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OB/OGが語る

意志の強さは、国境を越える。挑戦を続ける総合商社の若手に求められる、志と自覚。

150年以上前にさかのぼるルーツを持つ一方で、ニチメンと日商岩井の経営統合により、2004年に総合商社業界の新たな挑戦者としてスタートを切った双日株式会社。「挑め。何度でも。」というスローガンが表す通り、過去の慣習にとらわれることなく世界中で新たな価値の創出に取り組んでいる。 今回話を聞いたのは、2016年入社の同期である人事部・齊木さんと基礎化学品部・林さんのお二人。同期ならではのざっくばらんとしたお話の裏に、それぞれの持つ強い意志を感じられることが印象的です。お二人の考える双日の企業風土や新規事業の生み出し方、これからの双日に必要な成長について語っていただきました。

<取材対象者>

齊木 一哲(写真右)
2016年入社。
人事として採用活動や社内の教育制度づくり等に従事、3年目で新卒採用チームリーダーを務める。様々な企業が参画する就職イベントの中で、際立って若い社員がプレゼンしていた双日に興味を抱き、入社を決意。若くして任せられるこの環境は、大きな魅力であると同時に責任や重圧もあることを理解した上で門を叩いてほしいと語る。

林 将人(写真左)
2016年入社。
基礎化学品部にて液体化学品の貿易・マーケティングに携わっている。担当エリアは主に中国・極東地域。学生時代のアメリカ留学をきっかけに、日本人として日本の価値を高めることと、海外とのビジネスに関心を持ち、双方を叶えられる仕事として総合商社を志す。総合商社すべてにエントリーしたが、最も個人の意志や覚悟を求められると感じた双日に入社。

“風通しが良い企業風土”の真実。

齊木:私は新卒採用担当なのでよく学生さんからも社内の風通しについて聞かれるんだけど、そもそも風通しが良いというのはどういうことなんだろう、と。

林:2人とも新卒入社なので、他社と比較できないので基準が分からないというのもあるよね。

齊木:少なくとも、ただ単に先輩後輩の仲がいいということではなく、年次に関係なくやりたいことや思っていることを発信し合える文化はあると思う。もちろん若いうちは与えられる仕事もあるけれど、その中でも自分がこうしたいと言えるのは、上司や先輩が受け入れてくれるから。私もまだ3年目ですが、直接人事の役員と話をする機会もあるし、こういう想いと戦略でやりたいと伝えれば聞いてもらえる。これはありがたい環境だよね。

林:僕はもう、その環境に惹かれて入社したようなものだから。1年目だろうとなんだろうと、上司に報告をすると「それで、お前はどうしたいの?」と必ず聞かれる。上司に対してどうしましょうと聞くのではなく、私はこう思いますと言った上で検討してもらわなければいけない。いわゆる指示待ち体質にはなりようがないんだよね。素晴らしい風土だと思うし、これを風通しが良い企業風土だと言うのならそうなのかもしれない。

齊木:そうだよね、それはまったく同意見。林はこれまでに自分が発案して具現化した仕事で大きなものってどんなものがある?

林:2年目の終わりぐらいに行った海外出張かな。元々別の商売で取引のあったお客様と話している中で、新しいニーズを発見して。これはいけるかもということで、つてをたどってサプライヤーさんを見つけて、海外だけど行ってきますと。ほとんど1人で最初から最後まで担当して、会社の歴史上なかった商流を生み出せたのは、自分の中ではエポックメイキングなことだったね。

齊木:そんなことあったんだね!!

