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就活生が語る

OBOG訪問を最大限に活かす就活法。7社内定で見えてきた就活の極意 ~内定獲得編~

総合商社や外資コンサルなどから軒並み内定をもらったK(22歳)。東京大学に入学し、文系から理系へと理転。アメフト部に打ち込んだ4年間のうち、幹部を任された年に見事一部リーグに昇格させた。私立の強豪校を抑え、国立大学としては初の快挙となった。華々しい経歴を持つKだが、内定までの道のりは容易ではなく、最初の就活は失敗し、あえなく留年。一度挫折を経験したからこそ見えてきた就活への挑み方に迫る。

<プロフィール>
K 女性
東京大学工学部
就職予定先:総合商社
内定企業:総合商社3社、コンサル企業など
参加したインターン:2社
OB/OG訪問人数:21名
ES提出企業数:17社
面接社数:13社
内定社数:7社

アメフト部に打ち込み、文系から理系に転身。就活で挫折した理由とは ~挫折編~

https://br-campus.jp/articles/report/751


先輩のアドバイスで外資コンサルを受けたら、トントン拍子に選考が進む

――一度就活に失敗したのち、留年して再び就活を始められたとのことですが、その際にまずは何をされましたか?

一度準備不足で失敗した経験を活かして、とにかく就活でやるべきことをすべてやりました。すべての業界の業界研究をして、自己分析をして、と。先輩方にお話を伺うことにも力を入れましたね。大学のOBOGに限らず、高校の担任の先生や、父親の知り合い、部活のサポートをしてくれている人など、思いつく限りの大人にたくさん会いに行きました。その中で、「コンサルが向いてそうだから、受けてみたら?」とアドバイスされたんです。それで実際に面接を受けてみると、外資の総合系のコンサルがすごく進んだんですよ。

――そうなんですか! すごい。

でも同時に、じゃあこのまま外資コンサルに受かったら就活を終えていいのか、という疑問も生まれ始めました。外資は就活が始まるのが一歩早いので、まだこの時点では日系企業をほとんど見ていなかったんです。日系企業も一通り見た上で、やっぱり外資コンサルがいいなと思えるならいいんですが、そうではないまま進んでしまって。
それで、外資コンサルを受けつつ、ほかの業界についても調べていたら、総合商社って日本にしかない業態だと知りました。総合商社って、海外には存在しないんですって。それがすごく面白いなと思いました。

途中で「実はコンサルじゃないかも……」と気づいた

――結果的に今、商社に行くことが決まっていらっしゃいますが、この時点で商社に興味を持ち始めたんですね。

はい。OBOG訪問でも商社とコンサルで迷ったとおっしゃっている方は多いみたいで。それで、話を聞いたり調べたりするうちに、私はコンサルじゃないかもしれない、と明確に思ってしまった瞬間がありました。

――どのような点ですか?

コンサルの先輩方は「自分たちは事業会社じゃないから、いくらいい会社だなと思ってコンサルしても、その内容をちゃんと反映してくれるかどうかは分からないし、最後までその会社のことを見届けられるとは限らないところが悲しいときもある」と言っていたんです。
これをアメフト部の経験と照らし合わせて考えると、コンサルって言わば、契約期間も給与形態もすべて決まっている「外注契約のスタッフ」なんだなと思いました。でも私、内部の人間でありたいんです。アメフト部でもなぜスタッフの仕事を頑張れたかというと、私は内部スタッフであり、チームの一員だったから。もし私が、他大学のチームの外注スタッフをやっていたとして、同じくらいの熱量を注げたかというと、たぶんここまで熱心にはなれなかったと思います。

――このままコンサルに入社しても、仕事に熱を注げないかもしれない、と。

ありがたいことに、わりと早い段階で総合系の外資コンサルの内定をたくさんいただけたので、気持ち的にはラクでした。このあと日系企業を受けるにしても、「ここは行きたくないけど絶対内定もらえるから受ける」という就活の仕方をせず、自分が本当に行きたい会社にだけエントリーしよう、と思えたので。

――そういう意味でも、ほかの企業よりも就活のタイミングが早い企業をいくつか受けておくのはひとつの手ですよね。

たまたま私自身と外資コンサルとの相性がよかったのもラッキーでした。テンプレ的ではなく、自分の言葉で喋れましたし。「自分の言葉で喋れるかどうか」は就活がうまくいくカギなんじゃないかと思います。

業界研究やESを進めるうちに固まっていった自分の「信念」

――具体的には、業界研究やESなど、どのように進めていきましたか?

