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企業研究

関西電力のOB訪問のポイント|事業内容や求める人材像をチェック

関西電力の内定を得たいなら、OB訪問は大事です。電力は世界中で必要とされています。関西電力は日本を支える重要な電力会社の1つですが、就活において競争率も高いと言えるでしょう。勝ち抜くには情報収集が大切です。そのためにOB訪問を行いましょう。

電力会社大手の関西電力とは

関西電力の内定を得たいなら、選考を勝ち抜かなければなりません。高い競争率の中、選ばれるには関西電力を深く知る必要があります。そのために、情報収集をしっかりしましょう。
情報収集の方法はたくさんあります。その中で有効なのがOB訪問です。ただ、何の戦略もなくOB訪問に臨んでも、得られるものは少ないです。OB訪問で押さえたい注意点やポイントを理解して挑みましょう。

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企業概要

1951年5月、日本で電気事業再編が起きました。その過程の中で関西電力がスタートしています。事業内容として、電気事業はもちろん、熱供給事業、電気通信事業、ガス供給事業などがあげられます。他に国際事業や研究開発にも力を入れています。
グループ企業数は70社。近畿地方2府4県、福井県や三重県の熊野市以南、岐阜県の一部をカバーしています。部門についても、原子力、火力、水力、ガス、国際事業本部、また送配電、支社、経営企画室など細かく分けられます。

事業内容

関西電力のOB訪問へ行く前に理解しておきたいポイントがあります。それは、事業内容をチェックすることです。OBと顔を合わせた時、事業内容も理解していなければマナー違反でしょう。関西電力に興味を持ち、働きたいと考えているのに、基本情報さえ知らなければ、本気度を疑われる要因になります。
それではOBも本気で話をしてくれません。事業内容を知ることは、OB訪問の準備としても基本です。関西電力では、どんな事業領域があるか押さえましょう。

原子力
原子力発電は、日本のベースロード電源の1つです。ベースロード電源とは、電力供給事業で一定量の電力を安定的に供給する電源のことです。関西電力では、美浜発電所、高浜発電所、大飯発電所の3箇所があります。
2018年現在、例えば美浜発電所では1、2号機が廃止されています。また、これから長期的に廃止措置を行うことを計画しています。この背景には平成16年、美浜発電所三号機で事故が起きたことが要因です。そして、2015年に廃炉が決められました。
それ以外にも、東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故にも多大な影響を受けています。以降、安全性向上のための取り組みが行われています。原子力発電所事業は、安定的なエネルギーを供給可能です。
ただ東日本大震災によりリスク面の問題が一般的に知られました。そのことにより、火力発電の供給の方が多くなっている現状です。そのため発電コストと環境という問題も同時に生じており、議論は続いています。

火力
火力発電には、ガスタービン発電と、コンバインドサイクル発電があります。石油や石炭や天然ガスを燃料とし、燃やすことで生まれた高温で高圧な蒸気によって蒸気タービンを回転させます。その回転の力により、タービンとつながった発電機も回ります。そのエネルギーで電気を生んでいる仕組みです。
コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと、蒸気タービンを組み合わせて発電を行う仕組みです。ガスタービンが回転して終わると排ガスが生まれます。
その排ガスの余熱を活用し、水を沸騰させ、蒸気タービンを回転する方法です。この発電方法では、同燃料で汽力発電やガスタービン発電より多くの電力が作られるのが大きなメリットとなっています。

公務・系統運用
関西電力の電力流通事業本部、公務・系統運用部門も電力供給において重要な事業です。電力の供給における信頼度とコストについてバランスを取り、電力を流通させるシステムの計画を行います。他にも、送電線や変電所、水力発電所など、電力を流通させる設備に関する工事を実施し管理を行います。
さらに、設備の保全や監視や操作があります。他にも運用計画の立案や、供給運用のコントロール、電力小売託送などを担っている事業です。電気を作るのは発電所の役目です。上手く供給しなければ、電力不足になります。24時間365日、1年を通して電力の供給をするための計画や調整を行うのです。
また、海外事業にも関係している部門です。電源開発のプロジェクト、さらに、発展途上国が発展するための電化率向上などを行います。そのため、大きなプロジェクトにたずさわっている部門です。

