電気機器業界の巨人日本電気とは?
日本電気(NEC)を志望する就活生は、OB訪問をおすすめします。就活を成功させるには情報収集が欠かせません。その一環としてのOB訪問です。ただ、OB訪問で何も得られなかったという人もいます。
それはOB訪問に対して何の準備をしなかったことが要因の1つとしてあげられます。OBも本気度の高い就活生との出会いを楽しみにしています。OBの期待に応えるためにも、どんな質問をすればよいか、なにを準備すればよいかポイントを押さえましょう。
企業概要
日本電気ではなく、NECという名称が一般的に知られているでしょう。日本電気株式会社 (英文: NEC Corporation)が商号です。創立は1899年(明治32年)7月17日の住友グループの電機メーカーです。
電機関連だけではなく、複数の事業展開をしています。顧客は、国内外の政府や官公庁などへのパブリック事業をはじめ、製造業やサービス業に対するITソリューションの提供、通信事業者にはネットワーク構築で必要となる機器、運用管理のための基盤システムなどを提供しています。
システムプラットフォーム事業として、端末といったネットワーク機器やコンピューターなどをベースにした統合型プラットフォームの提供などを行っています。日本のマイコン、パーソナルコンピューターに関して黎明期から手がけている企業です。
事業内容
事業内容は最低限知っておきたい事前情報です。本当に興味があるなら、どんな事業をしているのか気になるのは必然でしょう。OBは、本気度が高い就活生を求めています。本気かどうかは勉強しているかどうかで分かるものです。事業内容を勉強していることは、基本のマナーと考えたほうがよいでしょう。日本電気の幅広い事業内容をチェックしてください。
パブリック
パブリック事業では、政府や官公庁や地方公共団体、公共機関を対象にしたソリューションを提供しています。ネットワーク、センサ、データ分析の技術、情報システムの構築を行うシステムインテグレーション力を背景にした安全性の高いソリューションの提供を行います。
政府機関や電力会社、放送まで、システムやサイバーセキュリティに関し、日本国内で高いシェアを誇ります。長い歴史で得たノウハウを背景にドメイン・ナレッジに強みがあり、顧客のニーズや将来を見据えた提案を行えます。他に、AI技術や生体認証への技術力も高いのも魅力です。社会インフラ全般を支える事業です。
エンタープライズ
エンタープライズ事業は、主に民間の、製造業、流通やサービスや金融業を対象にITソリューションを提供しています。新しいサービスを立ち上げた時、最先端のデジタル技術などを活用して顧客と共創してニーズに対応します。
長い歴史の中でITサービスの提供を行っていた実績もあり、事業展開、ソリューションを開発、さらにバイモーダルへの対応力があるのも強みでしょう。
今後、世界を取り巻く環境は大きく変わることが想定されます。エネルギー、人材環境、インターネットバンキングによる不正取引など、社会問題として多くの問題が存在します。そこに、AIやIoTのような最新デジタル技術の提供を行い、解決を目指す事業です。
ネットワークサービス
ネットワークサービス事業も日本電気の大きな事業です。国内にも多くの通信事業者が存在しています。通信事業者もネットワーク構築をするためには、さまざまな機器が必要で、また、運用管理も行わなければなりません。
日本電気では、通信事業者のニーズに対し、基盤システムなどの提供を行います。また、テレコムキャリア市場で積み重ねたネットワークへの強みがあります。その強みを、プロバイダ、流通、サービス業や、自治体、プロバイダなどに活かしています。
近年はデジタルによる変革期とも言えるでしょう。具体的にはスマホやタブレットなどのデジタル機器の普及をはじめ、企業のシステム環境も大きく変わっている時代です。これはデジタルインフォメーションという言葉で表現されていますが、その点に関して日本電気は事業拡大を模索しています。
システムプラットフォーム
日本電気のシステムプラットフォーム事業は、主に端末やネットワーク機器、コンピューターやソフトウェアに関するビジネス向けの製品を提供しています。また、保守サービスに関してもこの事業に含まれています。
日本電気の強みの1つに、AI、IoT映像分析などがあります。また、サイバーセキュリティに関するプラットフォーム構築も提供しています。この事業分野は、国内でも激しい競争となっているのは無視できません。
その中で、日本電気のITプラットフォーム製品のシェアは高いです。AIやIoTの技術レベルに関しては、例えば顔認証、異種混合学習技術や、テキスト含意技術などがあげられます。
今後、世界的なデジタル化が見込まれている分野です。特にAI技術はビジネスの世界でも注目されています。その点からも日本電気のビジネスチャンスは拡大する可能性があります。同時にデジタル化によるサイバーセキュリティへの驚異も考えなければならないでしょう。この点においても日本電気に期待が寄せられています。
グローバル
グローバル事業に関し日本電気は積極的な展開を行っています。特に生体認証に関するソリューション、サービスプロバイダを対象にしたソフトウェアサービスなどがあります。他にも大型蓄電池システムもグローバル事業の主な事業です。
