コンサルティング会社アクセンチュアとは
世界有数のコンサルティング会社であるアクセンチュアに入って仕事をしたい人も多いでしょう。ただし、アクセンチュアは高学歴者も多く、優秀な人材が集まります。その中で就活を有利にするためには、OB訪問などをして企業研究を深める必要があります。
ただ、アクセンチュアのOB訪問では何に注意をすればよいか模索している人も多いのではないでしょうか。アクセンチュアのOB訪問で押さえておきたいポイントをチェックしておきましょう。
企業概要
アクセンチュアのOB訪問では、企業概要をしっかり理解しておく必要があります。OBに聞くこともレベルが高くなければなりません。アクセンチュアではどのような事業を行っているのでしょうか。
事業内容
アクセンチュアの事業内容は、基本的にコンサルティングサービスやソリューションサービスです。特徴的なのは、5つの領域に分けられていることです。その中で依頼者が抱える問題解決を行います。アクセンチュアが手がける5つの領域は、それぞれ特徴を持っています。特徴を知り、事業内容を深く理解していきましょう。
ストラテジー
ストラテジーでは、ビジネスとテクノロジーを融合させている所がアクセンチュアを象徴しています。未来に向けて依頼者が目指す姿を考えて提案する仕事になります。例えば、既存にはないビジネスモデルなどを考えて提案することがあげられるでしょう。
また、テクノロジーを基本に置いて戦略を練っていくのは、他の企業にはない試みです。さらに一人が担当するのではなく複数の専門知識を持った人間がチームを組んで依頼者をサポートします。
コンサルティング
アクセンチュアのコンサルティング部門は5つの業種に分かれています。最先端テクノロジーを活用した最適なソリューションをご提供する事を掲げ、それぞれ専門性の高い価値をお客様に提供してます。
デジタル
デジタル分野ではマーケティング戦略立案や、キャンペーンの企画や実行、顧客の分析やコンテンツマネジメントなどを行います。例えば顧客とつながりたいためには、魅力的なコンテンツの制作や配信が必要不可欠です。このコンテンツ制作や運用などを行います。さらに、先進テクノロジーを駆使したソリューション設計や開発、ヒューマンエクスペリエンスの設計など多岐にわたります。
インターネットの利用が一般的になり、さまざまな媒体から多くの人が多種多様な情報を集められるようになりました。今後に向けても、デジタルの分野の需要は高まることが予想されます。そのことを考えると、ビジネスの現場では重要な役割を持っているといえるでしょう。
テクノロジー
テクノロジーの分野もアクセンチュアは手がけています。テクノロジーに関する研究開発、ITコンサルティングから情報マネジメント、さらにITコストの削減などのサービスを行っています。
例えばアクセンチュアは、YKKグループの経理業務の問題を解決するために、ルールとツール人材の三位一体改革を行ったという実績があります。また、他の大手企業に対しても必要とされるソリューションを導入、サポートを行って多くの改革の手助けをしています。
オペレーションズ
企業のオペレーションに関してもサポートを行っています。人材、データ活用などを最適化して生産性をアップさせるような仕事です。アウトソーシングに関しても、先端テクノロジーを活用したパフォーマンスの向上をサポートしています。
過去3年間の売上/利益推移
(単位/億) | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 |
売上 | 329 | 347 | 367 |
営業利益 | 44 | 48 | 46 |
当期利益 | 30 | 41 | 34 |
営業利益率 | 9% | 12% | 9% |
参考:https://finance.yahoo.co.jp/
入社をするなら、経営状況をきちんと理解しておいた方が良いでしょう。もしかしたらOBから経営状況に関する意見を求められる場合もあります。その時、経営状況を知らなければ話はまったくできません。そのため、利益の推移をきちんと理解しておくことが大切なのです。
次年度の戦略
アクセンチュアの戦略は複数ありますが、GPSモデルを新しい競争戦略として位置づけ提唱しています。これは、「成長(Growth)」、「利益(Profitability)」に「サステナビリティ(Sustainability)」を加え、それぞれの頭文字を取って名付けられています。サステナビリティとは持続可能性を意味しています。この3つの要素を軸に経営戦略を構築することを提唱しています。
また、現在はデジタル分野の発展が急速に進んでいます。そのことを踏まえた上で、デジタル対応力が市場で生き残る要素と考えており、デジタル戦略コンサルティングなどのプロジェクトを多く手がける傾向になっています。
他にもブロックチェーンおよび分散型台帳技術を活かした金融サービスに向けたソリューションや、フィンテック、ダイバーシティへの取り組みも注目されています。
2018年のアクセンチュアに関するトピックス
2018年のアクセンチュアに関するトピックスを事前にチェックすることで、OB訪問でも時流にあった質問ができます。トピックスを知り、疑問に思ったことをOBに質問してみましょう。
米国のコンサルティング会社ランキングで上位に
まだまだしっかりとした安心を得られない経済状況の中、多くの企業が生き残りをかけて四苦八苦しています。しかし、なかなか問題解決の糸口をみいだせない企業が、コンサルティング会社の力を借りるケースも増えてきました。