ネットワーク技術
ネットワーク技術部門が担当するのは、配電ネットワークや情報通信ネットワークの保守運用です。変電所から家まで電気を送るための業務を行う部門です。発電所や、公務・系統運用部門より、顧客に近い部門となります。
主な取り組みは、停電時の時間を短縮させること、配電に関する遠隔監視や、配電線自動運用システムの導入などがあります。具体的にはスマートメーターシステムがあげられるでしょう。
また、昨今、地上にある電信柱を地中に移動させる取り組みが行われています。これもネットワーク技術部門が取り扱っています。他にも間接活線工法開発、太陽光発電などの系統連系対応などもあげられるでしょう。

経営改革・IT
関西電力では、ITの技術を取り入れた経営改革を進めています。ITの技術を取り入れることで、電力設備や機器の管理を高度化するシステムの開発を行います。また、スマートメーターについても、IT部門の力によるものが大きいです。
また、ITの導入により経営だけではなく、関西電力で働く1人1人の働き方改革にもつながっています。さらに情報セキュリティマネジメントも担います。2018年現在、社会のデジタル化は急速に広がっています。それは電力業界も同じです。情報通信サービスに適用し、業務改革などを行っていく部門でしょう。

土木建築
関西電力の土木建築部門も、重要な役割を担っています。土木部門に関しては、火力や水力、原子力など各発電所における、土木建築物の調査から設計、建設から施工管理などあらゆる業務を担っています。ただ作って終わりではなく、以降の、運用や維持保全も担当しているのです。
建築部門も各発電所はもちろん、変電所や営業所、関西電力に関する建物の調査から計画、設計、施工管理や以降の維持保全まで行います。土木建築部門では、低炭素社会のための取り組みも行っています。他にも、高い技術により海外でのエネルギー事業やコンサルティングにも携わっているのです。
また、東日本大震災における事故は、世界中に大きな衝撃を与えました。そのため、原子力発電所の安全性などには厳しい目が向けられています。この安全性を高めるための取り組みも積極的に行っているのです。

過去3年間の売上/利益推移

これからは関西電力の、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 32,459 30,113 31,336
営業利益 2,567 2,177 2,275
当期利益 1,408 1,407 1,518
営業利益率 4% 5% 5%

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2011年から2012年は、東日本大震災の影響が関西電力にも大きな影響を与えています。日本全体で輸出や生産の減少が見られました。また、円高が進み海外経済も現減速している状況があったのです。
関西電力では節電があり、冷房需要の減少も大きな影響を与えています。売上高の推移を見ると、2014年には持ち直しましたが、2016年から2017年には減少。2018年には多少持ち直している状況です。
東日本大震災における福島原発の事故により、関西電力だけではなく、電力会社全体で転換期を迎えている状況です。原発が停止したことで火力発電に変わりましたが、今後も、燃料費などのコスト面、収益性の問題が影を落としています。それでも原発のリスクに懸念があり、再稼働の見通しも見えていない状況です。

次年度の戦略

関西電力では、中期経営計画を2016年4月に策定しています。これは2018年までの計画であり、まだ、新しい戦略はこれから公表されるでしょう。ただ、その中に10年後の目指す姿に言及しています。
電力会社は地域独占であり、競争とはあまり関係がありませんでした。しかし近年、自由競争時代に突入していることが中期経営計画では指摘されています。10年後の目指す姿として、高収益企業グループを実現すること、ビジネスフィールドの拡大や、強い経営基盤の構築が方向性として示されました。
具体的には、経営効率化、競争力強化、サービスの提供などの収益強化を実現に触れられています。また、既存事業以外にも、成長の可能性を求め、新しいビジネスフィールドの拡大を図ります。
また、環境変化に影響されないだけの強い経営基盤の確立も考えられているのです。このような経営の方向性が、中期経営計画で示されています。

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2018年の関西電力に関するトピックス

関西電力のOB訪問を行うなら、ニュースはチェックしましょう。新しい情報を得ることができるからです。OBに勉強不足を指摘されないためにも、事前に情報を得ておきましょう。

トロバスの優秀の美を飾るために関西電力がキャンペーン実施

長野県と富山県を結んだ道に「立山黒部アルペンルート」があります。そこに関西電力が運営する、架線からの電力を動力とした関電トンネルトロリーバスが運行されていました。「トロバス」という愛称で親しまれていたのですが、2018年11月末に廃止されることが決まっています。
運行がスタートしたのは昭和39年。2018年でも工事用資材輸送などにも使用されていました。関西電力では、運行最終日となる11月30日までキャンペーンを展開しています。記念乗車券の販売や、ロゴマークをラッピングしたトロバスを走らせて引退を盛り上げています。最終日には、引退セレモニーも予定されています。