日本電気は世界でもトップクラスのバイオメトリクス技術を持っています。市中監視オペレーションノウハウ、分析技術などを統合したシステムがあり、情報収集から運営や制御まで行えます。また、ネットワーク機器に関しては、海底ケーブルやディスプレイ・プレイジェクトなどがあげられるでしょう。
生活の安全や安心へのニーズは世界中で高まっています。日本電気のセーフティソリューションへの需要が高まると考えられています。
過去3年間の売上/利益推移
これからはNECの、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。
(単位/億) | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 |
売上 | 28,211 | 26,650 | 28,444 |
営業利益 | 1,073 | 418 | 638 |
当期利益 | 687 | 273 | 458 |
営業利益率 | 2% | 1% | 2% |
2012年、構造改革に取り組み事業変革をスタートしています。2013年には2015年中期計画に基づいたソリューション事業への取り組みを強化しています。2016年は消費税アップの影響で、個人消費、設備投資は減少した影響が出ました。
2017年は2016年に策定した2018年の中期計画に基づいた戦略が行われたのです。ただ、既存事業の落ち込みが想定上の落ち込み方をしました。
次年度の戦略
日本電気(NEC)は今後、どのような方向へ向かうかは知っておくべき情報です。そのために戦略を理解して損はありません。日本電気では、2018年1月に「2020中期経営計画」を策定しています。
基本情報
- 収益構造の改革
- 成長の実現
- 実行力の改革
日本電気(NEC)経営戦略より引用
日本電気は2016年4月2018年中期経営計画を発表しています。ここで、収益構造の立て直しや成長軌道の回帰が掲げられました。収益構造の立て直しについて、ある程度、順調でしたが、成長軌道の回帰に関しては少し問題があったのです。それは、既存事業が想定よりも落ち込んだことです。
このことを踏まえ、「2020中期経営計画」で、大改革が計画されています。成長軌道への回帰を実現するため、固定費の削減など抜本的に改善することが掲げられました。
成長については、バイオメトリクス技術、AIの技術を活用することが計画されています。事業開発力を強化するため、外部組織との連携、共創型ソリューションの開発、さらに、政府や国際機関などの関係を強化することが掲げられました。
2018年の日本電気に関するトピックス
日本電気のOB訪問へ行くなら、ニュースもチェックしましょう。日本電気は日本だけではなく世界にも影響を与える企業です。その動向を知るには、ニュースでも可能です。2018年、どんなことがあったのでしょうか。
倉庫の人員不足問題を解決するサービスを提供
9月6日、日本電気株式会社が「物流リソースマネジメントサービス」の開始を発表しました。ただ、実際に提供されるのは2019年1月からです。物流リソースマネジメントサービスとは、NEが誇るAI技術群「NEC the WISE」を活用したサービスです。
企業全般で問題になっているのが人手不足です。物流リソースマネジメントサービスでは、AIを活用して荷物量を予測します。さまざまなデータを解析して規則性を導き出す「異種混合学習技術」を活用することで荷物量を予測するのです。
要員数を考える際の負担が軽減できるではなく、要員過剰、逆に不足することへの残業が抑えられると期待されています。
NEC365をMicrosoftと共同開発して販売
8月30日、日本電気と日本マイクロソフトが「NEC365」の共同開発し、NECで販売の開始をすることを発表しました。このサービスは、マイクロソフトが提供していたクラウドソリューション「Microsoft365」を導入する時、必要なサービスを組み合わせたものです。また、NEC独自の付加価値サービスも含まれています。
Microsoft365は、導入する時だけではなく、利用や運用、保守を行うために必要な機能があります。その機能に関して15サービスを提供するというものです。これにより、クラウドサービスで生じる課題の解決が期待できます。NEC365が導入しやすくなるだけではなく、安全に活用できることで注目されています。
台湾の無人コンビニ店がNECの顔認証システムなどを導入
7月23日、日本電気が台湾企業統一超商が運営するコンビニ無人店舗「Xストア」にて、AIを応用した顔認証システム、流通系販売時点情報管理(POS)システムを提供しました。Xストアに導入された顔認証システムにより、入店した人の本人確認を行えます。
入退店と決算のタイミングで顔認証が使われ、データーベースによる照合が行われます。POSシステムでは購入商品をレジ台に置くとカメラが商品を一括で自動認識します。
通常、買い物をする時に行われるバーコードの読み取りが不要なため、スピーディな決済が可能です。NECでは今後も同様の未来型店舗にサービスと商品を提供することを計画しています。
電気業界の動向
日本電気の企業研究を深めるには、業界研究もしたほうがよいでしょう。日本電気を取り巻く電気業界はどうなっているか知ることで、OB訪問で行う質問にも幅が生まれます。
