協調性とは何か
就活でよく求められる「協調性」とは、単に周囲に合わせるという意味ではありません。協調性とは、「他者との調和を図りながら、共通の目標に向かって主体的に行動できる力」のことを指します。
単なる同調や迎合と異なり、自分の意見も持ちつつ、相手の立場や状況を理解し、円滑なコミュニケーションを通じてチーム全体の成果に貢献する姿勢が問われるのです。ビジネスの現場では、部署を超えた連携や多様な価値観との共存が日常的に求められます。だからこそ、周囲と信頼関係を築きつつ建設的に物事を進める「協調性」は、どの業界でも高く評価される資質のひとつなのです。
協調性が仕事で必要とされる理由
企業が協調性を重視するのは、以下の3つの理由からです。
・チーム効率の向上につながる
・良好な職場関係を構築できる
・問題解決力が強化される
これらの理由を詳しくみていきましょう。
チーム効率の向上につながる
協調性がある人材が多い環境では、異なる価値観や専門性を持つメンバー同士がスムーズに連携でき、チーム全体の生産性を高めることができます。
例えば、営業・開発・デザイナーなど多職種が関わるプロジェクトでは、認識のズレや役割の衝突が起こりやすいもの。しかし、それぞれが互いを尊重し、歩み寄る姿勢があれば、情報共有が円滑になり、意思決定のスピードも上がるでしょう。結果として、同じ仕事にかかる時間が1〜2割短縮される、というようなことも珍しくありません。
協調性のある人材は、ただ周囲に合わせるだけでなく、チームの動きを前に進める推進力として評価されるのです。特に近年は、職種横断的な働き方が増えているため、こうした“つなぐ力”がより重要視されています。
良好な職場関係を構築できる
協調性のある人がいる環境では、職場内のコミュニケーションが円滑になり、人間関係のストレスが大幅に軽減されやすくなります。例えば、相手の意見に耳を傾け、自分の意見も丁寧に伝える姿勢がある人がいるだけで、チーム内の誤解や衝突を未然に防ぐことができるでしょう。
こうした関係性は、いわゆる“報連相(報告・連絡・相談)”の質を高め、結果として業務の進行スピードも向上します。また、信頼関係が築かれている職場では、「言わなくても伝わる」部分が増えるため、いちいち細かい確認を取る必要が減り、コミュニケーションにかかるコストも自然と下がります。心理的安全性が保たれた環境は、社員の定着率や創造性にも良い影響を与えるとされており、協調性はその基盤となる重要な力なのです。
問題解決力が強化される
協調性が高いと、多様な立場や専門性を持つ人の意見をうまく集約でき、結果として問題解決の質を高められる傾向にあるといわれています。
例えば、ある製品にクレームが寄せられた場合でも、開発・営業・カスタマーサポートといった各部門の視点を持ち寄れば、単一視点では気づけなかった原因や改善策が見えてくることがあります。協調性のある人は、それぞれの意見を尊重しつつ建設的に話を進める力を持っており、こうした「チームでの合意形成」や「冷静な問題整理」に貢献するのです。
また、複数の視点を踏まえて出した解決策は、納得感が高く、実行段階でもスムーズに進みやすいのが特徴です。一人で抱え込まず、周囲と連携する姿勢は、現代の職場で求められる“実践的な問題解決力”に直結するのです。
協調性がある人の特徴4つ
協調性が高い人には、以下のような特徴が見られます。
・傾聴力に優れている:相手の話を丁寧に受け止める
・感情コントロールができる:冷静な対応で場の空気を保てる
・積極的にサポートする姿勢がある:自分から手を差し伸べられる
・ルールを尊重する行動ができる:チームの秩序を乱さない
これらの特徴は、職場で信頼される協調型人材に共通する要素です。
①傾聴力に優れている
協調性のある人に共通する要素の一つが「傾聴力の高さ」です。これは、ただ話を聞くのではなく、相手の考えや感情を理解しようと意識して耳を傾ける姿勢を指します。相手の意見を尊重することで信頼関係が築かれ、結果的に対話の質が向上し、チーム内の連携もスムーズになります。反対意見があったとしても、まずは受け入れる姿勢を見せることで、対立よりも協調的な解決が生まれやすくなるのです。
傾聴力を高めるためには、
①相手の話を途中で遮らず最後まで聞く
②あいづちや表情で関心を示す
③要点を自分の言葉で確認しながら返す
