<プロフィール>
N 男性
慶應義塾大学・大学院理系
就職予定先:消費財メーカー
参加したインターン:4社
OB/OG訪問人数:1名
ES提出企業数:7社
面接社数:4社
内定社数:1社
学部時代、1回目の就活をスタート
―最初に就活を始めた時期と、そのきっかけについて教えてください。
最初に就活を始めたのは、3年生の時でした。結果的に今は大学院に進学していますが、学部時代は途中で大学院に行く気がなくなっていたんです。だから、2年生の頃から就活しないといけないなと思っていました。周囲の早い人は3年生の夏から始めていて、私もその波に乗って同じ時期に始めました。
―当時はなぜ大学院に行く気がなくなってしまったのですか?
私はもともと医薬品などのメーカーに行きたいと思っていたのに、私が入った学部では全然薬に関することを学べなかったからです。2年生になった段階で学科分けがあって、一番興味に近い分野を選んだのですが、いざ授業を受けるとやっぱり違った。学科選択をミスして楽しくなかったので、学問を続けるよりもさっさと仕事に就いてスキルを磨いた方が良いと考えました。それで、大学2年生くらいから就活に意識を向けていきました。
―そもそも薬に興味を持ったきっかけは?
中学生くらいの頃に、テレビ番組で毒ガスについて特集しているのを観たことです。毒ガスで人が大量に亡くなるえげつなさが脳裏に焼き付いて、なぜ人に毒が効くのか、どんな薬の作用があるのかが気になり、そこから派生して薬に興味を持つようになりました。そんな薬に対する純粋な興味が、私が理系を志したきっかけです。でも、薬学部には受験で落ちてしまって。本当に薬学をやりたければ色々な大学の薬学部を受ければよかったのですが、興味がある程度だったので、そこまではしませんでした。
自分にマッチした企業を見つけられず、振るわなかった就活
―学部時代の就活は、どのような結果だったのでしょうか?
3年生の夏に就活を始めて、がむしゃらに取り組んだのですが、あまりうまくいきませんでした。自分が思うような企業から内定がもらえなかったので、大学院に進学することを決心。今振り返ると、学部生時代の就活が失敗した原因は2つあると思っています。1つ目は、就活のやり方を理解していなかったこと。面接の場でガクチカ(学生時代頑張ったこと)を丸暗記して話す、というようなことをしていました。2つ目は、業界研究が足りず、自分に合った業界を選べていなかったことです。当時はITや金融、保険など大手でお堅いところばかりを受けていました。面接を受けても手応えがなくつまらないし、結果も良くない。自分が面接を楽しめなかったということは相手も同じだと思うし、結局それが問題だったと思います。たぶん、就職できていたとしてもすぐ辞めてしまっていた気がします。
―学部時代の就活で、印象に残っている出来事はありますか?
メガベンチャーのサマーインターンはすごく楽しかったです。話題性のある企業のインターンに縁あって参加。音楽サービスをプロモーションする案を3日間で作れ、というテーマでした。私は職種の中でマーケティングに興味を持っていたのですが、思っていた以上に面白かったです。それから、社員の方も参加する学生も、全体的に熱い人が多いのが印象的でした。3日間の中でメンターの社員と一緒に徹夜して、夜通しアイデアを考えることもありました。結果は6チーム中2位で、その結果に泣き出すメンバーもいたくらいです。
―インターンを楽しめたということは、そこに就職することにも積極的になれたのでしょうか?
それが、そうでもなくて。私は努力するのは好きですが、冷静な人間なので、温度感の差を感じてしまいました。また、10月になってその企業の早期選考の面接を受けたのですが、何か違うな、と。引っかかったのは、「将来の野望とかある?」という質問。自分がどうありたいか、といった聞き方なら良かったのですが、私は野望については答えられませんでした。結局、面接も落ちてしまいました。やはり、自分に合う企業を見つけられていなかったんだと思います。
就活の失敗から、大学院進学と就活再挑戦へ
―秋以降の就活についてはどうでしたか?
実は、そのサマーインターンで燃え尽きてしまって、秋はあまり就活しなかったんです。だから春を迎えても、面接の仕方とかあまりわからないままで結果を出せませんでした。ESについても、時間をかけて作ったつもりでしたが、他の人には1度も添削してもらわなかったので、自己完結していたように思います。
―大学院に進むと決めてからはどうしたのですか?
院試があったのは6月で、その頃には大学院に進もうと決めていました。大学の成績と面接だけで決まるので、院試対策に時間はかかりませんでした。就活の結果で精神的にきつかったこともあって、他を検討せずに大学と同じ研究室のまま院に進みました。研究室で扱うテーマは幅広くて、機械学習による病理画像の研究から大腸菌についての研究までありました。実はテーマは自由に設定できるわけではないんです。教授から与えられた複数の題材の中から選ぶ形式。私は、その中から神経細胞の研究を選びました。流体を細胞に当てると神経のネットワークがどう変化するのかというものですが、正直、自分でも謎でした(笑) 神経は薬に近い分野かもしれないと思ったのですが、この研究が何に役立つのかを自分の中で落とし込めずにいました。理系だと、研究内容とその後のキャリアが通じている人も多いと思います。でも、こういった背景から、私はそのこだわりがありませんでした。そのため、大学院に入学した直後から、自己分析し直して自分が何をしたいのか改めて考え始めたんです。
大切なのは自分と向き合うこと。自分に合った企業を見つけ、内定獲得する秘訣
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