国内外に多くのコンサルティング会社が存在していますが、あるアンケートでアクセンチュアが上位についたという話があります。この評価基準の根拠はビジネスとテクノロジーの融合に力を入れていることでした。また停滞することなく刷新を続けていることも評価される理由の一つになっています。
グーグルと手を組みデータ洞察ソリューションを開発
アクセンチュアとグーグルが2018年7月に、提携関係を拡大したことを発表しました。また、大企業を対象にしたデータ洞察ソリューション「Accenture Google Cloud Business Group」(AGBG)の立ち上げも発表しています。
AGBGはデータ駆動形の洞察を活用したインテリジェントソリューションで、顧客がアナログからデジタルへの変化を求めた時、そのスピードの加速化が期待できるのです。これはグーグルの持つ世界基準の技術と、アクセンチュアが持つ知識や経験が融合した技術なのです。
もっと具体的にいえば、AIを代表する人工知能や機械学習を使用したソリューションとなります。また、クラウドへの移行やマネージドサービス展開が対象です。
学生の注目度が高いという結果
就職、転職のための企業リサーチサイトを運営するヴォーカーズが2020年卒学生を対象とした注目企業ランキングを発表しました。2018年4月~7月に集計したもので、最も注目された企業としてアクセンチュアが選ばれました。
調査対象としたのは旧帝大や国公立、早慶、MARCH、関関同立など難関私立大学が中心です。また、アクセンチュアは働きがいのある企業ランキング2018年でもランクインしており、この近年の学生にとって、人気外資系企業の代表格となっています。
コンサルティング業界の動向
コンサルティング業界の動向をチェックしておきましょう。この動向を知ることで、OBに対する質問の幅が広がるはずです。動向はその業界全体の未来を知るヒントになるからです。では、コンサルティング業界の動向をみていきましょう。
コンサルティング業界の業績推移
コンサルティング業界の動向をチェックしておきましょう。この動向を知ることで、OBに対する質問の幅が広がるはずです。それは、動向はその業界全体の未来を知るヒントになるからです。では、コンサルティング業界の動向はどのような流れでしょうか。
グローバル化需要の増加により規模も増加
平成20年や平成21年という時代はリーマンショックの大きな影響を受けて世界的な不況となりました。企業を相手にするコンサルティング企業もその影響を避けられなかったのですが、規模自体は一気に減少するという状態を回避できています。
平成24年頃から日本経済は円安となり、日経平均株価も上昇しました。結果として、日本経済全体に回復の兆しがみえたこと、さらに平成25年からはグローバル関連の需要が増えたことがコンサルティング業界によい影響を与えたといえるでしょう。
アクセンチュアへOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目
アクセンチュアのOBへ訪問をする時にどのような準備をしておくかは非常に大切なことです。アクセンチュアに内定した人たちの多くは、OB訪問をしているといわれています。関関同立など一般的には高学歴ではありますが、外資系企業にはさらに高学歴の学生も就活にやってきます。
そのため関関同立、MARCHなどの有名校でも内定を取ることができない現実があることは無視できません。自分より上の学歴の人間に差をつけられないためにも、OB訪問は重要なのです。
論理的に話す心の準備をしよう
アクセンチュアはコンサルティング業務ですから、論理的なコミュニケーションができることは必要不可欠です。感情的に話す、根性論、精神論が全面に出るような話し方ですと、他の企業のOBならともかく、アクセンチュアでは評価を得られるのは難しくなります。また、逆質問をされた時も、理由も含めて明確に答える必要があるでしょう。その点を詰めていくことが大切となります。
ポジティブなイメージを植え付けよう
アクセンチュアは特に積極性やポジティブさが評価される社風です。未来のアクセンチュアに必要なDNAというものもあり、それが求められる人材の基準となっているのです。日本人の謙虚さがマイナス評価になる可能性もあります。
そのためOBと話す時も、アクセンチュアに必要な人材と感じられるような積極性を意識することは大切でしょう。また、アクセンチュアが求めるDNAについてもホームページでしっかりとチェックしておくことが大切です。
OBがみつからなければマッチングサイトを利用
アクセンチュアのOBをみつけるのも一苦労するかもしれません。そんな時はマッチングサイトを利用することも検討してみましょう。通常、OB訪問の場合、志望する企業に知っている先輩がいれば簡単なのですが、いなければ、大学の就職課やキャリアセンターに相談する方法があります。
そのような方法でもみつからなければ、インターネットを利用したマッチングサイトを使いましょう。そうすれば大学など関係なくアクセンチュアのOBをみつけられる可能性が高くなります。
OB/OGへの質問を準備
OB訪問をする時には、事前に質問を用意することも大切です。その場で質問を考えて、その時はよい質問と感じられるかもしれませんが、後になり冷静となれば浅かったという場合もあります。
アクセンチュアは競争率が激しいだけではなく優秀な人間が集まってきます。OB訪問は企業研究を深めるよい機会なので、鋭い質問をすれば高評価につながる可能性があるのです。
働き方についての質問
- キャリアズ・マーケットプレイスという制度は具体的にどのようなもので、多くの人が活用されているのでしょうか?