といった工夫が効果的です。こうした姿勢は、職場だけでなく面接やグループディスカッションでも高く評価されるポイントとなります。
②感情コントロールができる
協調性のある人は、感情に流されず冷静に物事を判断する力を持っています。仕事では意見の衝突や予期せぬトラブルがつきものですが、その際に感情を爆発させず、落ち着いた対応ができる人は、チーム内の信頼を集め、対立の火種を未然に防ぐことができるのです。
感情の起伏が激しいと、周囲も気を遣い、本来のパフォーマンスが発揮しにくくなるものです。だからこそ、自己の感情を適切にコントロールできることは、円滑な人間関係の維持にもつながるのです。
感情コントロールを高めるテクニックとしては、
①深呼吸や一時停止で感情の高ぶりをクールダウンする
②「今なぜイライラしているのか」を言語化して冷静に見つめ直す
③感情よりも目的を意識して発言・行動する
などが有効です。冷静さは、協調性の土台と言っても過言ではありません。
③積極的にサポートする姿勢がある
協調性のある人は、自分の役割にとどまらず、周囲のメンバーの状況を見て自然とサポートに回る姿勢を持っています。例えば、締切に追われている同僚に声をかけて作業を手伝ったり、新人に対して業務の進め方を教えたりする行動です。こうした“気配り型”のサポートは、表立って評価されにくいものの、チーム全体の円滑な進行や雰囲気づくりに大きく貢献するのです。
また、助け合う文化が根づいた職場では、メンバー同士の信頼関係が深まり、ミスがあってもカバーし合える体制が生まれやすくなります。結果として、生産性の高いチーム作りにもつながるのです。協調性は、単に“空気を読む”ことではなく、「周囲をよく観察し、困っている人がいれば手を差し伸べる」という行動力にも表れます。
④ルールを尊重する行動ができる
協調性のある人は、組織のルールやマナーを自然と守る意識を持っています。ルールは、個々の価値観や行動様式が異なる人たちが円滑に協力するための“共通の土台”です。それを無視すれば、周囲との信頼関係が損なわれ、結果としてチームのまとまりも崩れてしまうでしょう。例えば、「報告・連絡・相談を怠らない」「時間を守る」「社内ルールに従って動く」といった基本的な行動が、協調的な職場づくりには不可欠です。
ただし、ルールを守ることは、個人の意見や提案を押さえ込むこととは違います。自分の考えがある場合でも、組織の枠組みを理解した上で伝えることで、より建設的な対話が可能になります。つまり、協調性とは「指示に従うだけの人」ではなく、「ルールを尊重しつつも主体性を持って動ける人」に宿る力なのです。
協調性の自己PR例文
協調性を自己PRで伝える際は、「結論→エピソード→学び・活かし方」という流れが基本構造です。
最初に「私は協調性があります」と端的に伝え、その根拠となる具体的な経験(例:チームでの役割調整や対立の仲裁など)を述べましょう。その際、単なる「周囲に合わせました」ではなく、自分の工夫や主体性を示すことが重要です。最後に、その経験を今後どう活かせるかを述べると、企業にとっての魅力が伝わりやすくなるでしょう。
抽象的な言い回しにせず、「行動」と「結果」の具体性を意識しましょう。
関連記事:https://br-campus.jp/articles/report/154
就活生向けの例文
【①サークル活動での協調性アピール例文】
『私は大学のバスケットボールサークルで、メンバー間の意見調整役として活動してきました。練習方針を巡る対立が起きた際には、両者の意見を丁寧に聞き取り、中立的な立場で話し合いを進行。全員が納得できる練習内容にまとめたことで、以後の練習効率が向上しました。』
【ポイント】
単なる参加ではなく、“対立をまとめる行動”で協調性を表現しています。
【②アルバイト先での協調性アピール例文】
『飲食店のアルバイトでは、混雑時にスタッフ同士の連携が乱れがちでした。私は他のメンバーの動きを見ながら不足しているポジションをサポートし、自然とチーム内で連携が取れるよう意識しました。その結果、全体の提供時間が短縮され、店長からも感謝の言葉をいただきました。』
【ポイント】
“自ら動く”姿勢と周囲への気配りが、協調性の具体例になっています。
【③グループワークでの協調性アピール例文】
