ビズリーチ・キャンパスは2021年12月にInternet Explorerのサポートを終了します。別ブラウザでのご利用をお願いいたします。

詳細を確認

BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close
就活生が語る

「考えるな、感じろ」直感を信じてとにかく行動。憧れのテレビ局内定の軌跡。

特に熱中するものもなく、大学生活を送っていたK さん(21歳)。短期留学したオーストラリアで現地の学生や一緒に留学した学生の影響を受け、帰国後就活を開始。フットワークの軽さを活かし、選考やインターンに臆せず参加しながら、自分の興味を探る旅が続いた。見事、第一志望のテレビ局への就職を決めた軌跡を辿る。

<プロフィール>
K・K 男性
慶應義塾大学文学部
就職予定先:テレビ局
インターン参加社数:5社
OB/OG訪問人数:2名
ES提出社数:4社
面接社数:4社
内定社数:2社

馴染みがあって愛着のあるもの

——テレビ局を志望するようになったきっかけは?

夏のインターンの後に自己分析をして、好きになれそうにない会社はどうして面白く感じられないかを考えたら、それらの会社の商品やサービスに興味がない、愛着がないという結論に至りました。10年後もその会社で働いているためには、まず好きでないといけません。金融や証券、損保などはそれまで馴染みがなかったので、愛着が湧きませんでした。それで、今まで好きだったものを考えたら、それがテレビでした。僕は子どもの頃から、一人でバラエティーやアニメ、スポーツ中継を見たり、おじいちゃんと一緒にニュース番組を見たりしていました。これなら自分は好きだし、営業職もあったので、それでテレビ業界が第一志望になりました。

——秋冬はどのように就活を進めましたか?

大学が忙しかったので時間がなくて、OB/OG訪問もできず、ネットなどで業界研究をしていました。

——この時期に焦りは?

ありました。まわりでテレビを目指している人は、2年生とか、中には1年生の時からメディアの研究をしている人が多かったんです。また、体育会の人は自分ががんばってきたことが言えるという強みがあります。でも、自分は同じ土俵には立てないと感じました。自分の人柄とか、会社やテレビが好きだという熱量で勝負しようとは思っていましたが、焦りはありました。実際、テレビ局に応募し始めた頃は「ダメだろうなあ」と思っていました。

——テレビ局の就活はどのように進めましたか?

テレビ局の選考は12月の1カ月間だけでした。企業研究する間もなく、あっという間に進んでしまいました。年明け以降に選考があった1社以外は、民放キー局に全部応募して、1月初旬に第一志望のテレビ局から内定をいただきました。

テレビ局の事業内容を研究して「話す」

——選考に向けての対策は?

テレビ局自体の知識があまりなく、マネタイズやビジネスモデルという切り口で調べていったら、テレビ局によって事業の内容なども大きく違うことがわかりました。そこで、自分の人生や価値観と合うのはどこかと見ていった時、放送事業一本でやっているような2局に興味を持ちました。局によっては不動産事業が半分くらいだったりしますが、その2局はコンテンツ作りに力を入れていたので、そこに惹かれました。

それで、これは話せるぞと思ったんです。株主向けの財務指標や経営計画などを見て話したら、自分の会社を研究していることがわかってもらえると思いました。その会社をどれだけ知っているかというところで勝負するつもりで、「テレビ局」でなくて「この会社」に行きたいという気持ちを見せました。その結果、一つの局は三次選考で落ちましたが、第一志望から内定をいただくことができました。また、もう一社、インターンに行った通信系の大手企業からも、12月初旬に内定をいただいていました。

——テレビ局の就活で苦労したことは?

テレビ局は毎日のように選考があったので、気力と体力を充実させるのが大変でした。息つく間もなく、次の準備をしなければいけなかったです。どこを受けているのかも、わからなくなりそうでした。僕は御社というのが媚びへつらっているような感じがして嫌だったので、テレビ局名に「さん」を付けて、話していたんですが、ある時、第一志望の会社で、他の会社名を間違えて言ってしまったことがありました。でも、「うちは〇〇ですけど」とは言われましたが、そこを通過させてもらえたことで、会社の懐の深さを感じ、情が湧きました。

——面接の練習などは特にしていないですか?

はい、夏のインターンが面接の練習だったということです。

——もともと話すのは得意でしたか?

得意といえば得意かもしれないですが、話しすぎてしまうんです。ロジカルに話すのも難しくて、つい感情的になってしまう。面接で一番意識したのは、自分が思い描いたイメージを言葉にして伝えた時に、相手が同じイメージを持ってくれるかということでした。なので、ダラダラ話さず、感情的にならずに、自分のイメージを汲み取ってもらえるよう具体的に話すように意識していました。

——なぜ、今の時代にテレビ局を志望するのかという質問はありましたか?

はい。僕は子どもの頃から好きだという思いがあったし、テレビ局はおじいちゃん、おばあちゃん、子ども、若い人など、それぞれに見てもらえるコンテンツを制作していて、自分にとって身近な存在だということを話しました。また、第一志望のテレビ局はインターネットテレビもやっているので、インターネットと共存して収益を上げていこうと挑戦している点が、これからのテレビ局の在り方を示していると思うと言っていました。

——内定先のテレビ局が好きだったのは?

昔から、ニュース番組とかアニメとか、この局のテレビ番組をすごく見ていたんです。他のテレビ局は小さい子ども向けの番組があまりないんですが、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広く見られるコンテンツを持っています。だから愛着がありました。

感じてから考えた方が、理想に到達する近道に

——内定先の社員の方はどういう印象でしたか?

いわゆるテレビ局の「業界人」という印象ではない方が多かったです。温和な、協調性のありそうな社員の方ばかりで、面接官の方もそうだったので、働きやすそうな感じがしました。会社を好きになれるかどうかを考える上で、社員さんに会うのは大切だと思いました。僕はOB/OG訪問をする時間がなかったので、面接官や人事の方の雰囲気、会社の空気などで感じました。

——就活の軸はどこに置いていましたか?

人と直に関われたり、その人に自分が影響を与えられたりする職業で、相手の数が多いほどいいと思っていました。また自分だからできる仕事というのも大切でした。最初に教員を目指していたのも、人の人生に関われるということが根源にありましたし、塾のアルバイトでもそういうことを感じていました。

——就活をしていく中で、一番大変だったことは?

最初の夏は自分の軸がわからず、興味が持てて、魅力的な会社に気づくことができなかったので、それが大変でした。納得感を持って就活を終えるため、僕の場合は夏に足で稼いで、経験を積んだのが結果的に良かったんですが、一番大変ではありました。

——それでは、最後にこれから就活生となる方に対してアドバイスをお願いします。

「考えるな、感じろ」ということですかね(笑)。考えるのも大事ですが、感じてから考えたほうが、効率がいい気がします。後輩などにも、とりあえずセミナーやインターンなどにいっぱい行って、たくさん感じてからどうするかを考えた方が、自分が思い描いている理想に到達する近道になると言っています。失敗できるのは早いうちなので、選考に落ちる経験などもして、それから考えて本番に行った方がいいと思います。

——今日は貴重な体験談をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

この記事を読んで、内容についてさらに深く知りたいと思った方や、就活の相談をしたいと思った方は、下記リンクからぜひお気軽に内定者訪問をご依頼ください。私たちキャンパスに登録した内定者が皆さんの就活をサポートさせていただきます。

(前編)応募した企業は40社弱。インターンや選考を受けながら深めた自己分析

https://br-campus.jp/articles/report/35