電気機器業界の業績推移
電気機器業界は、平成17年から19年まで業績を順調に増加させました。しかし平成20年になると勢いが一気になくなり減少しています。平成21年にはさらに減少しましたが、22年に再び上昇。ただその勢いを継続できず平成23年から24年に下降しました。
ただ、それも平成24年までです。平成25年に上昇し、そこから27年まで少し上昇、あるいは横ばいという傾向です。どちらにしても平成19年の水準には戻っていません。
推移
2007年までは、新興国の高成長が注目された年です。日本経済では輸出が好調であり景気も拡大していました。しかし2008年に起きた金融危機が影響しています。輸出が減り、先行きが不透明なことから、設備投資も減ったのです。また、個人消費も減りました。平成2011年は東日本大震災が起きた影響も大きかったです。
2012年は世界経済全体で財政危機の影響を大きく受けています。中国やインドのような新興国でも経済成長の鈍化が起こりました。日本では東日本大震災の復興需要はあったものの、海外の景気悪化などから輸出で苦戦していた時代です。それでも政権交代による経済政策への期待から少し景気が回復しました。
日本電気へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目
日本電気のOB訪問をするなら準備をしておきましょう。準備をしておくことで、より深い質問をすることができます。また、OBの高評価を得られる可能性も高まります。日本電気のOB訪問の準備はそれだけ重要なことなのです。
企業研究を深めておくのは大前提
日本電気のOB訪問をする場合、ホームページで分かる情報は頭に入れる必要があります。事業内容を知ることは重要です。日本電気はホームページに事業内容を紹介しています。パブリック事業、エンタープライズ事業、テレコムキャリア事業、システムプラットフォーム事業の4つです。
しかしその4つの名前を覚えているだけでは十分ではありません。大切なのは中身です。中身をしっかり理解していなければ、OBに勉強不足を指摘されるリスクもあります。そのため事業内容について深くチェックしておきましょう。同時に、興味のある分野なら特に深く理解しておいたほうがよいです。
社員のインタビュー記事もチェックしておきましょう
OB訪問は、あくまで日本電気で働く1人から情報を得ることになります。ただ、日本電気には他にも多くの先輩たちが働いていることは無視できません。事前に先輩たちの意見を知ることも重要です。
ホームページには、社員のインタビューや座談会の内容が掲載されています。そこにはそれぞれの事業や分野で活躍しているOBの話を聞くことができます。知りたい内容が掲載されている場合もあるでしょう。例えばなぜ、日本電気に入社したのかその理由を語っている先輩もいます。
OB訪問だけではなく本選考でも日本電気でなければならなかった理由を逆質問される可能性もあります。OB訪問で志望動機を聞かれた時、答えるためにも先輩たちの意見をチェックしておきましょう。
人材育成についてどんな取り組みをしているかチェック
大手企業の魅力の1つとして、人材育成が充実していることがあげられます。自分のスキルを磨きたい、向上心を高めたい人にとっては興味深い所でしょう。また、企業によってそれぞれ人材育成の方法が異なるのも無視できません。
日本電気にも、独自の人材開発制度が設けられています。誰もが行う共通研修から、専門性を磨くための研修もあります。3FP制度という、日本電気の価値観を叩き込まれる研修もあります。
研修内容を知ることで、日本電気が新人や社員を育てるために何をしているか理解できるでしょう。企業で個人のスキルを磨くことを検討している人は知っておいて損はありません。
OB/OGへの質問を準備
OBやOG訪問をする時、レベルの高い質問も意識しましょう。忙しい中、時間を取ってくれるOBやOGは、意識の高い人材を求めています。しかし、質問内容が「NECは何を行っている企業ですか?」「仲の悪い人たちはいますか?」といった質問では、印象を悪くするだけです。そのような結果にしないためにも質問内容に注意しましょう。
マッチング度をはかれる質問
本当に働きたい企業かどうか、マッチングを確かめられる質問をしましょう。入社してから後悔しても遅いからです。
- 日本電気に入って良かったと感じたこと、逆に辛かったことを教えてください
入社したものの辛いことばかりでは続きません。それも修業だと感じることができればよいですが、そう感じない人も多いでしょう。受け止める人の価値観が影響します。
入社前はよいことをたくさんイメージしているかもしれません。ただ、実際に働かなければわからないことも多いのです。日本電気で働いている中で、なにが楽しいのか知ることで入社した時のイメージを作るヒントになります。
しかし仕事は楽しいことばかりではありません。OBやOGは辛いことも経験しているでしょう。楽しいことだけではなく、辛いことも並べて聞くことをおすすめします。
- 日本電気で研究職を目指しています。世界レベルで通用できる人材を求めていると強く感じました。具体的に最低限求められているスキルや価値観を持った人が活躍されているでしょうか?