『ゼミの研究発表では、メンバーの意見がぶつかり発表準備が難航していました。私は各自の強みを整理し、役割を見直すことで作業を分担。結果的にスムーズに資料作成が進み、満足度の高い発表ができました。』
【ポイント】
状況整理と役割調整の工夫が、協調性の応用力として伝わります。
職種別の効果的な例文
職種別の場合でも、基本構造は同じです。「結論→エピソード→学び・活かし方」とすることで、伝わりやすい文章になります。
様々な職種別の「協調性を自己PRする場合の伝わりやすい例文」をみていきましょう。
【例文】営業系
【例文】
『アルバイト先の飲食店では、日々の接客において、まわりとの連携を意識して働いてきました。とくに週末などの混雑時は、スタッフ同士の連携がスムーズでないと現場が回らなくなるため、常に周囲の動きや声かけに目を配り、必要があればレジ応援や配膳などを自分から率先してサポートしていました。その結果、「最近クレームが減って、現場の雰囲気も良くなったよ」と店長に声をかけられたこともあります。相手の立場を考えながら状況に応じて動く力は、営業職においても社内外との信頼関係を築くうえで活かせると考えています。』
【ポイント】
営業職では「個人の数字」ばかりが注目されがちですが、実は“協調性”が非常に重要です。
顧客との信頼関係構築はもちろん、社内ではマーケティング・商品開発・物流部門などとの連携が欠かせません。チーム全体で成果を上げる営業スタイルが増えている今、「周囲と協力しながら成果を出せる人物」はどの業界でも重宝されます。自己PRでも“周囲との関係構築力”を意識して伝えると、説得力が増すでしょう。
【例文】事務・管理系
【例文】
『大学のゼミで、学外発表に向けた資料作成を担当しました。全体の進行が遅れていたため、私はスケジュールの再調整を提案し、他のメンバーの進捗を確認しながら資料を取りまとめる役割を担いました。特に、意見が合わない場面では、双方の主張を整理して橋渡し役に徹したことで、メンバー全員が納得できる形で内容を仕上げることができました。人の話を丁寧に聞き、必要な調整を行う姿勢は、事務職でも周囲と連携して円滑に業務を進める上で大切にしたいと考えています。』
【ポイント】
事務・管理系の職種では、目立った個人成果よりも「組織全体を支える姿勢」や「周囲との調整力」が重視されます。営業部門や経理、総務、外部業者など多方面と関わるため、協調性が欠けると情報伝達や手続きが滞りやすくなるのです。
正確性や効率性に加えて、状況に応じて周囲をサポートできる“柔らかな対応力”が、信頼される事務職としての評価につながるでしょう。
【例文】サービス・販売系
【例文】
『アパレルショップでのアルバイト経験を通じて、協調性の大切さを実感しました。忙しい時間帯にはスタッフ間での連携が特に重要になるため、私は自ら声をかけて状況を共有し、販売・レジ・品出しなど役割を柔軟に切り替えながらサポートに回りました。また、後輩スタッフには積極的に声をかけ、困っている様子があれば手順を説明するなど、店舗全体が円滑に動けるよう意識しました。結果として、店長から“チームの雰囲気を整える存在”として評価されました。』
【ポイント】
サービス・販売職では、チーム内での連携はもちろん、接客時における「お客様との調和」も重要な評価ポイントです。一人では対応しきれない場面でも、互いにフォローし合う姿勢が、顧客満足や店舗の売上に直結するためです。
また、シフト制など多様な勤務スタイルの中で、スムーズな引き継ぎや情報共有を行うためには、信頼関係と協調性が欠かせません。そうした“縁の下の力持ち”的な動きが、サービス職に求められる大きな資質となります。
【例文】IT系
【例文】
『プログラミングを学ぶゼミで、チーム開発形式の課題に取り組んだ際、私は進行管理とメンバー間の調整を担当しました。各自の得意分野や進捗状況をふまえて役割分担を再編成し、週ごとの共有ミーティングでは、メンバーの意見を引き出しながら方向性を整理しました。その結果、無理のないスケジュールで開発を進めることができ、納期よりも早く完成に至りました。周囲との信頼関係を築きながら、チームの力を最大化することを意識して行動した経験です。』
【ポイント】
IT系職種では、個人の技術力が重視される一方で、チーム開発や他部署との連携の場面が非常に多くあります。仕様のすり合わせやバグ修正、リリース直前のトラブル対応など、協力なくしては成立しない場面ばかりです。
