターン:4社
OB/OG訪問人数:35名
ES提出企業数:15社
面接社数:10社
内定社数:5社
秋冬のインターンは質より量! 練習を兼ねた内定獲得の戦略
――そこから秋冬に向けてのインターンが始まったと思いますが、それに対する対策はされていたんですか?
秋冬の就活では、まだ基本的にコンサルティング会社を見ていました。練習という側面が強かったですね。いろんなところを受けて場慣れしたいというのがありました。早く内定をもらえるコンサルティング会社で、練習しながら実際に内定をもらうという戦略でした。しかし、念頭には最終的に商社という思いはありました。
――コンサルティング会社での結果はどうだったんですか?
戦略系は何度も落ちました。自分も練習がてらという側面が強く、あまり対策をしていなかったので、自分の気持ちも向いてなかったなと思います。色々調べていくうちに求めていた「現場感」というのも薄いように感じ、さらに企業側も自分を欲していないというのが、選考を通じてわかりました。
しかし、総合系の方は結構通るんですよね。そこでも自分の適性に違いがあるというのがわかりましたし、総合系と戦略系での違いを振り返ると、能力と人間性のバランスを併せて問われると勝負ができるのかなというのがコンサルティング会社での就活を通じてわかってきたことでした。
――この段階で総合系のコンサルティング企業は内定ももらっていたんですか?
12月に内定をもらいました。その時期に内定をもらえていたという状況はその後の就活を進める上でも良かったと思います。
志望の商社に受かりたくてOB/OG訪問を利用した
――11月に総合商社のインターン選考が始まっていますが、このときにOB/OG訪問をよく利用されたんですか?
はい。選考が本格的に始まり、10月には知り合いの紹介で1度OB/OG訪問を行い、11月の総合商社の面接の前にはビズリーチ・キャンパスを利用して総合商社の方に数回OB/OG訪問をしました。
――実際にこのOB/OG訪問をされてどうでしたか? 会社のイメージなどは変わりましたか?
どのOB/OGもフランクに話してくださって、自分のインターンの志望動機や、実際の面接で志望動機をこういう風に話そうと思っているということに対してフィードバックをもらっていました。選考対策という側面が強かったです。
――全部で35人のOB/OG訪問をされていますよね? OB/OG訪問をたくさんされた理由は何かあるんですか?
一つは面接練習と、もう一つは社風を知るというところで、自分の中でフェーズが分かれていて、12月から2月までは業務内容や社風を調べたりすることに利用して、3月以降は面接対策をするというところで活用しました。日系企業は総合商社しか見ていなかったので、4, 5月にOB/OG訪問の時間を多く割けたのが一番大きかったです。
自分の興味としては、会社での経験や、その会社にはどんな人がいるかということがメインで、その人と話しながら雰囲気を知るというところが強かったです。
自分で質問を考えていくとか、そのときの会話の中で質問を変えていくということはしていました。そういうコミュニケーションから雰囲気を知ることが出来たと思います。
――お会いした先輩方に「どういう理由で会社に入ったんですか」などの志望動機を聞いたんですか?
いえ、自分の志望動機を伝えました。それに対するフィードバックを期待した面接対策をしていました。志望動機や、なぜ商社なのか、という理由を伝えたときのフィードバックが人によっても違いますし、ESに求めることも会社によって違ったりしました 。OBによっては事前にESを渡して、添削をしてくださった人もいらっしゃいました。また、自身のエピソードなどを話していて伝わりにくい点もわかり、面接で伝え方に気を付けるべき点を修正できたのはすごくよかったと思っています。
――会社の説明会に参加するより、OB/OGの人に会って話を聞いて深掘りすることの方が就活のメインだったわけですか?
そうですね。あとは自分からアウトプットして実践練習をしながら、相手の反応から学んでいったというのが多かった気がします。
そういう意味では会社の説明会では得られる情報や知識が少ないなと思ってしまったんです。当然ではありますが、どの企業も自分の会社をいいように言いますし……。
商社のインターンで新エネルギーを開発するミッション
――秋冬のインターンでは、総合商社2社とコンサルティングファームに参加していますよね。このころは学業の方との折り合いはついていたんですか?