アクセンチュアにはキャリアズ・マーケットプレイスという制度があります。これは日本国内だけではなく、世界規模で希望するポジションに応募できるというものです。また、興味がある部門の人間とコミュニケーションを取れるなど便利なシステムです。
アクセンチュア内で興味のある部門に異動したくなった時、利用する機会があるかもしれません。実際にどれぐらい活用されているかは知っておいてもよいでしょう。
- 育児休業として、男女で取れる制度があります。女性だけではなく男性でも取りやすい雰囲気はできあがっているでしょうか?
日本国内の大手企業でも女性の比率が昔よりは多くなりました。外資系も、もちろん女性が多く働いており、アクセンチュアもその一つです。ただ、結婚している場合、育児のことは考えなければなりません。
アクセンチュアにも育児休暇が男女ともに設けられています。ただ、日本の企業では、イクメンという言葉が流行したとはいえ、なかなか男性は取りづらい雰囲気が形成されています。アクセンチュアはどうなのか、仕事と育児を両立させたい人には気になる所でしょう。
マッチングについて
- 御社では教育プログラムが充実しているということで、海外にもトレーニングセンターがあるそうですが、実際には、どのような内容なのでしょうか?
自分の成長のためにアクセンチュアに入りたいという人もいるのではないでしょうか。アクセンチュアでは教育プログラムが充実しているといわれています。これは、継続的な成果のためには学習が重要という考え方に基づいているからです。そのため高レベルの研修が受けられ、海外にもトレーニングセンサーがあります。
ただ、具体的にどのような研修が行われるかは、入社後、自分のスキルを磨くためにも重要なポイントでしょう。また、実際にOBが経験していたなら、実際のプログラムの感想や実情を聞くことができます。
- アクセンチュアが求める人材として、正しい判断のためには上司との衝突も辞さないという内容がありました。このことからも分かるようにアグレッシブな社員が多いのでしょうか?
アクセンチュアの採用理念に関しては、日本の企業にはなかなかみられない内容が多いです。その中には、正しい判断のためには上司との衝突も辞さないという内容があります。
当然ですが、実行できる人はなかなかいません。特に評価やパワハラが問題になっている企業ではありえないことでしょう。ただ、採用理念に書かれていても現実は異なる場合もあります。その点はマッチングに関係してくるので、実際の所を聞いてみましょう。
会社の雰囲気について
- キャリアカウンセリングがつくという話ですが、実際に相談する人は多いでしょうか?
アクセンチュアは社員に一人、キャリアカウンセラーがつくという制度を設けています。社員のメンターとして、悩み事や仕事に関する相談についてサポートをしてくれる大きな存在です。
そのためアクセンチュアでは大きな成長が期待できます。しかし、キャリアカウンセラーがつくといっても、実際、どれだけの人が相談をきちんとしているのかは分からないものでしょう。また、親身になって相談に対応をしてくれるかも未知数です。そのことをOB訪問で聞いてみるのもよいでしょう。
- LGBTの社員も気持ちよく仕事ができる環境作りに力を入れていますが、その結果、職場の雰囲気はどう変わったでしょうか?
ある意味、外資系、さらにアクセンチュアならではの取り組みがLGBTへのサポートになっています。LGBTに対して理解ができない人間はいるものです。アクセンチュアではLGBTに対して正しく理解できる場を設けて努力を続けているのが大きな特徴といえるでしょう。
また、LGBTなどに左右されることなく実力で正当に評価される方針を打ち出しています。ただ、企業方針としては明確ですが、実際、その取り組みに対して社員がどう思っているのか本音を聞きたい人もいるでしょう。会社の雰囲気や社風も知る手がかりになります。
アクセンチュアを徹底研究してOB訪問で足りない情報を補強しよう
アクセンチュアでは優秀な人材が集まってきます。その中で勝ち抜くには、OB訪問でさまざまな情報をOBから手に入れなければなりません。ホームページにも多くの情報が掲載されています。しかし、その情報から一步深く掘り下げることで、なかなか得られない情報もOBから教えてもらえる可能性もあるのです。充実したOB訪問をして、アクセンチュアの内定を手に入れましょう。
アクセンチュアのOB訪問なら、ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスには様々な企業の社員が登録しており、皆様の訪問依頼を歓迎します。
ご協力いただいている社員たちは、様々なバックグランドを持ち、自身のストーリーを歩んでいます。
もしかしたら、あなたのバックグラウンドを理解し、あなたのキャリア形成に寄り添ってくれる先輩がいるかもしれません。
まずは行動をしてみましょう。社会人は皆さん学生の味方です。