日本の電力会社として初の大型洋上風量発電事業に参入

2018年8月13日、英国での大型洋上風力発電事業に参入することを、関西電力と電源開発が発表しました。日本の電力会社として初めての試みとなります。
関西電力は英国で大型の洋上風力事業を計画したトラインノール社の株式16%を関西電力子会社のケービックネザーランド社を通して取得しています。電源開発の株式取得は25%です。運転開始予定は2021年で、正常運転は2022年を予定しています。

佐田発電所の水車発電機の分解点検工事を実施

関西電力が約23年ぶりに、佐田発電所にある2つの水車発電機の分解点検工事を進行中です。以前に分解点検工事が行われたのは1995年でした。1号機の分解点検工事は、2019年2月頃までと予定されています。
この分解点検工事により、修理や消耗品の取替が行われます。その過程として、約20トンのローターを吊り上げて取り出す作業が公開されました。
2019年の8月は、2号機が分解点検工事をスタートさせる予定です。水力発電は、二酸化炭素が出ない、純国産であることが大きなメリットです。そのため、関西電力では水力発電を最大限活用しようと今回の分解点検工事をはじめました。

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電力業界の動向

関西電力の企業研究も大事ですが、取り巻く電力業界の研究も深めましょう。業界研究を深めることで、関西電力への印象も変わる場合もあります。関西電力を取り巻く状況も見えてくるでしょう。

電力業界の業績推移

電力業界は平成17年から20年まで業績は増加傾向にありました。しかし平成21年に、著しく減少しています。平成21年から26年まで堅調に増加しました。ただ、平成27年に減少となっています。平成17年から27年の間で電力業界を取り巻く環境は大きく変化したことで、業績や規模も大きな影響を受けているのです。

転換期を迎える電力業界

平成17年から19年まで、景気の回復が見込まれ日本経済全体で上昇傾向にありました。しかし平成20年後半にリーマンショックが発生し、世界的な金融危機となったのです。この影響で、日本の景気も悪化し、電力会社もその影響を大きく受けています。
平成21年は少し景気の回復傾向が見られましたが、以降厳しい状況が続いています。特に平成23年の東日本大震災の影響も大きかったでした。ただ、平成26年頃頃でも、消費税増税で個人消費が落ち込んだものの、政府による経済対策で多少持ち直している状況となりました。

関西電力へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

関西電力へのOB訪問を考えるなら、準備をしっかり行いましょう。ただ、なにを準備すればよいか分からない人もいるはずです。関西電力のOB訪問へ行く際は、なにを準備すれば成功に近づくかを考えてみましょう。

原子力の問題点に対しても深く考えておきましょう

関西電力のOB訪問では、デリケートな問題も出てくるかもしれません。例えば、原子力発電所の再稼働などの問題です。OB訪問を受けてくれるOBからその話が出てくるかもしれません。また、本選考の面接でも質問される可能性があります。電力会社で働く以上、そこも踏まえて深く考えておいてもよいでしょう。
ただ、自信を持って答えを出せない問題かもしれません。それを踏まえ、考え方のアドバイスなどをOBからもらうのもよいでしょう。どちらにしても、ある程度は、自分の考え方を整理していたほうがよい問題です。

関西電力でやりたいことを整理しておきましょう

関西電力でなにをしたいかも整理しておきましょう。電力会社は関西電力だけではありません。どうして関西電力でなければならないかを考え整理しておくとよいです。関西電力でなにをしたいかは、企業研究を深めていけば徐々に見えるはずです。企業健空を深めることで、質問も深いものになるでしょう。

事業内容以外の取り組みについても忘れずチェックしましょう

事業内容を把握しておくのは、最低限必要です。ただ、関西電力が行っているCSRや環境など社会的な取り組みもチェックしておきましょう。特に電力会社は環境面についても指摘されることが多いです。正反対の立場で、議論が延々続いている状況でもあります。
また、HPには採用に関する「よくいただくご質問」も掲載されています。そこもチェックしたほうがよいでしょう。OB質問をする場合、掲載されている質問以外のことを重点的にしてもよいです。
ただ、掲載されていても分かりにくいなら、一步踏み込んだ質問を準備しておくのもよいでしょう。このように、事業内容以外の情報にも目を通し、ノートに書き写して持っていくことをおすすめします。

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OB/OGへの質問を準備

OB訪問のメインは、OBやOGへの質問です。準備を行っても、質問の質が低ければ得られるものは少ないでしょう。どんな質問をするか、OBやOGに会う前、しっかりと詰めなければなりません。

マッチング度をはかれる質問 

自分に関西電力は合っているかどうか確かめる質問をしましょう。企業研究をしていく中で、社風や企業理念が分かります。ただ、それだけでは見えないことがあるかもしれません。OBに質問すれば、ヒントが得られます。

- 関西電力では使命感を持っている人が多いと思います。それ以外にも、どのような考え方や特徴を持った人が多いと感じますか?

