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OB/OGが語る

【人事インタビュー】お遊びじゃない、ビジネスの本当の厳しさを肌で感じてほしかった。

独自のインターンシップのプログラムを用意し、学生の皆さんから注目を集めているリクルートコミュニケーションズの人事の方々にインタビューをしました。

学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、就業体験が行えるインターンシップ。数多くの企業が実施している中、独自のプログラムを用意し、学生からの注目を集めているのが「リクルートコミュニケーションズ」(以下:RCO)。今回はインターンシップの企画を手掛ける南石 愛実さんと乾 友輔さんに、インターンシップの意図や狙い、特徴をインタビューしました。

南石 愛実(写真:左)
経営企画室 人事・内部統制部 人事採用グループ

乾 友輔(写真:右)
経営企画室 人事・内部統制部 人事採用グループ

◆RCOが実施したインターンシップの概要

インターンシップでは学生にRCO社員の実務に近い体験を提供し、RCOの“課題解決力”や“社会課題に向き合う姿勢”を理解してもらうことにフォーカスをあてている。それもありインターンシップでは、「資生堂」や「千葉商科大学」など、人事採用グループが独自に開拓した社外の企業・団体が抱えている実際の課題に対して、学生に向き合ってもらう。

Q:参加してほしい人材像について教えてください。

南石: インターンシップに参加してほしい人材像では、“現状不満足”がひとつのキーワードになっています。常に「より良い世の中とはなにか」「より良い自分とはなにか」を考え、理想と現実のギャップを埋めるためにアクションを起こせる。そんな学生さんにお会いすると、いつも心のうちで「好きだぞっ!」と小さく叫んでいます(笑)

乾: 昨年のインターンシップにはとても優秀な学生たちが集まってくれたのですが、彼ら全員に共通していたのが“現状不満足”の精神。「与えられたお題よりも、こっちの課題を解決する方が重要じゃないか」「自分の弱点を克服して、もっと大きなことができるようになりたい」そんな言葉を聞いていました。

南石: 世の中を変えたい。成長したい。そんな意志がある方とない方では、同じことをやっても学ぶ質、学ぶ量が圧倒的に違ってくると思うんです。当社の社員を振り返ってみても、やはり意志を持って仕事に臨む人が多いですし、キャリアの浅いうちから大きな成果を生みだす人は胸のうちになにかしらの想いを秘めています。

乾: ただ、誤解してほしくないのは、表面的な意味での“現状不満足”ではないということ。「こんな社会を実現したい」「なぜ、それを実現すべきなのか」「なぜ、その方法なら実現できるのか」そんなWhy?を突き詰めていく力がなければ、どんなに素晴らしいアイデアも絵に描いた餅ですし、誰にも理解されず「独りよがりの社会改革」になってしまう恐れすらあります。

南石: 実際のビジネスは理想だけでかたちにできるものではありませんし、学生にはもっと“アイデアを実現する力”の凄味に気づいてもらえたらと思いますね。

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Q:今回のインターンシップに期待していたことは?

乾: RCOのリクルートグループでの立ち位置、リアルな仕事内容を正しく理解してほしい。そんな想いから、当社はインターンシップをスタートさせました。学生さんのなかには「リクルートグループの広告をつくっている」と認識している方も多いのですが、私たちが実際に提供しているのは“ソリューション”であり、クライアントの事業改善にまで踏み込んで提案することも多いです。大学の課題解決を例にあげると、現代の流れに即した理念の再構築、カリキュラムの再編成、数年間におよぶブランディング戦略と多岐にわたっています。そして、課題解決を行うために手掛ける制作物もホームページやパンフレット、DM、メディア広告と数え上げれば切りがありません。

南石: インターンシップに参加した学生さんから「ここまでやっていいんですか?」と質問されることもあるのですが、私たちからすると「誰がやっちゃダメって言ったの?」というのが本音(笑) 。こうしたギャップを埋めたい、というのがインターンシップに期待していたことでした。

乾: RCOはソリューション提供のほかに、事業会社に対する業務改善の提案、新規事業の基盤構築などにも携わっています。これまでリクルートは世の中に大きなインパクトを与えるビジネスを仕掛けてきましたが、私たちはそのアイデアをかたちにするために“ヒト・モノ・カネ”という観点から経営基盤をプランニングし、カスタマーに魅力的なコンテンツを届ける“仕組み”そのものを構築し続けてきたのです。