林:そこで一気に周りの評価も変わった気がするね。さっきの話とも共通するけど、風通しのいい風土とか若手が活躍できる環境という言葉って、少し誤解されがちだと思う。うちの会社でも、平等なのはあくまでチャンスの数。そのチャンスを生かして結果を残し、さらに大きな仕事をもらう機会を掴むというイメージ。そのチャンスを活かせるかどうかは個人の資質や努力次第だから、日々いい緊張感がある。

齊木:その通りだよね。双日は他の総合商社と比べると社員数が少ない分、そもそもやるべき仕事は多い。それだけをこなしていくのが悪いとは言わないけれど、若手のうちから活躍できるとか、誰より早く成長できるっていうのは、その先の話。与えられた仕事をこなした上で自らの意志で動いていくことが大切だと思うよね。

林:若いうちから意思を求められる環境だと思って入社したけど、自分でつかみ取るという感覚は学生時代は分かっていなかったかもしれない。与えられた仕事をこなしていくだけで大きなチャンスが回ってくる訳ない。自分自身で周囲から認められる価値を作っていくからこそ、目の前の仕事も楽しくなる。そういう感覚がやっと分かってきた。

その強い意志が、国境を越えたビジネスを生む。

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齊木:さっきの初めて最初から最後までビジネスをつくった話を詳しく聞かせてよ。

林:元々は日本のメーカーさんの輸出を担当させてもらってたんだけど、ちょっと状況が変わって、逆に海外からモノを買う輸入を検討し始めていると聞いたので、じゃあ僕らにやらせてくださいと。隣の課の方に相談したら中国の大手メーカーさんとお付き合いがあるということで、すぐに中国へ。

齊木:林の担当商材で中国から日本への輸入ってなかなかないよね。

林:そうだね、以前は日本企業も中国というだけで敬遠するようなところがあったけど、品質もちゃんとリサーチして問題ないと判断して。中国の方にも絶対売りますから僕に任せてくださいとお願いしたら、日本への輸出はすごく画期的だということで前向きな返答をいただいた。日本のお客さんには、他がやってないうちにやっておいた方がいいですよとプレゼンして、金額も調整がついて新しいビジネスがスタートしたんだ。

齊木:困難とか障壁はなかったの?

林:ニーズとシーズが浮かび上がってきた後はスムーズだけど、そこまでが大変だよね。中国側も日本企業も、もちろん僕も経験がないことだから。そんなことできるのかと言われる中で、色々リサーチした上でこうなんです、と。そこをちゃんと主張して初めて進められる。その第一歩が一番困難だったかな。

齊木:なるほどね。でも自分でつくった仕事で海外出張行くってちょっと気持ち良いよね(笑)。

林:それはそうだよ、正直ぞくぞくした。2年目にこれを経験させてもらったからには、次はもっと大きな商売を生み出したいね。

齊木:僕も1年目からずっと考えていたのが、海外の大学に進んでいる学生を採用する戦略を打ちたいなと。僕自身海外の大学を出ているので各地の学生の気持ちもある程度理解できるし、自分の強みでもあるし、社内の多様性を促進することにもつながるので、先輩や上司にずっと「こういうメリットがあってこういう戦略が考えられますよ」って言い続けていた。そうしたら2年目になった時に、そこまで思うならやってみろということで、ニューヨークで採用活動をやることになって。自分で作った仕事でニューヨークに行けるのはすごく嬉しかった。

林:なんでニューヨークだったの?

齊木:現地に双日のオフィスもあるからそこに来てもらいたかったし、ニューヨークには学生も多かったから。まぁ、僕がニューヨークに行きたかったというのも若干あったけど(笑)

林:でもそういうのはけっこうあるよね。結局、全力で頑張れるかどうかって個人の意志が大きいので、そこに多少なりとも自分の想いが入っていてもいいと思う。もちろんビジネスとして価値があるとか、横柄な感じにならないとか、そういうことは前提にあっての話だけどね。

未完成な会社。だからこそ、可能性と醍醐味に溢れている。

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齊木:内定者研修の時に、すごいヤツいっぱいいるなと思ったんだど、その中でも林は特に印象的だった。常に自分の意見を発信するし、質問はありますかと聞かれて手を挙げてるのはだいたい僕とか林とかだったよね。