また、テレワークや非同期でのやり取りも増えている今、積極的に情報共有し、チーム全体の進行状況を把握・調整できる“協調的な姿勢”がより重要視されています。”技術力”に加えて”人間力”で成果を出す人材が求められているのです。
【例文】金融系
【例文】
『大学の経済ゼミでグループ研究に取り組んだ際、私は調整役としてチーム全体の進行を支えました。メンバーの中には意見が対立する場面もありましたが、それぞれの主張を丁寧に聞き取り、共通点を見出すことで建設的な議論に導くよう努めました。また、数値分析が得意なメンバーと資料作成が得意なメンバーを組ませるなど、役割分担にも配慮した結果、発表では高評価を得ることができました。周囲との関係を大切にし、組織全体が成果を出せるよう行動することを常に意識しています。』
【ポイント】
金融業界では、コンプライアンス意識や正確な処理能力が求められる一方で、社内外との信頼関係構築が極めて重要です。営業・融資・審査・事務など複数の部署が連携する中で、一人ひとりが適切に連携し合わなければミスやトラブルに直結するためです。
また、顧客対応においても、「話を丁寧に聞く姿勢」や「誠実な対応」が重視されるため、協調性の高さは金融職の土台となる資質と言えるでしょう。地道な信頼の積み重ねこそが、金融の仕事の本質です。
【例文】クリエイティブ系
【例文】
『大学の映像制作ゼミで、短編映画のチーム制作に取り組んだ際、私は編集担当として参加しました。撮影チームと脚本チームの意図を汲み取りつつ、双方の要望がぶつかった場面では中立の立場で意見を整理し、全体の構成に一貫性が出るよう調整しました。また、提出直前には他メンバーの作業を巻き取って進行をサポートし、無事に納期通りの完成に至りました。個人のセンスだけでなく、チーム全体で一つの作品を創り上げる意識を大切にしてきました。』
【ポイント】
クリエイティブ職は「個人の感性」が重視される一方で、実際の現場ではチームで作品を仕上げる協働力が不可欠です。デザイナー・ディレクター・クライアント・エンジニアなど、多様な立場の人と連携しながら制作を進めるため、意見の調整や柔軟な対応力が求められます。
自分のこだわりを押し通すだけではなく、「作品を良くするための対話ができる人」が重宝されるのです。それがクリエイティブ業界における“協調性”の本質でしょう。
【例文】研究・開発系
【例文】
『大学の卒業研究では、有機材料の合成実験に取り組みましたが、途中で予想外の反応が起き、予定通りに進まない状況が続きました。私は一人で抱え込まず、他の研究室メンバーや指導教員に経過を共有し、類似のテーマに取り組んでいた学生と情報交換を行いながら改善策を模索しました。実験条件や解析方法を見直す中で得られた知見は、チーム内の共有資料としてまとめ、全体の研究精度向上にもつながりました。この経験から、研究は個人作業の積み重ねであっても、協力と情報共有が成果に直結することを実感しました。』
【ポイント】
研究・開発職は、一見「黙々と取り組む個人作業」のイメージがありますが、実際にはチームで成果を出す力が強く求められます。実験結果の共有や知見の横展開、共同論文の執筆など、他者との協働によって研究の質やスピードが大きく変わるからです。
自分の知識や成果を“オープンにし、活かし合える”協調性は、研究開発職における信頼の土台となります。
【例文】生産・製造系
【例文】
『学内の工学プロジェクトで小型機器の組み立て作業を担当した際、限られた期間での納品が求められていました。私は工程ごとの進捗を見ながら、作業が遅れているメンバーに声をかけたり、負担が集中しないよう役割を一部交代したりすることで、全体の流れが滞らないよう調整を行いました。また、報告・連絡・相談を欠かさず行い、トラブル発生時にはすぐに情報共有することで対応スピードを高めました。その結果、予定より1週間早く製品が完成し、指導教員から高評価をいただきました。』
【ポイント】
生産・製造職では「正確さ」や「段取り力」も重要ですが、それ以上にチームとして安定した品質を保つための協調性が重視されます。ライン作業や現場の業務では、一人ひとりが自分の役割を全うしつつ、周囲の動きや状況を見て柔軟に動ける力が求められます。