業界については、手広く見ていく中でも唯一自分には合わないだろうと思っていたのがメーカーです。自己分析をした結果、私はこだわりがないんですよ。院に進まないと決めたときも「研究したいというこだわりがないから」でしたが、企業についても「どうしてもコレ!」というのが自分の中にない。一方で、メーカーはそのこだわりこそが重要な業界だと思うんです。こだわりのない私には、同じ業界なのになぜA社じゃなくてB社なのか、という質問に答えられない。メーカーだけは最初から自分には合わないだろうな、と強く思っていましたね。
最終的には、商社のほかには、学科の系列でもあるディベロッパーや、コンサルと似てそうだからと金融なども見ていました。

――一年前に就活を失敗したときとは見違えるほど、自分の意志を明確に持って判断されていますね。

ESについては、日系企業の冬のインターンを受けた際にベースを固めました。そのときに「学生時代アメフト部で何を頑張ってきたか」や自分の信念がハッキリしたので、それを後のESや面接でも使い回しています。

――様々な業界を吟味されたとは思いますが、最終的にESを提出している企業は17社とそんなに多くはありません。この17社を受ける決め手となったのはどのような点でしょうか?

それぞれの会社で、いいと思えるポイントを自分の言葉で説明できるかどうかで選びました。
例えば商社の場合は、事業領域が広くてOBOG訪問をしても、会う人によって全然違う仕事内容なんですよ。でも、だからこそすごく面白そうだと感じました。また、商社は採用の仕方にも好感を持てました。商社の多くは、ESを面接解禁直前まで修正可能としていることを知りました。商社にとってESは、あくまでも面接のための資料という考え方。あらゆる面で私たちを知ろうという機会を惜しんでいないと感じました。

――学生一人一人と向き合ってくれるんですね。

そして、ディベロッパーについては、街に関わるならこの業界が一番だな、と思いました。スタンスや関わる範囲は会社によりけりですが、どんな部門に行ったとしても、街作りに関われる良さがあります。一方で商社の場合、金属担当になるのか食料担当になるのかで、人生が大きく変わります。そこの配属リスクは大きい。たとえ金属に興味がなくても、金属の配属になってしまったら学んでいくしかありません。
――(A社に入社を決めた理由についてもお聞かせください。

まず、商社にしよう、というのは決めていて、A社とB社で最後まで迷いました。というのも、その2社は面接で私のことをめちゃくちゃ掘り下げてくれて、頭をフル回転した感覚があったんです。だから面接は大変だったけど、やり切ってすごく楽しかった。最終的な決め手となったのは、組織力です。私は部活でも、自分一人だけの力で勝てたことはありません。毎回周りの人にたくさん話を聞いて、実行して、それに対してフィードバックをもらって、というやり方をしてきました。自分のその性格を考えたときに、組織力のあるA社のほうが居心地がいいだろうなと思いました。また、OBOGさんの話を聞いていく中で、A社に関してはこの人の下で働けたら面白そうだな、という直感があったのも大きいです。

企業は一体どこを見ているのか。就活を経て分かったこと

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――最後に、就活生に向けてアドバイスはありますか?

就活生が悩みがちなことって、「学生時代に頑張ったこと」と「その会社での働き方」や「志望動機」をどう繋げるか、だと思うのですが、実は無理に繋げて語る必要はないんじゃないかな、と就活を経て思いました。結局は、その企業が求めていることを提示できればいいんですよね。例えば商社の場合、求められているのは、「自分で課題を見つけられるかどうか」。面接官が見ているのは、自分で課題を設定して(課題設定力)、現状を把握して(現状把握力)、ゴールと現状とのギャップを埋めるためにどう動くか、どう思考錯誤できるか(具体的な努力と対策)、です。これって別に、「商社での働き方」と無理に繋げようとしなくても、学生時代に頑張ったことをしっかり当てはめれば良いのだと思います。

――「各企業が求めていること」はどうやって知りましたか?

ひたすらOBOG訪問と、伺った内容の分析の繰り返しです。OBOG訪問って本当に重要で、会社の実態を知ることができるだけでなく、「私はその企業のことをしりたいからこそたくさん調べています」という強い熱意を相手に伝えることもできます。実際、ある企業の面接で「AさんやBさんにお会いして、これこれこう思った」と話したら、「その社員たちを知っています」と言われたんです。

――そんなことがあるんですね。

OBOG訪問をしておくと、発言にリアリティーが出るんです。志望動機については、「なぜこの業界なの?」とか「なぜ商社なの?」という部分はふわっとしちゃって当然なんですよ。だって、働いたこともない人が言えることって、正直たかが知れているわけですから。

――自分が就活をしているときは「何かうまいことを言わなければ」と思っていましたが、本当はふわっとしていることくらい企業側にはバレていますよね。自分が社会人になってみるとよく分かります。

そうですよね。でも、「なんでこの会社なのか?」と聞かれたときに、OBOG訪問させていただいた方の実名を出して、「この人に話を聞いたことでこういうことを思えた」と話すと、本当にこの会社を知ろうとしていると思ってもらえます。

――「ふわっと」に具体性と説得力が加わってくる。

そうです。面接で同じ内容を話していても、具体的に動いた事実がある人と、そうじゃない人とでは、企業側の受け取り方がまったく違ってくるはず。そういうところが示せて、響いた結果、内定をいただけたのではないかなと思っています。

――今日は、お忙しい中ホントにありがとうございました!役立つ話をいっぱい聞けて大変参考になりました!