日本電気は既存にはない新しい価値観を生み出すため、研究に力を入れています。世界基準を見据えている企業ですから、研究職に求められるスキルのハードルも非常に高いことが、ホームページからも見受けられます。
ただ、具体的にどれだけのスキルを持っている人が求められているかは、分かりづらい所があります。研究職などについている先輩たちへのインタビューも掲載されていますが、表に出ない情報をOBから聞ける可能性もあります。その点をあと一步踏むこんで聞いてもよいでしょう。この質問は研究職に限らず、さまざまな職種でも応用できます。
企業研究に役立つ質問
OB訪問のメインは、企業研究とも言えます。企業研究に役立つ質問を行いましょう。企業研究を深めることで、自分が将来、日本電気で何をしたいかも見えてきます。
- 他企業にはなさそうな日本電気独特の魅力や特徴を感じることはあるでしょうか?
OBやOGにも日本電気に入社したきっかけがあります。そこは日本電気にしかない魅力を感じたのかもしれません。また、入社前と入社後でイメージが異なることもあるでしょう。
もしかしたらギャップを感じたり驚いたりしたこともあるかもしれません。それは日本電気独特の魅力や特徴である可能性があります。日本電気という企業を深く知るためにも必要な情報です。
- 日本電気ではダイバーシティの促進を行っていると感じました。女性の場合、男性と同じようなキャリアパスになるでしょうか?
大手企業の多くがダイバーシティを行っています。男性社会が色濃く残る企業に風穴を開ける取り組みです。ただ、実態は実際に働いている人でなければ分からないことも多いでしょう。
特に女性なら、本当に男性と同じキャリアパスでキャリアを重ねていけるか不安な人もいるはずです。そのような部分で、OBやOGに深い部分まで聞いておいてもよいでしょう。
選考に役立つ質問
日本電気の内定を得たいと思っても、選考を突破しなければ意味がありません。選考を有利にするためには、日本電気が求めている人材はなにかを深く知ることが大切です。OBやOGに選考で役立つような質問もしてみましょう。
- ホームページで、若手からベテランまで具体的な夢を持っている社員が多いと感じました。どのような夢を持っている人が多いと感じていますか?また、どんな夢を持っていますか?
日本電気では理想の人材像を明確に公表しています。その中に情熱や志を持つというものがあります。世の中にはさまざまな問題が山積みです。その問題を解決するため、自分が貢献したいという意欲や責任感を持った人が求められています。それは夢にもつながる考え方です。
具体的にどのような夢を持っている人が多いか知っておくことで、日本電気が求めている人材に近づくヒントを得られます。日本電気に入社した人は、何かしら夢を持っているでしょう。その点を深く知るための質問です。
- 新しいソリューションのためには枠を超えられる人物を求めていることを知りました。ただ他社と協働して進めるともあります。個人のアイディアについて、どんなものでも聞いてくれる人ばかりでしょうか?
日本電気が求める人材に枠を超えるというものがあります。既存のやり方にとらわれずに挑戦してやり遂げられる人を求めています。同時に協働で行うとありますから、チームで1つの仕事に取り組むことが大前提なのでしょう。
ただ、チームでやる場合、自分の意見を端から拒否せず、聞く耳を持っている風土があるかどうかは重要です。枠を超えるようなアイディアを出しても、周りが協力してくれなければ無駄に終わります。その点の実情も働いているOBやOGでなければ分からないものです。
枠を超えてやり遂げられる情熱と志を持つことがポイントです
日本電気は情熱や志、夢を持っている人を求めています。同時に自由な発想で、既存にはない視点や発想により問題を解決できる人を求めているのです。
また、目標設定をし、辛いことがあってもあきらめず取り組められる人を求めてます。それはどのような人かOBと顔を合わせて分かることも多いでしょう。OB訪問で日本電気にふさわしい人材を目指してください。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。