また、安全管理やミス防止の観点からも、日常的な声かけや情報共有など、他者との連携を意識した行動が欠かせません。協調性は、ものづくり現場の“安定”と“信頼”を支える基盤なのです。
面接での協調性アピール方法
これまで協調性を自己PRでアピールする方法を見てきましたが、実際の面接では、その場での伝え方が大きく印象を左右します。限られた時間の中で”自分の協調性”をどう伝えるか、そのためには、事前の準備や表現の工夫が欠かせません。
ここからは、面接本番で協調性を効果的に伝えるための3つの戦略、「エピソードの具体化」「言い換え表現の活用」「質問への備え方」について紹介していきます。
関連記事:https://br-campus.jp/articles/report/2124
1つのエピソードを具体的に話す
面接で協調性をアピールするには、「どんな場面で」「どのように協調性を発揮したか」を一つの具体的なエピソードで伝えることが効果的です。その際に役立つのが「STAR法」というフレームワークです。
STAR法とは、S(Situation:状況)→T(Task:課題)→A(Action:行動)→R(Result:結果)の順に話を組み立てる方法で、話に筋が通りやすく、相手にも伝わりやすくなる文章構成のことです。例えば、「サークルの意見対立を調整した経験」や「アルバイトで忙しい時間帯に周囲をサポートした経験」など、自分が実際に協力しながら行動した場面を振り返ってみましょう。抽象的に「協調性があります」と言うよりも、具体的なエピソードに落とし込むことで、あなたの人柄や行動力が自然と伝わる自己PRになるでしょう。
ほかの魅力的な表現に言い換えてみる
面接で「協調性があります」とそのまま伝えると、やや凡庸な印象になってしまうことがあるため、「協調性」を自分らしい表現に言い換える工夫をしてみましょう。例えば、下記のような言い換えが考えられます。
・傾聴力
・周囲を巻き込む力
・柔軟性
・人間関係構築力
・調整力
・サポート意識
・社交性
・多様性への理解
・場の空気を読む力
・立場を尊重する姿勢
アピールしたいエピソードに応じて、ほかの表現に変えられないか考えてみるとよいでしょう。
また、職種によってもおすすめの言い換えは異なります。
例えば、営業職なら「信頼関係構築力」、IT職なら「円滑な情報共有力」、事務職なら「調整力」や「報連相の丁寧さ」が効果的です。ただの「協調性」ではなく、自分の役割や強みがにじむ言葉に変えることで、面接官により具体的なイメージを伝えることができるでしょう。自分の経験を軸に、ぴったりくる表現を選んでみましょう。
質問への効果的な回答を準備する
面接では「あなたは協調性がありますか?」「チームでうまくやるために心がけていることは?」といった質問がよく投げかけられます。こうした問いには、エピソードを交えて回答するのが基本ですが、加えて「自分の中でどう捉えて行動していたか」を言葉にできると説得力が増します。
例えば、「意見の異なる人とも冷静に話すことを意識しています」といった具体的な姿勢の説明が有効でしょう。
また、「協調性はあるけど主体性はありますか?」といった“バランス”を問う質問も要注意です。この場合、「周囲と連携しながら、自分から提案することも大事にしてきました」など、受け身で終わらず、行動の主導性も示すことがポイント。事前によくある質問を想定し、シンプルかつ自分らしい言葉で答えられるよう準備しておきましょう。
まとめ
協調性は多くの企業で求められる重要な資質ですが、伝え方を工夫しないと埋もれてしまいがちでもあります。大切なのは、自分なりの言葉で「どんな場面で、どう行動し、何を得たか」を具体的に語ること。職種に応じた表現の言い換えや、面接での回答準備を通じて、あなたらしさが伝わる自己PRに仕上げましょう。
協調性はただ「周囲に合わせる力」ではなく、「チームの中で自分の役割を果たす力」です。あなた自身の経験をもとに、その魅力を自信を持って伝えてください。
人気大手企業就活ならビズリーチ・キャンパス!
ビズリーチ・キャンパスは三井物産、JR東日本、三井不動産、三井住友銀行、ソニー、NTTデータ、サントリーなど様々な業界の大手企業が利用しており、人気大手企業就活を目指す学生にとって必需品と言えるサービスです。
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