南石: RCOでは常に主体性を持ってアクションすることが求められますし、受け身の姿勢ではクライアントや事業会社に価値を返すことはできません。私たちのような“第三者”がプロジェクトに参加する意義というのは、クライアントや事業会社以上にそのビジネス、そのサービスのことを知り、当事者の想像を超えた解決策を提案するところにあると思うんです。

乾: そのプロセスは決してキラキラしたものではなく、むしろ泥臭く、生みの苦しみにまみれた道のりでもあります。何度も何度もクライアントのもとに足を運びますし、何度も何度もユーザーの本音に耳を傾けなければなりません。ビジネスに正解などありませんし、どんなに理想的なアイデアを思いついたとしてもクライアントから厳しい指摘を受けることも少なくないんです。

南石: インターンシップのテーマは“RCOを正しく理解してもらうこと”。もちろん私たちの仕事の楽しさ、醍醐味を肌で感じてほしいという想いもありますが、その一方で、インターンシップでは仕事の苦しさ、厳しさも一切隠しませんでした。

乾: 学生たちに取り組んでもらう課題も、実際に社員が対峙しているものを選択しています。昨年は資生堂様、千葉商科大学様にご協力いただきましたが、決してインターンシップ用、ゲスト用のテーマではなく、実際のプロが抱える“リアルなお題”にチャレンジしてもらいました。本物のクライアントに協力を仰ぐことは我々としても心配する部分がなかったわけではありませんが、やはり学生たちに“本物の課題、本物の提案”に挑戦してほしいという想いの方が勝っていました。

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Q:実際に開催してみていかがでしたか?

南石: 正直、“本気の重たい課題”に、学生たちもかなり手こずっていました。夏のインターンシップは5日間でしたが、隔週で出社日を設定し、実に1ヵ月ものあいだクライアント、カスタマーへのインタビューに取り組み、解決策を練り込んでもらったんです。あくまでプレゼンがゴールではなく、人を動かすのがゴール。参加者全員が本気でリサーチし、アイデアの種を拾い上げ、意見をぶつけ合い、プロ顔負けの解決策にたどり着いていく。そのダイナミックなドラマ、成長には心打たれるものがありましたね。

乾: 中間発表ではそれぞれのチームにアイデアを発表してもらいましたが、その際にRCOの社員から厳しいフィードバックをもらった学生たちもいました。提案する相手は実際のクライアントですから、お遊び感覚のアイデアが通用するはずもありません。「どうしてそのアイデアにたどり着いたのか」「この一週間で、1人でもそのターゲットに会えたのか」「会えなかったのなら、なぜそんな提案をプレゼンしたんだ」そんな質問が飛び交っていましたし、当社のフロアで日常的に行われている“壁打ち”、アイデアのブレストがしっかりと再現されていたように思います。

南石: 企業からのフィードバックも、“学生だから”という視点はなかったように思います。あるクライアント様からは「よくあるインターンシップっぽい提案ですね」と場が凍りつく評価をいただくこともありましたし、「プロの提案でした。しかし、そのアイデアを実際に運営するとなると、どれくらいの人が必要になるのか、どれくらいの投資が必要になるのかが明確ではない。実現可能性という面ではさらなる検討が必要です」という的確なご指摘をいただくこともありました。

乾: いいものはいい。わるいものはわるい。本気でぶつかってくれるクライアントの存在、フィードバックは、学生たちの心に深く突き刺さったようです。「もう一回、プレゼンに挑戦させてほしい」「次回のインターンシップに参加したい」。悔しさをにじませながらそう懇願してくる学生もたくさんいました。

南石: 実際にリピーターとして2度目の挑戦をした学生さんがいたのですが、前回の自分の弱点を的確に把握し、自身の課題を克服しようと真剣に取り組む姿にはとても感動しました。さきほど“現状不満足”についてお話しましたが、やはりそういう意識を持つ方たちの成長には目を見張るものがあります。

乾: お遊びではない、リアルなビジネスに挑戦する。決して楽しいばかりの1ヵ月ではなかったと思うのですが、苦しかった分だけ得られる気づきは大きかったと思います。たくましく成長していく学生に出会えたことは私にとっても良い刺激となりました。
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Q:来年度の参加希望者にメッセージをお願いします。

