<プロフィール>
K・B 男性
慶應義塾大学経済学部経済学科
就職予定先:通信・IT業界
インターン参加社数:7社
OB/OG訪問人数:5名
ES提出社数:40社
面接社数:20社
内定社数:3社
(前編)広告業界に憧れて始めた就活1年目は、内定ゼロ! 就職留年で巻き返しはなるか
2度目の就活で始めた長期インターンで、トップの成果を残す
――2度目の就活にあたって長期インターンをされたそうですが、どのようなことをしていたのでしょうか。
週5日、医療系ITの会社で、オンライン診療システムのインサイドセールスをしました。病院などの医療機関に電話やメールでアプローチをして、商談のアポイントを取るのが仕事です。アウトバウンドコールとインバウンドコール両方を経験しました。
――アポイントを取るは大変そうですけど、いかがでしたか。
慣れないうちは苦労しましたが、自分なりに工夫することで、徐々にアポイントが取れるようになりました。アウトバウンドは、架電量で勝負するのが一般的ですが、営業社員の出張予定などをフックにして架電するようにして、少ない架電数でもアポイントが獲得できるよう効率化を図りました。インバウンドでは、架電対象のリストの振り分け担当を任されたので、リストの作り方を工夫して、チーム全体の成績向上に繋げられました。
そうした行動のお陰もあり、インターン先のメンバーのなかで一番成果を出せるようになったんです!
――それはすごいですね! なかなかそこまでできる人はいないのではないでしょうか。実りのあるインターンだったんですね。
そうですね。部署内でも自分のように作業を効率化しているインターンはあまりいませんでした。自分で試行錯誤をして成果を出せたことはもちろんですが、実際の現場について知れたのは良かったです。IT系とかってスマートな印象があるんですけど、実はコツコツと架電を続けるといったように、地道な業務の積み重ねで成立しているということを肌で感じることができました。地道な仕事に対するモチベーションの保ち方など、インターンなしでは分からなかったことがたくさんあります。面接でも、インターンの場で自分がどう行動したのかという話はよくしたのですが、面接官がすごく興味を持ってくれたように思います。アルバイトやサークルの話題は多くの学生がテーマとし、面接官に関心を持ってもらいにくいのではないかと思うので、人と違った話ができるようになったことは、自分の大きな強みだったと思います。
――なるほど! インターンの他に、自己分析やエントリーシート、面接などの対策はどのようにされていましたか。
そうですね。「面接の達人」という書籍を読んで参考にしていました。友人と一緒に、お互いの自己分析やエントリーシートを添削し合ったり、面接の練習をしたりしていました。あまりセオリーにとらわれず、自分に合ったやり方をするようにしていましたね。例えば自己分析だとモチベーショングラフを作成するのが一般的ですが、私には合わないと思っていたのでやりませんでした。それよりも人と話しながら分析する方がしっくりきました。友人と協力して進めると、客観的な意見をもらえるし、友達の自己分析などを添削することで、「この書き方だと分かりにくいな」とか「こうすれば伝わりやすい」といった気づきもたくさんあって、すごく役に立ちました。人の評価をしてみることはおすすめの方法です。
効率を重視する自分に合っていると思い、通信系にエントリー
――2年目の就活でもやはり広告系を中心に受けていたのですか。
いえ、もう少しエントリーする企業を増やして、可能性を広げようと思って、通信系も積極的に受けました。効率化して業績を上げることを突き詰める業界なので、自分に合っていると考えたんです。昔から、効率が悪かったり、無駄を強制されることが嫌いなんです。
――そうだったのですね。効率を重視するようになったきっかけなどはありますか。
小学生の時に、ちょっとやんちゃな子と同じクラスだったのですが、その子が何かするたびに担任の先生が「連帯責任」だとして授業をストップしたんです。子ども心に何のために全員待機させられているんだろうって思っていました。それから無駄なことが嫌になって、ちょっとしたことでも、もっと効率的にならないかなと思うようになったんです。普段の生活でも効率を意識しているので、何かの手続きに必要な書類なども、もっと何とかならないかと感じることもあります。
――業界の他に、企業を選ぶ際に重視していた点があれば教えてください
その企業がフレキシブルに変化する社風か、これから伸びていく会社か、残業代がきっちりと支払われるなど基本的な労働環境が整っているかどうか。この3点を重視していましたね。良い企業でも安定志向が強いメンバーが多いところだと、自分と合わなそうと判断して、辞退しました。あと、ワークライフバランスもある程度は重視しました。仕事量が多いのはかまわないのですが、あまりにも残業ばかりなのは嫌なので。
――最終的に入社された大手通信会社はどのあたりに惹かれたのですか。
柔軟性や実際の収益が良いこと、規模が大きく、将来性も期待できる点です。もともと第1志望群ではあったのですが、OB/OG訪問で社員の方がフランクに接してくれて感じが良かったのもあります。また、所属していたサークルの先輩も3人いて、楽しそうに働いていることも大きいです。
就職留年はハンデではない。自分のやり方で勝負するのが大切
――これから就活を始める学生さんにアドバイスをお願いします!
「これをやればOK」といった固定観念は、あまり持たない方が良いと思います。もちろん、情報収集や準備はとても大切です。でも、人それぞれ個性があるので、周りに流されずに自分のやりやすい方法を選ぶことがポイントです。
――最後の質問なのですが、就活留年をされている方にアドバイスをお願いいたします!
自分の経験では、就活留年はさほどマイナスにならないと考えています。何十社と面接を受けましたが、ほとんどの企業で就活留年についての質問はありませんでした。もし聞かれても、自信を持って受け答えすれば大丈夫だと思います。また、就活留年の場合、すでに1回経験して、就活の流れを分かっていますし、時間もたっぷりあります。1回目の就活ではやっていなかったことにチャレンジしてみてください。私の場合は長期インターンでしたが、その時の経験が、面接で非常に役立ちました。
――今日はお忙しいなか、ご協力ありがとうございました! インターンの話など参考になるお話がたくさん伺えて良かったです。
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