林:この研修意味あるんですかって聞いたのは覚えてる(笑)。ほんとめんどくさいヤツだよね。

齊木:でも、そうやって自分の意志を持った人は多いし、それを受け入れてくれて建設的に議論できる土壌もある。

林:たしかに。たとえば別の部署に何か相談しに行っても、適当にまぁいいんじゃないって言う人は一人もいない。ある意味では頑固かもしれないけれど、それぞれの責任感とか自覚意識を持っているからこそ主張が飛び交っている。いろんな意見が飛んでくるなぁって思うよね。

齊木:僕らの仕事はそれがクリティカルに響いていて。人事としては、統一してこういう人材を採りにいきましょうと発信するんだけど、そうじゃないでしょとか、もっとこういう人が必要だろって、すごくたくさん意見が出てくる。未来の双日をこんな会社にしていきたいっていう想いがあって、そのためにどういう人材が欲しいかということを全員が考えている証だよね。スムーズにいかなくて大変なこともあるけれど、ベースとしてはとてもいいことなので、なるべく様々な意見を聞いて実現できるような施策を考えていきたいと思っているよ。

林:年齢関係なくディスカッションできる環境だよね。もちろん自分の意見が至らなくて指摘されることはあるけれど、若いからとか、パーソナリティがどうとか、そういった障壁は感じたことはない。なにか新しい提案をした時も、頭ごなしにそれは無しとNOを突き付けられることもない。この点は考えたのかとか、それをやるためにはこれも必要だよとか、そういう指摘が多いので、むしろ前向きにブラッシュアップしていくことができている。

齊木:双日は2004年に誕生した会社。他の大手総合商社に比べると制度も風土も完成されていないところがたくさんあって、だからこそ僕たち自身が中心になって会社を作っていく世代だと思っている。先輩も後輩も含めて議論しながら、より良い会社にしていくという面白みが、ここにはあると思う。

適切な経営判断という、ハイレベルなスキルを。

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齊木:具体的に今後の双日をどういう会社にしていきたいか、どう成長させていきたいかっていうのはある?

林:まずは、会社がどうというより自分自身のことだけど、経営視点を磨きたいよね。今僕が担当している業務はいわゆるトレード事業で、貿易の知識は付けさせてもらったんだけど、投資や事業創造という点ではまだまだ弱い。今後大きな飛躍を遂げるためにはもっと大きな視野で事業の方向性を決められるような能力を磨いていきたい。そしてこれは、同世代含めて全員が早い段階でそうなる必要があると思っていて、そのための教育やモチベーションの醸成も大切なんじゃないかな。周りを見渡すと、それぞれの仕事の延長という意味では全員がめちゃくちゃ頑張ってると思うんだけど、たとえば化学本部が5年後どうなっていて、次はどこに投資すべきかというところまでは共有できていない。若手が経営目線でそういうことを言ってくるようになれば、もっと楽しい会社になると思う。商社は事業主体として各関係者を纏め上げ、事業を推し進めていくことを求められていると考えており、そういう会社だからこそ、年次関係なく大きな視点で判断を下す能力が必要だと感じる。

齊木:なるほど。うちの会社って合併やリーマンショックとかいろいろあって、バランス的に30代の方が少ないという特徴があるから、より僕たちの世代が柱にならなきゃって感じるよね。日本の7大商社と呼ばれてはいるけど、規模だけで見れば7番手なわけで、成長の余地はまだまだある。若い世代が危機感を持って5年10年全力を出し切れば、絶対もっと面白くなる。しんどい思いや悔しいこともあるだろうけど、その先にやって良かったねと思える日が必ず来るはず。振り返った時に、自分たちが成し遂げたんだと実感できれば最高だよね。その時に、みんながここにいて良かったと思えるような会社にしていきたいし、それはたとえ人事部から異動したとしてもそう思える仕事を自分なりにやっていきたいと強く思う。

いかがでしたでしょうか。 双日株式会社では、会社や事業への理解を深めていただき、より良いキャリア選択を行っていただけるよう、社員訪問受付をビズリーチキャンパス上で行っています。 是非、興味がある方は依頼してみてください!