南石: 広告やプロモーションに興味のある方はもちろんですが、自分でビジネスを立ち上げたい、世の中を変えたいという方にもぜひ参加してほしいと考えています。「新規事業を考える」「イノベーションを生み出す」そんなテーマを考えることはとてもワクワクすることですが、実際のビジネスは理想だけで成立させることはできません。事業を運営するにはヒト・モノ・カネといったリソースが不可欠ですし、スタートアップの時点ですべてが揃っていることなどとても稀なケースです。“机上の空論”という言葉があるように、現実社会では人は思いもよらない行動をしますし、当たり前のように予想外の事態は起こります。そのなかで、どうやって理想を貫き、なにを捨て、なにを選び、どうやって実現させていくのか。RCOのインターンシップではビジネスやアイデアを実現していくそのプロセスを体感することができると思います。どの業界、どの職種に就いたとしても役立つ経験を与えられるのではと考えています。

乾: 言葉で言うのは簡単ですが、“人を動かす”というのはプロにとっても頭を抱える難問です。そこに教科書はありませんし、成功事例ですら時代とともに劣化していきます。だからこそ常に悩み続け、考え続ける必要があります。1ヵ月間“人を動かす”ことに知恵を絞り続ける経験はいい刺激になるのではないでしょうか。広告やプロモーションに興味がなくても、「難問に挑戦したい」「リアルな課題で自分の力を試したい」という人にも有意義な時間を提供できるのではと思っています。

南石: それに加え「尖った個性のある仲間に出会える」というのもRCOのインターンシップの魅力のひとつです。1ヵ月間、本気の議論を繰り返すからなのか、濃密な時間を過ごすからなのか、参加者たちのあいだには絆のようなものが生まれるんです。

乾: 先日、インターンシップ参加者の同窓会に参加しましたが、「RCOのインターンシップが一番、仲良くなれた」と言ってくれた学生もいました。

南石: 「月1回はチームで集まってる」「参加者で卒業旅行に行った」なんて話を聞くと、思わず顔が綻んじゃいますね(笑)

乾: いつも個性的な学生が参加してくれていますが、来年もまたいい出会いに巡り合えることを期待しています。

南石: そのためにも、私たちも参加者の声を真摯に受けとめて、より良いインターンシップをつくっていかなければなりませんね。

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◆インターンシップ協力企業・団体の声

千葉商科大学
国際教養学部 専任講師
常見陽平
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ビジネスの厳しさ、プロの凄味を知ってほしかった。

少子化の問題。高校生たちを取り巻く社会状況の変化。問われる存在意義。大学は今、大きなターニングポイントを迎えています。このような状況のなかでどうやったら高校生に魅力を伝えることができるのか、若者から本学はどのように見られているのか。そのヒントを得たいと思いインターンシップへの参加を決めました。最後のプレゼンではよくもわるくも学生らしいもの、若手社員に匹敵するほどのアイデアを頂戴しましたが、そのすべてに対して本気で、本音でフィードバックさせていただいたつもりです。ビジネスの厳しさを知ってほしい、プロの凄味を知ってほしい。何より、私自身が本当にヒントをもらいたかったからです。ビジネスパートナーに仕事をお願いするのは、困っていて解決策が欲しいからなのです。そんな想いからゲスト扱いはしませんでしたが、本学としても大きな気づきがありました。ここで得たヒントは、すでに学部の入試広報施策に一部は活用させて頂いております。私自身も大変に勉強になりました。

資生堂ジャパン株式会社
事業戦略本部 事業戦略部 戦略プランニングG
益田顕慶

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若年層のインサイトを掴む良い機会でした。

資生堂のビジネスの根幹はいかにお客さまのインサイトを掴むか、ということです。そのなかで主力ターゲットのひとつである大学生たちはなにを考え、なにを大切にしているのかを知りたいと思い、今回のインターンシップに協力させていただくことにしました。正直、“資生堂神社”をはじめとした斬新なアイデアには驚かされるものがあり、我々では思いつきもしないような提案をいただきました。一般情報で言われる若年層の「つながりを重んじる」「自分がどう見られているか」という意識の高まりもリアルに確認できたという意味で、我々のビジネスに直結する生声が得られたことには大きな意味がありました。私たちの視点を大きく広げる貴重な機会であったと感謝しております。

学生の皆さんのキャリア選択を応援します!

ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します! 対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。