関西電力では人を大切にし、使命感を発揮することを大切にしています。また、安全に対する意識も高いです。これは基本姿勢として掲げられています。
ただ、関西電力には多くの人が働いています。人それぞれに考え方があるでしょう。どんな考え方の人や特徴を持った人がいるか知ることで、社風が自分に合っているかどうかが分かってきます。

- 育児休暇や従業員をサポートする制度が整っていると感じました。ただ、実情として利用しやすい風土は浸透していると感じますか?

関西電力は育児休暇や介護に関する制度が充実しています。特に法整備の前にから導入していることからも注力しているでしょう。ただ、実際に利用しやすい雰囲気かどうか、実際に働いている人でなければ分からないものです。
将来的に、育児や介護をしながら仕事をするかもしれないと考えた時、大切な情報なので聞いておいてもよいでしょう。ただし、OB訪問で休みや福利厚生のことばかり聞いていると悪印象を持つOBもいますから注意が必要です。

企業研究に役立つ質問

企業のことを深く知ることは、選考を突破するためにも重要な情報です。企業研究を深めるためにも、役立つ質問をOBにぶつけてみましょう。中にはイメージとはまったく違う情報を得られる場合もあります。

- 関西電力では成長するために、新しい取り組みをスタートさされていると思います。その中で、やりがいを感じること、逆に不安なことがあれば教えてください。

現状、電力会社は大きな転換期を迎えているという話もあります。関西電力もその流れの中で、成長のための新しい柱の確立を中期経営計画の中で触れています。ただ、それまで働いていた人にとっては、環境が変わる出来事になるはずです。
その中でポジティブな感情になることもあれば、不安感を覚えるものもあるでしょう。どのような点はよくて、悪いのかを聞くことは、実際に入社して仕事をする自分をイメージするためのヒントになります。

- 将来的に海外事業に携わりたいという希望を持っています。海外事業に携わる場合、どのようなキャリアパスが考えられるでしょうか?

関西電力では、海外事業にも力を入れています。日本国内のプロジェクトも巨大ですが、海外での事業は国1つの将来に大きな影響を与えるものです。特に新興国ならばなおさらでしょう。
そんな海外事業に興味を持っている人もいるはずです。ただ、海外事業に携わりたい場合、どのようなキャリアパスが想定できるのか知っておくのもよいでしょう。

働く上で気になることへの質問

実際に働いている人でなければ、分からない現実もあるはずです。マッチングにも通じますが、仕事をする上で気になること、不安なこと、あるいは喜ばしいことなどあるならば聞いてみてもよいでしょう。

- 関西電力に入社して、楽しかったこと、逆につらかったことなどを教えてください

仕事をするなら楽しいこともあれば、辛いこともあるはずです。もしかしたら、入社前にイメージしていたのとまったく違い、ギャップに打ちのめされることもあるかもしれません。
他の企業にはない辛いこともあるでしょう。楽しいことばかりではなく辛いことや、覚悟をしておいたほうがよいことも踏まえて聞いてみるのもおすすめです。

- 御社では、創造力やチャレンジ精神、コミュニケーション能力や、使命感などを持った人を求めていることを知りました。すべてが大切だと思うのですが、御社で仕事をする上で、あえていうならどれが一番求められるでしょうか?順番などつけられれば教えてください。

関西電力では、創造力やチャレンジ精神、コミュニケーション能力や、使命感を兼ね備えた人材を求めています。ホームページにも特に使命感という言葉が多く見受けられることも分かります。
ただ、実際の業務を行う上で、なにが一番大事と感じるか、OBに聞いてもよいでしょう。すべて大事だと答えられるかもしれませんが、実情を教えてもらえる場合もあります。このような質問は求められる人物像をイメージするための材料にもなるでしょう。

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使命感と安全への意識を持って社会の平穏を守る仕事をしよう

電力会社は新しく変わろうとしています。この変革期の中、関西電力も変わろうとしています。新事業にチャレンジしようとしていることからも分かるでしょう。
そんな関西電力の内定を得たいなら、使命感が必要です。もちろんチャレンジ精神も必要でしょう。また、他にもさまざまな条件を満たす必要があります。OB訪問で関西電力に選ばれる人材になるため、貴重な情報を得ましょう。

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