研究もしてはいたんですが、OB/OG訪問や選考を入れやすい状況にはしていました。実験系の研究室の人は、実験をやらないと迷惑が掛かってしまうというのがあると思うんですが、自分の研究室では実地調査といいますか、外でデータを取ってきて、研究室では解析であったり、データをまとめたりすることが多いんです。逆に研究室にいなくても、家でもできるので、研究室の性質上ラッキーなところもありました。
――志望している商社のインターンはどんな感じだったんですか?
2泊3日の泊まりこみで、グループワークをやるというものでした。実際にエネルギー担当や食料担当など配属をされて、配属された6人でずっと考え抜くという形でした。私はエネルギーだったんですが、「新エネルギーを新しく考えてください」という課題を与えられました。自分は環境問題という志望動機があったので、新エネルギーにかかわるビジネスというのは、とても関心があった分野でそれができたのはすごくよかったです。
最終プレゼンの評価項目としていろいろ判定項目があり、それにあわせて「こういうプレゼンテーションであればここはクリアできるね」ということを考えていました。それは戦略性であったり、コストパフォーマンスであったり、ビジネスとして成り立つかなどいろんな側面を考えるように言われていたので、その要求を満たすようなビジネスモデルをつくるというのが最終ゴール地点ではありました。
――実際にこのグループワークで新しいエネルギーを作るという、商社の新しい事業の立ち上げという観点からやってみてどうでしたか?
楽しかったですね。商社の志望度も上がりましたし、ビジネスだけでなく人に関してもよく知れたというのがありました。最後の決め手になったのはそこだと思っています。総合商社やコンサルのインターンに参加してみて社員の方の空気も知れましたけれど、参加者の空気を知り、同期のイメージを持てたのも大きかったです。
一緒に働く人が魅力的かどうかも判断の材料だった
――コンサルティング会社や総合商社から複数内定をもらっていますが、この中で選ばれた決め手はありますか?
インターンにも行ってそれぞれの企業の色々な部分を見てきて、自分は内定をいただいた他社よりも心地よいだろうなと思いました。最後は人と雰囲気で決めていると思います。社会に対する影響やインパクトの大きさもありますが、自分と近いマインドを持ち、優秀な人材が集まっている「人」の側面を重視して総合的に判断しました。
――ここまでいろんなセミナーやインターンに参加されてきて、就活をするなかで絶対にここは譲れないということはあったんですか?
やはり「人」が一番大きかったですね。自己分析をしていて気がついたんですが、これまで自分は人を基準にしてコミュニティーを選んでいたことに気がついたんです。そこは譲れないなと思っていて、最終的な判断の材料にしました。
例えば中学でバスケットボール部を選んだのも友人がきっかけで、文化祭の実行委員会に入ったのも人がきっかけでした。バンドも一緒にやる人が楽しいからという理由でした。
また、自分としては優秀な人と一緒にいるというのがすごくポイントでした。だから、優秀な人がいる大学に行きたいという思いがありました。私は大学を一浪していますが、一浪してでも行きたい、優秀な人と一緒に勉強したいという思いが強かったです。そうした環境が整っているという思いから大学を選びました。
サークルは上の学年の人がフランクに接してくれたサークルを選んでいます。自分が尊敬できるような人、自分がないものを持っている人たちと一緒にいられるのは面白いなと思いました。
――最後の質問になりますが、これから就活を始める3年生、21卒の学生に対してアドバイスはありますか?
就活は本当に運と縁だったと思っています。その運と縁を手繰り寄せることができるのは、自分を知ること、いろんな人の話を聞くことによるのだと思います。手繰り寄せる方法としてはOB/OG訪問やインターンを使うことだと思うので、それらを通してうまく就活を進めていくべきだと思います。どんな結果になろうと運と縁だと思うので、そこで納得できるような結果が得られるように準備を進めるべきだと思います。
自分もそこは徹底的に準備を進めていたと思いますし、自分を知ったうえで面接に挑めば、どんな結果でも納得できると思います。
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